※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hi, Keijin here.
Today, I want to share a story about the “human hands” trying to save the Café Marron (scientific name: Ramosmania rodriguesii).
According to a 2014 botanical guide, this species was assessed as “CR: Critically Endangered.” Rodrigues is a small island with terrain well-suited for agriculture, which led to its forests being rapidly cleared away.
Fast forward to 2026, and its status on the IUCN Red List remains unchanged: “CR: Critically Endangered.” However, conservation efforts have recently begun shifting their focus. Instead of merely “preserving the species,” the goal is now “restoring the entire forest ecosystem”—aiming to create a “self-sustaining forest.”
Because of this, I believe the Café Marron is currently in a phase where “human hands are carefully weaving the forest back together in the aftermath of deforestation.”
This is a short piece that takes about 5 minutes to read. I hope you’ll stick with me to the end.
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、カフェマロン(学名:Ramosmania rodriguesii)を救う「人の手」の話です。
2014年の図鑑では、ロドリゲス島は小さい島で、農地に向いた地形でもあるため、森が急速に切り払われていることなどから、「CR:深刻な危機」と評価されていました。
そして、2026年時点で確認できるIUCNレッドリストでも、評価は2014年と同じく「CR:深刻な危機」のままでした。近年は、「種の保存」だけではなく、「生態系(森全体)の復元」へと軸足が移りつつあって、目標も「自立した森」になってきています。
なのでカフェマロンは今も、「伐採の後で、手が森を編む」状態なのだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は1998評価(1998年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Ramosmania rodriguesii)
草むしりが未来になる、島の復元作業
⬇︎カフェマロンの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | カフェマロン |
| 英名 | Café marron(別表記:Cafe marron) |
| 学名 | Ramosmania rodriguesii |
| 分類 | 被子植物・アカネ科(Rubiaceae) |
| 分布 | モーリシャス領ロドリゲス島(Rodrigues)固有。島内でも限られた地点の記録として扱われる |
| 主な生育地 | 熱帯域の林(湿潤な熱帯バイオームに生育する植物として整理される) |
| 大きさ | 低木〜小高木として扱われ、栽培個体を含む記載ではおよそ1.5〜2m程度のサイズ感として紹介されることがある |
| 寿命 | 木本として長期生存型になりやすいが、本種だけの寿命目安は明確に示されにくい |
| 保全状況 | IUCNではCR(深刻な危機)として扱われる文献・解説が多い |
特徴
- 別名の意味:フランス語の通称 Café marron は「茶色いコーヒー」の意味として説明されることが多い
- 見た目:白い星形(5裂)の花が紹介されることが多く、低木〜小高木の姿で栽培展示されている例がある
- 希少性:長い期間、野生で「たった1個体」だけが確認されていた時期があり、極端に希少な植物として知られる
- 繁殖上の壁:自家不和合(同じ個体の花粉では受精しにくい仕組み)が大きな障害になり、個体数が1つしかない状況では種子ができない問題が起きやすい
- 保全の進展:栽培下での増殖・種子生産のブレークスルーが報告され、ロドリゲス島側の苗畑・保護区での再導入(再定着)を目標にした動きが継続している
生態など
- 生育環境:海洋島ロドリゲスの限られた生育地に依存する固有種として扱われ、生育地の面積・質の影響を受けやすい
- ふえ方(繁殖):被子植物の木本として花をつけ、結実・種子で更新するが、歴史的には結実が極めて難しかった経緯がある
- 受粉の問題:自家不和合がネックになり、単独個体しかいない状況では種子が作れない(=自然更新が止まる)という構造的問題が説明されている
- 脅威:島嶼固有種に典型的な、生育地の劣化・消失、外来動物や外来植物の影響、採取圧(希少性ゆえの採集・盗掘を含む)が複合して効きやすい
- 保全の方向性:栽培増殖(挿し木など)で個体数を増やし、結実・種子生産を成立させたうえで、保護区や苗畑を介して野外個体群の再構築を狙う、という流れで語られることが多い
出典
- Kew(公式記事)|Meet the plant undateables(自家不和合・増殖・種子生産の経緯)
- Kew(Plants of the World Online)|Ramosmania rodriguesii(分布・生育環境の一次データ)
- Mauritian Wildlife Foundation|Grande Montagneでの保全活動(保護区と再導入個体に触れている記事)
- BGCI(Botanic Gardens Conservation International)|The loneliest tree in the world(再導入・現地での世代更新に関する記述)
- Sibbaldia(RBG Edinburghの園芸ジャーナル)|Raising the living dead: Ramosmania rodriguesii(栽培・繁殖ブレークスルーの詳細)
最終評価1998年:カフェマロン「CR:深刻な危機」
……この種が絶滅したと考えられるようになった後にあらためて発見された1本の野生株だけが知られている。ロドリゲス島は小さい島で、農地に適した地形であるため、急速に森が切り払われている。かつての原生植生の1パーセント以下だけが現存しており、この生態域の破壊がカフェマロンの危機の原因となっている。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 対象種 | カフェマロン(アカネ科) | Café marron |
| 学名 | Ramosmania rodriguesii Tirveng. & Verdc. | Ramosmania rodriguesii |
| IUCNレッドリスト区分 | 絶滅危惧IA類(CR)として掲載 | CR(Critically Endangered)として掲載、最終評価日:1998年1月1日 |
| 評価年と発表年(IUCN) | 1998年評価、1998年版として紹介 | 1998年評価、1998年版として掲載(参照日:2026年2月26日) |
| 1本の野生株からの再発見 | ロドリゲス島で、野生株がたった1本の状態として紹介 | 1979年に1本の野生株が見つかった経緯が整理され、保全の象徴例として扱われる |
| 1本の野生株からの増殖の出発点 | 1本の野生株から、挿し木などによる増殖が進められた流れとして紹介 | 1本の野生株由来の栽培個体群が保全の基盤として扱われる |
| 自然繁殖の難しさ(当時の状況) | 花は咲く一方で、種子繁殖の前進が限定的という状況として紹介 | 自家不和合性(self-incompatible)という性質により、受粉様式の工夫が鍵になった点が整理される |
| 研究・園芸技術による突破口 | キュー植物園(Kew Gardens)などの園芸・保全の現場が関わった経緯として紹介 | 栽培条件の検討と受粉操作により、雌性機能の誘導と結実が進み、種子が得られる段階へ移行 |
| 果実・種子の獲得(進展の具体) | 1本の野生株由来という条件の中で、増殖と保存が重要課題として紹介 | Kewでの研究・栽培を通じ、結実・種子獲得へ到達した経緯が論文化されている |
| 次世代(種子由来個体)の成立 | 挿し木中心の増殖の流れとして紹介 | 種子由来の次世代が成立し、現地側の苗畑や再導入計画と接続する段階として扱われる |
| ロドリゲス島への里帰り(再導入) | 生育地(ロドリゲス島)での保全・復元の必要性として紹介 | Grande Montagne自然保護区で、再導入されたカフェマロンが保全対象として挙げられる |
| ロドリゲス島での野生復帰の現在地 | 生育地の保護と増殖成功の重要性として紹介 | Grande Montagneでの保全活動が継続し、再導入個体を含む固有植物群の保護・復元が進む |
| 現地での観察機会(一般公開・エコツアー) | 保全の必要性を中心に紹介 | Grande Montagneが一般公開され、MWF Rodrigues guided ecotours による訪問導線が整備されている |
| 生息域(森)の圧力要因 | 農地化などによる森林減少が主要な圧力として紹介 | 保護区での復元作業(restoration works)が継続し、固有植物の生育環境の回復が進められている |
| 生息域(森)の保全ステータス | 危機に直面する生育環境として紹介 | Grande Montagneが固有・在来植物の重要な避難地(haven)として位置づけられ、希少種の保全拠点として扱われる |
出典
- IUCN Red List(1998評価・CR・e.T33659A9801264
- Kew(Meet the plant undateables:Café marron、自家不和合性の説明
- BGCI(The loneliest tree in the world:Grande Montagneへの再導入に言及)
- Sibbaldia(Carlos Magdalena 2010:Raising the living dead: Ramosmania rodriguesii)
- Mauritian Wildlife Foundation(2025-12-03:Grande Montagneで再導入されたcafé marronに言及)
- Mauritian Wildlife Foundation(2023-12-06:Grande Montagneの復元作業継続と一般公開・ガイドツアー)
Ramosmania rodriguesii(カフェマロン)はロドリゲス島固有のアカネ科植物で、IUCNレッドリストではCRとして掲載され、最終評価は1998年1月1日である。1979年に野生個体1本が再発見され、挿し木由来の栽培群が保全の基盤となった。自家不和合性により自然繁殖が制約されたが、受粉操作と栽培技術の進展により結実・種子獲得に至り、種子由来個体の成立が確認された。再導入はGrande Montagne自然保護区を中心に継続され、外来種管理や植生復元を伴う生息地再生と連動して進められている。
⬇︎カフェマロンの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全(保護区での森林再生) | 自生地のロドリゲス島では、生息地そのものが小さく脆いので、自然保護区で在来植生を回復させ、外からの攪乱を減らしながら定着できる環境を増やす。 |
| 侵入種対策(外来植物の除去) | 外来植物が在来苗を覆い、更新(次世代の芽生え)を止めるため、除草・外来種の制御を継続して在来種が育つ余地を確保する。 |
| 放牧・踏み荒らし対策(家畜の侵入防止) | ヤギなどの放牧・踏み荒らしが再生を阻害するため、柵や管理体制で家畜の侵入を抑え、自然更新と植栽の成功率を上げる。 |
| 最終個体の直接保護(柵・監視) | かつて野生で確認できた個体が極端に少なかった段階では、枝の持ち去りなどの人為圧から守るため、柵で囲う、見張り・立入管理を行うなどの「個体そのものの保護」が必要になる。 |
| 域外保全(挿し木増殖・植物園での維持) | 野外だけに依存すると消失リスクが高いので、挿し木などでクローン増殖し、植物園・研究機関で系統を維持してバックアップ集団を作る。 |
| 繁殖の技術支援(受粉・結実の改善) | 個体数が少ないと受粉が成立しにくいので、栽培下での人工受粉や繁殖特性に合わせた栽培管理を工夫し、種子生産につなげる。 |
| 再導入・個体群の補強(保護区への戻し) | 増殖した苗を、侵入種・放牧圧を下げた保護区へ段階的に戻し、野外個体群を増やす。定着後も生残や成長を追跡して手法を調整する。 |
| 研究とモニタリング(生残・更新の確認) | 野外・栽培下の両方で、個体数、成長、開花結実、実生の成立を継続観測し、何がボトルネックかを特定して保全手段を更新する。 |
| 地域参加・普及啓発 | 「希少だから持ち帰る」圧力が起きやすいので、希少種であることと採取が与える影響を共有し、保護区の取り組みや植栽活動への参加を広げていく。 |
出典
最後に
Me: So, what are your thoughts after reading this?
Questioner: It sounds like they’re currently focused on replanting the grown seedlings back into their native forest, aiming for a state where they can naturally reproduce generation after generation. It’s a breath of fresh air to hear some positive news for a change!
Me: It really is an uplifting story. But there’s one thing that’s been bugging me: has the “clearing of forests for farmland” genuinely stopped? If that root cause is still around, I can’t help but feel this might just end up being an isolated success story confined to a small nature reserve. Let me dig a little deeper into that.
私:読んでみて、どんなふうに感じましたか?
質問者:今は、増えた苗を本来の森に植え戻して、また自然の中で世代交代できる状態を目指しているところなんだね。久しぶりに明るい話題で、嬉しいですね。
私:嬉しい話題ではあるんですけど、ちょっと気になったのが、「農地開拓による森の伐採」って本当にもう無くなったのかな、というところです。そこが無くならないと、結局は保護区の一部分だけの話になってしまう気がするんですよね。そのあたり、もう少し詳しく調べてみますね。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 対象の前提 | ロドリゲス島では、原生的な在来林が極めて小さな残存林として保護区などに集約され、景観の大部分は人為改変を受けた状態として整理されている | 保全の主戦場は残存林の維持と復元に置かれる |
| 「農地開拓による伐採」の現在のリアル | 自然林の面積は島の元の被覆から大きく縮小し、残存する在来林はごく限られたパッチとして扱われる。土地利用の整理では、作物地は島面積の2〜5%、放牧地は約6%という区分が示されている | 新規の森の転用より、既存土地利用の管理と回復が中心課題になる |
| 農業側の課題の重心 | ロドリゲス島は土地劣化の文脈で、森林転換と土壌侵食、資源制約(水など)が併記され、土地管理の優先課題として整理されている | 開拓の拡大より、侵食抑制と生産基盤の回復が前面に出る |
| 現在のカフェマロンを脅かす新たな敵:凶悪な外来種(インベーダー植物)の繁殖 | ロドリゲス島では侵略的外来植物種が複数確認され、管理対象として整理されている。保護区の復元現場では、侵略的外来種の除去が継続作業として位置づけられている | 脅威の中心が外来植物の優占化と更新阻害へ移る |
| 外来種対策の実務 | Grande Montagne自然保護区の復元計画では、侵略的外来種の除去(手工具や人力を含む)と、在来・固有種苗の増殖・植栽が中核アクションとして示されている | 外来種の抑制と植栽を同時に回す実装型の復元になる |
| 現在のカフェマロンを脅かす新たな敵:放牧家畜による食害 | ロドリゲス島の土地劣化の要因として、草地化と家畜利用の圧力が整理される | 更新個体(幼木)の生残を左右する圧力として扱われる |
| 結局は「保護区のフェンスの中」だけの話なのか:保全の現在地 | Grande Montagne自然保護区は、ロドリゲス島の在来林残存域の一つとして紹介され、面積は20ヘクタールの森林として示される | 現在の核となる保全拠点が明確になる |
| 「種の保存」から「生態系(森全体)の復元」へ | 保護区の復元は、外来種の除去と在来・固有種の高密度植栽、苗畑運用、来訪者プログラムを含む長期計画として整理される | 種の維持と、森の機能回復を同じ枠組みで進める |
| 目標は「自立した森」:管理依存からの移行 | 復元プロジェクトは、固有の動植物の長期的な避難地(safeguard)を形成する目的で運用され、植生の回復とともに生態系サービスの回復が期待される設計になっている | フェンス内の維持から、更新と循環が回る森づくりへ進む |
| 目標は「自立した森」:種子散布・受粉の担い手 | ロドリゲスオオコウモリ(Rodrigues fruit bat)は、種子散布と送粉に関わる存在として位置づけられ、森林生態系の維持に資する点が説明される | 植生回復と動物相が連動する復元シナリオになる |
出典
- FAO(Rodrigues:森林減少・土壌侵食・水制約などの背景整理)
- MDPI Ecologies(Rodrigues:侵略的外来植物の整理と管理枠組み)
- FAO(Rodrigues:土地利用と劣化、作物地2〜5%・放牧地約6%の整理)
- Mauritian Wildlife Foundation(Rodrigues Fruit Bat:種子散布・送粉の説明)
- Mauritian Wildlife Foundation(Grande Montagne Nature Reserve:在来林残存・20ha・復元の継続)
- UNCCD(Mauritius LDN Target Setting Programme Country Report:Rodriguesの土地劣化と家畜圧の整理)
- Mauritian Wildlife Foundation(Grande Montagne復元プロジェクト 2025年アピールPDF:外来種除去・苗生産・植栽など)
Questioner: So basically, aside from that tiny fraction left in the reserve, the virgin forests on Rodrigues Island have already been completely wiped out. Even if they wanted to clear more land for farming, there’s nothing left to cut down. That’s why they’re out there now, pulling invasive weeds by hand, trying to coax that self-sustaining native forest back to life.
Me: It’s pretty ironic, isn’t it? We bulldozed everything with machines in the blink of an eye, and now we’re on our hands and knees pulling weeds to rebuild a self-sustaining forest. I guess when it comes down to it, this kind of healing actually requires the human touch, not machinery.
Speaking of the “human touch,” that actually reminds me of something I saw on social media recently. I came across these videos of people doing an amazing job cleaning up washed-up plastic waste, like water bottles, off the beaches.
I got curious and looked into it. It turns out they’re an organization with a crystal-clear mission: “pull plastic from the ocean.” Their whole model is based on taking that recycled plastic, turning it into bracelets to sell, and then using those profits to fund even more cleanups. It’s a whole cycle.
Seeing all these young folks out there, full of energy and wearing matching uniforms—I have to admit, it looked pretty cool.
But here’s the catch: changing the actual system—the one where “humanity extracts fossil fuels to consume plastics”—isn’t that simple. A little voice in the back of my head kept tapping me on the shoulder, whispering, “Isn’t something off here?” So, I decided to do a little digging into this organization.
質問者:ロドリゲス島の原生林って、保護区に残るごくわずかな部分以外は、もう開拓され切ってるから。今さら「新しく森を切って農地を広げる」みたいなことは、したくてもできない状態なんだね。だから今は、外来種を草むしりしながら、また自立した森としての原生林を取り戻そうとしてるところなんだ。
私:機械で一気に開拓しまくった結果、今度は人の手で草むしりしながら自立した森を作ってるって、なんだか皮肉なんですけどね。結局こういうところで、機械じゃなくて人の手が必要になってくるんでしょうね。
ちょっと、「人の手」って言葉で思い出したんですけど、最近SNSで海に流れ着いたペットボトルみたいなプラスチックごみを、きれいに回収してるのを見かけたんです。
気になって調べたら、「海からプラスチックを回収する」っていうはっきりしたミッションを掲げてて、回収したプラスチックをリサイクルしてブレスレットを作って販売して、その収益でさらに回収活動を広げる、っていうサイクルで動いてる団体だったんですよね。
ちょっと若者がみんな同じユニホームで元気はつらつで、かっこいいなって感じました。
だけど、「人類が化石燃料を掘ってプラスチックを使う」っていう構造そのものを変えるのは簡単じゃないよね。だから、私の中の誰かが「なんか変じゃね?」ってしきりに肩を叩くので、ちょっとだけこの団体のことを調べてみました。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 「寄付」だと思ったら「営利企業」だった | 4oceanは非営利団体ではなく、営利企業として運営されている。法人形態としてPublic Benefit Corporation(PBC)を掲げ、製品販売を主要財源として清掃活動を継続する設計になっている。 | 支援の入口が「寄付」型に見えるため、法人形態(営利)とのギャップが論点になりやすい。 |
| 収益配分の透明性が論点になった | ブレスレット等の購入が清掃活動に結び付く設計として説明される一方で、売上が活動費・人件費・運営費・利益にどう配分されるかが論点として扱われてきた。4ocean側は、回収量の記録手続や第三者監査に言及し、説明の枠組みを提示している。 | 購入=インパクトの換算が明確であるほど、会計・監査・開示の受け止められ方が重要になる。 |
| 「グリーンウォッシュ」の典型という批判 | 環境ミッションを掲げながら、資金獲得が物販(ブレスレット、ケース等)に依存するモデルである点が、グリーンウォッシュという概念と結び付けて論じられることがある。 | 環境訴求と販売拡大が同時に走る構造が、評価の分岐点になる。 |
| 物販による追加生産と廃棄の論点 | 回収材を含む製品づくりは循環性を訴求しやすい一方、追加生産・物流・最終廃棄まで含めたライフサイクル視点で論点化されやすい。 | 「回収」だけでなく、製品の循環設計(回収・再資源化・長期使用)までが評価軸になる。 |
| 「根本の蛇口」を締めていない | 清掃活動は下流側(環境中に流出した廃棄物)への介入であり、上流側(生産・設計・流通・規制)を同時に動かす必要性が、研究・政策領域で繰り返し論じられている。 | 「回収」中心の介入は、上流の生産増・流出抑制と組み合わさるときに効果が拡張する。 |
| 規模感のギャップが論点になりやすい | 海洋へのプラスチック流入は年あたり推計で約1,100万トン規模とされ、単位購入に紐づく回収量(例:1ポンド)とのスケール差が議論を呼びやすい。 | 単位インパクト表示は理解しやすい一方、マクロ規模の流入量との対比が評価に影響する。 |
出典
Questioner: It’s not like this company is some shady scam pretending to pick up trash, right? They’re a legit for-profit business actually hiring locals full-time in places like Indonesia and Guatemala. They’re cleaning up garbage while literally supporting people’s livelihoods. I think that’s incredibly cool and genuinely a great thing.
Me: I hear you. But think about the underlying system: “Consumers have to spend money and buy a product (like a bracelet) to save the ocean.” It’s exactly like what I wrote about in the Nymphaea thermarum article. I called it a vending machine where the drinks swapped from cola to coffee, but the machine itself—you putting the coin in—hasn’t changed one bit.
They’re basically taking products slapped with an “Eco-Friendly” label and cramming them into a vending machine called Capitalism. No wonder people look at it and go, “Wait, something’s off here,” or call it out as greenwashing. The core issue is the structure itself: we’re still extracting the exact same amount of fossil fuels, and we’re still pumping out the exact same amount of plastic.
Sorry, I went on a bit of a tangent. But bringing it back to the Café Marron—the underlying structure of “habitat destruction” has already run its course to the point of total devastation. And ironically, because it was completely wiped out, they’re now able to build a new framework and system from scratch where fresh life can finally take root.
And they’re doing it entirely by “human hands.”
What makes this so different from the plastic clean-up business? I think it boils down to whether the action is a pure, unconditional action without any strings attached—done without expecting any return or calculating profit and loss.
The natural world operates strictly on these unconditional actions. That’s exactly how it’s maintained a flawless balance—a true coexistence—for tens of thousands of years. The very second humans introduce “profit” into the equation, forests get bulldozed, oceans choke on plastic, and you end up with a vending machine that dispenses products at the push of a button, even if what’s inside is completely rotten…
Doesn’t it kind of paint that picture for you?
How did you feel reading this?
I would be incredibly happy to hear your thoughts in the comments.
Thank you so much for your valuable 5 minutes. I pray that those 5 minutes will reach the Café Marron.
Keijin
質問者:この企業って、「嘘をついてゴミを拾っていない悪徳業者」ってわけじゃないよね。実際にインドネシアやグアテマラで地元の人をフルタイムで雇って、生活を支えながらゴミを回収している営利企業なんだし。とてもかっこいいし、素敵なことだと思うけどな。
私:でもね、「海の環境を守るために、消費者がお金を出して、何か(ブレスレット)を買わなきゃいけない」っていう仕組み。これは、オンセンスイレン(学名:Nymphaea thermarum)の記事のときに書いた、「中身がコカからコーヒーに変わっただけで、コインを入れる自販機の構造は何も変わっていない」って話と同じなんですよ。
資本主義っていう名前の「自販機」の中に、「環境保護」のラベルが貼られた商品を無理やり押し込んでるから、「なんか変じゃね?」とか「これってグリーンウォッシュだよね」って言われてしまうんでしょう。この問題は、化石燃料を掘る量が変わっていないし、プラスチックの排出量も変わっていない、っていう構造だと思うんですけどね。
長くなったけど、話をカフェマロンに戻して考えると、構造である「生息地の破壊」は、もう破壊し尽くされてしまった。だからこそ、そこに新しく芽生えることができる構造と仕組みを作れているんですよね。
それも「人の手」で、です。
これ、プラスチック回収のビジネスと何が違うんだろう。たぶん、見返りとか損得勘定を抜きにした「掛け値なしの行動」か、そうじゃないかの違いなんじゃないかって思います。
自然界って、「掛け値なしの行動」だけで回ってるからこそ、何万年も完璧なバランス、つまり共存関係が保たれてきたと思うんです。そこに人間が「利益」っていう掛け値を持ち込んだ瞬間に、森が切り開かれたり、海にプラスチックが溢れたり、自動販売機の中身が腐っていようが、ボタンを押せば商品が出てきてしまう……。
そんな絵に、見えませんかね。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
カフェマロンに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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