※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
カワゴンドウ(Orcaella brevirostris)は、
2014年、図鑑に【VU:危急】として分類されていました。
2017年、IUCNレッドリストで【EN:危機】と評価されました。
つまり、2014年から2017年にかけて、
カワゴンドウは「水面に映る希望が、脆く揺らぎはじめた」状態になってしまいました。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるカワゴンドウの最新評価は2017年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/15419/123790805
刺し網と釣り糸|命を奪う見えない罠
⬇︎カワゴンドウの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | カワゴンドウ |
| 英名 | Irrawaddy Dolphin |
| 学名 | Orcaella brevirostris |
| 分類 | 哺乳類・クジラ目・マイルカ科 |
| 分布 | 南アジア〜東南アジア沿岸域、インド〜ニューギニアの河川・汽水域・沿岸海域 |
| 主な生息地 | メコン川、イルワディ川、マハカム川、ボルネオ、バングラデシュ沿岸など |
| 体長 | 約2〜2.7メートル |
| 体重 | 約90〜150kg |
| 寿命 | 約30年と推定 |
特徴
- 名前の由来:「イルワディイルカ」とも呼ばれ、ミャンマーのイルワディ川で発見されたことに由来。
- 外見:丸みを帯びた頭部でクチバシ(吻)が短く、一般的なイルカとは異なる愛嬌のある顔立ち。
- ヒレ:背びれは小さく三角形で、体の中央付近に位置する。
- 泳ぎ方:派手にジャンプせず、ゆったりと水面に浮上して呼吸する。
生態と行動
- 生息環境:淡水域から汽水域、沿岸の浅海に適応。特にメコン川やイルワディ川などの大河で知られる。
- 社会性:小さな群れ(2〜6頭ほど)で行動することが多い。
- 食性:主に魚類や甲殻類を捕食する。河川個体群は地域の漁業と密接な関係を持つ。
- 人との関わり:カンボジアの一部では伝統的に漁師と協力して魚を追い込む習性が記録されている。
- 脅威:混獲(水中での漁網への絡まり)、ダム建設による生息地分断、水質汚染など。
2014年絶滅危惧種:カワゴンドウ【VU:危急】
カワゴンドウへのおもな脅威は、刺し網への羅網で、加えて生息地の喪失や水質汚染、ダム建設、砂泥の堆積,船舶航行による環境の劣化も心配されている。……羅網による死亡を減らすためには刺し網の使用規制が不可欠で、カワゴンドウがからまないような、もっと洗練された道具の利用が推奨される。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 刺し網とは? | 魚が通る場所にカーテン状に張る網。魚が頭を突っ込むとエラや体に引っかかって抜けられなくなる。名前の由来は「体を刺すように捕らえる」ことから。 |
| なぜカワゴンドウがかかる? | – 網が見えない:ナイロン糸は音波を反射しにくく、エコーロケーションでも探知困難。 – 餌を追う:網にかかった魚を狙って近づき、自分もかかる。 – 生息域が重なる:沿岸や河川に棲むため、漁場と重なりやすい。 |
| 羅網の結果 | – 窒息:網に絡まり水面に上がれず溺死。 – 怪我:網が体に食い込み、傷や感染症で衰弱。 – ストレス:強いストレスで体力を消耗し、死に至ることも。 |
刺し網による「羅網」は、意図せず捕らえる混獲問題である。
さらに、放置された刺し網による「ゴーストフィッシング」も大きな問題となっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 放置・紛失・投棄された漁具(網など)が、管理されないまま生き物を捕獲し続ける現象。名前の由来は「幽霊のように漂い続ける網」。 |
| 原因 | 意図せず失われる(逸失):台風で流される/船に絡まる事故/海底に引っかかる。 意図的に捨てられる(放棄・投棄):古い網を処分費用回避で投棄/違法漁業者が証拠隠滅で切り離す。 |
| 特徴 | 多くの漁網はナイロンなどの化学繊維製で分解されず、数十〜数百年海中に残る。 |
| 問題点 | – 無差別捕獲:魚だけでなくウミガメ・イルカ・海鳥など絶滅危惧種も死亡。 – 終わりなき連鎖:死骸に他の生物が寄り、さらに絡まって死ぬ。 – 環境破壊:サンゴ礁を破壊、海底生態系を損傷。 – 海洋ごみ化:ゴーストギアとなり、マイクロプラスチック汚染を引き起こす。 |
このことから、刺し網をやめてカゴ漁や一本釣り、養殖へ転換する取り組みなどが行われ、貴重な生き物を守るため世界中で活用・開発続けられている。
⬇︎カワゴンドウの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | 河川・沿岸域の生息環境を守り、ダム建設や河川改変からの影響を軽減 |
| 混獲の防止 | 定置網や漁具にかかる事故死を減らすため、漁業管理や安全な漁法を導入 |
| 水質保全 | 農業排水や工業廃水による河川汚染を防ぎ、水質改善活動を推進 |
| 国際的な取引規制 | ワシントン条約(CITES)附属書Ⅰに掲載され、国際取引を原則禁止 |
| 保護区の設定 | メコン川流域やイラワジ川などで淡水イルカ保護区を設置し管理 |
| 市民・地域参加 | 漁民や地域住民と協力し、保全活動や環境教育を通じて共存を促進 |
| 研究とモニタリング | 個体数調査、音響モニタリング、行動生態の研究を継続 |
主な取り組み
- 生息地保全:ダムや河川改変から生息域を守る
- 混獲対策:漁具事故を減らすため代替漁法を導入
- 水質改善:排水規制や浄化活動で水質を保全
- 国際規制:CITES附属書Ⅰで国際取引を禁止
- 保護区設置:淡水域でのイルカ保護区を整備
- 地域協力:漁民・住民の参加型保全活動を推進
- 科学研究:個体数や行動を調査しモニタリング
最後に
これを読んで、どのように感じましたか?
「カワゴンドウも、食べちゃえば?」
と、食料として考えますか?
「カワゴンドウが、かわいそう…」
と、かわいい生き物の味方ですか?
感じ方は、十人十色あると思います。
スポーツフィッシングや趣味の釣りで使われる釣り糸も、ゴーストフィッシングと非常によく似ている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 1. 野生生物への絡まり | – 鳥類:足や翼に絡まり、飛べずに餓死・溺死・壊死。 – 水中生物:魚やカメが絡まり、衰弱や死亡。 – 哺乳類:カワウソなど水辺の哺乳類も被害報告あり。 |
| 2. 小規模なゴーストフィッシング | – 終わりなき捕獲:餌やルアーに魚がかかり、死骸を食べに来た生物も連鎖的にかかる。 – 内部からの傷害:針を飲み込み、口や消化器官を傷つけて死亡。 |
| 3. マイクロプラスチック化 | – 素材:ナイロン・フロロカーボン製で分解されにくい。 – 残存期間:分解に約600年。 – 影響:マイクロプラスチックとなり、化学物質を吸着→小魚やプランクトンが摂取→食物連鎖を通じて蓄積。 |
| 原因:根掛かり | 岩や流木、ゴミに針やオモリが引っかかり、糸を切らざるを得ない。小さな「仕方ない」の積み重ねが、世界的に膨大な廃棄釣り糸となっている。 |
個々の釣り人が残す釣り糸はわずかでも、その総体は海洋プラスチックごみの大きな一因であり、野生生物を静かに、そして確実に傷つけ続ける「ミクロなゴーストフィッシング」として、漁業用の網と同様に深刻な問題となっている。
わたしも過去に魚釣りを趣味としていたときがある。
その時見かけた光景であるが、海鳥の口から釣り糸が垂れ下がってることや、海鳥の足に釣り糸が絡まっているのをよく見かけた。
出典:寄せられた野鳥の被害状況(2024年7月~9月投稿分)
「そんなこと言われても」と「わたし」も感じるが事実は事実として受け止めたい。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。
カワゴンドウに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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