※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、イトマキエイ(学名:Mobula mobular)の「商売が先、科学が後」という少し切ない話です。
2014年の図鑑では、混獲が多いことと、繁殖力が低いことが心配されていて、評価は「EN:危機」でした。
ところが最新のレッドリストでは、鰓板(gill plates)の国際取引が大きな脅威として見られるようになって、「CR:深刻な危機」へとランクが上がっています。
だからイトマキエイは今も、「広がったのに、逃げ場はなかった」そんな状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分くらいで読めます。
よかったら最後まで読んでいってください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2025評価(2025年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Mobula mobular)
商売が先、科学が後:逃げ場ゼロになった流れ
⬇︎イトマキエイの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | イトマキエイ(ジャイアントデビルレイ/スピンテイルデビルレイとして紹介されることもある) |
| 英名 | Spinetail Devil Ray / Giant Devil Ray |
| 学名 | Mobula mobular |
| 分類 | 軟骨魚類・トビエイ目(Myliobatiformes)・イトマキエイ科(Mobulidae) |
| 分布 | 主に地中海に分布し、周辺の北東大西洋にも及ぶとされる。海域内でも出現は局地的で、回遊性がある。 |
| 主な生育地 | 沿岸〜沖合の表層域(外洋性寄り)。大陸棚の縁、島の周辺、潮目や湧昇域など、プランクトンが集まりやすい場所で見られる。 |
| 大きさ | 体盤幅(ヒレの端から端まで)が最大で約4.5m超(報告によっては約5m級)。 |
| 体重 | 最大で1.5トン級に達する記録がある。 |
| 寿命 | はっきりした上限は不明だが、少なくとも15年以上生きる可能性が示唆され、年齢推定では17年超の個体も報告されている。 |
特徴
- 名前の由来:属名 Mobula はラテン語で「動き回るもの」に由来するとされる。種小名「mobular」は“モブラ(Mobula)らしい”という意味合いで使われてきた、と説明されることがある。
- 見た目:大きな“翼”のような胸ビレをもち、頭の前に左右一対の頭鰭(とうき)がある。尾が細長く、名前の通り“糸巻き”っぽい印象の体型。
- 希少性:大型で目立つのに、分布の中心が地中海という閉じた海域に偏っており、個体数が多いタイプではない。
- 弱点:繁殖力がとても低く、減ると戻りにくい(“数で押し返せない”生き方)。
- 保全状況:IUCNの評価ではCR(深刻な危機)として扱われる。
生態など
- 生育環境:表層域を回遊しながら、潮目や湧昇域など“エサが濃い場所”を使う。夜間にプランクトンを追って行動域が変わることもある。
- 食べもの:動物プランクトンを中心に食べる(小さな甲殻類など)。
- ふえ方(繁殖):胎生で、1回の出産で1尾だけ産むことが多いとされる(少産型)。このタイプは、少し獲られるだけで一気に減りやすい。
- 脅威:混獲(刺し網、まき網、底引き網、延縄など)による死亡が大きな圧力になる。大きな体で網にかかると逃げにくく、放しても弱りやすい。
- もうひとつの圧力:地域によっては肉や利用目的の持ち帰り、そしてイトマキエイ類全体に共通する“鰓板(さいは)”の取引需要が問題になり得る。
- 国際的な動き:国際取引規制(CITES 附属書II)や回遊性動物としての保護枠組み(CMS)により、保全の枠は整いつつあるが、混獲を減らす現場の対策が重要になる。
出典
最終評価2025年:イトマキエイ「CR:深刻な危機」
イトマキエイは漁獲の対象ではないが、脅威となるレベルで意図せず混獲されている。高い混獲率と低い繁殖力により、この種はほぼ確実に減少している。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| ステータス(レッドリスト区分) | 絶滅危惧IB類(EN) | 絶滅危惧IA類(CR) |
| 評価の中心イメージ | 「地中海など一部の地域で、混獲で減っている」寄りの説明 | 「世界的に危機」扱いで、絶滅リスクが最上位クラスに引き上げ |
| 主な脅威(いちばん大きい原因) | 混獲(網・延縄などで意図せず捕まる) | 混獲に加えて、地域によっては捕獲圧が高い状態が継続(放流されず死亡するケースも含む) |
| 「漁獲対象ではない(Not a target)」という位置づけ | 価値が低く、狙われる存在ではない/混獲が中心という前提 | 鰓板(えらの一部)や肉の需要が絡み、結果的に「捕まったら戻さない」圧力が強まりやすい状況 |
| 取引・需要の影響 | 図鑑内では、取引需要の圧は前面に出にくい | 鰓板(gill plates)の国際取引が脅威として強く意識される流れ |
| 混獲の規模感 | 「脅威となるレベルで意図せず混獲されている」 | 依然として大規模漁業を含むさまざまな漁業で混獲が続き、地域によっては強い減少圧が残る |
| 繁殖力(回復の遅さ) | 低い繁殖力が回復を難しくする要素として重要 | 低繁殖・晩成熟のため、減少圧に対して回復が追いつきにくい(1産1仔、出産頻度が低い) |
| 減少率の扱い(評価基準の意味) | ENとしての「高い減少リスク」 | CR(A2bd+3d)の判定で、過去3世代規模で非常に大きい減少が疑われる前提 |
| 分布のイメージ | 図鑑は地中海寄りの印象が強い(地図もその雰囲気) | 種の扱いが整理され、より広域の視点で語られやすい(グローバル評価として提示される) |
| 「イトマキエイ」の定義(分類の変化) | イトマキエイ(日本周辺の個体群)と、地中海の個体群が別種のように扱われる時代背景があった | 系統解析などを受けて、Mobula japanica は Mobula mobular の同種(シノニム)として整理が進み、学名が Mobula mobular に統一される方向で扱われる |
2014年の図鑑ではイトマキエイ(Mobula mobular)は絶滅危惧IB類(EN)とされ、主な脅威は地中海を中心とした混獲および低い繁殖力にあると整理されていた。現在(2026年確認)では近絶滅種(CR)へ引き上げられ、国際取引需要の影響も加わり、捕獲・混獲圧がより深刻な減少要因として評価されている。さらに分類学的整理により、地域個体群を含む広域的な保全評価が強調される。
⬇︎イトマキエイの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 漁獲・所持の禁止(保持禁止+放流義務) | 地中海などでは「捕獲しても船に積まない・持ち帰らない」ルールが重要で、網や釣りでかかった場合も、できるだけ生きたまま安全に放流する(意図的な漁獲を抑えるための基本策) |
| 混獲の削減(漁業の改善) | 延縄・まき網・底引きなどの操業で混獲が起きやすいため、危険な海域や時期の回避、操業方法の改善、放流手順の徹底で死亡率を下げる |
| 産卵・集結海域(重要海域)の保護 | 特定の海域に集まりやすい性質があり、そこで集中的に捕獲されると一気に減るため、集結海域や回遊ルートを特定し、保護区や利用ルールで守る |
| 国際的な取引規制(流通の抑制) | 国際取引の管理対象として扱い、えら(鰓耙)などの取引を監視し、違法・抜け道の流通を起こしにくくする(需要圧を下げる) |
| 国際条約による保護(国境を越える管理) | 回遊する種なので、1国だけが守っても崩れる。複数国で「捕獲を減らす」「重要海域を守る」「データを共有する」などの連携を進める |
| 研究とモニタリング(回遊・個体群の把握) | 個体数の変化、分布、回遊、繁殖、生息深度などが十分に分かっていないため、衛星タグ・観察記録・漁業データを使って“どこで減っているか”を追跡する |
| 漁業者・市場への教育(識別と遵守) | 似た種との取り違えや、ルールの周知不足が保護の穴になるため、漁業者や水揚げ現場へ「種の見分け」「放流のやり方」「保持禁止」を徹底する |
出典
最後に
読んでみて、どのように感じましたか?
最近はDNA解析の技術が進んできたから、「あの子とその子、実は同じ子だったわ」みたいな感じで、Mobula japanica は Mobula mobular と同じ種(シノニム)だよって整理されて、学名が Mobula mobular に統一されたみたいだね。
こういうふうにシノニム扱いで同一種になると、分布の範囲が広がることが多いから、なんとなくランクって下がるイメージがあるんだけどさ。それなのに逆にランクが上がったってことは、よっぽど「鰓板(gill plates)の国際取引が脅威」ってことが効いたのかな。
私、鰓板(gill plates)って初めて聞いたんですけど、なんなんでしょうね。
そのへんも含めて、もう少し深掘りして調べてみます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 鰓板(gill plates)は何か | マンタやイトマキエイの仲間は、海水を飲み込みながらプランクトンを食べる。口から入った海水の中からエサだけをこし取るために、エラの内側にフィルターみたいな器官が発達していて、それが鰓板(鰓耙・gill rakers / gill plates と呼ばれることがある)として取引される。 | そもそも食べ物をこし取るためのフィルターが、商品として狙われるようになった。 |
| なぜ鰓板が狙われるのか(いちばん現実的な理由) | 鰓板は乾燥させて流通できる。乾物として扱いやすく、売りやすい。肉よりも鰓板のほうが利益が出やすい地域・流通があり、それが漁獲の動機になってしまう。 | 乾物で高く売れるから、狙われやすい。 |
| 商品名としての流通 | 鰓板は Peng Yu Sai(膨魚鰓)として流通することが報告されている。 | 名前が付いた時点で「商品」になってしまう。 |
| 使われ方 | 主にスープや煮出しの形で消費される、とされている。 | 食べ方が「薬っぽい」形を取る。 |
| うたわれる効能(根拠の扱い) | いろいろな健康効果がうたわれることがあるが、医学的な有効性を裏づける確かな根拠が示されていない、という指摘がある。 | 価値の土台が、科学というより宣伝の側に寄りやすい。 |
| 需要が増えた時期 | 鰓板の需要は、昔から当たり前に続いていたというより、ここ数十年で急に拡大した「比較的新しい需要」として扱われることが多い。 | 伝統というより、近年のブームとして伸びた。 |
| 「伝統薬」というよりマーケティング | 鰓板が健康にいい、という売り方は、伝統的な薬の体系というより、売るための言葉で市場が作られていった側面が強いとされる。 | 需要は自然発生というより「作られた」面がある。 |
| その結果どうなったか | 混獲されやすい生き物が、捕まったあとに放されにくくなる。売れるから、結果的に死ぬ確率が上がる。地域によっては狙って獲る漁業も生まれる。 | ただの混獲から、「戻さない混獲」になりやすい。 |
| 種の統合で分布が広がったのに、なぜ悪化したのか | 種を広くまとめて見たときに、地中海だけの問題ではなく、ほかの海域でも同じように漁獲圧や取引需要の影響が重なっていることが見えた。広がったぶん安全、ではなく、広がったぶん全部の海で削られていた、みたいな形になった。 | 逃げ場が増えたんじゃなくて、危ない海が増えただけだった。 |
| IUCNでの脅威の位置づけ | 近年の評価では、国際取引(鰓板)と漁業(混獲を含む)が大きな圧力として扱われ、絶滅リスクが高い方向に整理されている。 | 取引と漁業がセットで効いている。 |
| 生き物としての弱点(増え方の遅さ) | イトマキエイの仲間は、妊娠期間が長く、1回に産む子どもの数が少ない。さらに出産の間隔も短くないとされる。 | たくさん増やして取り返す、ができないタイプ。 |
| 妊娠期間 | 妊娠はおよそ1年規模とされる。 | 1年かけて、やっと1匹。 |
| 産む数 | 1回の出産で1匹(単産)が基本とされる。 | 数で押し返せない。 |
| 出産の間隔 | 毎年産めるわけではなく、数年おきになることがあるとされる。 | 連打できない。 |
| 成熟するまでの時間 | 成熟するまでに年数がかかるとされ、個体数の回復をさらに遅くする。 | 大人になる前に減らされると、回復が止まる。 |
| 回復が難しい理由のまとめ | 少ない子ども・長い妊娠・成熟の遅さがそろっているところに、漁業の圧力と取引の価値が乗ると、減り方だけが速くなる。 | 減るスピードと増えるスピードが、そもそも釣り合わない。 |
出典
- IUCN(Turning the tide for devil rays / 2017)
- IUCN Red List(Mobula mobular / 2025-2 PDF)
- O’Malley et al. 2017(Gill plate trade characterization)
- Manta Trust(Fisheries & Trade:近年の鰓板需要と漁業圧)
- ICCAT 2024(近年の需要・伝統的価値の根拠が乏しい旨の記載)
- TIME 2016(gill plates が伝統的薬の体系にない旨・価格例など)
- Frontiers in Marine Science 2018(妊娠約1年・単産・出産間隔など)
- Palacios et al. 2025(Trade name Peng Yu Sai, consumption as broth など)
これはあくまで私の想像なんだけどね。
数年前までは鰓板(gill plates)って、捨てられてたこともあったわけじゃないですか。そこに目をつけた人がいて、「イトマキエイは海水を濾過してきれいにしている」→「だから人間の体(血液)も濾過してきれいにするはずだ」みたいな話を作って、マーケティングで市場を作っちゃったんじゃないかなって思うんですよ。
それとちょうど同じタイミングで、シノニム扱いで同一種になって、分布の範囲が一気に広がったことが重なったのかなって。もしこれが、「分布が広がるのを見越して戦略的にやった」って話だったら、ちょっと嫌だなって思うけどね。
どっちが先だったんでしょうね。そこ、ちゃんと調べてみますよ。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 結論(どちらが先か) | 先に動いたのは商売のほうで、そのあとに科学(分類の整理)が追いかける形になった。 | 商売が先、科学は後。 |
| 需要が伸び始めた時期 | 鰓板(gill plates / branchial plates)の需要は、少なくとも1990年代後半から拡大していった流れが指摘されている。 | きっかけは90年代後半。 |
| 「捨てられていたもの」扱いだった理由 | 肉の価値は高くないとされる一方で、鰓板は乾物にできて商品化しやすく、狙われやすい部位になった。 | 乾物にできる部位が狙われた。 |
| 市場調査が入った時期 | 鰓板取引(Peng Yu Sai)の実態を調べるための市場調査が2009〜2010年に行われ、その内容が2011年の報告につながっている。 | 2009〜2010調査 → 2011報告。 |
| 2011年時点での警告 | 2011年前後には、鰓板取引が生態系への脅威になっている、という問題提起がはっきり出ている。 | 2011頃には警告が表に出た。 |
| 市場の中心地 | 鰓板取引は広州が中心として扱われ、取引の集積が非常に大きいことが報告されている。 | 広州が中心地。 |
| 「現代的なマーケティング」の実態 | Peng Yu Sai は、伝統医学として正式に扱われるというより、健康トニックのように売られて広がった面が強いとされる。 | 伝統薬というより“売り方”が強い。 |
| 「伝統薬」というイメージのズレ | 鰓板は、伝統的な中医学の標準的なガイドにほぼ出てこない、という指摘がある。 | 昔からの定番ではない。 |
| 売り文句の方向性 | 店頭では、いろいろな不調に効くような言い方ですすめられ、健康トニックとして売られやすい。 | “万能感”で売られる。 |
| 「需要爆発」の空気感 | 2011年から2015年にかけて、香港などで鰓板販売が大きく増えたことが報告されている。 | 2011以降に伸びが目立つ。 |
| 種の統合(シノニム化)のタイミング | Mobula japanica は Mobula mobular の同種(シノニム)として整理される方向が示され、2017〜2018年頃に分類学的な整理が大きく進んだ。 | 統合は2017〜2018頃。 |
| 時系列の整理(順番の決着) | 「世界中に広がったから狙われた」ではなく、先に各地で取引・漁獲圧が強まって、あとから“同じ種だった”と整理されて深刻さが一気に見えた、という順番になる。 | 乱獲のあとに、同種だと分かった。 |
| 「ゴミ」を「万能薬」に変えたロジック | フィルターみたいな器官だから体もきれいになる、みたいなイメージで価値が作られていった流れがある。 | 理屈よりイメージで価値が作られた。 |
| 薬効の根拠 | 鰓板は標準的な中医学の中で一般的に処方されるものではなく、売り場で“それっぽく”広まった側面が強いとされる。 | 医学より売り場の論理。 |
| 重金属の懸念(健康リスク) | 乾燥鰓板からヒ素・カドミウム・水銀・鉛などが検出された報告があり、摂取の安全性が問題になりうる。 | 体にいいどころか危ない可能性がある。 |
| 「分布拡大」が意味した本当の怖さ | 同じ種として広域で見ると、どこかに逃げ場がある話ではなく、広い海域で同時に圧力を受けていたことが見えやすくなる。 | 広がったのは安心材料じゃなかった。 |
| 2017年以前に起きていた誤解 | 地中海の個体群は危ないが、別の海域の個体群は別種でまだ大丈夫、みたいな見え方になっていた時期があった。 | 「別種だから大丈夫」が起きやすかった。 |
| 統合後に見えた現実 | “別種で残っているはず”と思われていたものも、同じ種としてまとめると、同じように削られていた可能性が見えてくる。 | 予備軍がいなかった可能性。 |
| まとめの言い方(意見・比喩) | シノニムへの変更は、安心の知らせというより、逃げ場所がなかったことをあとから突きつける報告書みたいに感じてしまう。 | 安心ではなく、皮肉な答え合わせ。 |
- Ooi et al. 2015(鰓板・筋肉の重金属:ヒ素・カドミウム等)
- TRAFFIC 報告書(少なくとも1990年代から鰓板市場が拡大した趣旨の整理)
- O’Malley et al. 2017(鰓板取引:Peng Yu Sai・2011→2015の販売増など)
- WildAid 報告書(2013-14 market surveys / 2009-10調査→2011報告・重金属検出)
- Lawson et al. 2017(Sympathy for the Devil:鰓板需要が1990年代後半から拡大した旨)
- White et al. 2018(Mobulaの分類整理:M. japanica を M. mobular のシノニムとして扱う)
ちゃんと科学者が研究して、それで漢方薬として使われてたって感じでもないみたいだし、あとから「鰓板からヒ素・カドミウム・水銀・鉛とかが検出された」って報告も出てきたみたいだね。体にいいどころか、下手すると「食べたら危ない部位だった」って話もあるっぽいしね。
これ、もしうまく利用して宣伝したら売れなくなるんじゃないかね。
……あ、これ叱られるやつか。
結局、鰓板の市場が作られたのって1990年代後半〜2000年代くらいで、種の統合が行われたのは2017年なんですよね。つまり、学者が「これ同じ種だね」って気づく、ずっと前に。商人たちのほうが先に「濾過するから体にいいんだ」って物語を作っちゃって、世界中の海で乱獲が進んでしまったようでね。
だから「分布が広がったから狙われた」んじゃなくて、「世界中で獲られまくったあとに、実は全部同じ種で、もう手遅れに近い」って判明した感じなんだと思う。
で、その結果、2025年の評価でCR(深刻な危機)に引き上げた……ってことなんだろうけどね。
ま、次に起こりそうな流れとして……。
「イトマキエイがCR(深刻な危機)になったのか〜。じゃあ次は、まだEN(危機)のウバザメの鰓板で一儲けしようかね。」みたいなノリで、有る事無い事をSNSとかで拡散して、また新しい販売ルートを作ったりしないでほしいなって、ほんと願ってます。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
イトマキエイに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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