※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
コウテイペンギン(Aptenodytes forsteri)は、
2014年、図鑑に【LC:低懸念】として分類されていました。
2020年、IUCNレッドリストで、【NT:準絶滅危惧】と評価されました。
つまり、2014年から2020年にかけて、コウテイペンギンは
「南極の静寂に、変化の鐘がそっと鳴り響く」状態になってしまいました。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるコウテイペンギンの最新評価は2020年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/22697752/157658053
変わりゆく営みと溶けてゆく氷:ペンギンからの警告
⬇︎コウテイペンギンの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | コウテイペンギン(皇帝ペンギン) |
| 英名 | Emperor Penguin |
| 学名 | Aptenodytes forsteri |
| 分類 | 鳥綱・ペンギン目・ペンギン科 |
| 分布 | 南極大陸沿岸と周辺の海氷域 |
| 主な繁殖地 | 南極大陸の内陸部(海岸から数十kmの氷上コロニー) |
| 体長 | 約100〜120cm(現存するペンギンで最大) |
| 体重 | 約22〜45kg(季節や性別で変動) |
| 寿命 | 約15〜20年(自然下)、飼育下では30年以上生きる例もあり |
特徴
- 名前の由来:その堂々とした体格と群れの中での姿から「皇帝」の名が付いた。
- 外見:黒い頭と背中、白い腹部、そして耳から胸にかけての鮮やかな黄色とオレンジの模様が特徴的。
- 大きさ:現存するペンギンの中で最も大きく重い種。
- 鳴き声:コロニー内で個体を識別するため、複雑な声のパターンを持つ。
生態と行動
- 繁殖の特殊性:ペンギン類の中で唯一、真冬の南極で繁殖する。氷の上に卵を産み、オスが約65日間足の上で抱卵する。
- 子育て:雌は産卵後に海へ戻り、オスが断食しながら卵を温める。雌が戻る頃にヒナが孵化し、育雛を交代する。
- 移動:繁殖地と海の間を数十km単位で移動する。氷上では「腹ばい滑り」で移動することもある。
- 食性:主に魚、オキアミ、イカを捕食。潜水能力が非常に高く、500m以上潜る記録もある。
- 社会性:数千羽単位の大規模コロニーを形成し、厳寒の嵐の中では「ハドル(密集行動)」で体温を保つ。
2014年絶滅危惧種:コウテイペンギン【LC:低懸念】
気候変動を受けて、コウテイペンギンはそれに適応したり、移動したり、生き残りのために子育ての時期を変えたりする必要があるだろう。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 内容 | 意味・背景 |
|---|---|---|
| 繁殖地の移動 | 従来は同じ場所に戻る「故郷回帰性」が強いと考えられていたが、氷の状態が悪化するとコロニーごと引っ越すことが確認された。 | 気候変動に対する柔軟な適応行動。 |
| 棚氷の上での繁殖 | これまで使わなかった「棚氷」の上で繁殖する新しい行動が発見された。 | 定着氷が不安定になったため、より分厚く安定した氷を利用する適応策。 |
| 壊滅的な繁殖失敗(2022年) | ベリングスハウゼン海で海氷が早く割れ、羽が生えそろう前のヒナがほぼ全滅。 | 南極の海氷減少が直接的に繁殖成功を脅かしている。 |
| 絶滅危惧種指定(米国, 2022年) | 米国魚類野生生物局が「絶滅危惧種法」に基づき指定。 | 今世紀末までにコロニーの90%以上が失われると予測。 |
近年、コウテイペンギンは懸命に行動を変えて環境の変化に適応しようとしている。
しかし、その努力も地球温暖化の急速な進行には追いつけない可能性が懸念される。
⬇︎コウテイペンギンの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 繁殖地の保護 | 南極の氷上に形成されるコロニーを衛星監視し、気候変動や人為的攪乱から守る |
| 漁業との調整 | 餌資源(オキアミ・魚類)をめぐる漁業と競合しないよう、漁獲制限や管理を推進 |
| 気候変動対策 | 海氷減少や海水温上昇に対応するため、国際的な気候変動対策と南極条約での議論を強化 |
| 国際的な保護 | 南極条約、CCAMLR(南極の海洋生物資源保存条約)に基づき保護措置を実施 |
| 保護区の設定 | 繁殖地周辺や餌場となる海域を「海洋保護区(MPA)」に指定する取り組みを推進 |
| 観光管理 | 南極観光による影響を最小化するため、上陸規制や観察ルールを策定 |
| 研究とモニタリング | 衛星画像やドローンを使ったコロニー調査、個体数動向や繁殖成功率を継続的に監視 |
主な取り組み
- 繁殖地保護:氷上コロニーを監視し、攪乱から守る
- 漁業管理:オキアミ漁の規制により餌資源を確保
- 気候変動対策:国際協力による温暖化抑制と海氷保全
- 国際条約:南極条約・CCAMLRで国際的な保護を実施
- 保護区指定:繁殖地周辺の海洋保護区を拡大
- 観光規制:観光客の行動ルールを定めて影響を減らす
- 科学調査:衛星やドローンで個体数や繁殖成功率を調査
最後に
これを読んでみて、どのように感じましたか?
「ペンギンいなくなると困る?」
と、生物多様性については考えませんか?
「2014年よりも前から気候変動の兆しはあったんだよね…」
と、私たちの対応の鈍さを嘆きますか?
感じ方は、いろいろあると思います。
南極の氷が溶けるスピードは、世界中の研究機関によって非常に詳しく、継続的に調査されている。
特に人工衛星を使った観測が大きな役割を果たしており、南極全体の氷がどれくらいの量、そしてどれくらいの速さで失われているかが明らかになっている。
| 項目 | 内容 | 背景・意味 |
|---|---|---|
| 融解の加速 | 1980年代:年間約400億トンの損失。 近10年間:年間平均2520億トンの損失。 | わずか40年で6倍以上に加速。 |
| 観測方法 | 人工衛星(NASA「GRACE」「ICESat」シリーズ、ESA「CryoSat」)が重力変化や氷の高さを精密測定。 | 重力のわずかな変化や標高の低下から氷の損失量を算出。 |
| 融解の原因① | 暖かい海水が棚氷の下に流入し、氷を下から溶かす。 | 棚氷の「栓」としての役割が弱まり、内陸氷河の流出が加速。 |
| 融解の原因② | 沿岸部の気温上昇で表面融解が進行。 | 局所的な気候変化が氷床を直撃。 |
| 影響 | 海面上昇の主要因の一つ。 沿岸地域に浸水リスク。 | 世界規模の社会・生態系に深刻な影響。 |
このように、科学者たちは宇宙からの「目」を使って南極を常に監視し、気候変動の影響を正確に把握しようと努めている。
そして、そのデータは、融解が疑いの余地なく加速していることを示している。
このことから、南極の氷の融解における「ティッピング・ポイント(後戻りできない臨界点)」が、活発に研究されている。
| 項目 | 内容 | 意味・影響 |
|---|---|---|
| 危険視される氷河 | スウェイツ氷河、パインアイランド氷河 | 「地球で最も危険な氷河」と呼ばれる。 |
| 危険な理由 | 氷床の土台が海面より低い岩盤にあり、暖かい海水が潜り込みやすい。内陸ほど岩盤が深くなる「すり鉢状」の地形。 | 一度融解が始まると連鎖的に崩壊が進行する。 |
| ティッピング・ポイント | 世界平均気温の上昇が+1.5〜2.0℃付近に存在する可能性。 | 臨界点を超えると崩壊は自己増殖的に進み、人類が止められなくなる。 |
| 最新の研究(2024年) | スウェイツ氷河を支える海底岩盤が予想以上に急速に溶解。 | 「ティッピング・ポイントはすでに過ぎた可能性」との警告も。 |
| 超えた後の影響 | スウェイツ氷河の融解で海面約65cm上昇。 西南極氷床全体が崩壊すれば3m以上上昇。 | 世界の沿岸都市や生態系に壊滅的な影響。 |
南極のティッピング・ポイントは「遠い未来の心配事」ではなく、今まさに私たちが直面している、あるいはすでに足を踏み入れてしまったかもしれない非常に深刻な危機として認識されている。
そしてこの危機は、未来の世代への警告ではなく、すでに私たち自身に突きつけられているのだ。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を、本当にありがとうございました。
コウテイペンギンに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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