※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hi there, it’s 鶏人|Keijin.
Back in the 2014 encyclopedia, the species listed as the “Zarabara Bronze Gecko” (Ailuronyx trachygaster, hereafter referred to as the Giant Bronze Gecko) was classified as “VU: Vulnerable.” At the time, its habitat was confined to a very tiny area in the Seychelles, meaning that just one single event—like the invasion of an alien species or a forest fire—could easily and rapidly push it straight to the brink of extinction.
In recent years, various conservation efforts have been put in place. These include a ban on capturing, possessing, selling, and exporting them under Seychelles domestic law, international trade management through CITES Appendix III, and measures to control invasive alien ants. They’re also tracking individuals using PIT tags, running long-term monitoring across three major habitats, and training local staff.
However, looking at the IUCN Red List available as of 2026, its confirmed habitat is now strictly limited to a tiny patch of mature Coco de Mer forest on Praslin Island. Because invasive alien ants have spread throughout its entire range and the quality of its habitat just keeps dropping, it is now classified as “CR: Critically Endangered.” This downgrade from VU to CR happened back in 2021 and was kept in the latest 2025 assessment.
I feel like the Giant Bronze Gecko is still out there today, “sheltered by a tiny forest, surviving the nights with nowhere left to run.”
I’ve put together some more detailed information in the dropdown section. But even if you only read this main text, I’d really appreciate it if you could stick with me to the very end.
こんにちは、鶏人|Keijinです。
2014年の図鑑で「ザラバラブロンズヤモリ」として掲載されていた種(Ailuronyx trachygaster。以下、オオブロンズヤモリ)は、2014年の図鑑では、分布がセーシェルのごく狭い範囲に限られ、外来種の侵入や森林火災など、一度の出来事でも急速に絶滅危機へ陥る可能性があったことなどから「VU:危急」と評価されていました。
近年は、セーシェル国内法による捕獲・所持・販売・輸出などの禁止、CITES附属書IIIによる国際取引の管理、侵略的外来アリの防除、PITタグを用いた個体追跡、3つの主要生息地での長期モニタリング、現地職員の育成などが進められています。
そして、2026年時点で確認できるIUCNレッドリストでは、確実な分布がプララン島のごく狭い成熟したフタゴヤシ林に限られ、侵略的外来アリが分布域全体へ拡大し、生息環境の質が低下し続けていることから「CR:深刻な危機」と評価されています。VUからCRへの変更は2021年に行われ、2025年の最新評価でも維持されました。
オオブロンズヤモリは今も、「狭い森に守られ、逃げ場のない夜を生きる」という状態なのだと思います。
少し詳しい内容は折りたたみの中にまとめています。
まずは本文だけでも、最後まで読んでもらえたらうれしいです。
※2014年の図鑑では「ザラバラブロンズヤモリ」として掲載されていますが、現在の日本語情報では「オオブロンズヤモリ」または学名の Ailuronyx trachygasterで扱われることが多いため、本記事では両方を併記します。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2025年評価(2025年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Ailuronyx trachygaster)
オオブロンズヤモリはなぜVUからCRへ悪化したのか
⬇︎オオブロンズヤモリの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

オオブロンズヤモリ Ailuronyx trachygaster は、セーシェルのプララン島だけに生息する大型の樹上性ヤモリです。成熟したココ・デ・メール林の連続した樹冠に強く依存し、2025年のIUCN再評価では CR:深刻な危機とされました。現在、シルエット島の過去記録は疑問視され、確実な分布はプララン島だけとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 和名 | オオブロンズヤモリ |
| 英名 | Giant Bronze Gecko |
| 別英名 | Yellow Gecko |
| 学名 | Ailuronyx trachygaster |
| 学名表記 | Ailuronyx trachygaster (Duméril, 1851) |
| 原記載名 | Platydactylus trachygaster Duméril, 1851 |
| 命名者 | Auguste Duméril |
| 記載年 | 1851年 |
| 属名 | Ailuronyx |
| 属の命名者・命名年 | Fitzinger, 1843 |
| シノニム | Platydactylus trachygaster、Aeluronyx trachygaster |
| タイプ標本 | MNHN-RA 6679 |
| タイプ産地の問題 | 原記載標本にはマダガスカル産とする情報が付けられていたが、産地情報は疑問視され、現在はセーシェルのプララン島固有種とされる |
| 分類 | 動物界・脊索動物門・爬虫綱・有鱗目・ヤモリ科・ブロンズヤモリ属 |
| 目 | Squamata、有鱗目 |
| 科 | Gekkonidae、ヤモリ科 |
| 属 | Ailuronyx、ブロンズヤモリ属 |
| 属の構成 | Ailuronyx seychellensis、Ailuronyx tachyscopaeus、Ailuronyx trachygaster の3種 |
| 近縁種 | セーシェルブロンズヤモリ Ailuronyx seychellensis、コガタブロンズヤモリ Ailuronyx tachyscopaeus |
| 固有性 | セーシェル固有種 |
| 分布国 | セーシェル |
| 現在確認される分布島 | プララン島 |
| 過去に報告された島 | シルエット島 |
| シルエット島記録 | 広範な調査でも再確認されず、2025年IUCN評価と2026年の形態研究では疑わしい記録とされた |
| 主な生息地域 | ヴァレ・ド・メ、フォン・フェルディナンド、フォン・ペペル周辺 |
| ヴァレ・ド・メ | ココ・デ・メール林が残るユネスコ世界遺産で、本種の主要生息地 |
| 標高 | 海抜約30~350m |
| 分布域面積 | IUCN評価で約8平方km |
| 占有面積 | IUCN評価で約8平方km |
| 適した生息環境の面積 | 成熟したココ・デ・メール林は約4平方km以下と推定される |
| IUCN上のロケーション数 | 1か所 |
| 生息環境 | 熱帯・亜熱帯の湿潤低地林 |
| 特に依存する森林 | 成熟したココ・デ・メールが優占するヤシ林 |
| ココ・デ・メール | オオミヤシとも呼ばれるセーシェル固有の大型ヤシ。学名は Lodoicea maldivica |
| 森林構造 | 樹冠が途切れずにつながった成熟林を利用する |
| 孤立したヤシの利用 | ココ・デ・メールが単独で生える場所や、樹冠が分断された林ではほとんど確認されない |
| 改変環境への適応 | 劣化した森林や開放地からは確認されておらず、人為改変への適応力は低い |
| 生活場所 | ココ・デ・メール林の高い樹冠部 |
| 生活型 | 樹上性 |
| 活動時間 | 主に夜行性 |
| 移動形態 | 樹幹、葉柄、葉、花序の間を移動する |
| 地上移動 | 地上での動きは樹上ほど敏捷ではなく、連続した樹冠の分断は移動を妨げる |
| 季節移動 | 行わない |
| 外見 | 太く頑丈な胴体、大きな頭、太い四肢、大きな指先を持つ |
| 大きさ | 世界最大級の現生ヤモリの一種 |
| 成体の頭胴長 | 約150~172mm |
| 全長 | 尾を含めると頭胴長を大きく上回るが、尾の欠損・再生による変動が大きい |
| 体型 | 同属のほかの2種より大型で、幅広く重厚 |
| 頭部 | 大きく、幅が広く、上下に深い |
| 吻 | 比較的長く、先端は丸みを帯びる |
| 眼 | 大きく突出し、暗所での活動に適する |
| 瞳孔 | 縦長 |
| 耳孔 | 眼の後方に小さな耳孔がある |
| 背面の色 | 黄褐色、青銅色、オリーブ褐色、暗褐色など |
| 体色の変異 | 明るい黄色に近い個体から、黒褐色の細かな斑点が密集する暗色個体まで見られる |
| 英名の由来 | 青銅色を帯びた体色と、ブロンズヤモリ属最大の体格に由来する |
| 背面の鱗 | 低い円錐形の鱗が並び、大きな鱗には低い隆起がある |
| 二次鱗 | 大きな背面鱗の間に、より小さく平たい鱗が見られる |
| 腹面の鱗 | 表面に細かな凹みを持つ |
| 頭骨 | 表面に非常に強い凹凸状の彫刻構造を持つ |
| 頭骨の特殊性 | 2026年の研究では、頭骨と下顎を合わせて最大13個の骨に粗い彫刻構造が確認された |
| 頭骨の比較 | 近縁の A. seychellensis と A. tachyscopaeus の頭骨表面は比較的滑らか |
| 頭骨構造の機能 | 体温調節、皮膚腺、視覚的な信号、咬合力との関係などが考えられるが、機能は未解明 |
| 四肢 | 太く筋肉質 |
| 指と趾 | 長く、大きく広がった趾下薄板を持つ |
| 趾下薄板 | 1本の指・趾に約27~32枚の接着構造がある |
| 接着能力 | 指先の微細構造によって樹皮、葉、花序などへ付着する |
| 爪 | 各指・趾に大きな爪がある |
| 雌雄差 | 外見上の差は大きくないが、頭部形状と体重に小さな性的二形がある |
| 雌の特徴 | 雄より体重が重く、頭部が幅広く深い傾向がある |
| 雄の特徴 | 雌より頭部と眼から吻までの距離が相対的に長い傾向がある |
| 防御行動 | ブロンズヤモリ属では、強くつかまれると皮膚の一部が剥がれやすい |
| 皮膚脱落の役割 | 捕食者につかまれた際に逃げるための防御機構と考えられる |
| 食性 | 花蜜・花粉を中心に利用する植物食性の強い雑食性 |
| 主な食物 | ココ・デ・メールの花蜜と花粉 |
| 採食場所 | 特に雄株の長い花序上で多く観察される |
| 花粉の重要性 | ココ・デ・メールの花粉は主要な栄養源の一つ |
| 果実の利用 | 外来植物であるパラミツの果実を食べた記録がある |
| 動物質の餌 | 小型無脊椎動物を利用する可能性があるが、野生下の食性調査は限られる |
| 植物との共生関係 | 花序上を移動して花蜜や花粉を食べるため、花粉の運搬に関与する可能性がある |
| 送粉への寄与 | ココ・デ・メールの送粉生態に関わる動物の一つと考えられるが、全体に占める役割は未解明 |
| 活動場所の優占 | 成熟したココ・デ・メール林では、花序上で観察される主要な大型ヤモリ |
| 繁殖方法 | 卵生 |
| 繁殖生態 | 野生下での交尾、産卵期、産卵数、孵化期間はほとんど解明されていない |
| 産卵場所 | 同属種と同様に、ヤシの葉の裏側などへ卵を接着して産む可能性がある |
| 卵の性質 | 硬い殻を持つ接着卵と推定される |
| 産卵数 | 野生下での確実な記録は不足している |
| 幼体 | 成体より細身で、体色や模様が異なる場合がある |
| 幼体の観察 | 樹冠の高所にいることや小型であることから、野外調査では発見例が少ない |
| 性成熟 | 不明 |
| 寿命 | 野生下・飼育下ともに確実な寿命資料はない |
| 社会性 | 詳細不明 |
| 縄張り | 花序や樹冠内の餌場をめぐる個体間関係が考えられるが、体系的な研究は少ない |
| 個体数 | 現在の島全体の正確な個体数は不明 |
| 2005年の推定 | 調査地点からの推定で3,389±205個体 |
| 2016年の推定 | ヴァレ・ド・メで幼体・亜成体を含め約1,848個体 |
| 2016年推定の限界 | 調査地外のヤシ密度の低さを十分に反映しておらず、過大推定の可能性がある |
| 2024年の調査 | ヴァレ・ド・メ、フォン・フェルディナンド、フォン・ペペルで検出率の低さが報告された |
| 成熟個体数 | 確実な推定値はない |
| 個体数傾向 | 減少 |
| 遺伝的多様性 | 同属のほかの種より低い遺伝的多様性が報告されている |
| 遺伝的な懸念 | 繁殖力、病気への抵抗力、環境変化への適応能力が低下する可能性がある |
| IUCNレッドリスト | CR:深刻な危機 |
| 現行評価年 | 2025年 |
| 評価日 | 2025年1月23日 |
| 評価基準 | B1ab(iii)+2ab(iii) |
| 2021年評価 | CR:深刻な危機 |
| 2006年評価 | VU:危急 |
| CRの主な理由 | 分布域と占有面積が10平方km未満で、実質的に1地点へ集中し、生息環境の質が低下しているため |
| 最大の外来種脅威 | アシナガキアリ、Yellow Crazy Ant |
| アシナガキアリの学名 | Anoplolepis gracilipes |
| 外来アリの分布 | 2016年以降に拡大し、現在はプララン島における本種の分布域全体へ広がっている |
| 外来アリの影響 | ヤモリへの直接的な攻撃、餌生物の減少、樹上生態系の変化を引き起こす可能性がある |
| 国際ペット取引 | 2017年ごろから国際市場での取引が急増した |
| 2018年の販売例 | 約40ペアがオンライン上で販売されていたと報告された |
| 取引規模の影響 | すべて野生採集個体だった場合、ヴァレ・ド・メ推定個体群の少なくとも約4%に相当する |
| 野生採集 | 当時は確立した飼育繁殖記録が乏しく、販売個体に野生由来個体が含まれた可能性が高い |
| 現在の飼育繁殖 | 海外の個人飼育者によって少数が繁殖されている |
| CITES | 附属書III |
| CITES掲載国 | セーシェル |
| CITES掲載の発効 | 2024年11月25日 |
| CITES附属書IIIの意味 | セーシェルが本種の国際取引管理について、ほかの締約国へ協力を求めたもの |
| 国内保護 | セーシェル国内で保護対象 |
| ココ・デ・メールの種子採取 | 種子の密猟と過剰採取がヤシの世代更新を妨げ、長期的に本種の生息地を失わせる |
| 森林火災 | 分布域が一か所へ集中するため、大規模火災が種全体へ壊滅的な影響を与える可能性がある |
| 生息地の分断 | 樹冠の連続性を失わせ、採食場所と移動経路を切断する |
| 気候変動 | 降水量の変化、干ばつ、高温、極端気象、火災危険の増加が予測される |
| 高温の影響 | 卵の発生、孵化率、幼体の生存、繁殖行動、性比に影響する可能性がある |
| 高地への移動 | すでに島内の高い場所まで分布する個体群では、気温上昇時に移動できる上方の生息地が少ない |
| 観光の影響 | 将来的な観光施設の拡大や人の立ち入りによる攪乱が脅威として挙げられている |
| 病気 | 爬虫類の新興感染症が潜在的な脅威だが、本種での発生状況は不明 |
| 主な保全地域 | ヴァレ・ド・メ自然保護区、フォン・フェルディナンド、フォン・ペペル |
| 保全活動 | 個体数調査、標識再捕獲、長期モニタリング、外来アリ対策、ココ・デ・メール林の管理 |
| 森林管理 | ココ・デ・メールの種子を一定割合残し、森林の自然更新を維持する |
| 取引対策 | CITESによる輸出入記録・許可制度と、違法採集・販売の監視 |
| 生息域外保全 | IUCNの2025年評価では、正式な生息域外保全計画は実施されていない |
| 保全上の特徴 | 個体数だけでなく、依存するココ・デ・メール林と樹冠のつながりを同時に守る必要がある |
| 生態系での役割 | 花蜜・花粉を利用する大型樹上性ヤモリとして、ココ・デ・メール林の食物網と花粉移動に関わる |
2025年のIUCN評価では、アシナガキアリが本種の分布域全体へ拡大したこと、成熟したココ・デ・メール林への依存、国際ペット取引、火災や気候変動が主要な危険として挙げられています。生息可能な森林は約4平方km以下で、評価上は1か所に集中する種です。
2026年の形態研究では、確実な野生分布がプララン島だけであることが改めて支持されました。また、本種は同属の2種より重く、頭部が幅広く、指が長いほか、最大13個の頭骨・下顎骨に強い凹凸状構造を持つことが明らかになっています。
基本情報:出典
- IUCN Red List:Ailuronyx trachygaster
https://www.iucnredlist.org/species/61430/271867570 - The Reptile Database:Ailuronyx trachygaster
https://reptile-database.reptarium.cz/Ailuronyx/trachygaster - BMC Ecology and Evolution:Inter- and intraspecific morphometric divergences in a Seychelles endemic gecko genus
https://link.springer.com/article/10.1186/s12862-026-02517-9 - The Rufford Foundation:Long-term monitoring and conservation of the Giant Bronze Gecko
https://www.rufford.org/projects/markus-roesch/upscaling-efforts-long-term-monitoring-and-conservation-critically-endangered-seychelles-giant-bronze-gecko/ - CITES:Appendices I, II and III
https://cites.org/eng/app/appendices.php
最終評価2025年:オオブロンズヤモリ「CR:深刻な危機」
このヤモリは、現在,必ずしも減少傾向にあると考えられているわけではないが、そのせまく限られた分布範囲から、たとえばこの種の存続に悪影響を及ぼす侵略的外来種の侵入・分布拡大のような、偶然の出来事がもたらしうる絶滅の危機と隣り合わせになっている。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

2026年7月時点で確認できる最新評価は、2025年1月23日に実施されたIUCN評価です。2014年の図鑑が参照していた「VU・減少傾向は明確でない」という段階から、現在は「CR・減少傾向」へ二段階悪化しています。
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 種名 | ザラバラブロンズヤモリ。英名Giant Bronze Gecko、学名Ailuronyx trachygaster | 学名・英名に変更はない。英名にはYellow Geckoも使用される |
| IUCNカテゴリー | 絶滅危惧II類・VU。2006年に公表された評価を掲載 | 深刻な危機・CR。2021年にVUからCRへ引き上げられ、2025年の最新評価でもCRが維持された |
| 評価基準 | VU D2。分布域や生息地点がきわめて限られ、短期間で危機的状態に陥る可能性があることを重視した評価 | CR B1ab(iii)+2ab(iii)。分布域と生息面積が極端に小さく、脅威上の「1ロケーション」しかなく、生息環境の面積・範囲・質の継続的低下が認められる |
| 2014年以降の変化 | 「必ずしも減少傾向にあるとは考えられていない」と記載 | IUCNの個体群傾向は「減少」とされた。ただし、比較可能な長期基準データがないため、減少率や減少個体数はまだ算出されていない |
| 分布 | セーシェル諸島のシルエット島とプララン島のみに分布するとされていた | 確実な分布はプララン島だけと判断された。シルエット島では広範な調査を行っても確認されず、過去の記録自体が疑問視されている |
| 分布範囲 | 2島に限られる非常に狭い分布として説明 | 生息範囲はプララン島内のごく一部。IUCN本文では分布範囲EOO約7平方キロメートル、生息面積AOO約8平方キロメートルとされ、集計欄ではいずれも約8平方キロメートルとされている |
| 実際に利用できる生息環境 | プララン国立公園内の生息地が保護されていると記載 | 適した環境は最大でも約4平方キロメートルで、実際にはそれよりかなり小さい可能性がある。成熟したフタゴヤシ林の連続した樹冠にほぼ完全に依存する |
| IUCNの「1ロケーション」の意味 | 明確な記載はない | 生息地が一か所だけという意味ではない。ヴァレ・ド・メ、フォンド・ペペール、フォンド・フェルディナンドなど複数地点にいるが、侵略的外来種の影響が全分布域に同時に及び得るため、脅威上は1ロケーションと評価された |
| 生息環境 | 樹枝の背景に溶け込む体色をもち、森林に生息すると説明 | 単独のフタゴヤシや孤立した小群落では確認されず、劣化した森林からも知られていない。主に高い樹冠部で生活し、フタゴヤシの花序から花粉や蜜を食べる |
| 過去の個体数推定 | 図鑑本文では具体的な個体数を示していない | 2005年の調査ではプララン島全体で3,389±205頭と推定された。2014~2016年の標識再捕獲調査では、ヴァレ・ド・メに約1,848頭と推定されたが、最良の生息環境から外挿したため過大推定の可能性がある |
| 最新の個体数 | 「減少しているとは限らない」という段階 | 成熟個体数と全個体数の最新推定値は未確定。2024年の3地域調査では1時間当たりの確認数が約0.35~0.95頭と低かったが、個体数解析はまだ完了していない |
| 個体数比較の注意点 | 2000年代の調査結果を基礎としていた | 2005年の3,389頭と2016年の1,848頭は対象地域・調査法・推定方法が異なるため、数字だけを引き算して減少率を求めることはできない |
| 侵略的外来種 | 「侵略的外来種が侵入・分布拡大すれば、偶然の出来事から絶滅危機に陥る」と将来の可能性として記載 | 懸念が現実化した。アシナガキアリと呼ばれる侵略的外来種Yellow Crazy Antが再侵入し、2009年にヴァレ・ド・メで確認、2018年までに同保護区全域へ拡大し、現在は本種のプララン島内の全分布域に存在するとされる |
| 外来アリの影響 | 将来起こり得る脅威 | 在来ヤモリ類や樹上性貝類の個体数・種数を低下させることが確認されている。本種への影響量はまだ正確に測定されていないが、分布域全体の生息環境の質を低下させる主要な継続的脅威と判断された |
| その他の外来動物 | 主に侵略的外来種全般への警戒 | ネコ、ネズミ、メンフクロウによる捕食が懸念されている。インドハッカの増加による影響も疑われているが、こちらは未確認 |
| ペット取引 | 図鑑では主要な脅威として詳しく扱われていない | 2017年以降、国際的な珍奇ペット取引への関心が急増した。2018年初頭だけで約40ペアがオンライン販売され、当時のヴァレ・ド・メ推定個体数の少なくとも約4%に相当した可能性がある |
| 密猟の性質 | 外来種侵入などの偶発的危機が中心 | ヤモリそのものの違法捕獲に加え、生息基盤であるフタゴヤシの種子密猟も長期的脅威となる。種子の持ち去りが次世代のヤシの更新を妨げれば、数十年後に樹冠林そのものが失われる |
| 生息地の現状 | 生息環境復元や保護区の設定が進められていると記載 | フタゴヤシ林の面積自体は現在おおむね安定しているが、外来アリ、種子密猟、森林の分断、火災などにより、生息環境の質は継続的に低下していると評価された |
| 火災 | 特に詳しい記載はない | 大規模火災が一度起きるだけで、主要生息地であるヴァレ・ド・メの大部分が失われる可能性がある。分布域が極端に狭いため、局地的な災害が種全体の危機になる |
| 気候変動 | 明確な脅威としては詳しく扱われていない | 高温、降雨の季節変化、干ばつ、極端な降雨の増加が脅威として追加された。乾燥化は火災リスクを高め、高温は性比、繁殖行動、孵化率、幼体の生存率に影響する可能性がある |
| 標高移動の限界 | 記載なし | 温暖化によってより高い場所へ分布を移す可能性があるが、一部個体群はすでに利用可能な最高標高付近にいるため、それ以上逃げる場所がなく、分布縮小につながるおそれがある |
| 遺伝的状態 | 記載なし | 近縁のブロンズヤモリ類と比べて遺伝的多様性が低いことが示されている。繁殖能力や環境変化への適応力を弱め、絶滅リスクを高める可能性がある |
| 保護区 | プララン国立公園内の個体群と生息地が保護されている | 確認されている分布域はプララン国立公園とフォンド・フェルディナンド特別保護区内にある。保護区内に生息する一方、外来アリや密猟などは保護区の境界だけでは防げない |
| 外来アリ対策 | 侵略的外来植物の侵入防止や生息環境復元を実施 | ヴァレ・ド・メでは2019年から、フォンド・ペペールでは2021年からYellow Crazy Antの防除を実施し、成果が出ている。フォンド・フェルディナンドへの拡大も計画されている |
| 法的保護 | 国立公園による生息地保護が中心 | セーシェル国内では捕獲、殺傷、販売、所持、輸出などが禁止されている。国際取引についてはCITES附属書IIIに掲載され、輸出時の許可や原産地確認の対象となった |
| 調査・標識 | 生息地復元の進展が中心 | 2014~2016年に250頭以上へPITタグを装着。2024年には約130頭を追加標識し、2014年に標識された2頭が10年後に再捕獲された。成長が非常に遅く、長寿であることを示す重要な記録となった |
| 監視体制の進展 | 個体数の継続監視については限定的 | 2024~2025年の事業で、従来より発見効率の高い経路トランセクト法を確立した。3つの主要生息地で長期監視を開始し、現地スタッフ12人が調査、種判別、計測、PITタグ装着の訓練を受けた |
| 回復計画 | 保護区設定や森林保全が勧告されていた | 保護、外来種防除、調査は進んでいるが、IUCN上では種に特化した正式な回復計画はまだ「なし」とされる。個体数推定、生活史、取引量、外来種の影響を明らかにする研究が必要 |
| IUCNグリーンステータス | 制度自体が存在しなかった | Critically Depletedと評価され、Species Recovery Scoreは15%。現在の分布と生態的機能が、人間による影響が小さかった状態と比べて大幅に失われていることを示す |
| 2014年の懸念に対する結論 | 外来種侵入のような偶発的出来事が起これば、急速に絶滅へ近づく可能性があると警告していた | 警告されていた外来種の侵入・分布拡大は実際に起きた。さらにペット目的の違法捕獲、フタゴヤシ種子の密猟、火災、気候変動が重なり、「将来起こり得る危機」から「全分布域で進行中の危機」へ変化した |
| 総合評価 | 分布は狭いが、明確な減少は確認されていないVU | 分布はプララン島の成熟したフタゴヤシ林だけに絞られ、主要な外来種が全分布域へ広がった。正確な減少率は未解明だが、生息環境の質の低下と複数の継続的脅威によりCRと評価されている |
2014年の文章で想定されていた「侵略的外来種の侵入・分布拡大」は、残念ながら予測ではなく現実になりました。ただし、最新のCR評価は「個体数が何%減少した」と証明されたためではなく、極端に狭い分布域全体が一つの脅威にさらされ、生息環境の質が低下し続けていることを主な根拠としています。
2024~2025年には、効率的な調査法の確立、3地域での長期監視、PITタグによる個体追跡、現地スタッフの育成が進みました。一方、最新の総個体数や減少速度を確定する段階にはまだ達していません。
現状まとめ:出典
- IUCNレッドリスト2025年版・Ailuronyx trachygaster評価
https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2025-2.RLTS.T61430A271867570.en - IUCNグリーンステータス補足資料・Giant Bronze Gecko
https://nc.iucnredlist.org/redlist/content/attachment_files/Ailuronyx_trachygaster_61430_Green_Status_Supplementary_Information.pdf - Rufford Foundation・長期監視プロジェクト最終報告書
https://media.rufford.org/media/project_reports/RSG_Final_Report_41346-1_-_upload_VBtTSsg.pdf - セーシェル爬虫類の個体数と保全状況・2005年調査を含む基礎資料
https://islandbiodiversity.com/Phelsuma%2016-3.pdf - セーシェル政府・ブロンズヤモリ保護規則
https://faolex.fao.org/docs/pdf/SEY226925.pdf
ザラバラブロンズヤモリは、2014年には分布域の狭さからVUとされ、個体数の明確な減少は確認されていませんでした。しかし現在は、確実な分布がセーシェルのプララン島に限られ、CRへ悪化しています。2014年に懸念されていた侵略的外来種の侵入は現実となり、アシナガキアリが全分布域へ拡大しました。さらに、違法なペット取引、フタゴヤシの種子密猟、森林火災、気候変動、低い遺伝的多様性も重なっています。保護区内で外来アリの防除や個体追跡、長期監視が進められていますが、最新の総個体数や減少速度はまだ明らかになっていません。
⬇︎オオブロンズヤモリの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
Giant Bronze Gecko(Ailuronyx trachygaster)は、セーシェルのプララン島だけに分布する固有種です。2025年のIUCN評価ではCR:深刻な危機に分類され、評価基準はB1ab(iii)+2ab(iii)です。成熟したココ・デ・メール林の連続した樹冠に依存し、確認されている生息地は一つの脅威地点として扱われています。主要な直接的脅威は、国際ペット取引を目的とした違法採集と、外来種アシナガキアリの拡大です。
2021年にはセーシェル国内でブロンズヤモリ類の購入、所持、運搬、販売、捕獲、殺傷、攪乱、輸出などが禁止されました。2024~2025年には、ヴァレ・ド・メ、フォンド・ペペール、フォンド・フェルディナンドの3地域を対象とした標準化モニタリング、PITタグによる個体識別、現地職員の研修が進められています。
| 保全活動の種類 | 具体的な内容 | 実施・提案状況 | 重要度 | 補足 |
|---|---|---|---|---|
| セーシェル国内法による保護 | Giant Bronze Geckoを含むブロンズヤモリ類を保護動物に指定する | 2021年から実施中 | 最重要 | Wild Animals and Birds Protection Actに基づく特別規則が制定された |
| 捕獲の禁止 | 野生個体を捕まえる行為を禁止する | 実施中 | 最重要 | 科学・保全目的で大臣の許可を得た場合などを除く |
| 殺傷・破壊の禁止 | 個体を殺す、傷つける、意図的に破壊する行為を禁止する | 実施中 | 最重要 | 違反は国内法上の犯罪となる |
| 攪乱の禁止 | ねぐら、採食場所、産卵場所にいる個体を意図的に攪乱しない | 実施中 | 高い | 樹冠内の生態が十分に分かっていないため、観察や撮影時にも配慮が必要 |
| 所持の禁止 | 無許可で生体、死体、標本を所有しない | 実施中 | 最重要 | 違法採集された個体の国内保管を防ぐ |
| 購入・販売の禁止 | 野生個体や標本の売買、交換、販売目的の展示を禁止する | 実施中 | 最重要 | 国内需要は小さいが、国際ペット取引への流出防止に重要 |
| 運搬の禁止 | 無許可で個体を島内外へ運ばない | 実施中 | 最重要 | 港湾・空港へ持ち出される前の段階で取り締まる |
| 輸出の禁止 | 生体、保存標本、剝製などの無許可輸出を禁止する | 実施中 | 最重要 | 科学・保全目的で特別許可が出る場合を除く |
| 違法採集者の取締り | 森林内の捕獲、密輸準備、仲介行為を捜査する | 実施・強化必要 | 最重要 | 2017年以降、希少な大型ヤモリとして海外市場で需要が高まった |
| 空港・港湾での監視 | 手荷物、貨物、郵便物に隠された生体や標本を検査する | 実施・強化必要 | 最重要 | 小型の爬虫類は容器に隠して運びやすい |
| オンライン取引の監視 | SNS、専門フォーラム、爬虫類販売サイトの出品を監視する | 必要 | 最重要 | 2018年初頭には約40ペアがオンライン販売に出されたと推定されている |
| 販売個体の由来確認 | 飼育下繁殖を称する個体の親、出生地、繁殖記録を確認する | 必要 | 最重要 | 違法な野生個体が飼育繁殖個体として流通する可能性がある |
| 押収個体の管理 | 押収された個体を検疫し、由来と健康状態を記録する | 必要 | 高い | 無条件に野外へ戻すと、疾病や産地混同の問題が生じる |
| CITES附属書IIIによる管理 | セーシェルからの国際取引に輸出許可などを求める | 実施中 | 最重要 | セーシェルの要請に基づき国際取引を管理する |
| 輸入国との情報共有 | 税関、CITES当局、警察、爬虫類取引監視機関が情報を共有する | 必要 | 高い | 捕獲国だけでなく、販売国・消費国側の取締りも必要 |
| 国際取引記録の分析 | 輸出入件数、押収、オンライン販売、価格動向を継続調査する | 必要 | 高い | IUCNは取引動向のモニタリングを必要な活動としている |
| 違法取引への罰則強化 | 希少種取引の利益を上回る罰金や刑罰を適用する | 必要 | 高い | 高額で取引されるため、軽い罰則では抑止力が不足する |
| 種識別資料の整備 | 3種のAiluronyx属を税関・警察が識別できる資料を作る | 実施・継続必要 | 高い | 外見が似るため、別種名で申告される可能性がある |
| DNAによる種同定 | 押収された組織、卵、幼体を遺伝的に識別する | 必要 | 高い | 外見だけで判定しにくい個体に有効 |
| ヴァレ・ド・メの保護 | 世界遺産内の成熟したココ・デ・メール林を維持する | 実施中 | 最重要 | 本種の主要生息地であり、個体群の中心と考えられる |
| プララン国立公園の管理 | ココ・デ・メール林、谷、斜面、樹冠を一体的に保全する | 実施中 | 最重要 | 本種はプララン島以外では確実に確認されていない |
| フォンド・フェルディナンドの保護 | 国立公園外の重要なココ・デ・メール林を特別保護区として管理する | 実施中 | 最重要 | 2024年の調査でも本種が確認されている |
| フォンド・ペペールの保全 | 標高の高いココ・デ・メール林と周辺植生を管理する | 実施中 | 高い | 気候変動時の高標高生息地としても重要 |
| 成熟したココ・デ・メール林の維持 | 若い植林地だけでなく、大型ヤシと連続した樹冠を残す | 最重要対策 | 最重要 | 本種は孤立したヤシや劣化した環境ではほとんど確認されない |
| 樹冠の連続性維持 | ヤシの葉や周辺樹木が接触する樹冠構造を分断しない | 必要 | 最重要 | 地上移動が不得意で、連続した樹冠を移動に利用する |
| 林冠ギャップの抑制 | 不要な伐採や枝払いによって大きな樹冠の隙間を作らない | 必要 | 高い | 樹冠の分断は移動、採食、繁殖相手との接触を妨げる |
| 生息地回廊の保全 | ヴァレ・ド・メ、フォンド・ペペール、フォンド・フェルディナンド間の森林を維持する | 必要 | 最重要 | 小集団の孤立と遺伝的交流の減少を防ぐ |
| ココ・デ・メールの自然更新 | 果実と種子を林内に残し、新しいヤシが育つ状態を維持する | 実施中・強化必要 | 最重要 | ヤシの世代更新が止まると、数十年後に生息地が失われる |
| ココ・デ・メール種子の残置 | 管理下で少なくとも一定割合の種子を採取せず森林に残す | SIF管理地で実施 | 最重要 | SIFでは森林更新に必要な最低水準として約20%を残す管理が行われている |
| ココ・デ・メール種子の密猟防止 | 高価な種子の違法採取を巡回・監視する | 実施中 | 最重要 | 合法的な採取に密猟が加わると、ヤシの更新量が不足する |
| 種子採取量の記録 | 採取数、落下数、発芽数、幼木数を毎年記録する | 実施・継続必要 | 高い | 現在の採取が将来の森林構造へ与える影響を評価できる |
| ココ・デ・メール幼木の保護 | 発芽個体や若いヤシを踏圧、伐採、外来植物から守る | 実施・必要 | 高い | 本種の将来の樹冠環境を形成する |
| 在来ヤシ林の復元 | 劣化地へココ・デ・メールや在来植物を回復させる | 必要 | 高い | 単木の植栽ではなく、連続した成熟林の形成が長期目標 |
| 外来植物の除去 | 在来ヤシの発芽・成長を妨げる外来植物を管理する | 実施中 | 高い | 除去時にヤモリや産卵場所を傷つけない作業方法が必要 |
| 開発の回避 | 生息地内で道路、建物、観光施設を新設しない | 必要 | 最重要 | 生息範囲が極端に狭いため、小規模な開発でも影響が大きい |
| 開発前の爬虫類調査 | プララン島の森林開発前に本種の生息調査を行う | 必要 | 高い | 樹冠性で発見しにくいため、短時間の地上調査では不十分 |
| 生息地オフセットへの慎重対応 | 別の場所への植林だけで成熟林の破壊を補償しない | 必要 | 最重要 | 数十年から数百年かけて形成されたヤシ林を短期間で再現できない |
| アシナガキアリの分布監視 | 誘引餌、落とし穴トラップ、目視調査で分布と密度を測る | 実施中 | 最重要 | 2018年までにヴァレ・ド・メ全域へ広がったとされる |
| ヴァレ・ド・メでのアリ防除 | 毒餌などを用いてアシナガキアリを抑制する | 2019年から実施中 | 最重要 | 現在の主要な生息地管理活動の一つ |
| フォンド・ペペールでのアリ防除 | 生息地周辺でアシナガキアリの個体数を抑える | 2021年から実施中 | 最重要 | ヴァレ・ド・メ以外の個体群を守るために重要 |
| フォンド・フェルディナンドへの防除拡大 | 重要生息地へアリ防除を広げる | 計画・実施準備 | 最重要 | 3主要生息地を一体的に管理する必要がある |
| 防除効果の測定 | 防除前後のアリ密度、ヤモリ数、在来無脊椎動物を比較する | 実施中 | 最重要 | 毒餌の設置数ではなく、生態系への効果で評価する |
| 在来アリへの影響監視 | 防除剤が在来アリや他の無脊椎動物へ与える影響を調べる | 実施中 | 高い | 非標的生物への影響を最小限にする |
| 防除区域への再侵入監視 | アリ密度が低下した場所へ再侵入していないか確認する | 必要 | 高い | 一度の処理だけでは長期的な抑制にならない |
| 島内バイオセキュリティ | 土壌、植物、資材、車両による外来アリの移動を防ぐ | 必要 | 最重要 | 生息地間でアリを運ばないことが重要 |
| 新たな外来無脊椎動物の早期発見 | 港、苗木、建築資材などを検査する | 必要 | 高い | 島嶼固有種は新しい捕食者・競争者に弱い |
| ネズミの監視 | 木の上や地上で卵、幼体、成体を捕食する可能性を調べる | 必要 | 高い | IUCN評価では潜在的捕食者として挙げられている |
| 野生化ネコの管理 | 生息地内での出現、捕食、糞内容を調べ、必要に応じて管理する | 必要 | 高い | 地上へ落ちた個体や低い樹上の個体が捕食される可能性がある |
| メンフクロウの影響調査 | 夜間の捕食圧と食物残渣を調べる | 必要 | 中〜高 | 脅威として考えられているが、影響量は未確定 |
| インドハッカの影響調査 | 卵や幼体への捕食があるか確認する | 必要 | 中 | 悪影響の可能性は指摘されるが、実証が必要 |
| 標準化された個体群調査 | 同じ経路、時間、季節、観察方法で繰り返し調査する | 2024年から強化 | 最重要 | 長期的な増減を比較するための基礎 |
| パストランセクト調査 | 森林内の既存経路を歩き、樹冠や幹上の個体を記録する | 採用・実施中 | 最重要 | 3種類の方法の中で最も高い検出効率が得られた |
| 3地域の長期モニタリング | ヴァレ・ド・メ、フォンド・ペペール、フォンド・フェルディナンドを反復調査する | 実施中 | 最重要 | 生息地間の個体数と季節変化を比較する |
| 雨季・乾季の調査 | 異なる季節に同じ経路を調べる | 実施・拡大中 | 高い | 活動量や発見率の季節差を把握する |
| 総個体数の再推定 | 各地域の密度と生息面積から最新の個体数を推定する | 解析・研究中 | 最重要 | 過去の推定値には生息地の質の違いが十分反映されていない |
| 生息域外の追加調査 | 主要調査地以外の成熟ココ・デ・メール林を探索する | 必要 | 高い | 分布域と保全対象地を正確に確定する |
| PITタグによる個体識別 | 皮下マイクロチップで個体を識別する | 実施中 | 最重要 | 生存、移動、成長、寿命を長期追跡できる |
| 2014~2016年標識個体の再確認 | 過去に標識された250頭以上の生存と移動を調べる | 継続中 | 高い | 再確認率が低く、密猟や検出率の影響を検討する必要がある |
| 2024年の追加標識 | 3地域で新たに133頭へPITタグを装着する | 実施済み | 高い | 幼体を含む成長率と寿命の把握に利用する |
| 捕獲再捕獲分析 | 標識個体の再確認から生存率、個体数、移動率を推定する | 実施・解析中 | 最重要 | 単純な目撃数より精度の高い個体群評価が可能 |
| 個体計測 | 体長、体重、性別、体調などを標準化して記録する | 実施中 | 高い | 成長、栄養状態、地域差の把握に利用する |
| 組織試料の採取 | 少量の組織から遺伝的多様性と個体群構造を分析する | 実施中 | 高い | 採取による個体への負担を最小限にする必要がある |
| 遺伝的多様性の維持 | 低い可能性がある遺伝的多様性を監視する | 必要 | 最重要 | 適応力や繁殖能力の低下につながる可能性がある |
| 生息地間の遺伝的交流調査 | 3地域の個体が遺伝的に交流しているか確認する | 必要 | 高い | 回廊保全の優先順位を決める基礎になる |
| 繁殖生態の解明 | 交尾期、産卵期、産卵数、孵化期間を調べる | 情報不足・必要 | 最重要 | IUCN評価でも生活史情報の不足が指摘されている |
| 産卵場所の確認 | 葉裏、葉柄、樹洞など、卵が置かれる場所を特定する | 必要 | 最重要 | 産卵場所が分からなければ伐採・観光管理へ反映できない |
| 幼体の生存率調査 | 幼体の出現時期、成長、捕食、加入率を調べる | 必要 | 最重要 | 過去の調査では幼体の観察数が少なかった |
| 雌雄比の監視 | 地域・年・体サイズ別に雄と雌の割合を調べる | 必要 | 高い | 温暖化が性比に影響する可能性が指摘されている |
| 食性研究 | ココ・デ・メールの花粉・蜜、昆虫、果実などの利用を調べる | 一部実施・継続必要 | 高い | ココ・デ・メールの雄花序が主要な採食場所 |
| 花粉媒介への寄与調査 | 本種がココ・デ・メールの受粉へ関与しているか検証する | 必要 | 高い | ヤモリとヤシの相互依存関係を評価できる |
| 生態的役割の保全 | 花粉媒介や無脊椎動物捕食など、生態系機能を維持する | 必要 | 高い | 個体数だけでなく、ヤシ林内での役割も保全対象となる |
| 現地職員の調査研修 | 種識別、パストランセクト、個体計測、PITタグ技術を習得する | 2024~2025年に実施 | 高い | SIFのプララン島職員12人が研修を受けた |
| 種識別精度の向上 | Giant、Dwarf、Seychelles Bronze Geckoを正確に区別する | 実施中 | 高い | 誤同定は分布・個体数評価を大きく誤らせる |
| 長期データベースの整備 | 個体番号、位置、計測値、再確認、遺伝試料を一元管理する | 実施・必要 | 高い | 複数年・複数地点の比較に不可欠 |
| 種別行動計画の策定 | 脅威、担当機関、期限、評価指標をまとめたSpecies Action Planを作る | 着手・策定が必要 | 最重要 | 2025年IUCN評価時点では正式な回復計画は未整備 |
| 火災予防 | 防火帯、巡回、火気規制、早期発見体制を整える | 実施・強化必要 | 最重要 | 一度の大規模火災が主要生息地を広範囲に破壊する可能性がある |
| 消火体制の整備 | 山地ヤシ林へ到達できる人員、装備、水源を準備する | 必要 | 最重要 | 急峻な森林では初期消火が難しい |
| 火災後の緊急調査 | 焼失範囲、個体の生存、樹冠の接続、餌資源を調査する | 必要 | 高い | 焼失していない避難場所と回廊を早期に保護する |
| 気候モニタリング | 気温、降雨、乾燥期間、極端気象を生息地で測定する | 実施・研究必要 | 高い | 気温上昇と降水変動が繁殖や生息地へ影響する可能性がある |
| 気候変動モデル | 将来のココ・デ・メール林と本種の適地変化を予測する | 計画・研究段階 | 高い | 高標高へ移動できない個体群では適地縮小が起こり得る |
| 干ばつ対策 | 乾燥による花・昆虫・幼体生存への影響を監視する | 必要 | 高い | 乾燥化は火災危険度も高める |
| 極端高温の影響調査 | 卵の孵化、性比、行動、幼体生存への影響を調べる | 必要 | 高い | 爬虫類では発生温度が繁殖成功へ影響する場合がある |
| 観光客の動線管理 | 遊歩道外への立入りと樹木への接触を制限する | 実施・強化必要 | 高い | 観光路の増設は攪乱と生息地分断を増やす可能性がある |
| 新規トレイルの慎重な審査 | 本種の生息地点や樹冠回廊を避けて計画する | 必要 | 高い | フォンド・フェルディナンドなどの観光拡大に注意が必要 |
| 観光客数の管理 | 混雑、騒音、夜間利用を抑える | 必要 | 中〜高 | 主要生息地が観光地と重なっている |
| 靴・機材の洗浄 | 外来アリ、植物種子、爬虫類病原体の持込みを防ぐ | 必要 | 最重要 | 観光・研究・管理作業の全てでバイオセキュリティが必要 |
| 爬虫類真菌症の監視 | 皮膚病変、異常脱皮、死亡個体を検査する | 予防的に必要 | 高い | Nannizziopsis属菌は評価時点でセーシェルから未確認 |
| 検疫体制の強化 | 輸入される爬虫類、植物、土壌、飼育用品を検査する | 必要 | 高い | 新しい病原体や外来生物の侵入を防ぐ |
| 調査器具の消毒 | 捕獲袋、手袋、計測器具を個体・地点ごとに消毒する | 必要 | 高い | 研究活動を介した疾病拡散を防ぐ |
| 飼育下保全の検討 | 災害や急減に備えた保険個体群の必要性を評価する | 未実施・検討必要 | 中〜高 | 2025年IUCN評価では正式な生息域外保全は行われていない |
| 私的飼育個体の把握 | 海外で飼育・繁殖されている個体の数と血統を調査する | 必要 | 高い | 私的コレクションは正式な保全繁殖計画ではない |
| 保全繁殖計画 | 必要と判断された場合、由来の明確な個体で血統管理する | 将来検討 | 中〜高 | 違法採集個体を新たな繁殖計画の供給源としない |
| 遺伝資源保存 | 組織、DNA、生殖細胞を適切に保存する | 研究・将来対策 | 中 | 野生個体群保全を補完する保険的措置 |
| 災害時の緊急救出 | 火災、病気、外来種急増時に個体を一時保護する手順を作る | 必要 | 高い | 救出後の検疫、収容、野生復帰条件を事前に定める |
| 再導入候補地の評価 | 将来、復元したココ・デ・メール林へ個体群を設ける可能性を検討する | 長期的課題 | 低〜中 | 現在の生息地保全と脅威対策が優先 |
| 地域・学校での普及啓発 | 本種の固有性、違法採集、外来アリ、生息地保全を伝える | 実施中 | 高い | SIFのニュースレターやSNSなどで情報発信が行われている |
| 観光ガイドの研修 | 生態、法的保護、観察時のルールをガイドへ伝える | 必要 | 高い | 観光客による攪乱と位置情報の拡散を抑えられる |
| 詳細な生息地点の管理 | 個体が集中する樹木や産卵地点を一般公開しない | 必要 | 高い | 密猟者による探索を困難にする |
| 保全資金の長期確保 | アリ防除、巡回、標識調査、森林管理を継続する | 必要 | 最重要 | 一時的な助成だけでは長寿命種の傾向を把握できない |
| 保全効果の検証 | 個体数、再確認率、アリ密度、森林更新、違法取引件数で評価する | 必要 | 最重要 | 活動回数ではなく、個体群と生息地が改善したかで判断する |
| 現地保全の最優先 | 飼育下繁殖だけに依存せず、プララン島の成熟ヤシ林を守る | 基本方針 | 最重要 | 本種の生態と進化過程は野生のココ・デ・メール林に依存する |
現在の中心的な活動は、アシナガキアリの防除、3地域での標準化モニタリング、PITタグを用いた個体追跡、ココ・デ・メール林の管理、国内法とCITESによる違法取引対策です。一方、正式な種別回復計画、生息域外保全、繁殖生態の解明、最新の総個体数推定は、今後の重要課題として残されています。
保護活動:出典
- IUCN Red List|Giant Bronze Gecko(Ailuronyx trachygaster)2025年評価
https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2025-2.RLTS.T61430A271867570.en - Rufford Foundation|長期モニタリング・PITタグ・現地職員研修の最終報告書
https://media.rufford.org/media/project_reports/RSG_Final_Report_41346-1_-_upload_VBtTSsg.pdf - Seychelles Islands Foundation|2024年年次報告・3地域での爬虫類モニタリング
https://www.sif.sc/sites/default/files/downloads/SIF%20Annual%20Report%202024%20Final%20%28LQ%29.pdf - セーシェル政府官報|ブロンズヤモリ保護規則2021
https://faolex.fao.org/docs/pdf/SEY226925.pdf - Seychelles Islands Foundation|ヴァレ・ド・メ管理計画
https://www.sif.sc/sites/default/files/downloads/SIF%20VDM%20MP%20-%20V4D16%20%28Print%20File%29.pdf
なぜ世界遺産の森で絶滅危機が進むのか|オオブロンズヤモリ保全の現実
Questioner: So it only lives on Praslin Island in the Seychelles, but it looks like its numbers are really dropping.
Me: Yeah, it seems that way. Sadly, back in 2014, there wasn’t really any talk about illegal pet trade, but nowadays they have to keep a close eye on that sort of thing too.
Questioner: I guess when you’ve got one of the world’s largest geckos that only exists in one specific spot, people are gonna want it. I mean, I’m looking at a map right now, and wow, that is one tiny island.
Me: The Giant Bronze Gecko lives in a nature reserve right in the middle of Praslin Island. Apparently, it was registered as a UNESCO World Heritage site back in 1983.
Questioner: Yeah, zooming in on the map, it almost looks more like a giant zoo or botanical garden than an island-wide nature reserve. Not to sound cynical, but reptiles rarely ever get a Green Status. Do you think it got one because this island is a major tourist hotspot where all the celebs hang out?
Me: Well, I wouldn’t completely rule that out. Let me look into it.
質問者:セーシェルのプララン島にしか生息しているけど、かなり減少傾向みたいだね。
私:そのようですね。残念なことに2014年には違法なペット取引などのことは言われていませんでしたが、現在はそのあたりも監視しないといけないようです。
質問者:ある一定の場所にしかいない世界で有数の大型ヤモリってなると欲しがる人もいるんだろうね。ていうか、地図で今調べてるんだけど、すごく小さな島なんだね。
私:オオブロンズヤモリは、プララン島の中央部に位置する自然保護区に生息しています。1983年にユネスコの世界自然遺産に登録されているようですね。
質問者:うん、地図を拡大して見ているんだけど、これって島全体が自然保護区というよりも大きな動物園か植物園のようにも思えたよ。こんなこと言っちゃなんだけど、滅多に爬虫類とかにグリーンステータスってついてなかったのに、ついているのはこの島がセレブとかが集まる観光地ってのもあったのかな。
私:まあ、なくもないような気もしますが、調べてみます。
資本主義に支えられる聖域:ヴァレ・ド・メの生態系保全と「現状維持依存」のパラドックス
世界自然遺産に登録されたセーシェルの小さな森「ヴァレ・ド・メ」。手つかずの楽園に見えるこの場所の実態は、徹底的な人的管理と、富裕層の観光資本に依存する構造の上に成り立っています。この保護区が抱える矛盾と、保全の裏側にある構造的なジレンマを3つの視点から紐解きます。
環境管理の視点:「自然」ではなく「徹底管理された箱庭」
地図を見て「大きな植物園のようだ」と感じるのは、まったく的外れではありません。ザラバラブロンズヤモリが生息するヴァレ・ド・メ自然保護区は、ユネスコ世界自然遺産に登録されていますが、登録区域はわずか19.5ヘクタールです。ただし、完全に孤立した19.5ヘクタールの森ではなく、周囲を含む約300ヘクタールのプララン国立公園の中に位置しています。
この森では、セーシェル諸島財団による侵略的外来種の防除、フタゴヤシの種子密猟への対策、動植物の監視、防火計画や防火帯の維持などが続けられています。人間が管理をやめた瞬間に生態系そのものが消えるとまでは言えませんが、外来種、密猟、森林火災によって急速に劣化する危険があることは明らかです。
つまり、ここに残されているのは完全な手付かずの自然ではありません。人間が壊してきた脅威を、人間が絶えず抑え続けることで、かろうじて野生を維持している「管理された聖域」です。
経済と資本の視点:保全を支える「現状維持依存」のパラドックス
セーシェルは観光への依存度が非常に高い島国です。ヴァレ・ド・メの入場料や物販による収益は、セーシェル諸島財団の主要な資金源となっており、ヴァレ・ド・メだけでなく、遠く離れたアルダブラ環礁を含む保全活動にも使われています。補助金や寄付もありますが、観光客が落とすお金が保全を支えている構造は変わりません。
しかし、ここには深い矛盾があります。この希少なヤモリや森を守る資金の一部は、世界各地から航空機で訪れる観光客によって生み出されています。化石燃料を大量に消費する移動や大量消費社会が気候変動を進め、その気候変動から生態系を守るために、同じ経済システムが生み出す資本を必要としているのです。
壊す側と守る側が、同じ資本の流れにつながっている。保全活動を止めるわけにはいかない一方で、その活動を支える仕組みそのものが新たな環境負荷を生み続けるという「現状維持依存」のジレンマが、この小さな森に凝縮されています。
IUCNグリーンステータスの視点:なぜ爬虫類に詳細な評価がついたのか
IUCNのグリーンステータスは、絶滅リスクを示すレッドリストとは異なり、種が本来の分布や生態的機能をどれほど失っているのか、過去の保全活動がどれだけ絶滅を防いだのか、今後の対策によってどこまで回復できるのかを評価する制度です。哺乳類や鳥類だけの制度ではなく、微生物を除くあらゆる種に適用できます。
そのため、このヤモリが評価対象になった理由を「世界的な観光地に生息しているから」とだけ断定することはできません。一方で、世界遺産として長年管理されてきた森には、個体数調査、標識個体の追跡、分布調査、外来アリの防除記録などが蓄積されています。こうした資料と専門家の存在が、詳細なグリーンステータス評価を可能にした背景の一つと考えられます。
つまり、観光地であることがIUCNの選定理由だったのではなく、観光収入によって調査と管理を継続できたことが、評価に必要なデータの蓄積につながった可能性があります。地味な爬虫類であっても、世界遺産の森に生きていたことで保全と研究の網に入ることができた。その事実は、資金や人間の関心が、どの種の危機を「測れる状態」にするのかまで左右していることを示しています。
出典
- ユネスコ世界遺産センター・ヴァレ・ド・メ自然保護区:https://whc.unesco.org/en/list/261/
- セーシェル諸島財団・2024年年次報告書:https://www.sif.sc/sites/default/files/downloads/SIF%20Annual%20Report%202024%20Final%20%28LQ%29.pdf
- IUCNグリーンステータス評価基準 Version 2.0:https://portals.iucn.org/library/sites/library/files/documents/2021-022-En.pdf
Questioner: So basically, even the lives of endangered species come down to money, huh?
Me: But all that money can really buy is time to prolong their lives, not a true cure. No matter how much cash you throw at it, you can’t stop climate change or widespread environmental destruction itself. Financial conservation efforts simply can’t keep pace with the sheer speed of global warming.
Questioner: That makes sense. We’re literally trying to protect them while continuing to burn things up, after all.
Me: The reality is that the climate change measures we’re pushing right now still involve burning a significant amount of fossil fuels just to get things done. I honestly think it all comes down to this collective delusion that “if we hit the brakes on the economy, the world is going to end.”
Questioner: Exactly. Who knows if the world would actually end, but the moment we stop burning up the planet—that’s when the real future for these endangered species finally begins.
Thank you so much for taking the time to read this.
I truly hope our thoughts somehow reach the Giant Bronze Gecko.
鶏人|Keijin
質問者:絶滅危惧種の命も金次第ってことでしょうかね。
私:しかし、そのお金で買えるのは、絶滅危惧種を延命する時間であって根治ではありません。どれだけお金を積んでも、気候変動や広域の環境破壊そのものを止めることはできません。資金による保護では、地球温暖化のスピードには、とうてい追いつけません。
質問者:そりゃそうだよね。燃やし続けて保護してるんだからね。
私:現在進められている地球温暖化などの気候変動対策は、少なからず化石燃料などを燃やしながら行われているのが現状です。これは、「経済を止めたら世界が終わる」と思い込んでいるだけだと、私は思っています。
質問者:そうだよね。世界は終わるか知らないけど、地球が燃やされなくなることで、絶滅危惧種の未来はそこから始まるよね。
貴重な時間を、ありがとうございました。
オオブロンズヤモリに、その想いが届くことを祈ります。
鶏人|Keijin
【お知らせ】
この記事の要約版は「note」でも配信しています。
サクッと概要だけ振り返りたい方や、noteをご利用の方は、ぜひそちらもフォロー&チェックしてみてくださいね。
⬇︎お待ちしております。⬇︎





コメント