11年後のレッドリスト|コウテイペンギン:氷の上で、未来を抱いていた【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|コウテイペンギン:氷の上で、未来を抱いていた【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。

Hi, 鶏人|Keijin here.

In a 2014 field guide, the Emperor Penguin (Aptenodytes forsteri) was classified as “LC: Least Concern.” Back then, they had breeding colonies spread across a vast stretch of the Antarctic coastline, and their global population was considered to be relatively large.

However, according to the latest IUCN announcement as of 2026, their status has been escalated to “EN: Endangered.” This shift is driven by the loss of Antarctic sea ice and fast ice caused by climate change, an increase in breeding failures, and forecasts of a drastic population drop in the future.

I believe Emperor Penguins are still out there right now, “cradling their future on the ice.”

This is a short piece that will only take about 5 minutes to read. I hope you’ll stick with me to the end.

こんにちは、鶏人|Keijinです。

コウテイペンギン(学名:Aptenodytes forsteri)は、2014年の図鑑では、南極大陸沿岸の広い範囲に繁殖群落があり、当時は世界全体として個体数も比較的多いと考えられていたことなどから「LC:低懸念」と評価されていました。

そして、2026年時点で確認できるIUCNの最新発表では、気候変動による南極の海氷・定着氷の減少、繁殖失敗の増加、将来的な大幅減少が予測されていることから「EN:絶滅危惧」へ引き上げられています。

コウテイペンギンは今も、「氷の上で、未来を抱いていた」状態なのだと思います。

この記事は短く、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2026年評価(2026年4月9日公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Aptenodytes forsteri

コウテイペンギンはなぜ絶滅危惧種になったのか

⬇︎コウテイペンギンの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

基本情報|コウテイペンギン(英名:Emperor Penguin)

主に IUCN公式発表、IUCN pre-publication assessment、BirdLife DataZone、Australian Antarctic Program、British Antarctic Survey の情報を照合しました。コウテイペンギンは南極大陸周辺の定着氷・海氷に強く依存する最大のペンギンです。現行のIUCN種プロフィール本体では2019年評価の NT:準絶滅危惧 が表示されていますが、IUCNは2026年4月9日に新評価として EN:絶滅危惧 への引き上げを公式発表しています。(IUCN)

項目内容
和名コウテイペンギン
別名・表記ゆれ皇帝ペンギン、エンペラーペンギン
英名Emperor Penguin
学名Aptenodytes forsteri
命名者・命名年Gray, 1844
分類鳥綱・ペンギン目・ペンギン科・オウサマペンギン属
近縁種オウサマペンギン Aptenodytes patagonicus
属名の意味Aptenodytes は「翼のない潜水者」という意味合いで説明されることがある
種小名の由来forsteri は、博物学者 Johann Reinhold Forster にちなむ
IUCN種プロフィール本体の表示2019年8月28日評価では NT:準絶滅危惧
2026年IUCN公式発表2026年4月9日、IUCNはコウテイペンギンを EN:絶滅危惧 に引き上げたと公式発表
評価反映の注意点2026年新評価はpre-publication扱いで、種プロフィール本体への反映は後続のRed List更新予定
以前のIUCN評価NT:準絶滅危惧
新評価での扱いEN:絶滅危惧
評価変更の主因気候変動による海氷・定着氷の減少、繁殖失敗、将来の個体数減少予測
分布地域南極大陸沿岸部とその周辺海域
分布の特徴南極大陸を取り囲むように繁殖コロニーが点在する
繁殖地主に南極沿岸の定着氷上
定着氷とは海岸、海底、氷山などに固定された海氷
既知コロニー数2024年時点で既知の繁殖コロニーは66か所
コロニー規模数百つがいから2万つがい以上まで幅がある
代表的な繁殖地域ロス海、ウェッデル海、東南極沿岸、南極半島周辺など
生息環境南極の海氷、定着氷、沿岸海域、氷縁部
採食環境南極海の海中、氷縁、ポリニヤ、沿岸から沖合の採食海域
体の大きさ現生ペンギン類で最大
体高おおむね110〜130cm程度
体重約23〜45kg程度。繁殖期前後や絶食期で大きく変動する
Australian Antarctic Programの記載繁殖期初めの成鳥は最大40kgほどになる
体色背面は黒、腹面は白、胸上部から首にかけて淡黄色から橙黄色の斑がある
頭部の特徴黒い頭部と、耳周辺の黄色から橙色の斑が目立つ
細長く、下嘴側に淡い橙色や桃色を帯びる部分がある
飛翔できないが、水中を泳ぐための硬いフリッパーになっている
氷上で卵や雛を抱えるために発達し、氷をつかむ爪を持つ
羽毛密な羽毛と脂肪層により、極寒環境に適応する
保温の仕組み動脈と静脈を近接させ、足や翼で失われる熱を抑える仕組みを持つ
鼻腔の適応呼気で失われる熱を回収しやすい構造を持つ
社会性非常に社会性が高く、大群で行動する
縄張り性ペンギン類の中でも珍しく、明確な縄張りをほとんど持たない
ハドル極寒と強風をしのぐため、密集して体温を共有する
ハドルの意味雄が長い抱卵絶食を乗り切るうえで重要な行動
活動時期繁殖は南極の秋から冬に始まる
繁殖開始おおむね4月ごろ、海氷が再形成され厚くなる時期に始まる
繁殖の特徴現生ペンギン類の中で、南極の冬に本格的な繁殖を行う代表的な種
産卵雌は通常1卵を産む
巣材を使った巣は作らない
抱卵方法卵を足の上に乗せ、腹部の皮膚のひだで覆う
抱卵担当雄が主に抱卵を担当する
雌の行動産卵後、雌は海へ戻って採食する
雄の絶食雄は厳冬期に卵を抱えながら長期間絶食する
孵化卵は約65日で孵化する
育雛孵化後は雌雄が交代で海に出て餌を運ぶ
防水性の羽毛がそろうまでは海に入れない
巣立ち通常、夏の初めごろに防水性のある羽毛へ換羽して海へ出る
繁殖成功の条件雛が防水羽毛を得る前に定着氷が崩れないこと
食性肉食性
主な餌ナンキョクカワハギ、南極銀魚、その他の魚類、ナンキョクオキアミ、イカ類
重要な餌Antarctic silverfish、南極銀魚 Pleuragramma antarcticum が重要な餌の一つ
採食方法潜水して魚・オキアミ・イカ類を捕らえる
潜水深度通常は150〜250mほどで採食することが多い
最大潜水記録Australian Antarctic Programでは565mの記録が紹介されている
潜水時間平均3〜6分ほど
最長潜水記録22分の記録が紹介されている
1日の摂食量通常は2〜3kgほど、換羽前や繁殖期前には6kgほど食べることがある
換羽成鳥は換羽期に海へ入れず、定着氷や海氷上で絶食する
換羽期の弱点換羽中は防水性が不完全なため、氷上の安定した足場が必要
天敵ヒョウアザラシ、シャチ、オオフルマカモメ、トウゾクカモメ類など
雛の脅威海氷崩壊、寒冷死、溺死、捕食、餌不足
成鳥の脅威海氷減少、換羽中の氷崩壊、採食環境の変化、捕食、気候変動
主な脅威気候変動による定着氷の早期崩壊と海氷減少
追加の脅威餌資源変化、極端気象、観光・船舶活動、南極海の漁業、鳥インフルエンザなどの感染症リスク
海氷減少の影響卵・雛・換羽中の成鳥が必要とする足場が失われる
繁殖失敗の仕組み雛が防水羽毛を得る前に氷が崩れると、雛が溺死または凍死する可能性が高い
2022〜2024年の状況南極の海氷面積と定着氷が記録的に低下し、複数地域で繁殖失敗や換羽リスクが報告された
個体数約59万5,000羽の成鳥規模とする推定が広く使われる
個体数推定の注意点衛星画像による調査や繁殖個体数からの推定に基づくため、年・地域・手法で変動する
個体数傾向減少傾向
2009〜2018年の変化衛星画像解析では約10%減少、2万羽以上の成鳥に相当するとされる
将来予測現在の温室効果ガス排出傾向が続くと、2080年代までに個体群が半減する可能性がある
調査方法衛星画像で氷上の糞の痕跡を検出し、コロニー位置や規模を推定する
2024年の新発見BASの衛星調査で新たに4コロニーが確認され、既知コロニー数は66になった
保全活動衛星によるコロニー監視、海氷変化の研究、南極条約体制下の保護、気候変動対策、漁業管理、観光・船舶影響の抑制
保全上の難点南極の遠隔地に広く分布するため、直接調査が難しく、衛星監視が重要になる
生態系での役割南極海の高次捕食者として、魚類・オキアミ・イカ類を捕食し、アザラシやシャチなどの餌にもなる
指標種としての意味海氷、南極海の食物網、気候変動の影響を映す代表的な指標種

IUCN種プロフィール本体の表示はまだ2019年評価のNT。ただし、IUCNの2026年4月9日公式発表ではENへの引き上げが公表されている。IUCNは、2026年新評価がpre-publication pageに掲載され、種プロフィール本体には後続のRed List更新で反映されると説明しています。(IUCN)

また、コウテイペンギンの危機は「南極が少し暖かくなる」という話ではなく、繁殖と換羽の足場が崩れる問題です。Australian Antarctic Program は、繁殖周期が4月ごろの海氷再形成から始まり、雌が1卵を産み、雄が足の上で抱卵することを説明しています。British Antarctic Survey は、2024年に新たな4コロニーを衛星で確認し、既知コロニー数が66になった一方で、海氷変化により複数コロニーが移動し、繁殖失敗も深刻化していると報告しています。(オーストラリア南極庁)

出典

最終評価2026年:コウテイペンギン「EN:絶滅危惧」

……気候変動のモデルによれば、南極の海氷はなみ外れて減少することが予測されており、その結果、繁殖可能な場所も減ると予想されている。コウテイペンギンは気候変動に非常に敏感なようで、そのため2100年には95パーセントにおよぶ数の個体が絶えるかもしれない。

出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

確認した限り、2014年の図鑑にある「軽度懸念 LC」から見ると、コウテイペンギンの状況はかなり悪化しています。IUCNは2026年4月にコウテイペンギンを「EN 絶滅危惧」に移したと発表しています。IUCN自身も、新評価は事前公開ページにあり、通常の種ページには後のRed List更新で反映される扱いだと説明しています。(IUCN)

IUCNは、2080年代までに個体群が半減する見込みとし、BASの衛星解析では2022年に66群落中19群落、2023年に14群落が早期の海氷消失に影響されたと報告されています。つまり、2014年の図鑑で「将来予測」として書かれていた危機が、2026年時点ではすでに観測される繁殖失敗として現れている段階です。(IUCN)

項目2014年の図鑑現在(2026年確認)
和名コウテイペンギンコウテイペンギン
英名Emperor PenguinEmperor Penguin
学名Aptenodytes forsteriAptenodytes forsteri
分類ペンギン科ペンギン科。分類上の大きな変更は確認できない
IUCNカテゴリー軽度懸念 LC危機 EN。IUCNは2026年4月に、準絶滅危惧 NT から危機 EN へ移行したと発表
2014年からの変化図鑑上は「広く分布し、個体数も多い種」としてLC2014年図鑑のLCから見ると、NTを経てENへ悪化。危機が「予測」から「観測される繁殖失敗」へ進んだ
個体数傾向図鑑本文では、まだ絶滅の脅威にさらされていないとしつつ、気候変動への強い脆弱性を指摘減少傾向。IUCNは、衛星画像から2009〜2018年だけで約10%の減少が示されたと説明している
成鳥数・個体数の扱い図鑑では、世界全体の正確な生息数は不明で、少数の群落だけが詳細に観察されていると説明現在も遠隔地が多く、個体数は衛星画像・繁殖地確認・モデル推定に大きく依存する。一般には約59.5万羽程度の成鳥推定が用いられるが、重要なのは推定値そのものより減少傾向
繁殖地・群落数南極大陸や近くの島々の沿岸・沖合の海氷上で繁殖すると説明2024年時点で既知の繁殖群落は66。衛星画像によって新たな群落が発見され、消えたと思われたハレー湾の群落も別地点で再確認された
分布南極大陸沿岸、南極近くの島々、沿岸近くから沖合の海氷域分布域そのものは南極周辺で大きく変わらないが、安定した定着氷を求めて群落が移動・再配置される例が確認されている
主な生息環境安定した海氷上で群れを作り、子育て・群落形成を行う定着氷 fast ice への依存がより重大なリスクとして扱われている。繁殖、ヒナの成長、成鳥の換羽に海氷が不可欠
繁殖への海氷依存気候変動で海氷が減ると繁殖可能な場所が減ると説明海氷が早く割れると、まだ防水性の羽を持たないヒナが海に落ちて溺死・低体温死する。成鳥も換羽期には防水性が不十分になり、海へ入ると危険が高い
2014年に特に気になった予測2100年には95%におよぶ個体が絶えるかもしれない、と図鑑本文で紹介最新の評価では、2080年代までに個体群が半減する可能性が示されている。さらに、現在の排出傾向が続く場合、2100年までに世界個体群が99%減少するというモデル予測も示されている
予測の現実化2014年時点では、主に気候モデルによる将来予測として説明2022年・2023年の海氷異常で、複数の繁殖群落が実際に繁殖失敗を起こした。特に2022年は66群落中19群落、2023年は14群落が早期海氷消失の影響を受けた
主な脅威気候変動による南極海氷の減少、繁殖地の減少最大の脅威は人為的な気候変動による海氷の早期崩壊・減少。補助的な脅威として、餌資源の変化、南極オキアミ漁業、観光・調査活動、汚染なども挙げられるが、中心は海氷の変化
餌資源への影響図鑑では主に海氷と繁殖場所の問題として説明海氷変化は繁殖場所だけでなく、魚類・イカ・オキアミなどの餌環境にも影響する可能性がある。特に南極生態系では、海氷とオキアミの関係が重要
保護・管理の焦点気候変動の予測に基づき、保護区の管理・繁殖地域への立ち入り管理が重要と説明個別の繁殖地保護だけでは不十分で、温室効果ガス削減、南極海の海洋保護区、オキアミ漁業管理、衛星による継続監視が重要になっている
科学調査の変化一部の群落だけが詳細に観察されている状態衛星画像で糞の痕跡を検出し、遠隔地の群落を確認する手法が主流化。人が直接行けない場所も含め、分布・繁殖失敗・群落移動を追跡できるようになった
2014年図鑑の記述の評価当時としては「LCだが、気候変動に非常に弱い種」という警告だったかなり正確な警告だった。むしろ2026年時点では、図鑑の危惧が想定以上に現実味を帯びてきた
総合評価まだLC扱いだが、将来の海氷減少による大規模減少が懸念される種現在はEN扱い。南極の象徴的な鳥であると同時に、海氷の変化と気候変動の影響を示す指標種になっている

出典

コウテイペンギンは、2014年の図鑑では軽度懸念 LC とされ、広い分布と比較的多い個体数をもつ種として扱われていました。しかし、気候変動による南極の海氷減少への弱さは当時から指摘されていました。2026年時点ではIUCNで危機 EN とされ、繁殖地となる海氷の早期崩壊により、複数の群落で繁殖失敗が確認されています。かつての「将来予測」は、すでに現実の減少として表れ始めています。

⬇︎コウテイペンギンの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保全の中心は、繁殖地を柵で囲うような局所保護ではなく、海氷を維持するための気候変動対策、南極条約体制での特別保護種指定、CCAMLRによる南極海の海洋保護区とオキアミ漁管理、衛星による繁殖地・換羽地の長期監視です。米国では2022年にEndangered Species Act上の threatened として保護対象になり、国際的にも南極条約の Specially Protected Species 指定を求める動きがあります。(アメリカ合衆国魚類野生動物局)

保護活動の種類内容実施・提案の状況重要度補足
温室効果ガス削減地球温暖化を抑え、南極の海氷減少を緩和する必要最重要コウテイペンギン保全の根本対策。繁殖地の海氷そのものが気候変動で失われる
パリ協定目標の達成産業革命前からの気温上昇をできるだけ低く抑える必要最重要気温上昇の抑制度合いが、将来の繁殖地存続に直結する
化石燃料依存の低減石炭・石油・ガス利用を減らし、排出量を削減する必要最重要本種の最大脅威は局所的な捕獲ではなく、地球規模の海氷喪失
気候政策への種の組み込みコウテイペンギンを気候変動の影響を示す指標種として政策に反映する必要高い南極生態系の変化を可視化する象徴種になり得る
南極海氷の長期監視海氷面積、形成時期、崩壊時期、厚さを継続観測する実施中最重要繁殖成功は安定した定着氷の有無に大きく左右される
定着氷の保全評価繁殖地で使われる陸地沿いの定着氷の状態を重点的に評価する実施中・強化必要最重要卵・雛の育成期間中に氷が割れると繁殖失敗が起こる
繁殖地の衛星監視衛星画像で糞の痕跡を検出し、繁殖コロニーの位置と規模を把握する実施中最重要広大で人が行きにくい南極では、衛星監視が最も重要な調査手段
新規コロニー探索Sentinelなどの衛星画像で未確認コロニーを探す実施中高い2020年代に複数の新コロニーが衛星で確認され、分布理解が進んだ
コロニー消失の検出既知繁殖地の消失、移動、再形成を衛星で確認する実施中最重要氷の不安定化でコロニーが移動・消失するため、毎年の確認が必要
繁殖失敗の把握海氷崩壊による卵・雛の死亡、繁殖放棄を衛星・現地調査で記録する実施中最重要雛が防水羽毛になる前に海へ落ちると生存できない
換羽地の衛星監視成鳥が換羽する海氷上の集団を衛星で検出する研究進行中高い換羽期は水に入れないため、安定した氷が必要
繁殖地と換羽地の統合管理繁殖場所だけでなく、採食地・換羽地も保全対象にする必要最重要生活史全体を守らなければ個体群は維持できない
長期個体群モデル海氷、繁殖成功、生存率を使い、将来個体数を予測する実施中最重要IUCN評価や政策判断の基礎になる
コロニー別脆弱性評価各コロニーの海氷安定性、繁殖成功、将来気候リスクを評価する必要最重要すべてのコロニーが同じリスクを受けるわけではない
気候避難地の特定将来も海氷が比較的残りやすい地域を見つける必要高い長期的に重要な繁殖・換羽地域を優先保全できる
南極条約での特別保護種指定Antarctic Specially Protected Species として指定する提案中・未実現最重要国際的な保護義務と行動計画を明確にするため重要
特別保護種行動計画繁殖地保護、調査、観光規制、気候対策、漁業管理を含む行動計画を作る提案中最重要南極条約体制で各国が共通して実施できる枠組みになる
ATCMでの継続提案南極条約協議国会議で指定案を継続的に提出・協議する実施・継続必要高い2022年以降、指定提案が議論されている
南極環境議定書の活用南極地域の環境保護ルールに基づき、人為的攪乱を抑える実施中高い直接的な観光・研究活動の管理に関わる
ASPA指定重要な繁殖地を Antarctic Specially Protected Area に指定する必要に応じて高い特に人の接近があり得る繁殖地では有効
ASMA管理広域利用地域では Antarctic Specially Managed Area として活動を調整する必要に応じて中〜高研究、観光、基地活動が重なる地域で有効
繁殖地への立入制限繁殖期のコロニー周辺で、人の接近を厳しく制限する実施・必要高い親鳥の移動、抱卵、雛の保温を妨げないため
最小接近距離の設定観光客・研究者・撮影者がコロニーへ近づきすぎないよう距離基準を設ける実施・強化必要高いペンギンが逃避・移動すると卵や雛が低温にさらされる
ドローン利用規制ドローン撮影・調査による攪乱を制限する必要高い低空飛行や騒音は鳥を驚かせる可能性がある
航空機の飛行高度管理ヘリ・航空機が繁殖地上空を低く飛ばないよう管理する必要高い南極観光・研究輸送の増加に伴い重要
観光船ルート管理観光船が繁殖地・換羽地・採食域へ過度に接近しないよう管理する必要中〜高南極観光の増加に伴う攪乱リスクを抑える
IAATOガイドライン活用南極観光業界の自主ガイドラインで接近・上陸・撮影を管理する実施中中〜高法規制と併せて現場の行動管理に使える
研究活動の許可制捕獲、標識、接近、サンプル採取、基地建設を許可制で管理する実施中高い調査も保全に必要だが、繁殖地では攪乱を最小化する必要がある
非侵襲的調査衛星、遠隔カメラ、望遠観察、音響など低負荷の調査を優先する実施中・強化必要高い現地での接近を減らしながらデータを得られる
個体への標識負荷低減発信機や標識を装着する場合、行動・エネルギー負担を最小化する必要高い潜水・採食・抱卵への影響を避ける
バイオロギング研究潜水深度、移動、採食場所、海氷利用を記録する実施中高い海洋保護区や漁業管理に必要な採食域データになる
採食域の特定繁殖期・非繁殖期・換羽前後の採食海域を特定する必要最重要陸上の繁殖地だけではなく、海の餌場保全が必要
南極海の海洋保護区CCAMLRの枠組みで南極海に海洋保護区を設ける一部実施・拡大必要最重要Ross Sea MPAは実施済みだが、他地域の拡大が課題
Ross Sea MPAの維持ロス海地域海洋保護区を維持し、科学的モニタリングを続ける実施中高い世界最大級の海洋保護区で、南極海保全の重要事例
東南極MPAの推進東南極の重要海域を海洋保護区化する提案中高いコウテイペンギンの繁殖地・採食域と重なる可能性がある
Weddell Sea MPAの推進ウェッデル海の広域保護を進める提案中高い海氷依存生態系の保全上重要
Antarctic Peninsula MPAの推進南極半島周辺の海洋保護区を設ける提案中高い海氷変化、オキアミ漁、観光圧が重なる地域
MPAネットワーク化単一保護区ではなく、南極海全体でつながる保護区網を作る必要最重要気候変動下で採食域や繁殖地が移動する可能性に備える
気候変動を考慮したMPA将来の海氷・餌分布変化を含めて保護区設計する必要最重要現在の分布だけで固定すると将来の保全効果が下がる
オキアミ漁管理南極オキアミ漁を、生態系と捕食者への影響を考慮して管理する実施中・強化必要最重要コウテイペンギンは魚類・イカ・オキアミを食べ、南極海食物網に依存する
CCAMLRの生態系管理漁獲量だけでなく、ペンギン・アザラシ・クジラなど捕食者への影響を考慮する実施中最重要CCAMLRの基本理念に沿う保全
オキアミ漁の空間分散捕食者が集中する地域に漁獲が偏らないよう分散させる必要高い局所的な餌不足を避けるために重要
捕食者中心の漁業管理ペンギン類の採食域・繁殖期を考慮して漁獲規則を設計する提案・必要高い2025年以降もCCAMLRで重要課題
漁獲上限の維持・見直しオキアミ資源量と捕食者需要を踏まえて漁獲上限を設定する実施・見直し必要高い気候変動でオキアミ分布が変わるため固定的な上限では不十分
繁殖期の漁業制限重要採食域で、繁殖期に漁業圧を下げる必要に応じて高い親鳥の採食効率低下は雛の生存に影響する可能性がある
漁船の監視VMS、AIS、オブザーバー制度で漁船の位置と漁獲を監視する実施中・強化必要高い違法・無報告・無規制漁業の防止にも必要
漁業オブザーバー漁獲、混獲、海鳥との相互作用を記録する実施中中〜高コウテイペンギンの直接混獲は主脅威ではないが、生態系管理上重要
IUU漁業対策違法・無報告・無規制漁業を防ぐ実施中高い南極海の生態系管理の前提
餌生物モニタリングオキアミ、魚類、イカの分布量と季節変化を監視する必要高い採食成功と個体群変化の関係を理解するため
海洋食物網研究海氷、植物プランクトン、オキアミ、魚類、ペンギンの関係を研究する必要高い気候変動の影響を食物網全体で見る必要がある
海洋熱波の監視南極海の異常高温と餌生物への影響を追跡する必要高い海洋環境変化は採食条件を変える
汚染防止南極海への油、化学物質、廃棄物、プラスチック流入を防ぐ実施中・強化必要高い個体群全体の主脅威ではないが、局所的事故は深刻
船舶事故対策観光船・研究船・漁船の座礁、燃料流出事故に備える必要高い寒冷海域では油流出の回復が遅い
重油使用規制南極海での重質燃料油利用を制限し、事故時被害を減らす実施・強化必要中〜高船舶交通増加に伴うリスク対策
バイオセキュリティ南極へ病原体、外来微生物、外来生物を持ち込まないよう管理する実施中・強化必要高い鳥インフルエンザなどの感染症リスクが増している
鳥インフルエンザ監視高病原性鳥インフルエンザの侵入・拡散を監視する必要高い南極の鳥類群集全体にとって重要な新興リスク
死亡個体の検査死亡個体や異常行動が確認された場合、病原体検査を行う必要高い感染症の早期発見に必要
研究者・観光客の消毒靴、衣類、機材、ドローン、調査器具を消毒する実施・強化必要高い病原体や外来物質の持ち込み防止
コロニー間移動の管理複数コロニーを訪問する場合、感染拡散を防ぐ手順を設ける必要高い人間活動による媒介リスクを減らす
人間活動の累積影響評価観光、研究、基地、漁業、船舶交通が重なる影響を評価する必要高い単独では小さな影響でも累積すると問題になる
南極基地周辺の管理基地近くのコロニーや採食海域で、騒音・廃棄物・移動を管理する必要中〜高基地活動が近い地域では重要
光害・騒音管理夜間照明、機械音、航空機音を抑える必要に応じて繁殖地近くでは攪乱を避ける
海氷上車両利用制限スノーモービルや雪上車が繁殖地・移動路を乱さないよう管理する必要中〜高南極基地や調査活動周辺で必要
ルート設定人や車両の移動ルートをコロニーから離して設計する必要高い卵・雛のいる時期は特に重要
緊急救助の慎重判断氷崩壊や雛死亡に対し、人為的救助を原則慎重に扱う必要個体救助より、原因である海氷喪失対策が重要
飼育下繁殖動物園等で繁殖させる主要対策として現実的ではない氷上繁殖・長距離採食・大型海鳥としての生態から、保全の主手段にはならない
再導入人為的に別地域へ移す主要対策として推奨されない適切な海氷と採食海域がなければ成立しない
人工巣・人工繁殖地人工的に氷上繁殖地を作る現実性は低い本質的には海氷環境と気候を守る必要がある
コロニー移動の自然追跡氷条件の変化で移動するコロニーを追跡する実施中高い一部コロニーは氷条件に応じて場所を変える可能性がある
移動先候補地の保護新たに確認された繁殖地を速やかに管理対象にする必要高いコロニーの移動・新発見に対応するため
コロニーごとの管理ファイル位置、規模、繁殖成績、氷条件、攪乱要因を地点別に整理する必要高い長期管理とIUCN評価更新に役立つ
標準調査法衛星、現地観察、写真解析、個体数推定方法を標準化する必要高い年ごとの比較可能性を高める
糞跡解析の高度化衛星画像上の糞跡面積から個体数を推定する技術を改善する実施中高い遠隔地の個体数推定に不可欠
AI画像解析衛星画像や航空画像からコロニーを自動検出する研究・実用化進行中中〜高多数の画像を効率的に処理できる
Copernicus Sentinel活用Sentinelデータで広域・高頻度のコロニー監視を行う実施中高い無償・継続的な衛星データが長期監視に有効
高解像度衛星の利用小さなコロニーや換羽集団を高解像度画像で確認する実施中高い小規模コロニーの見落としを減らす
現地検証衛星で見つけたコロニーを必要に応じて現地確認する必要中〜高誤認や個体数推定誤差を補正する
繁殖成功率の長期記録卵、雛、防水羽毛獲得、巣立ち相当の成功を追跡する必要最重要海氷崩壊の影響を直接測る指標
成鳥生存率の推定標識、再観察、モデルにより成鳥の生存率を評価する必要高い長寿鳥では成鳥生存率が個体群維持に重要
若鳥の生存・分散研究巣立ち後の若鳥の移動と生存を把握する必要高い将来の個体群回復力を評価するため
採食行動研究潜水深度、潜水時間、餌種、採食効率を調べる実施中高い漁業管理・気候影響評価に必要
エネルギー収支研究抱卵・育雛・換羽に必要なエネルギーと餌条件を調べる実施中中〜高気候変動で移動距離が変わる影響を評価できる
雛の海氷リスク評価雛が防水羽毛を得る前の氷崩壊リスクを評価する必要最重要近年の大量繁殖失敗の中心要因
換羽期リスク評価換羽中の成鳥が安定した氷を失うリスクを評価する必要高い換羽中は採食できず、氷の安定性が重要
南極全域の比較研究ロス海、ウェッデル海、東南極、南極半島周辺のリスクを比較する必要高い地域差を把握し、優先対策を決める
国際データ共有BAS、BirdLife、IUCN、CCAMLR、各国南極観測機関がデータを共有する実施・強化必要高い広域種の保全には国際的なデータ統合が必要
レッドリスト更新最新の衛星データ、個体群モデル、海氷変化を反映して評価を更新する実施・継続必要高い2026年にEndangeredへ更新されたが、今後も変化が速い
ESAによる保護米国Endangered Species Act上の threatened 種として扱う実施中高い米国の連邦機関行動や国際協力に影響する
国内法・各国政策への反映南極活動国が自国の環境影響評価や許可制度に本種保全を組み込む必要高い南極条約国の行動が現場管理を左右する
環境影響評価基地、観光、研究、漁業関連活動が本種へ与える影響を事前評価する実施中・強化必要高い南極活動の許可判断に必要
緊急対応計画燃料流出、感染症、船舶事故、大量死亡時の対応手順を作る必要中〜高起きてからでは対応が難しい
保全資金の確保衛星画像購入、解析、現地調査、国際会議対応、MPA交渉の資金を確保する必要高い長期的・国際的な監視には継続資金が必要
科学外交南極条約・CCAMLRで科学データに基づく合意形成を進める必要最重要保全措置は国際合意がなければ実施しにくい
NGOによる政策提言WWF、ASOC、BirdLifeなどが保護指定やMPAを提言する実施中高い科学情報を政策決定へつなげる役割
市民向け啓発気候変動と海氷喪失が本種に与える影響を伝える実施中高い消費・投票・政策支持など、遠く離れた人間社会の行動につながる
教育教材化学校や博物館で、海氷・気候・南極生態系の教材として活用する実施・必要中〜高気候変動を具体的な生物の問題として理解しやすい
映像・写真利用の倫理繁殖地映像を使う際、位置情報や攪乱の有無に配慮する必要啓発と保護の両立が必要
詳細位置情報の管理小規模・脆弱なコロニーの詳細位置を不用意に拡散しない必要中〜高観光・撮影圧が集中するリスクを避ける
保全成果の指標化コロニー数、繁殖成功、海氷安定性、MPA面積、漁業管理改善で評価する必要高い単に「保護を訴える」だけでなく成果を測る
順応的管理海氷、個体数、繁殖失敗、漁業、観光の変化に応じて対策を更新する必要最重要南極環境の変化が速く、固定的な計画では対応できない
海氷を中心にした保全個体を捕まえて守るのではなく、繁殖に必要な海氷環境を守る必要最重要コウテイペンギン保全の核心
南極海生態系全体の保全ペンギン、オキアミ、魚類、アザラシ、クジラを含む食物網全体を守る必要最重要本種だけを単独で守ることはできず、南極海の構造そのものが保全対象

出典

最後に

Questioner: It’s really sad to see that the fears from that 2014 field guide were pretty much spot on.

Me: In April 2026, the IUCN announced that Emperor Penguins have been moved from NT to EN. This is a reality the whole world needs to wake up and take seriously. Penguins in Antarctica are facing extinction. Looking at this, I feel it’s time for all of us sharing this planet to really think about what happens next, how it will impact humanity, and what exactly we need to do about it.

Questioner: Well, bugs, birds, and lions can’t exactly think this through and take action, so it really falls on us humans to do something about it, doesn’t it?

Me: Honestly, more than just “doing something,” I feel we’ve reached a point where we need to move past just talking and start acting. Even if it sounds extreme, we need to hit pause on human economic activity to cut down CO2 emissions as fast as possible. We need to stop relentless development, leave fossil fuels in the ground, and stop tearing down forests.

Questioner: What’s going to happen to the Earth if we just keep pushing our economy like this? I absolutely want to stop that prediction from coming true—the one where 99% of Emperor Penguins are gone by 2100.

Me: Let’s look into exactly what will happen if humanity refuses to fix its mistakes and just keeps building, digging, and burning.

質問者:2014年の図鑑で懸念されていたことが、ほぼ的中しちゃってるのが残念ですね。

私:IUCNは2026年4月、コウテイペンギンをNTからENへ引き上げたと発表しました。これは世界中の人が関心を持って真剣に考えないといけない事実です。南極のペンギンが絶滅の危機に瀕している。このことから、このさき何が起こるか、人類にどのような影響があるのか、それには何をするべきなのか、といったことを地球で暮らす生物、皆で考える時が来ていると感じます。

質問者:虫さんや鳥さんやライオンさんたちじゃ考えても行動には移せないから僕たち人間がなんとかするしかないよね。

私:なんとかするよりも、極端なことを言えば人類の経済活動を一旦停止させて一刻も早くCO2の排出を減らすこと、開発をやめ化石燃料を地中から掘り出さないこと、森林を伐採しないことなどのことを掲げるだけでなく、実践する時が来ている、と感じています。

質問者:このまま人類が経済活動を続けたら地球はどうなっちゃうんだろう。2100年までにコウテイペンギンさんたちが99%減少するといった、予測どおりになってしまうのは絶対に避けたいよ。

私:このまま人類が間違いを正さないで開発し続け掘り続け燃やし続けたらどうなるのか、調べます。


人間の「生理的な生存限界」の突破と居住不能エリアの拡大

温室効果ガスの排出を削減せず、高い排出レベルが続いた場合、2100年までに地球の平均気温は産業革命前と比較して3.5℃から5.5℃上昇するシナリオが想定されています。

  • 湿球温度(Wet-bulb temperature)の限界突破: 気温だけでなく、湿度も考慮した「湿球温度」が35℃に達すると、健康な若者であっても日陰で休んでいても汗で体温を下げられず、数時間で命の危険にさらされます。
  • 超絶極端な熱波: このまま現状維持を続けた場合、2100年までに南アジアや中東などで最高56℃に達するウルトラ熱波が日常的に発生する可能性があります。これにより、約6億人以上の人々が致命的な熱の脅威にさらされ、広大な地域が人間にとって「居住不能」になる恐れがあります。

地球の「循環システム」の停止と食料危機

極地の氷が溶けることは、ペンギンの住処を奪うだけではありません。大量の真水が海に流れ込むことで、地球の気候を安定させている「海流」そのものが止まってしまう「ティッピングポイント(後戻りできない転換点)」を迎えるリスクが高まります。

  • AMOC(大西洋南北熱塩循環)の崩壊: もしこの巨大な海流が崩壊した場合、ヨーロッパや北米は劇的に寒冷化し、深刻な冬が長く続くようになります。
  • 農業システムの壊滅: 海流の停止は熱帯のモンスーン(雨季)の位置を大きくずらし、南米やアフリカ、アジアの降水パターンを激変させます。これにより、干ばつや洪水が頻発し、世界的な作物生産高が激減、人類は深刻な食料危機に直面します。

生態系のドミノ倒し(連鎖的な崩壊)

地球環境はすべて繋がっているため、一つのシステムが崩れると次々と連鎖反応が起きます。

  • 海の生命線の喪失: 海水温の上昇により、海の生態系の基盤である「サンゴ礁」が広範囲で白化・死滅し、沿岸の生態系システムが崩壊します。これは巡り巡って、魚類や海鳥など多くの命を奪います。
  • アマゾン熱帯雨林のサバンナ化: 気温上昇と森林伐採が続けば、アマゾン熱帯雨林が回復力を失って枯死し、大量の炭素を吸収する「地球の肺」が、逆に炭素を放出する源へと変わってしまいます。

人類の社会・経済への巨大なブーメラン

極端な気候変動は、私たちが必死に維持しようとしている「経済」そのものに最大のダメージを与えます。

  • 巨大な台風、沿岸部の水没(海面上昇)、干ばつや山火事によって、インフラは破壊され続け、労働生産性は著しく低下します。
  • 「住めなくなった土地」や「食料が育たない土地」から、何億人もの人々が「気候難民」として移動を余儀なくされ、国境を越えた水や資源の争奪戦など、世界的な情勢不安や紛争の火種となります。

これらが、人類が今の「経済至上主義のシステム」に依存し続け、根本的な間違いを正さなかった場合の予測です。

出典

Questioner: 2100 is still 74 years away. I’ve heard that most of the top leaders with real influence are in their 70s or older. I mean, I hate to say it, but no matter how far science and medicine advance, they aren’t going to be around in 2100.

Me: Deep down, they probably know they won’t be here when the worst-case climate scenarios hit between 2080 and 2100. Plus, this is a generation that built their success and grew the economy by burning massive amounts of fossil fuels. Are they really going to seriously consider changing the status quo? Do you really think the image of penguins struggling to raise their young in Antarctica ever crosses their minds?

Questioner: But still, if they have grandkids, you’d think they’d care deeply about what the world will look like 74 years from now.

Me: This is just me guessing, but I get the feeling they’ve convinced themselves, “Even if the population collapses, we will be the ones who survive.”

Questioner: Even if they did survive, wouldn’t it break their hearts to imagine living on an Earth where the trees are all dead, the oceans are stagnant, and the wind is just scorching heat?

Me: The fact that they still can’t picture that reality is exactly why we’re in this mess today.


Thank you for sharing five minutes of your valuable time with me.
I pray those five minutes will somehow reach the Emperor Penguins.

鶏人|Keijin

質問者:2100年まであと74年だよね。大きな影響力を持つトップのほとんどが70代以上って聞いたんだけど、ごめんなさいだけど、科学技術や医療が発達しても2100年にはいないよね。

私:この方々は、気候変動の最悪のシナリオが現実になる2080年〜2100年頃には、自分たちはもうこの世にいないと無意識にわかっているはずです。そして、彼らは、化石燃料を大量に消費することで経済を拡大させて成功体験を味わった世代です。彼らが今の現状を変えようと真剣に考えるでしょうか。南極で子育てに苦しむペンギンたちの顔が浮かぶでしょうか。

質問者:でも、お孫さんとかいたりしたら、74年後を真剣に考えると思うけどな。

私:きっと、これは憶測ですけど、「このまま人口が減っても私たちだけは、生き残る」と思い込んでいるような気もしてしまいます。

質問者:たとえ生きていても、木々たちは枯れて、海は澱み、風は熱風となった地球で暮らす絵を想像したら悲しくなると思うけどな。

私:それがまだイメージできないでいるから、今があるのでしょうね。


貴重な5分間を、ありがとうございました。

コウテイペンギンに、その5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin


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