11年後のレッドリスト|オリンピアノゼウスカビ:深い森の奥で、かすかな命が光を待っていた【IUCNレッドリスト比較】

オリンピアノゼウスカビ 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

オリンピアノゼウスカビ(Zeus olympius)は、

2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。

2014年、IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】と評価されました。

つまり、2014年から、

オリンピアノゼウスカビは「深い森の奥で、かすかな命が光を待っていた」状態なのです。

※2025年時点で、オリンピアノゼウスカビ(Zeus olympius)は、IUCNレッドリストにおけるIUCNの厳格な基準に基づく正式な評価はまだ完了しておらず、公式リストには掲載されていません。一方で、IUCN関連の「Global Fungal Red List Initiative」では評価候補として記録されています。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://redlist.info/iucn/species_view/129118?utm_source=chatgpt.com

ギリシャ森林火災と1.5℃目標|オリンピアノゼウスカビが示す危機

⬇︎オリンピアノゼウスカビの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

基本情報|オリンピアノゼウスカビ(Zeus olympius)
項目情報
和名オリンピアノゼウスカビ
英名Zeus Fungus
学名Zeus olympius
分類真菌界・子嚢菌門(不完全菌に近縁とされる)
分布ギリシャ・オリンポス山のごく限られた地域
主な生息地石灰岩質の高山地帯、限られた森林土壌
形態詳細は不明だが、腐生性の地下性菌と考えられている
発見20世紀に記載されたが、生態や生活史の情報は非常に乏しい
寿命不明(菌類は条件により長期的に土壌中で存続可能)

特徴

  • 名前の由来:「Zeus olympius」は、ギリシャ神話の主神ゼウスとオリンポス山に由来。
  • 外見:実体の詳細はほとんど知られていない。顕微鏡レベルでの胞子形態が報告されるのみ。
  • 生態的地位:森林土壌に生息し、有機物分解に関わると推定されるが、正確な生態機能は未解明。
  • 希少性:記録地点が極めて限られており、研究例も少ない「幻の真菌」。

生態と行動

  • 生息環境:オリンポス山の特定の標高帯に分布。環境変化や森林伐採に非常に脆弱。
  • 繁殖:胞子で増えるとされるが、発芽条件や共生関係は不明。
  • 研究状況:近年の調査でも生息が確認されることは稀であり、詳細な生態はほとんどわかっていない。

保全状況

  • IUCNレッドリスト:未評価(Not Evaluated)。
    ※ただし Global Fungal Red List Initiative において CR(深刻な危機, Critically Endangered)の候補として扱われている。
  • 主な脅威
    • 森林伐採・観光開発による生息環境の破壊
    • 生息域が極端に狭いため、自然災害や気候変動にも脆弱
  • 保護活動
    • 生息地(オリンポス山)の自然保護区指定
    • 真菌専門家によるモニタリング調査
    • DNAサンプルの保存と研究
    • 希少真菌の認知拡大キャンペーン

2014年絶滅危惧種:オリンピアノゼウスカビ【CR:深刻な危機】

この菌類の生育が確認されている国立公園内の範囲はごく限られているが、ピクニック向きの場所で、遊歩道のそばで見つかっているので、危険もはらんでいる。深刻な火災は、自然のものであれ他に原因のあるものであれ、おそろしい脅威となる。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

2014年の時点で「火災が起きれば絶滅するかもしれない」と警告されていた極めて希少な菌が、その生息地であるギリシャ北部で「史上最大規模」と言われる壊滅的な森林火災に繰り返し見舞われた。

主な出来事被害規模・影響
2023年EU史上最悪規模の火災
・エヴロス県で「メガファイア」発生(ダディア国立公園を含む)
・ロードス島で観光客・住民計1万9000人が避難
・ケルキラ島やエヴィア島でも大規模火災
・単一火災としてはEU史上最大
・焼失面積:9万6000ha(東京都の約44%)
・ギリシャ全土合計17万5000ha超焼失
・20人以上の死者(不法移民含む)
・観光業へ甚大な打撃
2024年脅威が続く火災シーズン
・史上最も暖かい冬+記録的熱波で早期発生
・6月からアテネ近郊含む各地で火災頻発
・アッティカ県・ペロポネソス半島で住宅地へ延焼、数千人規模で避難
・恒常的な火災発生(鎮火しても再発)
・インフラや財産被害多数
・政府が常時高警戒、屋外活動制限を実施
背景要因・気候変動:気温上昇・干ばつ → 森林の極度乾燥
・強風:夏の季節風メルテミが延焼拡大
・人為要因:放火・不始末(たばこ、農作業など)
・火災激化・常態化
・生態系、経済、人々の生活に深刻な影響

さらに、ギリシャの森林火災は、単なる自然災害ではなく、気候変動と人間の活動が引き起こした複合的な危機であり、その影響は生態系、経済、人々の生活など多岐にわたっている。

⬇︎オリンピアノゼウスカビの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

保護活動の種類内容の概要
生育地の保護ギリシャ・オリンポス山の特定の土壌・森林環境を守るため、開発や伐採を制限
生息環境の維持土壌の湿度・落葉層・樹木との共生環境を保全し、森林管理を持続可能に行う
汚染対策農薬や森林火災、観光による踏圧やゴミ投棄を防止
国際的な取引規制研究・標本収集などの採取や取引を厳しく制限
保護区の設定生息地を含む森林区域を自然保護区に指定し、管理を徹底
市民・地域参加登山者・観光客への環境教育、ゴミ削減活動、地域住民との協働
研究とモニタリング生育状況の調査、DNA解析、分布範囲のモニタリングを継続的に実施

主な取り組み

  • 生育地保護:オリンポス山の森林環境を守り、伐採や開発を制限
  • 環境維持:土壌や落葉層を保全し、菌根共生環境を維持
  • 汚染対策:農薬や観光による影響を減らす取り組み
  • 国際規制:研究・採取や標本取引を制限
  • 保護区整備:生息域を自然保護区に指定
  • 地域参加:登山者や住民による環境教育・保全活動
  • 調査研究:DNA解析や分布モニタリングを継続

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「最近暑いよね」

と、みてみぬふりをしてますか?

「グレタの言ってたことほんとだ…」

と、地球温暖化を信じ始めてますか?

感じ方は、十人十色あると思います。

世界気象機関(WMO)は、2029年までの5年間の平均気温が産業革命以前よりも1.5℃以上高くなる確率は70%と報告している。

項目内容確率・数値意味・影響
5年平均での1.5℃超え2025~2029年の平均気温が産業革命前比で1.5℃以上70%長期的な温暖化進行の加速を示す。
単年での超過今後5年間のうち少なくとも1年間が1.5℃を超える86%一時的な閾値超過がほぼ確実。
観測史上最高気温更新2024年の記録を今後5年間のうちいずれかの年が更新80%記録的高温が常態化するリスク。
「1.5℃の壁」パリ協定が目標とする上限。不可逆的変化の境界線生態系崩壊・異常気象・海面上昇の危険増大。
一時的超過と長期目標の違い短期的に超えても即パリ協定未達ではないだが、警報が日常化=長期目標達成が危機に。

WMOが予測しているのは一時的な超過である。

項目内容
1.5℃目標とは?2015年のパリ協定で設定された中心的目標。
「世界平均気温の上昇を産業革命前に比べ2℃未満に抑え、さらに1.5℃に抑える努力を追求する」。
なぜ1.5℃なのか?政治的妥協ではなく、科学的根拠に基づく。
特にIPCC「1.5℃特別報告書」(2018年)が、1.5℃と2℃の違いを明確化。
0.5℃の差がもたらす未来– 猛暑:1.5℃=頻度8.6倍、2℃=13.9倍。
– サンゴ礁:1.5℃=70~90%消失、2℃=99%以上消失。
– 北極海氷:1.5℃=100年に1回程度消失、2℃=10年に1回以上消失。
– 海面上昇:1.5℃で約10cm抑制 → 最大1,000万人が移住危機を回避。
– 生物多様性:1.5℃ならより多くの種が生存、2℃では絶滅リスク2~3倍に。
達成の道筋– 2030年までにCO2排出を2010年比で約45%削減。
– 2050年頃までに「カーボンニュートラル(実質ゼロ)」を達成。

パリ協定が目指す「1.5℃」目標は、数十年単位の長期的な平均気温を指している。

だけど、いずれかの年や5年間の平均が一時的に1.5℃を超えたからといって、直ちに「パリ協定の目標が未達成に終わった」ということにはならないと思う。

でも、この一時的な超過は、長期的な温暖化の進行を示す極めて危険な兆候と感じる。

例えば、あなたが25度に保たれた熱帯魚の水槽を管理していたとする。

ある日気がつかない程度に、サーモスタットが壊れ、時間をかけて25度が28度になったりならなかったりしている。

だけど、ゆっくりと壊れているので魚たちは気がつかない。

でも、ある日突然完全にサーモスタットが壊れヒーターが暴走して30度を超えたらどうだろう。

私は、この「30℃超え」こそ、WMOが警告する「一時的な1.5℃の超過」が持つ、本当の意味だと感じている。

ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オリンピアノゼウスカビに、あなたの5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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