※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、ハシナガサイホウチョウ(学名:Artisornis moreaui)が教えてくれた、「遠くの保護より、今日のパン」っていうお話です。
このハシナガサイホウチョウは、2014年の図鑑では「CR:深刻な危機」と評価されていたんだけど、最新のレッドリストでは「EN:危機」まで回復しました。
ただ、だからといって安心できるわけじゃなくて、CRのころの50〜249羽よりも増えたけど、まだまだ200〜400羽と少ないことは変わりません。
そう考えると、ハシナガサイホウチョウは今も、ずっと「薄氷の上で息をする」状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでみてください。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2025年版です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Artisornis moreaui)
遠くの保護より、今日のパン|「欲」と「貧困」が森を削る、終わらない負のサイクル
⬇︎ハシナガサイホウチョウの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ハシナガサイホウチョウ |
| 英名 | Long-billed Forest Warbler / Long-billed Tailorbird |
| 学名 | Artisornis moreaui |
| 分類 | 鳥類・スズメ目・センニョムシクイ科(Cisticolidae) |
| 分布 | タンザニア(東ウサンバラ山地)/モザンビーク北部(Njesi高原)など、ごく限られた地域 |
| 主な生息地 | 亜熱帯〜熱帯の山地湿潤林。林縁や林内の樹冠ギャップで、ツル植物(つる・からみ植物)が多い場所を好む |
| 体長 | 約12cm |
| 体重 | 約8〜10g |
| 寿命 | 不明(野生での基礎データがまだ少ない) |
| IUCNレッドリスト(最新) | EN:危機(※近年の更新でカテゴリーが見直されている) |
特徴
- “ハシナガ(嘴長)”:体に対してくちばしが長めで、葉やツルのすき間から小さな獲物をついばむタイプ。
- 食性:主に昆虫などの小さな無脊椎動物を食べる“昆虫食”の小鳥。
- 森の中で目立ちにくい:小型で姿が見えにくく、調査では声や気配が手がかりになりがち。
- 分布が超ピンポイント:2つの地点(タンザニア/モザンビーク)が1000km以上離れている、とされてきた。
生態と行動
- 林縁〜林内の“すき間”が好き:森林のふちや、林内の樹冠ギャップ(光が入る開けた場所)で、ツルや低木が多い環境をよく使う。
- 人の強い攪乱は苦手:ほどほどの自然な変化は利用する一方、採掘・伐採・薪取り・畑の拡大など“強い人為攪乱”が続く場所は避ける傾向が示されている。
- 個体数が少ないとされてきた:報告によっては、推定個体数が50〜249(2018年)とされるなど、かなり小規模な集団として扱われてきた。
- 繁殖:基本情報がまだ十分ではなく、調査・保全(生息地の質の維持)とセットで知見が積み上げられている段階。
2014年絶滅危惧種:ハシナガサイホウチョウ「CR:深刻な危機」
ハシナガサイホウチョウは森林破壊の脅威にさらされており、のべわずか数百羽しか生息していない。ウサンバラ東部における森林保護の度合いは近年高まってきているものの、保護されていない地域では今もなお、人間活動によっておびやかされている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 観点 | 要点 | 詳細(本文の内容を整理) |
|---|---|---|
| 1. 現在の生息状況とステータス | 最新評価は「EN(危機)」だが、予断を許さない減少が続く | IUCN(国際自然保護連合)の最新レッドリスト(2025年版)では、2014年当時の「CR(深刻な危機)」から「EN(危機)」へとランクが変更された。 |
| 純粋な回復を意味するものではない。 | 調査の結果、成鳥の推定個体数が200〜400羽(最大の集団でも100〜200羽)であることが判明し、CRの基準値よりは高いと判断された。 | |
| 生息地が「2カ所」に限られる | 世界中で生息が確認されているのは2カ所のみ:タンザニアの「東ウサンバラ山地」と、モザンビークの「ナムーリ山」。分布が極端に狭いため、局地的な環境変化が“種全体の存続”に直結する構造になっている。 | |
| 2. 今も続く「人間活動」による脅威 | 人間活動が形を変えながら継続 | 2014年以降も、人間活動は止まらず、この鳥を追い詰め続けている。特に、生息地である「林床が密集した湿った森林」という条件が壊されることが致命的。 |
| 農業地の拡大(小規模農耕) | 保護区境界付近で森林が切り拓かれ、茶園や自給自足用の農地へ転換が続く。背景には人口増加と食料確保の圧力があり、森林の“じわじわした縮小”が起きる。 | |
| 違法伐採・薪採取 | 建設資材や燃料としての木材需要が絶えず、伐採や薪採取が続くことで、鳥が好む湿った密林の構造(林床の茂り・森林の連続性)が失われていく。 | |
| 人為的な森林火災(特にナムーリ山) | モザンビークのナムーリ山では深刻。農業の開墾や狩猟目的で放たれた火が森林に延焼し、生息地そのものを焼く。火災は短期で一気に面積を奪うため、回復が追いつきにくい。 | |
| 生息地の断片化(道路・農地) | 道路建設や農地化によって森林が「島」のように分断。鳥は開けた場所を嫌うため移動が阻害され、孤立集団が近親交配に陥りやすい。遺伝的多様性の低下や局所絶滅のリスクが上がる。 | |
| 3. 新たな脅威:気候変動 | 乾燥化で“湿った森”が成立しにくくなる | 近年の研究では、直接的な人間活動に加え、気候変動による乾燥化が新たな脅威として浮上。ハシナガサイホウチョウは湿度の高い雲霧林(雲霧がかかる環境)を好む。 |
| 霧の減少 → 適地の縮小 | 気候変動で霧が発生しにくくなると、雲霧林の条件が弱まり、生息に適したエリアがさらに狭まると予測される。もともと分布が狭い種にとって、この「適地縮小」は致命的になり得る。 | |
| 4. 現在の保護活動 | 希望がないわけではない:回復策が動いている | 厳しい状況の一方で、保護活動も進められている。ただし、現状の圧力が強く、保全が“追いつくかどうか”が勝負になっている。 |
| 「廊下(コリドー)」の再生 | 分断された森林をつなぎ直すために、植林などで「緑の回廊(コリドー)」を作るプロジェクトが進行。孤立を緩和し、移動・遺伝的交流の可能性を回復させる狙い。 | |
| コミュニティ主導の保全 | 地域住民に対して、森林を壊さない持続可能な農業(アグロフォレストリー等)を導入する支援を実施。生活を守りながら森林圧を下げることで、長期的な保全の土台を作る。 | |
| 注記(分類・別種問題) | モザンビーク個体群が別種扱いになる可能性 | モザンビークの個体群は形態差から「Artisornis sousae」として別種に分類する説がある。もし別種化が確定すると、それぞれの分布・個体数はさらに小さく見積もられ、絶滅リスクはさらに高まる方向で評価されうる。 |
| まとめ(総括) | 依然として「絶滅の淵」 | 2014年の記録から10年以上が経過しても環境は厳しく、むしろ断片化や気候変動など“新しい重し”が追加されている。文字通り、ハシナガサイホウチョウは「絶滅の淵」に立たされている、という結論。 |
ハシナガサイホウチョウ(Artisornis moreaui)は近年、IUCN評価がCRからENへ改訂されたが、推定成鳥数は約200〜400羽と少なく、分布も東ウサンバラ山地およびモザンビーク北部山地の2地域に限局する。農地拡大、伐採・薪採取、火入れ由来の森林火災により湿潤林は縮小・断片化し、移動制約や近交リスクが増大する。さらに気候変動に伴う乾燥化は雲霧林の成立条件を弱める。加えて、モザンビーク個体群の別種化が確定した場合、各集団の規模が相対的に縮小し、保全上の脆弱性が高まる可能性がある。
⬇︎ハシナガサイホウチョウの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地(森林)の保護 | 東ウサンバラ山地などの亜山地〜山地林で、伐採・農地拡大・採掘等による生息地の消失・分断を抑える |
| 森林縁の生息地復元 | 森林縁で過度な攪乱を減らし、低木やツル植物が回復するよう「自然再生区画(bush regrowth)」などの植生管理を行う |
| 外来種対策 | 外来樹 Maesopsis eminii などが生息適地を変えるため、侵入の監視と拡大抑制を検討する |
| 人為圧の管理 | 森林縁での薪集め・支柱材採取・農地拡大・電線沿いの伐開など、影響の大きい活動を場所や強度で調整する |
| 市民・地域参加 | 周辺住民(農家)と協働し、復元区画づくりやルール整備を通じて森林縁の劣化を減らす |
| 研究とモニタリング | 個体数・分布・生息地条件を継続調査し、保護区管理や復元施策の効果を検証・改善する |
最後に
これを読んで、あなたはどう感じましたか?
言い方は良くないかもしれないけど、これって「発展途上国あるある」だよね。
人が増える → 農地が広がる → 森林が伐られる。
その結果、人は裕福になっていく一方で、他の生き物の多くが危機的な状況に追い込まれていく――そんな構図がある気がする。
たしかに、そう言われるとそうなんだよね。
この「発展途上国の絶滅危惧種あるある」って言い方は不謹慎かもしれないけど、いったんそこも含めて、ちゃんと掘ってみます。
| 地域(あるある) | 構図(残酷な構造) | 具体例・切ない現実(補足) |
|---|---|---|
| 1. 東南アジアあるある「先進国の『欲しい』が森を消す」 | 森林を焼く → アブラヤシ(パーム油)のプランテーション化 | 地元の人が食べるためではなく、先進国が消費するものを作るために森が消える。洗剤・お菓子・カップ麺などの原料需要 → 森林減少 → オランウータンやスマトラトラの住処が失われる。現地側にも「正義」がある:不安定な自給自足農業より、企業の下請けでアブラヤシを作る方が現金収入になり、子どもを学校に通わせられる。 |
| 2. マダガスカルあるある「固有種の宝庫 vs 貧困の極北」 | 人口爆発 → 燃料(薪)がない → タヴィ(焼畑農業)で森を焼く | ハシナガサイホウチョウの構図に近い。島の生物の90%以上が固有種なのに、森が10%以下まで追い込まれる。保全の副作用:ワオキツネザルを守る国立公園が、住民には「生活圏を奪う敵」に見えてしまい、嫌がらせとしての放火が起きることもある。 |
| 3. アフリカ中部あるある「紛争と『ブッシュミート』」 | 内戦 → インフラ崩壊 → タンパク質源がなくなる → 野生動物を食べる | コンゴ民主共和国などの紛争地域で見られる。希少種(例:ヒガシローランドゴリラ)が、兵士や避難民の貴重な肉(ブッシュミート)として狩られてしまう。取り締まり側も地獄:銃が蔓延し、レンジャーは命がけ。野生動物保護以前に「人間の平和」がないと何も始まらない、という絶望的ループ。 |
| 4. 南米アマゾンあるある「国家のプライドと道路建設」 | 国を豊かにしたい → 未開の地を開発したい → 巨大な道路を通す | ブラジルなどで顕著な政治絡みのパターン。道路が1本通るだけで、両脇から「魚の骨」のように細い道が広がり、伐採が一気に加速する。国際圧力の逆効果:「アマゾンを守れ」という声を、現地政治家が経済発展の妨害(環境植民地主義)と受け取り反発し、かえって開発を加速させることがある。 |
| まとめ:共通項(絶滅のあるある) | 生活・統治・土地利用の“詰みポイント”が重なる | 「遠くの保護より、今日のパン」:危機を知っていても、子どもを飢えさせない選択が優先される。「ガバナンスの欠如」:法律があっても監視予算がなく、賄賂などで伐採が見逃される。「分断される森」:道路や農地で森がパッチワーク化し、動物が移動できず詰む。 |
先進国の物欲が、貧困国の森を削ってる。で、貧困国の側の「物欲」も、目の前の森を燃やしていく。読んでて、ほんとに負のサイクルが見えたよ。
目の前の森を切ったら、結局は気候変動みたいな形で自分たちにも跳ね返ってくる、ってことを知らない貧困層は、まだ「本能」で貧困から逃げようとしている感じがするんだよね。
でも先進国のやり方は、わかってるくせに「俺たちはいいの」って顔してる。まるで、同じ地球に住む同じ生き物だと思ってないみたいに見える。
うん、その通りだと、私も感じてます。でもね、私こうも思うんです。そもそも「貧困」って、誰がそのステータスを決めたんだろう、って。
村で暮らして、畑を耕して、近くの川で洗濯して。電気がないから暗くなったら寝る。
学びはなくても、そこに家族がいて、その家族が増えて、小さな村になって暮らしていた――たぶん、そういう暮らしがあったんだと思うんです。そこに、めんどくさいことや危険なことを、自分たちではやりたがらなくなった先進国の人たちが入ってくる。「そそのかした」とまでは言いません。けど、たとえばこういう流れになりそうじゃないですか。
「ほら、ここで木を切ったら、たくさんお金がもらえるよ」「そのお金で息子さんを良い学校に通わすことができるよ」などと言われたら、「息子を学校に通わせられる」「もっと良い暮らしができる」ってなる。そして、“そういう世界がある”って知った瞬間に、欲が出る。出ちゃう。
その「欲」を、いわゆる貧困層と呼ばれている人たちに広めて、結局は自分たちの都合のいいように経済を回そうと企んだ大勢の人たちがいて――私は、その結果が今の形なんじゃないか、って感じてます。気候変動がもう教えてくれてるのにね。それでも未だに、私も含めて、みんなその負のサイクルから抜け出せない。なんだか、欲の塊のまま走り続けてるような気がしています。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
ハシナガサイホウチョウに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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