※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hey everyone, Keijin here.
Today, we’re diving into the story of Bupleurum kakiskalae—a plant that toughs it out for 15 years just to finally bloom.
Back in a 2014 botanical guide, it was slapped with a “CR” (Critically Endangered) tag. Why? Mainly because of hungry goats and some overzealous botanists who took things a bit too far.
Fast forward to the latest Red List: goat grazing and relentless pressure from rare plant collectors are still listed as active threats. Yet, despite all that, its threat level has somehow dropped a notch down to “EN” (Endangered).
Because of that, I feel like this plant is still stuck in a harsh reality—blooms are a long time coming, but danger is always right around the corner.
This is a quick, 5-minute read. Hope you stick around till the end!
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、カキスカルミシマサイコ(学名:Bupleurum kakiskalae)の「15年耐えて、やっと咲く」って話です。
2014年の図鑑では、ヤギの食害や、研究熱心な植物学者の行きすぎた行為などが理由で、「CR:深刻な危機」とされていました。
一方で最新のレッドリストでは、脅威としてヤギによる食害と、希少植物コレクターなどによる採種・採集圧が今も挙げられているのに、ランクは「EN:危機」へと一段下がっています。
だからカキスカルミシマサイコは今も、「花は遠い、脅威は近い」そんな状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2023評価(2024年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Bupleurum kakiskalae)
なぜランクが下がったのか、なぜトレンドが不明なのか
⬇︎カキスカルミシマサイコの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | カキスカルミシマサイコ |
| 英名 | 定着した一般名ははっきりせず、学名で扱われることが多い(Kakiskala bupleurum などと呼ばれることがある) |
| 学名 | Bupleurum kakiskalae |
| 分類 | 被子植物・セリ目(Apiales)・セリ科(Apiaceae)・ミシマサイコ属(Bupleurum) |
| 分布 | ギリシャのクレタ島(西部)固有。主にレフカ・オリ山塊(White Mountains)内の限られた地点に局在 |
| 主な生育地 | 石灰岩質の切り立った崖(岩壁)など、植生がまばらな山地の岩場(概ね高標高帯) |
| 大きさ | 花茎はおよそ30〜70cm(条件によっては〜100cm程度)。葉はロゼット状で、基部の葉が最大で約25cmほどとされる |
| 寿命 | 多年草だが単回結実性(monocarpic:一生に一度だけ開花・結実し、その後枯れる)。生存年数はおよそ10〜15年程度とされる |
特徴
- 名前の由来:種小名 kakiskalae は、クレタ島の地名(Kakiskala 周辺)に由来する命名として扱われる。
- 見た目:青緑色〜灰緑色っぽい細長い葉をロゼット状にまとめ、成熟すると分枝した花茎を伸ばして黄色い小花を多数つける(夏の終わり頃に開花するとされる)。
- 希少性:分布域が極端に狭く、山塊内の少数地点に限られる局所固有種。崖の上など“成立できる場所”自体が非常に限られる。
- 保全状況:IUCNでは2024年の改訂でEN(危機)として扱われる(以前はCRとして扱われた経緯がある)。EUでは生息地指定を伴う「優先種(priority species)」として扱われ、保全枠組みに入っている。
生態など
- 生育環境:高標高の石灰岩質岩壁に生育する“岩壁植物(chasmophyte)”タイプで、土壌がほとんどないような環境でも成立する。
- ふえ方(繁殖):種子でふえる。長い栄養成長期間ののち最終年に開花・結実し、結実後に枯れる単回結実性の生活史をもつ。
- 生育上のボトルネック:種子は崖下へ落ちやすく、崖下ではヤギなどの採食や踏みつけで実生が残りにくい、とされる。
- 脅威:放牧(ヤギ等)による実生の損失、山火事、気候変動に伴う乾燥化や攪乱増、局所環境の改変など。分布が点状であるため、単発の事故的イベントの影響が大きくなりやすい。
出典
最終評価2023年:カキスカルミシマサイコ「EN:危機」
カキスカルミシマサイコを絶滅させないように、遺伝子の交流可能な広い範囲の種子が採取され、保全されている。さらに、ヤギと研究熱心な植物学者の行きすぎた行為からこの種をまもるための計画が進められている。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 対象種 | カキスカルミシマサイコ(セリ科)/Bupleurum kakiskalae | Bupleurum kakiskalae |
| 1. 絶滅危惧ランクの変化:CRからENへ(2014年(図鑑)/現在(IUCN画像)) | 絶滅危惧IA類(CR) | Endangered(EN)/Last assessed: 01 March 2023 |
| 1. 絶滅危惧ランクの変化:CRからENへ(2014年の記述/現在のデータ) | 100個体くらいの唯一の群落(ギリシャのクレタ島西部・レフカオリ(白山)にある、ひとつの石灰岩上に生育) | Number of mature individuals: 50–300/Population trend: Unknown/(評価基準として)B1ac(iv)+2ac(iv); D |
| 2. 図鑑で懸念されていた「脅威」のその後:ヤギの食害について | 生育地でヤギが放牧されており、食べられるだけの草が見境なく食べられている(地形的に生育地が崩れやすい旨の記述も併記) | 脅威として Browsing by goats(ヤギの食害)が記載されている/生息環境は Rocky areas(例:inland cliffs, mountain peaks) |
| 2. 図鑑で懸念されていた「脅威」のその後:植物学者の行き過ぎた行為について | 「研究熱心な植物学者の行きすぎた行為」への懸念が記載されている | 脅威として seed gathering by rare plant collectors(希少植物コレクターによる採種・採集)が記載されている |
| 3. 現在の生息地:場所 | ギリシャ・クレタ島西部/レフカオリ(白山)/石灰岩上 | クレタ島(ギリシャ)/レフカオリ(Lefka Ori) |
| 3. 現在の生息地:分布 | クレタ島西部(レフカオリ)にある、ひとつの石灰岩上の群落(唯一の群落として記述) | レフカオリ山塊の5地点の崖地に分布(cliffs of five distinct localities)/主に 1450–1850 m a.s.l./生息環境:Rocky areas(例:inland cliffs, mountain peaks) |
Bupleurum kakiskalaeは、2014年資料では絶滅危惧IA類(CR)かつ「約100個体の唯一の群落」と記述されたが、最新のIUCN評価ではEndangered(EN)に変更され、評価日は2023年3月1日、成熟個体数は50–300と推定される。脅威としてヤギによる食害と希少植物コレクター等による採種・採集圧が引き続き挙げられ、生息地はクレタ島レフカオリ山塊の岩場、とくに崖地の複数地点に限定される。
⬇︎カキスカルミシマサイコの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地(石灰岩の崖・急斜面)の保護 | 局所固有で生育地が断片的なため、既知産地の崖面・斜面(基質の崩落、土砂投入、造成など)を避ける管理を優先し、核心部を保全対象として扱う。 |
| 植物マイクロ保護区(PMR)の設置・運用 | 極小分布の希少植物に向けた小規模保護区を設定し、境界表示・簡易フェンス・定点観測など「現地での集中的管理」を継続する。 |
| 放牧圧(ヤギ等)の管理 | 斜面植生の劣化や踏みつけ・食害を抑えるため、核心域のフェンス設置、放牧の時期・頭数・導入経路の調整などで圧力を下げる。 |
| 登山・ロッククライミング等の利用調整 | 崖面植物は踏圧やルート開設の影響を受けやすいので、重要地点では立入の回避、ルートの付け替え、季節制限、注意喚起などで攪乱を低減する。 |
| 火災対策 | 山地での野火・山火事が植生と微小生息地を改変し得るため、防火管理、早期検知、火入れの抑制などでリスクを下げる。 |
| 法的保護(EU指令・保護地指定) | 優先種としての法的枠組み(生息地指令の附属書掲載など)と、保護地ネットワークの運用を活用し、開発・改変の回避と管理の実効性を担保する。 |
| 研究とモニタリング | 個体数変動、開花・結実、更新(実生の成立)、攪乱要因(放牧・利用・火災)を継続記録し、管理の効果を検証して対策を更新する。 |
| ex situ保全(種子・栽培・遺伝資源) | 野外の単一地点依存リスクに備え、種子保存や栽培下維持、必要に応じた増殖・将来の補強に向けた基盤(系統管理)を整える。 |
出典
最後に
Me: So, what did you think after reading it?
Questioner: It says, “goat grazing and relentless pressure from rare plant collectors are still listed as active threats.” I mean, goats get hungry, and if there’s food right in front of them, of course they’re going to eat it. That part makes total sense.
But what I don’t really get is the “collectors and others” part. Like, does that include scientists too? There’s gotta be some sort of rules or heavy penalties for taking these plants, right?
Me: Whether people actually follow them is another story, but yeah, there probably are. Let me look into that real quick.
私:読んでみて、どんなふうに感じましたか?
質問者:「脅威としてヤギによる食害と、希少植物コレクター等による採種・採集圧が引き続き挙げられ」って書いてあるけど、ヤギさんはお腹が空いて、目の前にご飯があれば当然食べるよね。そこはまあ分かるんだけど。
よくわかんないのが、コレクター等ってあるじゃん。これって、その中に科学者とかも入っているのかな。採取にあたってのルールとか、厳罰みたいなものって、たぶんあるんだよね?
私:守るかどうかは置いといて、あるような気はしますね。ちょっと調べます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1. 「コレクター等」に科学者や専門家は含まれるのか? | IUCNの脅威記載は seed gathering by rare plant collectors(希少植物コレクターによる採種)であり、主体を職業で限定していない。採取の動機が学術・保全目的であっても、許可や手続が不適切、または採取量が過大なら「採取圧」として同じ枠に入る。 | 「コレクター等」は肩書きではなく行為(採取)で括られるため、科学者・専門家も条件次第で含まれ得る。 |
| 1. 大義名分による過剰採取(正当化) | 稀少性が高い種ほど、標本作製・遺伝解析・植物園導入・シードバンクなどの名目で採取が正当化されやすい。IUCN側は、アクセス可能な個体が採取の対象になり得る点を脅威として扱っている。 | 目的が学術・保全でも、現地個体群に負荷を与える採取は脅威になり得る。 |
| 1. 「愛好家」と「研究者」の境界線の曖昧さ | IUCNは「rare plant collectors」と表現し、アマチュア/プロの区分ではなく、希少植物の収集・採種という行為に焦点を置く。現場では採取者の属性が混在し得る。 | 境界が曖昧になりやすい領域ほど、許可・手続・採取量管理が実務上の論点になる。 |
| 2. 採取に対するルールや厳罰は存在するのか?(国際的なルール) | 国際取引の枠組みとしてはワシントン条約(CITES)が代表的だが、適用は付属書掲載種に限られる。種ごとに掲載の有無が分かれるため、該当性は個別確認が必要になる。 | 国際枠組みは存在するが、対象になるかは種ごとに異なる。 |
| 2. 採取に対するルールや厳罰は存在するのか?(現地の法律:EU指令) | Bupleurum kakiskalaeはEUの生息地指令(Council Directive 92/43/EEC)の附属書(Annex)に掲載されており、加盟国に保全措置や指定地域(SAC等)の設定を求める体系の対象になる。 | EU法体系の保護対象として扱われる。 |
| 2. 採取に対するルールや厳罰は存在するのか?(現地の管理:保護区ルール) | サマリア国立公園の運用規則では、植物や種子の採取・持ち出しが禁止事項として明記されている。 | 現地の保護区レベルで、採取禁止が明文化されている。 |
| 2. 罰則の実態 | EU指令や保護区規則は規制の根拠になるが、罰金額・拘禁の有無など具体の量刑は国内法・当局運用に依存する。今回確認した範囲の資料では、具体的な罰則額までは特定できない。 | ルールは確認できる一方、罰則の具体額・運用実態は別資料での確認が必要。 |
| 3. なぜ厳罰があるのにルールは破られるのか?(高額なブラックマーケットの存在) | 希少性の高い植物は、野生株や種子が高値で取引される誘因になり得る。結果として、採取リスク(摘発・罰則)と利益が釣り合うと違法採取が発生しやすい構造が生まれる。 | 需要と利益が違法採取の動機になり得る。 |
| 3. なぜ厳罰があるのにルールは破られるのか?(監視の物理的限界:地形の壁) | 本種は西クレタのレフカ・オリ山塊の崖地など岩場に限局して生育する。険しい地形は監視・巡回・現行犯摘発を難しくし得る。 | 生育地の地形条件が、監視や取締りの難易度を上げ得る。 |
| 3. なぜ厳罰があるのにルールは破られるのか?(「どうせヤギに食べられるなら」という免罪符) | IUCNはヤギの食害を脅威として挙げ、アクセス可能な個体が影響を受け得るとしている。この状況を、採取の正当化(保護目的の持ち出し等)に転用する心理が起こり得る。 | 他の脅威(食害など)を口実にした自己正当化が起こり得る。 |
出典
Questioner: So basically, the bigger the payout, the more people are gonna break the law and poach them. Plus, people using excuses like, “If the goats are just gonna eat it anyway, I might as well yank it out and take it home”—that just really rubs me the wrong way. I mean, it’s not like goats eat them down to the roots, right?
Me: Hmm, I wonder about the goats, actually. I kinda have this image of them yanking plants completely out of the ground and devouring them, roots and all… Let me look that up real quick.
質問者:需要があって、その利益が大きくなればなるほど、法は破られて違法採取されるってことだよね。それに、この中でも「どうせヤギに食べられるなら、引っこ抜いて持ち帰ったほうがいいよね」みたいに言うのって、なんだかなって感じがしますよね。ヤギは根っこまでは食べないでしょうに。
私:ヤギはどうなんでしょうね。なんとなく、引っこ抜いて根こそぎ食べるイメージはあるんですけど……。ちょっと調べますね。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1. 「10〜15年の待機期間」がリセットされる | Bupleurum kakiskalaeは、生活史の大半を葉のロゼット(栄養体)として過ごし、10〜15年の栄養体期間を経てから花茎を伸ばし開花する。開花・結実後は枯死する性質が報告されている。栄養体期に葉が繰り返し食べられると、光合成で蓄えるべき資源が不足し、開花まで到達できない個体が増える方向に働く。 | 開花までに長期を要し、しかも一回繁殖型なので、途中の反復的な食害が繁殖成功を直撃しやすい。 |
| 2. 花や種(一番美味しいところ)を狙い撃ちされる | 草食動物の採食は葉だけでなく花序にも及び得る。花や形成途中の種(花序)は栄養価が高く、採食されると種子散布(seed rain)がその年に成立しない。実際に、ヤギの採食により花序が種子成熟前に食べ尽くされ、結果として種子供給が止まることがある、という報告がある。 | 開花まで到達しても、花序段階で失うと次世代(種子)がゼロになり得る。少数個体群では影響が相対的に大きい。 |
| 3. ヤギの食べ方と「もろい岸壁」の相性の悪さ | 本種は岩場、とくに内陸の崖や山頂などに生育する。こうした斜面・崖地では、採食そのものに加えて、放牧家畜の踏圧や植生の破壊が土壌安定性を低下させ、侵食や崩落リスクを高め得ることが指摘されている。崖地の足場が限られる場所では、踏圧・移動による物理的攪乱の影響が増幅しやすい。 | 崖地生育という立地条件に、採食+踏圧による攪乱が重なると、個体の損傷だけでなく基盤(斜面の安定)側のリスクも上がりやすい。 |
出典
- IUCN Top 50 Mediterranean Island Plants(Bupleurum kakiskalaeの生活史・生育環境)
- Recovery and viability of seeds ingested by goats(花序が種子成熟前に食べられ種子供給が減る旨の言及を含む)
- The Top 50 Mediterranean Island Plants(英語PDF・Bupleurum kakiskalaeの10–15年栄養体期と単回繁殖型の記述)
- NSW Government: Competition and habitat degradation by feral goats(植生破壊+踏圧が土壌安定性を低下させ侵食に寄与する旨)
- Sustainability (MDPI): Short-Term Impacts of Livestock Grazing on Vegetation and Terrain(放牧による地形攪乱・裸地化と侵食の関係)
Questioner: So this flower takes 15 whole years just to bloom, huh. Even if it doesn’t get eaten down to the roots, just one little nibble means 15 years of hard work down the drain. Add collectors completely uprooting them on top of that, and yeah, it makes total sense why they were “Critically Endangered.”
…Wait a sec, looking closer, it actually went from CR to EN. And looking at the numbers, it’s pretty curious how it went from 100 individuals to a “50-300?” with a question mark.
Me: Oh, I totally missed that. This might take a bit of a deep dive, but let me look into it.
質問者:この花、咲くまでに15年もかかるんだね。根こそぎ食べられなかったとしても、一口かじられるだけで15年の努力が水の泡になるってことだよね。そこにコレクターの根こそぎ持ち帰りが加わったら、そりゃ深刻な危機ってのも納得だよ。
……って、よく見たらCRからENになってるよね。数字を見てみると、100個体から50〜300個体の「?」になってるのも気になるね。
私:そこ、見落としてました。今回は長くなりますけど、調べますね。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1. なぜ「約100個体」から「50〜300個体」に増えたのか?(発見の難しさ) | 近年の調査強化によって、2007〜2015年の間に新たな4つの小集団が見つかったとされる。生育地の多くは到達が難しい崖で、望遠鏡や双眼鏡でしか確認できない地点もあるため、把握できる個体数は調査手法と調査到達性に強く左右される。 | 「増えた」というより「見えていなかった場所が見えるようになった」側面が大きい。 |
| 1. なぜ「約100個体」から「50〜300個体」に増えたのか?(「数字の幅」の意味) | 50〜300のようなレンジ表記は、単一の確定値ではなく、観察条件・年変動・推定誤差を含む推定幅として扱われる。さらに本種は生涯の大半を栄養体で過ごし、開花は一生に一度で年ごとの開花個体数が大きく変動するため、「その年に確認できる成熟(繁殖可能)個体」の数が年によって振れやすい。 | 50〜300は「誤差を含む推定幅」かつ「年によって変わり得る成熟個体数」という性格を持つ。 |
| 2. なぜCR(IA類)からEN(IB/II類)に「改善」されたのか? | 新しい現地情報(調査結果)を踏まえ、IUCN基準ではCRではなくENに整理されるべきだ、とされている。根拠として、分布が単一地点ではなく5つの地点にまたがること、EOO(分布域の外接範囲)とAOO(占有面積)が再整理されたこと、成熟個体数の年変動が大きいことが挙げられている。評価基準としてはB(B1ac(iv)+2ac(iv))が示されている。 | 「自然が回復して安全圏に入った」ではなく、データ更新に伴う基準適用の結果として区分が変わった側面が大きい。 |
| 3. 最大の謎:なぜトレンドが「?(Unknown:不明)」なのか?(「成熟個体」しかカウントされない) | IUCNでいう成熟個体は「繁殖可能な個体」を指し、単に葉がある若い個体や、当年に繁殖に寄与しない個体は成熟個体として数えない扱いになる。 | 「芽や若株が多い=増加」とは直結しないため、トレンド判断が難しくなる。 |
| 3. 最大の謎:なぜトレンドが「?(Unknown:不明)」なのか?(15年のタイムラグが生む「ブラックボックス」) | 本種は栄養体期が長く、開花個体が年によって少数に偏りやすい。しかも開花は一度きりで、開花個体数と翌年以降の再生産成功(結実・実生定着)が安定しない。結果として、短期観測では増減の方向性が読み取りにくい。 | 長い生活史と年変動の大きさが、トレンドを「不明」にしやすい。 |
| 3. 最大の謎:なぜトレンドが「?(Unknown:不明)」なのか?(現場の絶望的な難しさ) | 崖上の生育地は観察そのものが難しく、確認できる個体が観測条件に左右されやすい。加えて、年ごとの開花個体数や種子生産・実生定着が大きくぶれるため、同じ手法で継続的に比較できるデータを揃えにくい。 | 観測困難+年変動の大きさにより、増減を統計的に確定しにくい。 |
出典
Questioner: Honestly, a flower that endures 15 years in crumbly rock crevices just to finally bloom… All we can do is count them from a distance and guess, “Maybe there’s 50 to 300?” We don’t actually know if goats are eating them, or where and how the poaching is happening. So that’s why there’s an “? Unknown” next to the numbers.
And because those estimated numbers didn’t hit the “under 50” mark, it didn’t get the CR label. But it’s not like there are enough of them to breathe easy, either. Factoring in their narrow habitat and other conditions, they probably landed on EN. Still, the truth is, nobody really knows if 15 years from now, all of these plants will just die out without ever growing leaves or blooming.
Me: If you use a human’s 1-year (365 days) cycle as a baseline, for this plant, 1 year is basically 15 years.
I’ve always loved taking on new challenges, and I generally work in 3-year cycles. No matter what it is, even if I pour all my time and effort into it, year one is just “kinda getting the hang of it.” Year two is figuring out “what needs to be done,” and by year three, I finally start to see the path forward, or the big picture. Setting aside whether it actually succeeds or fails, of course.
Thinking about it that way, 15 years for this flower is a seriously long time. After all that, there’s a chance it might never bloom or leave any offspring behind. And even if it does bloom, it might just be blooming all alone out there.
Take it a step further and look at trees with even longer cycles. It takes them 20 to 40 years to become fully grown adults and reliably drop seeds like acorns or pinecones.
If you compare how plants and trees grow to us launching a new business venture, it’s like spending 10 grueling years getting a project off the ground, only to have another company steal it right out from under you. Or working at something for 40 years, and just when you finally see a glimmer of hope that it’s going to pay off, a massive disaster wipes out your entire factory… That’s what it feels like.
But with human challenges, we can always just say, “Let’s start over.” With nature—trees, mountains, rivers, oceans, the sky—saying “Let’s start over” just isn’t that simple.
Because on a global scale, nature’s cycle is about 100,000 years.
There used to be a popular parody of the Gatchaman theme song that went, “There is one Earth… Make another and there are two.” But unfortunately, we just can’t make another one.
Thank you so much for your valuable 5 minutes. I pray that those 5 minutes will reach the Bupleurum kakiskalae.
Keijin
質問者:遠くから数えて「50から300くらいかな」って推測することしかできなくて、ヤギに食べられているのか、違法採取がどこでどう起きているのかも、本当のところは分からない。だから数字の上に「?Unknown」があるってことなんだね。
それで、計算した数字が「50未満ならCR」という基準には当てはまらなかった。でも安心できるほど多いわけでもなく、分布の狭さや条件を含めてENになったって感じかな。でも本当のところ、15年後に全部のカキスカルミシマサイコが、根っこから葉っぱが出て花が咲くことなく絶滅してしまうのかどうかも、分からないよね。
私:人間の「1年(365日)」っていう活動サイクルを基準にすると、カキスカルミシマサイコの場合は「1年=15年」みたいになりますよね。
私、昔からいろんなことにチャレンジするのが好きで、基本は3年を1サイクルとして動くんです。どんなことでも必死に時間を割いてやっても、1年目に「なんとなく見えてきた」って感じになって、2年目に「何をするべきか」が分かって、3年目にやっと、その先に進む道というか、絵が見えてくるんですよ。結果が成功か失敗かは、置いといての話ですけどね。
それを考えると、この花の15年って長い。結果、花は咲かなくて子孫を残せない可能性もあるし、たとえ咲いたとしても、ひとりぼっちでポツンと咲くかもしれませんよね。
さらに、もっと長い活動サイクルの樹木に当てはめると、彼らが一人前の大人になって、安定して種(ドングリや松ぼっくり)を落とせるようになるまで、20年〜40年かかるんです。
木々や草花が成長するのって、私たちが何か新しい事業を「チャレンジ」するのに例えたら、たとえば「やっと10年かけて立ち上げたプロジェクトが根こそぎ他の企業に奪われた」とか、「40年続けてきて、やっと芽が出そうだって希望を持った瞬間に、大規模災害で工場が全損した」とか……だと思うんです。
でも、私たちのチャレンジなら「また立ち上げればいい」って言えるけど、木々や、山や川や海や空みたいな自然って、「また立ち上げればいい」が簡単には無理なんじゃないでしょうかね。
だって、地球規模の自然のサイクルって「約10万年」ですよ。
ガッチャマンの歌の替え歌で、「地球は一つ」「作れば二つ」とかいうのも流行りましたけど……残念ながら、作れないんですよね。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
カキスカルミシマサイコに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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