※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
ナカムラミナミヤンマ(Chlorogomphus nakamurai)は、
2014年、図鑑に【VU:危急】として分類されていました。
2020年、IUCNレッドリストで、【VU:危急】と評価されました。
つまり、2014年から2020年にかけて、ナカムラミナミヤンマは
「救われぬままの危急が、今も揺れている」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるナカムラミナミヤンマの最新評価は2020年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/163651/176168019
都市化・気候変動・電力供給|“つながった脅威”の話
⬇︎ナカムラミナミヤンマの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ナカムラミナミヤンマ |
| 英名 | (一般的な定着英名は少なく、学名で扱われることが多い) |
| 学名 | Chlorogomphus nakamurai |
| 分類 | 昆虫綱・トンボ目(Odonata)・ヤンマ亜目(Anisoptera)・ミナミヤンマ科(Chlorogomphidae) |
| 分布 | ベトナム北部の局所的分布(クックフォン国立公園・バヴィ国立公園などで記録) |
| 主な生息環境 | 森の中の「日陰で澄んだ渓流(forest stream)」周辺 |
| 体サイズの目安 | 「大型」の部類。腹部長 56.5–58.8mm という記載あり |
| 観察・採集記録の例 | クックフォン国立公園で4月・7月に採集記録(標高約430m地点の記載あり) |
特徴
- 色と模様(オス):全体は深い黒で、胸部と腹部に鮮やかな黄色の斑紋が入る「美しい大型種」とされます。
- 翅(オス):翅は基本的に透明(hyaline)で、先端部に模様が見られると記載されています。
- 翅(メス):メスは翅にはっきりした暗色のマーキングが入る、とされています。
- 希少性:報告では「稀(rare)」とされ、知られている産地が限られる点が特徴です。
生態と行動
- 渓流に結びついた暮らし:森林内の渓流沿いで見られ、同じ渓流環境に別種(例:C. auratus)が共存する記載もあります。
- オスの行動:オスは渓流に沿ってパトロールし、メスを探す行動が報告されています。
- メスの行動:メスは普段は樹冠(木の上)にいて、交尾や産卵のときに渓流へ降りてくる、とされています。
- 産卵:産卵場所が決まると、卵は流れの緩い水面へ直接放たれる(水面散布)と記載されています。
2014年絶滅危惧種:ナカムラミナミヤンマ【VU:危急】
ナカムラミナミヤンマへの脅威は、高地よりも低地からのほうが材木を得やすいという理由による、生息域の林の皆伐である。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
現在のステータスと基本情報(整理)
| 区分 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 2014年時点(図鑑) | 【VU:危急】 | 当時から脅威として「低地からの皆伐」が示されていた |
| 2020年(IUCN) | 【VU:危急】(※2011評価の改訂版) | 評価は据え置きだが、脅威は進行・変化している、という整理 |
| 記載 | 1995年に、神奈川県立生命の星・地球博物館の苅部治紀博士が記載 | 種としての記載情報 |
| 分布(主) | ベトナム北部「クックフォン国立公園(Cuc Phuong National Park)」などの限られた地域 | 地域固有で、生息地が限定的 |
| 危機評価の扱い(説明) | VU相当 または EN相当と捉えられる場合がある | 生息地が極めて限定的で実質リスクが高い、という文脈 |
「低地からの皆伐」その後と、現在の主な脅威(整理)
| 観点 | 2014年に示された脅威 | 現在の状況(進行・変化) | 影響イメージ |
|---|---|---|---|
| 低地林 | 低地から材木を得やすく皆伐が進む | 低地林の消失が進み、多くは農地・居住地へ転換 | 森林そのものが減り、選択肢が消える |
| 圧力の移動 | 低地中心の伐採圧 | 低地が切られ尽くし、圧力が「高地」「急峻な斜面」「保護区内」へ | “残された森”へ侵入する段階に悪化 |
| 違法伐採(国立公園内) | (当時の文脈では主に皆伐) | 周辺住民による違法な切り出し、薪炭材採取が継続 | 渓流沿いの暗い森が明るくなり乾燥懸念 |
| インフラ開発 | (当時の中心は皆伐) | 道路建設・拡張(例:ホーチミン・ハイウェイ等)で分断 | 生息地の分断・改変が起こりうる |
| 観光開発・水質 | (当時は明示されていない扱い) | 観光客増に伴う排水・ゴミ問題で清流環境悪化の可能性 | 幼虫が育つ水環境への負荷 |
| まとめ | 脅威が存在していた | 低地の脅威は「終わった」のではなく、より深刻に核心部へ迫っている | “聖域さえ脅かされる” という構図 |
ナカムラミナミヤンマ(Chlorogomphus nakamurai)は、2014年の図鑑、2020年IUCN改訂評価ともにVU(危急)に位置づけられる。
低地林の皆伐と土地転換により生息地は縮小し、伐採圧は高地・保護区内部へ移行した。違法伐採、道路整備、観光に伴う水質悪化が渓流環境を改変し、分断と劣化を招く。
⬇︎ナカムラミナミヤンマの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | 石灰岩カルストの渓流林に依存する固有種で、記録はクックフーン国立公園やハンキア=パーコー自然保護区など限られた地域に集中しています。渓流沿いの森林(遮光・湿度)と河床環境を守ることが最優先です。 |
| 開発・採石の抑制 | カルスト(石灰岩)地域は採石(セメント原料など)で失われやすく、採石・道路・造成などの土地改変を抑えることが重要です。 |
| 水質・流況の保全 | 渓流性トンボは汚濁・農薬・土砂流入(濁り)などの影響を受けやすいので、流域の農地管理(緩衝帯)や生活排水対策などで水環境を維持します。 |
| 保護区の設定・管理 | 既知産地が国立公園・自然保護区に含まれるため、保護区の管理強化(違法伐採・無秩序な利用の抑制、重点地点の巡視)が有効です。 |
| 研究とモニタリング | 分布が局所的で情報が不足しやすいため、追加調査(成虫・幼虫)、出現地点のGPS記録、個体数・季節変動の把握などを継続します(調査が増えれば記録種数は増える可能性も指摘)。 |
| 人材育成・地域参加 | 保護区周辺の住民や パークスタッフに向けた研修・共同調査を行い、地域側に「守る理由」と「守り方」を残す取り組みが進めらています(研修参加者・共同調査など)。 |
| 普及・共有 | 調査成果を、地域コミュニティや保護区管理側へ報告会・セミナー・報告書で共有し、保全の意思決定につなげます。 |
最後に
これを読んで、あなたはどう感じましたか?
文脈から伝わってくるのは、正直「トンボより、まず人の暮らしが優先」っていう空気なのかな…ということです。ベトナムの急速な発展が背景にあるのは分かるんだけど、都市化が進むほど川や湿地が減って、山の木も失われていく。そこまでして都市化って本当に大切なのかな、って考えてしまいます。
しかも、その結果として気候変動みたいな影響が年々強まっているのを、もう“肌で分かる”レベルになってきているのに、それでも都市化が止まらない。そこが不思議でもあり、怖くもあります。
簡単に答えが出る話じゃないけど、もう少し深掘りしてみますね。
| 章立て | 何が起きている?(要点) | 背景・理由 | 具体例 | ぶつかり合い(葛藤) |
|---|---|---|---|---|
| 1. 都市化を止められない理由 | 開発にブレーキを踏みにくい | 1986年のドイモイ以降の改革・成長が「貧困脱出の成功体験」になっている | 生活向上=開発の加速、という社会的合意が強い | 生活の安定を優先するほど、自然の余白が削られる |
| 1. 都市化を止められない理由 | “世界の工場”化でインフラ需要が増える | 海外企業の生産移転・輸出産業の拡大で、工場・道路・電力が必要になる | 工場立地、道路整備、電力供給の増強 | 需要を満たすほど開発が進み、環境負荷も増える |
| 2. 気候変動のパラドックス | 実は被害を受けやすい国の側にいる | ベトナムは気候リスクが高い国の一つ、と整理されている | 洪水・台風等の影響が経済や生活に直撃 | 「成長のための開発」が「被害を増やす条件」にもなる |
| 2. 気候変動のパラドックス | メコンデルタが“国の形が変わる”級の危機 | 海面上昇+地盤沈下、塩水遡上が重なる | 地盤沈下は長期的に進行し脆弱性を高める | 食料・輸出の基盤が揺らぎ、成長戦略そのものが危うくなる |
| 2. 気候変動のパラドックス | 自然の防波堤が弱る | 自然(例:マングローブ等)が持つ防災機能が低下すると、災害被害が増えやすい | 沿岸域の保全の重要性が増す | 開発で自然を失うほど、守りが薄くなる |
| 3. 政府の対策と苦悩 | 2050年ネットゼロを掲げる | COP26で2050年ネットゼロを表明 | 長期目標は高いが、実装は難しい | 目標(長期)と現実(短期の電力・雇用)が衝突 |
| 3. 政府の対策と苦悩 | 「グリーン成長」を掲げつつ、電力が足りない | 需要増に対して安定供給が必要で、移行期は矛盾が出る | 石炭火力への依存が残りやすい | 成長に必要な電力ほど、排出と汚染の問題が表に出る |
| 3. 保護と開発のいたちごっこ | 保護区指定だけでは守り切れない | 周辺住民の生活(木材・農地等)と保全が競合 | 監視の予算・人員が不足しがち | 「守るほど困る人」が生まれ、対立が続く |
ベトナムではドイモイの成功体験と「世界の工場」化が都市化を加速させ、工場・道路・電力整備が森林・湿地の転換を促す。
一方で同国は気候変動に脆弱で、メコンデルタの海面上昇・地盤沈下、塩水遡上や沿岸生態系の劣化が進み、洪水等の被害が増幅する。
2050年実質ゼロとグリーン成長を掲げつつ、石炭依存、監視人員不足、住民生計との競合が移行を難しくしている。
私が暮らす町には原子力発電所があって、近くには水力発電もあるんです。
でも、ここで作られた電力って、結局は都市部に送られて、都市の“メインの電力”になっていくんですよね。
これって、ベトナムの話と少し似てる気がします。
自分たちの土地が危うくなる可能性があっても、開発が止められない。そんな構図。
私の町は「都市部の電池」みたいなもので、ベトナムは「世界の工場」。
そして、もし何かが起きたとき、真っ先に被害を受けやすいのも、私たちの町だったり、ベトナムだったりするんですよね。
あなたの言うこと、まさにその通りだと思います。
地球って本当はつながっていて、海も川も大気も雲も山も、ぜんぶ一本の流れの中にあるはずなんです。
それなのに、なぜか「つながっていない」と勘違いしているように見える。
知らないわけじゃないはずなのに、知らないふりをしているような…。
まるで地球が小さな水槽に分かれていて、「こっちの水槽が汚れても自分には関係ない」と思っているみたいに感じてしまいます。
AIの話で言えば、私たちが都会でスマホやAIを快適に使うために、郊外や地方の土地が巨大なコンクリートの箱――窓のない要塞みたいな建物――で埋め尽くされていく。
そして、そこで大量の電力や水が使われているんですよね。
田舎で暮らす私でさえ、便利な機械を使えば、必ず“見えないどこか”に歪みが出る。
だからこそ、「便利=どこかで苦労している人がいる」ってことを、常に考えるように努めています。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
ナカムラミナミヤンマに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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