※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hi there, Keijin here.
Today, I want to talk about the White-shouldered Ibis (Pseudibis davisoni) and what it means for agriculture to be treated as an “industry.”
Back in my 2014 encyclopedia, the reasons given for this bird’s decline painted a grim picture: lowland forests being chopped down, wetlands drained for farming, overgrazing, mowing, encroaching development, and hunting. Their habitat was just shrinking away, and their conservation status was listed as “CR: Critically Endangered.”
Fast forward to the latest Red List. While we are seeing ongoing efforts like nest protection programs, community-led conservation, and a fresh Action Plan for 2026–2030, the harsh reality is that their status hasn’t changed. They are still “CR: Critically Endangered.”
To me, it feels like the White-shouldered Ibis is still caught in a situation where “the stronghold stands, but the relentless waves are closing in.”
This is a quick read—it should only take you about 5 minutes. I hope you’ll stick around to the end.
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、カタジロトキ(学名:Pseudibis davisoni)と、「産業としての農業」のあり方についての話です。
2014年の図鑑では、この鳥が減ってきた理由として、低地の森が伐られたり、湿地が農業用に排水されたり、放牧や草刈り、開発、狩猟なんかで、生息地がどんどん小さくなったことが挙げられていて、評価は「CR:深刻な危機」でした。
そして最新のレッドリストを見ても、巣を守る取り組みや、地域の人たちが参加する保全、行動計画(2026–2030)みたいな動きは進んでいる途中だけど、評価は「CR:深刻な危機」のままでした。
だからカタジロトキは今も、「砦は残る、波が迫る」っていう状態なんだと思います。
この記事は短めで、だいたい5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2018評価(2018年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Pseudibis davisoni)
トキが暮らせる農業、暮らせない農業
⬇︎カタジロトキの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | カタジロトキ |
| 英名 | White-shouldered Ibis(別名:Davison’s Ibis) |
| 学名 | Pseudibis davisoni |
| 分類 | 鳥類・ペリカン目(またはコウノトリ目として扱われることもある)・トキ科 Threskiornithidae |
| 分布 | 現在の中核は カンボジア。周辺の ラオス 南部に隣接分布が示され、インドネシア の ボルネオ島(東カリマンタン州)に小さな個体群が報告される。歴史的には タイ、ベトナム など広域に記録がある。 |
| 主な生育地 | 乾季に水が引く季節性湿地(トラペアンと呼ばれる水場)を含む乾燥林景観(フタバガキ科優占の乾燥林など)、泥地・砂州、放棄田や水田周辺など |
| 大きさ | 大型のトキ類。おおむね全長70–80cm級として扱われる(資料により表現幅あり) |
| 体重 | 公的にまとまった数値が提示されることは少なく、文献でも省略されがち |
| 寿命 | 野外での寿命データは乏しい(長期追跡が難しく、明確な「寿命の目安」は示されにくい) |
特徴
- 名前の由来:英名の「White-shouldered」は、翼(肩)に見える白い斑が識別点になることに由来する(和名の「肩白」も同趣旨)。
- 見た目:全体は暗色系で、頭部が裸出して見えることが多い。飛翔時に白斑が目立つ。
- 希少性:個体数が少なく、個体群は分断されている。世界個体数は少なくとも約1,000羽、成熟個体は約670羽と推定される。
- 保全状況:IUCNの評価ではCR(深刻な危機)として扱われる。
生態など
- 生育環境:乾燥林(乾季に乾く林床)と、乾季に縮小する水場(季節性湿地・浅い水たまり)のモザイク環境に強く結びつく。
- ふえ方(繁殖):乾季に繁殖し、樹上(フタバガキ類などの樹冠)で単独営巣する傾向が報告されている。
- 食性・採餌:水中で泳ぐというより、泥地や乾いた地表を歩いて、くちばしで地面や泥の割れ目を探る採餌が重要とされる。
- 脅威:生息地の改変(森林の伐採・農地化、湿地の水文改変など)、人為的攪乱、狩猟圧、火災や土地利用変化に伴う生息環境の劣化が複合的に作用する。
出典
- BirdLife International Data Zone|White-shouldered Ibis(Pseudibis davisoni)Factsheet
- Oryx(Cambridge Core)|First census of the white-shouldered ibis…(保護区とねぐらのミスマッチ等)
- Forktail(Oriental Bird Club, PDF)|Foraging ecology of sympatric White-shouldered Ibis…(乾燥林・季節性湿地での採餌など)
- Conservation Leadership Programme(PDF)|White-shouldered Ibis Indonesia Final Report(東カリマンタンの個体群推定など)
最終評価2018年:カタジロトキ「CR:深刻な危機」
カタジロトキの歴史的減少は低地森林の伐採、湿地帯の農業用排水、家畜放牧、草地刈り取り、開発、狩猟が引き起こした生息地の縮小によるものである。ほとんどの個体群の近くに人が生活しているので、かく乱や狩猟、伐採、あるいはインフラ設備計画の実施といったことが、今ではこの種をもっとも圧迫している。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 1-1 個体数の当時記述(図鑑) | 「とくに300羽が生存するカンボジア北部の数か所に限られる」 | 当時の記述は「300羽」に焦点が当たっている(主な生息地はカンボジア北部の限られた地点)。 |
| 1-2 個体数のIUCN数値(2018) | 記載:IUCNレッドリストでCR相当の種として紹介されている。 | IUCN(2018評価・2018発表):CR、成熟個体数 670、個体数傾向 Decreasing。 |
| 1-3 世界推定の枠組み(IUCN系の要約情報) | 記載:分布縮小と小個体群(カンボジア北部の限定分布)を強調。 | IUCN系の要約情報:世界個体数は少なくとも1,000個体規模、成熟個体数 670。 |
| 1-4 全国一斉調査(センサス)2022(カンボジア) | 記載:カンボジア北部の数か所(約300羽)を強調。 | 2022年のカンボジア全国センサス:792個体を記録(増加の報告)。 |
| 1-5 全国一斉調査(センサス)2023(カンボジア) | 記載:限定分布・小個体群を強調。 | 2023年の全国センサス:784個体を記録。 |
| 1-6 増加・回復傾向の言い方(2022〜2024の文脈) | 記載:減少と生息地縮小が中心。 | カンボジア側の全国センサスで高いカウントが連続し、近年の報告では個体数動向に明るい要素(増加傾向の示唆)が含まれる。一方でIUCN評価(2018)は減少傾向のまま。 |
| 2-1 「最後の砦」の位置づけ(図鑑) | 現生息地として、ベトナム、ラオス南部、カリマンタン(インドネシア)、カンボジア北部などを挙げる。 | 主要個体群の中心はカンボジアで、同国が最大の強固な生息地(stronghold)として扱われる。 |
| 2-2 集中度(87〜95%) | 図鑑時点では「カンボジア北部の数か所(約300羽)」を強調。 | 全国センサス(784個体の年):カンボジアの784個体が「世界の87〜95%」に相当するとされる。 |
| 2-3 集中度(95〜97%表現の扱い) | 図鑑時点では「東南アジアの複数地域」へ言及。 | 文献・解説では「最大で95%がカンボジア」「(成熟個体群の)大半がカンボジア」などの表現が見られる。95〜97%という言い方は資料によって幅があるため、集中の幅(例:87〜95%/最大95%など)として整理できる。 |
| 2-4 カンボジア以外の残存(少数) | カリマンタン(インドネシア)などに言及。 | カンボジア以外にも少数が残るとされ、図鑑で触れられたカリマンタンなどに小規模個体群がいる可能性が示される一方、世界規模ではカンボジアが圧倒的多数を占める。 |
| 3-1 脅威(図鑑の列挙) | 低地森林の伐採、湿地帯の農業用排水、家畜放牧、草地刈り取り、開発、狩猟が引き起こした生息地縮小。 | 主要因として「生息地の喪失・改変」「狩猟・捕獲圧」「人為攪乱」などが継続的に挙げられる。 |
| 3-2 「根本的な脅威は変わらない」の中身(生息地) | 生息地縮小を強調(低地林・湿地・草地など)。 | 生息地転換・開発圧による生息地劣化や喪失が続く、という枠組みは近年の報告でも反復されている。 |
| 3-3 「根本的な脅威は変わらない」の中身(人の生活圏) | 個体群の近くに人が生活し、攪乱・狩猟・伐採・インフラ計画が圧迫要因になる。 | 重要地点が人の利用と近接する状況が続き、攪乱リスクを下げる管理(巣・ねぐら周辺の保護、見回り等)が継続課題として残る。 |
| 3-4 「脅威は続く」ことと「個体数カウント増」の同居 | 減少・縮小を中心に叙述。 | 全国センサスのカウント増が報告されても、脅威が消えたわけではなく、管理を止めれば再び減りうるという前提が保全発信では共有されている。 |
| 4-1 図鑑が触れた方向性(保全努力) | 一般への意識向上キャンペーンやエコツーリズム計画など、保全への努力が一体となって進められている。最大個体群が効果的保護下に置かれることが回復に不可欠。 | 近年の発信でも、現地での保全活動(モニタリング・巣保護・地域参加)と、地域側の利点(雇用・収入・啓発)を組み合わせる枠組みが前面に出ている。 |
| 4-2 巣の保護プログラム(成果の数字) | 保全の必要性を述べ、回復には効果的保護が不可欠。 | 繁殖期の報告:監視下の巣から 175 羽のヒナが巣立った(fledging)。 |
| 4-3 エコツーリズム/意識向上(図鑑の予言点) | エコツーリズム計画や意識向上キャンペーンへの言及。 | 保全発信では、地域住民・関係者を巻き込み、保全と地域利益を接続する取り組みが強調される(協働・啓発・地域参加)。 |
| 4-4 国家レベルの保護計画(計画名・期間) | 保全努力の推進を述べる。 | White-shouldered Ibis Action Plan(2026–2030)を最終化・立ち上げるための国家ワークショップが開催された(2025年12月19日)。 |
| 4-5 まとめ(図鑑の「予言」と現状の接続) | 保護下に置くことが回復に不可欠、という結論を示す。 | 全国センサスでの高カウント、繁殖期の巣立ち数、行動計画(2026–2030)の整備が同時に進み、「保全努力が実を結びつつある」という読みが成り立つ一方、IUCN(2018)は減少傾向のままで、脅威継続を前提にした保全の継続が必要とされる。 |
出典
- WWF Cambodia(共同プレスリリース:2022全国センサス792個体、個体数動向に関する言及 など)
- BirdLife Data Zone(White-shouldered Ibis:世界個体数は少なくとも1,000、成熟個体数670 など)
- WWF Cambodia(CIWG 2023年次報告:全国センサス784個体=世界の87〜95%、175羽が巣立ち など)
- IUCN Red List(White-shouldered Ibis / Pseudibis davisoni:2018評価・成熟個体数670・傾向Decreasing)
- Angkor Centre for Conservation of Biodiversity(国家ワークショップ:Action Plan 2026–2030、2025年12月19日)
2014年時点では、カタジロトキはカンボジア北部の限られた地域に約300羽が残存すると整理され、強い生息地依存性と脅威の継続が強調されていた。IUCN(2018)では成熟個体数670、個体数傾向は減少とされる一方、近年のカンボジア全国センサスでは2022年792個体、2023年784個体が記録され、世界個体群の大部分が同国に集中する状況が再確認されている。脅威要因は依然として生息地改変・攪乱等が主であり、巣保護、地域参加型の保全、行動計画(2026–2030)策定などの介入が進展している。
⬇︎カタジロトキの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地・繁殖地の保護 | 主な残存個体群がいる乾燥林景観・河川沿いの氾濫原林などで、重要生息地の保全を進める(保護区内での生息地管理、違法伐採の抑止、営巣木・ねぐら木の維持など)。 |
| 巣の保護(卵・ヒナの盗掘対策) | 巣の発見・見守り・保護を地域住民が担う仕組みを運用し、繁殖成功(ヒナの巣立ち)まで継続的に守る。捕食を減らすため、営巣木に捕食者侵入防止のベルトを装着する事例もある。 |
| 密猟・違法取引の抑止 | レンジャーや地域の監視員による巡視、違法な採集・取引(卵・ヒナの持ち出しを含む)への取締り、地域内外の市場・流通の監視などを組み合わせて圧力を下げる。 |
| 保護区の運用強化 | 重要個体群が確認される複数の保護区(野生生物保護区など)を中核に、巡視・モニタリング・保全施策を連動させて実効性を高める(地点間の連携、重点サイトへの保護投入など)。 |
| 市民・地域参加(生計支援と両立) | 巣の保護を「報酬型(成果連動)」で支える制度、観察者(バードツーリズム)受け入れによる保全基金づくり、保全配慮型の農業・生産物(例:保全協定に基づく生産)など、保全行動が地域の利益になる設計で参加を広げる。 |
| 調査とモニタリング | 全国規模の同時センサス(個体数カウント)、繁殖期の巣の追跡(巣立ち数の把握)、重点地域での定点監視などを継続し、増減や脅威(違法伐採・水場の汚染等)を早期に把握して対策へ反映する。 |
| 域外保全(飼育下繁殖など) | 協議体の枠組みの中で、飼育下での繁殖に取り組み、野外個体群のリスク分散(保険)として位置づける。 |
| 協議体・行動計画 | 政府機関とNGO等による作業部会(ワーキンググループ)を組み、年次報告や行動計画に沿って優先脅威(生息地消失・狩猟圧など)へ集中的に対応する。 |
出典
- WCS Cambodia|White-shouldered Ibis Nests Located in the Northern Plains
- WCS|Bird Nest Protection Program in the Northern Plains of Cambodia (PDF)
- WWF Cambodia|Cambodia Ibis Working Group releases 2023 annual report (posted Nov 1, 2024)
- WCS Cambodia|Press Release: 2021 census result: Cambodia; a stronghold for White-shouldered Ibis
- People Not Poaching|Livelihoods and Conservation: Protecting species by supporting local communities in Cambodia
最後に
Me: So, what did you think after reading that?
Questioner: Back in that 2014 encyclopedia, it sounded like a totally hopeless situation with only about 300 of these ibises left in the world. But thanks to all the relentless surveying and conservation work, it looks like they’ve bounced back to a point where over 1,000 have been confirmed, and their numbers are actually starting to creep up again.
And you also wrote that the 784 birds found in Cambodia make up something like 87 to 95% of the global population. It just made me wonder—why Cambodia, specifically?
Me: Maybe it’s because they still have a lot of traditional farms and rice paddies, and urbanization hasn’t completely taken over yet. Let me look into that.
私:読んでみて、どう感じましたか?
質問者:2014年の図鑑のときは「世界で300羽しかいない絶望的な状況」って思われていたトキだけど、地道な調査と保護の頑張りで、いまは「1,000羽以上が確認され、少しずつ数が増え始めている状況」まで戻ってきてるみたいだね。
それで、「カンボジアの784個体が「世界の87〜95%」に相当するとされる」って書いてあったんだけど。単純に「なんでカンボジアなんだろう?」って思ったんですけど。
私:畑や田んぼがまだ多くて、都市化がそこまで進んでないからなのかな。ちょっと調べます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1-1 生態学的な理由:伝統的土地利用と結びつく採餌環境 | カタジロトキは乾季に、乾燥フタバガキ林(dry dipterocarp forest)内の季節性の水場(trapaeng など)や、その周縁の浅い水域・湿った泥地を利用しやすいことが示されている。短い植生と露出した地表が残る場所が採餌に適し、乾季の水位低下に伴い泥の割れ目などへ集まる獲物(両生類等)を利用し得る。 | 深い原生林より、開けた林床と季節性水場が鍵 |
| 1-2 生態学的な理由:家畜が「低い植生」と水場環境を維持する | 低インパクトの放牧を含む土地利用の下で、ウシやスイギュウなどの家畜が、水場周辺や林内の植生高(スワード:草地、芝)を低く保ち、採餌適地の維持に寄与し得ることが指摘されている。 | 家畜放牧が採餌適地の構造を保つ働きになり得る |
| 1-3 生態学的な理由:野生大型草食獣の機能低下と「代役」 | 歴史的には、ゾウ類や野生ウシ類など大型草食獣が景観構造(植生、開放性、水場周辺の攪乱)に影響してきた可能性がある一方、現在はそれらの減少が報告され、放牧家畜が一部機能を代替しうる文脈が示される。 | 大型草食獣の不在が進む中で、家畜が機能の一部を担う可能性 |
| 2-1 歴史・経済的な理由:紛争後の復興と土地利用転換圧の増大 | カンボジアは紛争後の復興過程を経て経済成長が進み、土地・森林をめぐる制度変化や開発圧が高まったと整理される。土地問題は市場経済化以降に顕在化・増加しやすいことが報告されている。 | 復興・成長局面で土地転換圧が強まる構図 |
| 2-2 歴史・経済的な理由:経済的土地譲渡(ELC)等による森林転換 | 経済的土地譲渡(Economic Land Concessions)を含む土地利用政策が、原生林の商業作物への転換を促し、保護区内外での森林減少要因となり得ることが複数の報告で示されている。保全上重要な地域でも、譲渡・侵入が生息地喪失と狩猟・わなの増加を伴い得る。 | 開発制度が生息地改変を構造的に押し上げる |
| 2-3 分布の帰結:主要な残存地としてのカンボジア | 近年の全国同時調査(2022)では、カンボジア国内で792個体が記録され、世界個体群の大部分を占めると位置づけられている。地域的には他国で小規模・断片的な分布が残るとされ、カンボジアが中核的な生息国となっている。 | 世界個体群の中核がカンボジアに偏在 |
| 3-1 現在のジレンマ:保護区と重要ルースト(ねぐら)の空間的不一致 | カンボジアで実施されたルースト同時カウント(2009–2010)では、ルースト個体の74%が保護区境界の外に位置していたと報告され、保護区の配置と重要地点が一致しない問題が示された。 | 重要なねぐらの多くが保護区外 |
| 3-2 現在のジレンマ:保護区外=開発リスクが相対的に高い | 保護区外の重要地点は、土地転換(農地化・プランテーション化、インフラ等)や土地譲渡の影響を受けやすく、結果として生息地喪失や攪乱リスクが高まる。 | 生息地の中核が「守りにくい場所」に残る構造 |
| 3-3 対応の方向:保護区外の安全なルースト確保 | 保護区外でのルースト集中という前提のもと、より安全なルーストへの誘導など、空間的不一致を前提にした保全介入が検討・実施されている。 | 保護区拡張だけではなく、保護区外を含む介入が必要 |
出典
- White-shouldered Ibis species factsheet(BirdLife Data Zone)
- Darwin Initiative Final Report(大型草食獣の歴史的役割と減少に言及)
- Impacts of Economic Land Concessions…(UNDP Cambodia, 2011 PDF)
- The Politics of Economic Development in Cambodia(SEAS / J-STAGE PDF)
- Why this wildlife sanctuary in Cambodia is in danger(BirdLife International)
- High deforestation trajectories in Cambodia…(Scientific Reports / Nature, 2022)
- Cambodia: rapid growth in an open, post-conflict economy(ANU / Crawford School, 2014 PDF)
- Joint Press Release: Rare Birds Population Shows Signs of Increase(WWF, 2022 Cambodia census)
- Attracting white-shouldered ibises to safe roosting sites…(Cambodian Journal of Natural History, 2018 PDF)
- White-shouldered Ibis population size and the impending threat of habitat conversion(Forktail 29, Zenodo PDF)
- Dry season habitat use by critically endangered white-shouldered ibis in Northern Cambodia (Wiley / Animal Conservation)
- First census of the white-shouldered ibis reveals roost-site mismatch with Cambodia’s protected areas(Oryx / Cambridge Core)
Questioner: So because the civil war and political turmoil dragged on for so long, infrastructure and large-scale development couldn’t really take off. As a result, those vast forests and villages practicing old-school farming got left behind almost like a time capsule. And that’s exactly why the ibises managed to hang on and coexist there, it seems.
You know, it makes me think about when the last ibises disappeared from Sado Island here in Japan. Obviously, we didn’t have a civil war, but if we look back at what happened there, I bet we could find some clues for a solution.
Me: The situations definitely have some parallels. Let me dig into it and compare the two.
質問者:内戦とか政治のゴタゴタが長く続いたせいで、インフラ整備も大規模開発も進みにくくなって、その結果、広い森と昔ながらの農業をやってる村が、タイムカプセルみたいに残った。だからこそ、そこにトキが残れて、共存できる形になったみたいだね。
これってさ、内戦はなかったけど、日本で最後のトキが佐渡でいなくなった時のことを思い出すと、何か解決のヒントが見つかるんじゃないのかな。
私:状況としては、似てる部分がありますね。比べながら調べてみます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1-1 佐渡のトキが消えた本当の理由:里地里山の劣化 | 日本のトキは本来、里山の水田・ため池・小川など人の生活圏で採餌していたが、里地里山環境の劣化が進み、野生個体群は消滅へ向かった。 | 生息地の本体は「人の暮らしの中の水辺」だった |
| 1-2 農薬と化学肥料の普及:餌生物の減少 | 収量・効率を優先した稲作の変化により、農薬・化学肥料の使用が拡大し、トキの餌となる水生生物や昆虫類の生息条件が悪化したと整理されている。 | 餌の土台が弱ると、里山でも生き残れない |
| 1-3 江(え)や水路のコンクリート化:採餌空間の消失 | 水管理の近代化の中で、コンクリート水路など人工化が進み、土の水路・畦・浅い水域など、採餌に必要な微地形や水辺の多様性が失われやすくなる。 | 水路が「便利」になるほど、生き物の隙間が減る |
| 1-4 冬の乾田化(排水・暗渠):冬の餌場の消失 | 排水強化や暗渠排水の普及により、水田が乾田化しやすくなり、冬期に水が残る環境が減ったとされる。冬期の水域が減ると、越冬期の餌場が乏しくなる。 | 冬に水がない田んぼは、冬の餌場になりにくい |
| 1-5 近代化だけではない前段:乱獲などによる個体数激減 | 近代化以前に乱獲等で個体数が大きく減ったことが、後の環境変化への脆弱性を高めた、という整理が一般的に示されている。 | 個体数が減った状態で環境が変わると、戻れない |
| 2-1 カンボジアが直面する「日本の過去」:土地利用転換圧 | カンボジアでは経済発展に伴う土地利用転換(森林の改変、農地化、インフラ整備など)が進み、保全上重要な地域でも開発圧が課題として示されている。 | 成長局面では、生息地の改変リスクが上がりやすい |
| 2-2 カンボジアが直面する「日本の過去」:制度としての大規模開発 | 経済的土地譲渡(ELC)などの枠組みが土地転換を後押しし得ることが報告され、森林減少や生息地の分断・劣化につながり得ると整理されている。 | 開発が「仕組み」で進むと止めにくい |
| 2-3 カンボジアが直面する「日本の過去」:里の変化が鳥を締め出す構図 | 佐渡で起きたのは、農業の効率化が里山の共生条件を壊し、結果として鳥が暮らせなくなる構図だった。カンボジアでも、経済成長だけを優先すれば同じ轍を踏み、環境からトキが締め出されるのは火を見るより明らか、という見立てが成り立つ。 | 鍵は「経済成長の中身」をどう設計するか |
| 3-1 佐渡の教訓:解決のヒント① 環境保全を経済的価値に変換(トキ認証米) | 佐渡では、農薬・化学肥料の削減や生きものを育む農法(冬期湛水、江の設置など)を条件にした認証制度を整備し、朱鷺と暮らす郷づくり認証米としてブランド化している。 | 環境に優しい農業が、収入や販売力につながる仕組み |
| 3-2 佐渡の教訓:解決のヒント① の運用ポイント | 認証制度は基準の明確化だけでなく、生き物調査などの確認、消費者への見える化、流通・販売の連携によって「続く仕組み」にしている。 | 環境配慮を「基準」「確認」「販売」で回す |
| 3-3 佐渡の教訓:解決のヒント① の応用(Ibis Rice) | カンボジアでも、野生生物保全と農家の収入を結びつけるIbis Rice(野生生物に配慮した米のプレミアム販売)が展開されている。 | 保全の対価を「価格」として返すモデル |
| 3-4 佐渡の教訓:解決のヒント② 隔離ではなく管理を組み込む | 佐渡の復帰策は、人を排除して自然を隔離する発想ではなく、冬期湛水や江・魚道・ビオトープ等の管理を農業に組み込み、餌場機能を人の営みで再生する方向に置かれている。 | 人の手入れを生態系の一部として設計する |
| 3-5 佐渡の教訓:解決のヒント③ 科学的根拠に基づく正しいストーリーの普及 | 認証制度や復帰策では、生き物調査などのデータに基づく説明、消費者・学校等への発信、地域ブランド化が組み合わされている。結果として、豊かな生態系を残すことが地域の持続可能性や価値向上につながる、という筋道を社会に伝えやすくなる。 | データ+物語+市場で、長期の合意を作る |
出典
- IBIS Rice(公式):IBIS Rice
- UN DESA SDGs:Ibis Rice Initiative
- 佐渡市:佐渡市認証米「朱鷺と暮らす郷」とは?
- 国土交通省資料:人とトキが共に生きる島づくり(PDF)
- nippon.com:絶滅した特別天然記念物トキはなぜ佐渡島で復活したのか
- 環境省:Agriculture coexisting with crested ibises in Niigata(PDF)
- 獨協大学リポジトリ:佐渡市におけるトキ放鳥と水田稲作農業の課題(PDF)
- 農林水産省:田んぼの生き物を育む米づくり 佐渡トキの田んぼを守る会(PDF)
- BirdLife International:Why this wildlife sanctuary in Cambodia is in danger
- 環境省:Satochi-satoyama事例 Reintroducing the crested ibis and rice production
- CBD(生物多様性条約):Reintroducing the crested ibis and agriculture in Sado(PDF)
- ANU Crawford School:Cambodia: rapid growth in an open, post-conflict economy(PDF)
Questioner: So the hint to saving the White-shouldered Ibis in Cambodia isn’t about setting up protected areas to create untouched wilderness. Instead, like in Sado, it’s about taking that old-school farming style itself, attaching modern economic value to it, and making sure it survives. The moment people realize that saving the ibis actually means protecting their own rice paddies, fields, forests, and rivers, I feel like something is going to change.
Me: I actually saw this on social media recently, but apparently, if you plant corn and legumes together, the legumes form these little bumps on their roots called nodules, and they house rhizobia bacteria in there. And then, they pull nitrogen right out of the air and convert it into ammonia (NH3) that the plants can actually use.
It’s basically a way of farming that doesn’t need chemical fertilizers. Looking at the pictures on their feed, you could see corn and these reddish legumes growing right alongside each other. And in massive quantities, too.
Of course, I’m sure it’s the result of them going out there every single day and doing all sorts of labor-intensive work. But it really made me think—farming back in the day wasn’t so much an “industry” as it was a “farmer’s way of life.”
So, it might get a little long this time, but I’m going to take a deep dive into this difference between farming as an “industry” and farming as a “way of life.”
質問者:カンボジアのカタジロトキを救うヒントって、「保護区を作って手つかずの自然にする」って方向じゃなくて、佐渡みたいに「昔ながらの農業スタイルそのものに、いまの経済的な価値をつけて、ちゃんと守り抜く」ってことなんだね。トキを救うことが、自分たちの田んぼや畑や森や川を守ることにもつながるって気づいた瞬間から、何かが変わりそう。
私:最近SNSで知ったんだけど、トウモロコシと豆科の植物を一緒に植えると、豆科のほうが根に根粒(こんりゅう)っていうコブを作って、そこに根粒菌を住まわせるらしいんです。それで、空気中の窒素を取り込んで、植物が使える形のアンモニア(NH3)に作り替えるみたいでね。
これ、化学肥料がいらない農法みたいな話で、実際にその人のSNSの写真を見ると、トウモロコシと赤っぽい豆科の植物が一緒に育ってるんです。しかも、ものすごい数でね。
もちろん、そのほかにも毎日そこに足を運んで、手間のかかることもいろいろやっての結果なんだと思うんだけど、昔の農業って、「産業」っていうより「農家」だったんじゃないかなって思うんですよ。
トウモロコシとマメ科の植物を一緒に植える手法は、アメリカ先住民が古くから行ってきた「スリーシスターズ(トウモロコシ・豆・カボチャの混植)」という伝統農法にも通じるものである。マメ科植物の根に共生する根粒菌は、大気中の安定した窒素分子を、植物が利用できるアンモニアへと変換する働きを担う。

この生物学的プロセスを化学式で表すと、以下のようになる。
N₂ + 8H⁺ + 8e⁻ + 16ATP → 2NH₃ + H₂ + 16ADP + 16Pi
現代の「産業」としての農業は、このプロセスを化石燃料を用いて工場で人工的に実行する「化学肥料(ハーバー・ボッシュ法)」へと置き換えてしまったのである。
出典
- Encyclopaedia Britannica:Haber-Bosch process
- Wikipedia:Haber process(天然ガス改質など化石燃料依存の説明あり)
- HISTORY.com:What Are the ‘Three Sisters’ of Native American Agriculture?
- University of Oxford:How do rhizobia bacteria provide ammonia to legumes?
- International Energy Agency:Ammonia Technology Roadmap(Executive Summary)
- National Institutes of Health(PMC):Effectiveness of nitrogen fixation in rhizobia(総説)
- USDA National Agricultural Library:The Three Sisters of Indigenous American Agriculture
- Royal Society of Chemistry:Grand Challenges in the Nitrogen Cycle(窒素固定の総反応式を明記)
というわけで、今回、ちょっと長くなるけど、この農業の「産業」と「農家」の違いみたいなものを、詳しく調べてみます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1-1 目的の違い:循環か抽出か | 農家(営み):残渣・家畜・堆肥・土をつなげ、畑の内側で養分を回しながら翌年へ受け渡すことが主眼になりやすい。産業(ビジネス):外部投入(肥料・農薬・燃料・種苗など)で生産を高め、規格化した収穫物を市場へ出すことが主眼になりやすい。 | 循環は土と地域に養分を戻す設計、抽出は外部投入と収穫の最大化に寄る設計 |
| 1-2 養分の作り方:生物過程か工業過程か | 農家(営み):混植や輪作、家畜ふん尿、緑肥などで土壌の養分循環を組み立てる発想が取りやすい。産業(ビジネス):工業的に合成した窒素肥料などを用いて、必要量を短期に供給する設計が取りやすい(ハーバー・ボッシュ法によるアンモニア合成が基盤)。 | 生物の働きで作る肥料と、工業で作る肥料は、依存するエネルギー源と脆弱点が異なる |
| 1-3 土の位置づけ:生きた資本か生産の基盤か | 農家(営み):土壌有機物や土の構造を長期の資本として扱い、投入と返却のバランスを意識しやすい。産業(ビジネス):短期の収量・規格・効率を優先しやすく、収奪が続き有機物の戻りが不足すると、収量が伸びても土壌炭素が低下し得る。 | 土を痩せさせない条件は、収量の多寡より、有機物が土へ戻る設計に左右される |
| 2-1 自然との向き合い方:共犯関係か支配か | 農家(営み):気象や虫や草を前提条件として観察し、手入れと工夫で折り合いをつけながら収穫を得る姿勢になりやすい。産業(ビジネス):害虫・雑草・病害を管理対象として単純化し、化学的・機械的手段で抑え込む設計になりやすい。 | 自然を消すほど制御は楽になるが、システムの複雑さが減る |
| 2-2 生態系の使い方:多様性を働かせるか、均一化するか | 農家(営み):混植・輪作・畦や水辺などの多様性を残し、生物的防除や養分循環に期待しやすい。産業(ビジネス):均一化(区画、作型、品種、作業工程)でスケールメリットを取りやすい。 | 多様性は目に見えにくい保険、均一化は目に見える効率 |
| 2-3 不確実性への態度:許容して調整するか、前提から排除するか | 農家(営み):不確実性を抱えたまま、日々の観察で微調整しやすい。産業(ビジネス):工程の再現性を高めるため、不確実性を投入材・規格・マニュアルで減らす方向に寄りやすい。 | 不確実性の処理方法が、現場の知恵型か、外部依存型かを分ける |
| 3-1 リスク管理:強靭さ(レジリエンス)か効率か | 農家(営み):混植や多様な作付けは作業効率を落としやすいが、病害虫・気象変動に対して収量の振れ幅を抑える方向に働きやすい。産業(ビジネス):単一栽培は機械化と効率に優れるが、特定の害虫・病害・干ばつなどに当たると被害が広がりやすい。 | 効率は平常時に強いが、ショックへの耐性は設計しないと脆くなる |
| 3-2 防除と入力:生態系サービスの利用か、外部投入での相殺か | 農家(営み):多様性で雑草・害虫・病害を抑える余地を残しやすい。産業(ビジネス):大面積・均一条件では、外部投入で問題を相殺する比重が上がりやすい。 | 外部投入は即効性があるが、長期の依存構造を作りやすい |
| 3-3 長期コスト:見えにくい蓄積か、見えやすい短期成果か | 農家(営み):土・水・生物相の維持が将来の生産性の保険になりやすい。産業(ビジネス):短期成果が可視化されやすい一方、土壌炭素低下などの長期劣化は遅れて顕在化し得る。 | 短期の最適化と長期の健全性は、同じ設計では両立しにくい場合がある |
出典
- Encyclopaedia Britannica:Haber-Bosch process
- FAO:Crop-livestock technologies(nutrient cycling)
- FAO:Economic benefits of Integrated Crop-Livestock Systems
- ScienceDirect:Enhancing the resilience of intercropping systems…(2025)
- MDPI Agriculture:Intercropping Systems: An Opportunity for Environment…(yield stability等)
- Nature npj Climate and Atmospheric Science:Continuous decrease in soil organic matter despite…(2023)
- OUP(Journal of Economic Entomology):Benefits and Risks of Intercropping for Crop Resilience and Pest Control
Questioner: Seeing them compared like this makes it crystal clear exactly why the ibises disappeared.
Me: The “agriculture as an industry” that took over Japan was all about chasing ultimate efficiency. By lining irrigation canals with concrete, spraying pesticides, and draining the rice paddies dry in the winter, it steadily chipped away at any form of life that didn’t directly translate into human profit.
That completely wrecked the diverse waterside ecosystems, making it impossible for the ibises—who sat near the top of that food chain—to survive there anymore.
The folks over in Sado realized this. Instead of blindly sticking to the “industry” model, they rewired things to lean closer to the “farmer’s way of life”—working in tandem with nature’s cycles as much as humanly possible. And they actually pulled it off and got real results.
On the flip side, I think the reason the White-shouldered Ibis managed to hang on in the rural countryside of Cambodia is simply because those areas haven’t been swallowed up by that wave of industrial farming yet. They’re still holding on to the true “farmer’s way of life”—plowing the earth alongside cows and water buffalo, living as an actual part of nature’s cycle.
Looking ahead, I know it’s totally unrealistic to expect everyone to suddenly become a farmer. But if the country as a whole could step up and think about major reforms, like rethinking land distribution, I really feel like it would massively lower the hurdle for young people who look at farming or living off the land and think, “Man, I’d love to do that.”
How did you feel reading this?
I would be incredibly happy to hear your thoughts in the comments.
Thank you so much for your valuable 5 minutes. I pray that those 5 minutes will reach the White-shouldered Ibis.
Keijin
質問者:こうやって比べてみると、なんでトキがいなくなったのか、すごくハッキリ見えてくるね。
私:日本で進んできた「産業としての農業」は、とにかく効率を突き詰めるために、コンクリートの用水路を増やしたり、農薬を使ったり、冬は田んぼを乾かしたりして、「人間の利益に直結しない命」をどんどん削っていった。そうやって水辺の多様な生態系が崩れて、食物連鎖の上のほうにいたトキが、もう暮らせなくなったんですよね。
それに気づいた佐渡の人たちは、「産業としての農業」をそのまま続けるんじゃなくて、自然とできるだけ一緒に回る「農家としてのやり方」みたいな形に組み直して、ちゃんと結果を出したんだと思います。
一方で、カンボジアの片田舎にカタジロトキが残っていたのは、まだ「産業としての農業」の波に飲み込まれてなくて、牛や水牛と一緒に土を耕しながら、自然のサイクルの一部として暮らすという「農家の営み」が続いていたからじゃないかなって思うんです。
だからこれから先、みんなが農家になるのは現実的に難しいとしても、国の単位で土地の分配とかも含めて大きな改革を考えてくれたら、「農家っていいな」とか「自給自足って憧れる」って思ってる若い人の、最初の一歩が、かなり軽くなる気がするんですけどね。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
カタジロトキに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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