※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
ソマリアシャコ(Pternistis ochropectus)は、
2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。
2018年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。
つまり、2014年から2018年にかけて、ソマリアシャコは
「時が流れても、森はまだ息を潜めている」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるソマリアシャコの最新評価は2018年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/22678869/130519228
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⬇︎ソマリアシャコの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ソマリアシャコ(淡腹鹧鸪/淡腹鷓鴣) |
| 英名 | Djibouti Spurfowl |
| 学名 | Pternistis ochropectus |
| 分類 | 鳥類・キジ目(Galliformes)・キジ科(Phasianidae) |
| 分布 | 主要に東アフリカ、国名では ジブチ共和国(Djibouti) にのみ自然分布。 |
| 主な生息地 | ジブチ北部ゴダ山地(Forêt du Day 等)、標高 700~1,780 m のジュニパー(Juniperus)やボクス(Buxus)を含む山地林。 |
| 体長・体重 | 体長 約 33~35 cm、体重 約 900 g 程度。 |
| 寿命 | 野外での明確なデータ少ないが、希少種ゆえあまり長寿とされていない。 |
特徴
- 非常に限られた地域にしか生息しない固有種で、他の種と明確に分離された生態圏を持っています。
- 全体に灰褐色~茶褐色で、腹部には白い縞・淡い羽模様があり、頭部には黒いマスク様の斑がある個体も確認されています。
- 群れをなすこともありますが、非常に警戒心が強く、濃密な植生の中で暮らすため観察が難しいと言われています。
- 食性は、ベリー、種子、シロアリなどを含む雑食性‐走査型。地表や地被植物をかき分けながら餌を探す行動が観察されています。
生態と行動
- 生息地は極めて限定されており、現在確認されているのはジブチのわずか2カ所のみ。分布域・個体数ともに非常に少ない状態です。
- 森林の劣化・放牧など人為的圧力による生息環境の縮小・破壊が主要な脅威となっています。
- 繁殖期はおよそ 12~2 月頃と報告され、巣は地面の浅い草で裏打ちされた窪みに数 7~9 個の卵を産むことが民間報告されていますが、詳細データは非常に限られています。
- 非常に限られた森林に依存しており、木が枯死・減少するなど植生の変化が彼らにとって致命的な影響を与えています。
2014年絶滅危惧種:ソマリアシャコ【CR:深刻な危機】
デイ森林の木々が死滅しつつある原因としては、過剰な放牧(もともとは遊牧民であったアファル人がこの地域に定住して以来、森林は一年を通して放牧にさらされることになった)に加え、酸性雨と気候の変化が悪化に拍車をかけているとみられる。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年版 図鑑記載内容 | 2024〜2025年 最新報告の状況 | 備考・出典例 |
|---|---|---|---|
| 主な脅威(総括) | 酸性雨、気候変化(乾燥化)、過剰な放牧 | 気候変動(干ばつ・高温・降雨異常)と人為的活動の継続 | UNEP, World Bank, BirdLife Int. (2018–2024) |
| 気候変動(Climate Change) | 「気候の変化により森林が衰退」と記載 | 干ばつ・極端な高温・不規則な降雨の頻発。森林回復を妨げる主因 | 長期的な干ばつが1990年代末から継続。森林生態系に致命的影響 |
| 酸性雨(Acid Rain) | 森林劣化の一因として明記 | 現在は主要因としては認識されていない。近年の報告では言及なし | 2018〜2025年の報告書では確認されず |
| 過剰な放牧(Overgrazing) | 家畜による植生の破壊を懸念 | 現在も深刻。人口増加と定住化により通年の放牧圧が続く | 放牧・薪炭採取・農耕拡大が複合的に影響 |
| 森林伐採・薪炭採取 | 部分的に触れられていた | 木炭用伐採が依然として続き、森林再生を阻害 | UNEP, 国連開発計画(UNDP)報告など |
| インフラ開発・人為的影響 | 記載なし | 道路・住宅・公共施設整備などが森林を分断 | 地方開発政策の影響が指摘されている |
| 保全対策(Conservation) | Forêt du Day(デイ森林)の保護区域化 | 保護区指定は継続中だが、実効性に課題あり。監視・再植林プロジェクトが継続 | Djibouti’s National Biodiversity Strategy (2022–2025) |
| 総合評価(2025年時点) | CR(深刻な危機) | CR(深刻な危機)を維持。状況は改善せず | 最新IUCN評価は2018年が最新版(更新なし) |
2014年に指摘された脅威のうち、「過剰な放牧(人為的活動)」および「気候の変化(干ばつ)」は、現在においても主要な要因であり続けている。
一方で、「酸性雨」に関しては、近年の研究や報告において主要な議論の対象からは外れている。
⬇︎ソマリアシャコの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護・回復 | 高地のアフリカン・ジュニパー(Juniperus procera)林を含む限られた森林に生息。森林の劣化・伐採・過放牧が大きな脅威となっているため、森林の保全・再生が進められている。 |
| 過放牧・植生劣化への対策 | 森林下層・木本の衰退、過放牧による植生破壊が個体数減少の原因となっており、これを抑えるための管理(放牧規制・植生復元など)が必要とされている。 |
| 教育・地域参加 | 地元コミュニティへの環境教育キャンペーンが実施され、種を旗印にした意識向上活動が行われている。 |
| 研究とモニタリング | 個体数推定、植生状況との関連、棲息地状態の調査などが行われており、種特異的保護と生態系保全の両面で研究が進んでいる。 |
主な取り組み
- 森林再生:高地ジュニパー林を含む生息域の回復を図る。
- 放牧管理:過放牧を抑制し、植生破壊を軽減する指導・制度。
- 地域教育活動:学校・地域住民を対象に、ソマリアシャコ保全の重要性を伝えるプログラム。
- 個体数・生息地調査:地上調査・トランセクト法などによる密度・分布・棲息地構造の把握。
- 生息地保護区化の検討:限られた生息地を優先的に保護区として管理する検討。
- 地元コミュニティの参画強化:保護活動を地域住民と連携して進め、保護意識の浸透を図る。
最後に
これを読んで、あなたはどう感じた?
「酸性雨が急に止むとは考えにくいよね。何か対策が進んだのかな?」
日本では昭和の終わり(1980年代後半)〜平成初期にかけて、酸性雨が大きく話題になったよね。
いまの酸性雨の状況について、もう少し詳しく調べてみます。
| 区分 | 内容 | 補足・背景説明 |
|---|---|---|
| 結論 | 2014年に要因の一つとされた「酸性雨」は、2024年現在の報告では主要因としては扱われていない。 | これは酸性雨の「問題解決」ではなく、「環境対策の進展」と「他の要因(干ばつ・放牧)の深刻化」による評価の変化と考えられる。 |
| 酸性雨は“終わった”のではなく“変化した” | 酸性雨そのものが消えたわけではない。1980年代以降、欧米や日本で排出規制が強化され、SOx・NOxの削減が進んだ。 | 排煙脱硫装置や自動車の触媒装置など技術革新が進み、北米・欧州・日本では酸性雨問題が大幅に改善された。 |
| なぜ「成功例」とされたのか(欧米・日本) | 法規制の強化と技術進歩、国際条約(長距離越境大気汚染条約)により、SOx・NOx排出量が1980~1990年代をピークに急減。 | 結果として酸性雨による森林被害や湖沼の酸性化は大きく改善した。 |
| なぜ今は話題にならないのか | 問題が「移動」し、形を変えて残っているため。 | (1)アジア諸国での排出増(中国・インドなど)、(2)日本では越境汚染が主因に、(3)PM2.5や光化学スモッグへの関心移行。 |
| 汚染源の移動 | 欧米・日本が排出削減に成功した一方、アジア諸国が新たな排出源となった。 | 大気汚染のグローバルなシフト。 |
| 越境汚染(日本の現状) | 国内排出は減少したが、中国大陸などからの汚染が日本で観測され続けている。 | 日本単独の努力では完全な解決に至っていない。 |
| 問題の「スライド」 | 酸性雨の原因物質(SOx・NOx)がPM2.5の原因でもあるため、関心が健康被害問題へ移行。 | PM2.5対策が結果的に酸性雨対策にもなっている。 |
| デイ森林での「酸性雨」要因の再評価 | 2014年当時の「酸性雨」は仮説的な要因として挙げられていた可能性が高い。 | 当時は世界的に「酸性雨=森林枯死」の認識が一般的だった。 |
| 地域的な要因 | ジブチ自体に重工業はないが、紅海を通る船舶排出や中東の精油所からの大気汚染が影響した可能性。 | 一時的・局地的なSOx負荷が森林に影響を及ぼした可能性あり。 |
| 他要因の深刻化 | その後の調査で「干ばつ」と「過剰な放牧」が圧倒的な主因と判明。 | 気候変動による干ばつが森林の劣化に極めて大きな影響を与えている。 |
| 総合的評価 | 研究の進展により、干ばつの影響が支配的であることが明確化したため、「酸性雨」は主要因から除外された。 | 2014年→2024年の評価変化は「原因構造の理解の深化」といえる。 |
酸性雨は、欧米や日本においては対策が進展した環境問題である。
しかし、世界的にみると完全に解決されたわけではなく、排出源がアジア地域へと移動し、問題の形がPM2.5などの大気汚染へと移行している。
デイ森林に関しては、当時懸念されていた酸性雨の影響よりも、その後に進行した干ばつ(気候変動)の影響が圧倒的に深刻化したため、現在では主要な議論の焦点から外れていると考えられる。
「大気汚染としての酸性雨は、形を変えて移動しているだけなんだね。いまはそれ以上に、気候変動のほうが深刻になってきている感じがするよね。」
本当にその通りだと思います。
多くの国では、汚れたものや危険なものを、国内の過疎地域や他国に押しやることで“見えなくしている”だけなんですよね。
だから、「この場所は助かった」と言えても、「別の場所で同じことが起きている」――結局、根本的な解決にはなっていないのだと思います。
酸性雨は名前を変えてPM2.5となり、地球温暖化は“気候変動”というさらに大きな姿に進化して、私たちの世界を苦しめ続けています。
そして、その原因を作り出しているのは、ほかでもない私たち人間なのかもしれません。
隣の国の問題を“誰かの問題”として切り離すのではなく、地球全体の問題として考え、行動していくことが大切なんだと思います。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
ソマリアシャコに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin





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