11年後のレッドリスト|グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ:蒼き翅は、時の狭間に凍りついたまま【IUCNレッドリスト比較】

グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ(Poecilotheria metallica) 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ(Poecilotheria metallica)は、

2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。

2008年、IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】と評価されました。

つまり、2008年から、グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラは、

「蒼き翅は、時の狭間に凍りついたまま」状態なのです。

※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるグーティーサファイアオーナメンタルタランチュラの最新評価は2008年版です。それ以降の更新は行われていません。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/63563/12681959

国際ペット貿易と搾取の構図|絶滅危惧種を脅かす現実

⬇︎グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

基本情報|グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ(Poecilotheria metallica)
項目情報
和名グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ
英名Gooty Sapphire Ornamental Tarantula / Metallic Tarantula
学名Poecilotheria metallica
分類クモ綱・タランチュラ科(オーナメンタルツリースパイダー属)
分布インド・アンドラプラデシュ州ゴーティー周辺の限られた森林
生息環境樹洞や樹皮の隙間など樹上性
体長脚を広げて約15〜20cm
体重数十グラム程度
寿命メス:約10〜12年、オス:約3〜4年
IUCN評価CR(深刻な危機、Critically Endangered)

特徴

  • 鮮やかな青色:全身が金属光沢のある鮮やかなブルーで、光の加減で輝く。世界でもっとも美しいタランチュラの一つとされる。
  • 名前の由来:「グーティー」は発見地インド・ゴーティーの町にちなみ、「サファイア」はその鮮やかな青色に由来する。
  • 樹上性:地面ではなく木の上に巣をつくり、樹皮の隙間に隠れて生活する。
  • ペット人気:美しい見た目から愛好家に人気があるが、乱獲や密輸が絶滅の脅威になっている。

生態と行動

  • 活動性:夜行性で、昆虫などを捕食する待ち伏せ型の捕食者。
  • 社会性:一部の観察例では、小規模な集団で共生することも報告されている(タランチュラとしては珍しい)。
  • 繁殖:メスは卵嚢を守り、数十〜100個近くの卵を産む。幼体は成長するまで母グモの近くにとどまることもある。
  • 脅威:森林伐採による生息地喪失、観賞用の違法採集・国際取引が大きな脅威。
  • 保全状況:IUCNでは「CR(深刻な危機)」とされ、極めて限られた分布域と小さな個体群が懸念されている。

2014年絶滅危惧種:グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラ【CR:深刻な危機】

この種に対する脅威には国際ペット貿易商による収集もあり、それは生息群に影響を与えかねない。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

国際ペット貿易の仕組み

関係者役割・特徴問題点
現地採集者インドの森林でタランチュラを捕獲。貧困地域住民が収入源として関与。乱獲につながる。
仲介業者・輸出業者採集者から買い集め国外へ輸出。CITES附属書Ⅱの規制対象。多くが違法な密輸。
輸入業者・卸売業者密輸個体を国内市場へ流通。展示即売会などで販売。違法流通の温床となる。
ブリーダー輸入個体を繁殖(CB個体の供給)。依然としてWC個体需要が残る。
個人愛好家・購入者ペットとして購入・飼育。SNSやイベントを通じ売買。WC個体への需要を支える。

脅威としての国際ペット貿易

脅威要因内容
生息地の限定と破壊インドの限られた森林(約100㎢)のみ。伐採+乱獲で急速に悪化。
密輸による個体数減少CITES規制があっても高値取引が横行。野生個体が減少。
WC個体需要「野生産」に価値を置くコレクター、新血統導入需要が存在し採集圧力を強化。

グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラの国際ペット貿易は、その希少性と美しさから高まる需要に応える形で、現地の採集者から始まり、複数の仲介業者を経て世界中の愛好家へと渡る複雑なネットワークを形成している。

そして、その過程における違法な採集と密輸が、この種の存続を脅かす深刻な要因である。

⬇︎グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

保護活動の種類内容の概要
生息地の保護インド南部アンドラプラデシュ州の乾燥林・樹洞を伐採や農地開発から守る
保護区の設定一部の森林を野生生物保護区に指定し、タランチュラの生息環境を保全
国際的な取引規制ワシントン条約(CITES)附属書IIに掲載され、国際取引を規制
法的保護インド国内で野生生物保護法により保護対象となり、採集や取引を禁止
市民・地域参加地域住民に対する啓発活動で森林伐採の抑制と共存意識を促進
飼育下保全動物園や研究施設で飼育繁殖プログラムを行い、種の存続を図る
研究とモニタリング野生個体群の調査、分布範囲や個体数のモニタリングを継続

主な取り組み

  • 森林保護:伐採や農地化から生息地を守る
  • 保護区設定:一部森林を保護区として指定
  • 国際取引規制:CITES附属書IIで国際取引を制限
  • 国内法保護:インドの野生生物保護法で採集・取引を禁止
  • 地域啓発:住民に森林保全と共存の大切さを伝える
  • 飼育繁殖:動物園や研究施設で繁殖プログラムを実施
  • 科学調査:分布・個体数をモニタリング

最後に

これを読んで、どのように感じましたか?

「美しいものに惹かれるのは人類の性ですよ」

と、収集欲が止まりませんか?

「貧困層の収入目的って悲しい…」

と、リアルな生き様に涙しますか?

感じ方は、さまざまあると思います。


これは、コーヒー豆やカカオ豆の生産における「フェアトレード」が問題視される構造と酷似している。

段階主な関係者内容特徴・問題点
需要の発生先進国の愛好家・富裕層「生きた宝石」と呼ばれる美しさ・希少性から所有欲やコレクション欲が高まる。SNSでの拡散も需要を刺激。高価な個体を購入できる経済的余裕層が需要を支える。
供給の最下層現地の貧困層(採集者)森林で野生個体を採集。1匹数ドル程度だが生活費としては大きい。危険や違法性のリスクを冒して従事。
中間搾取ブローカー・密輸業者採集個体を安価で買い集め、国際密輸ネットワークを通じて輸送。この段階で価格が急上昇。
最終販売輸入業者・ペットショップ・ブリーダー消費国(欧米・日本など)で販売。イベントやショップで流通。採集者の得た金額の数十〜100倍以上で販売されることも。

「先進国の需要」が「途上国の貧困」を利用し、その間でブローカーが莫大な利益を得るという、典型的な搾取の構図が成り立っている。

そして、コーヒー豆の問題と異なるのは、対象がワシントン条約で保護された絶滅危惧種であり、その取引が種の存続そのものを直接的に脅かす「密猟・密輸」という犯罪行為である点である。

さらに、グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラは野生個体であり、捕獲そのものが「個体数の減少=種の存続リスク」につながるという決定的な違いもある。

つまり、この取引は 人間の搾取問題に加えて「生物多様性の危機」 を直接引き起こしていることになる。


ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。

あなたの貴重な命である5分間を、本当にありがとうございました。

グーティーサファイアオーナメンタルタランチュラに、あなたの5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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