※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hello, Keijin here.
Today’s story is about the Kaempfer’s Woodpecker (Celeus obrieni), or what I call “Buying the Powdered Juice Along with the Water.”
Back in the 2014 encyclopedia, this bird was listed as “CR: Critically Endangered.” The Cerrado was being relentlessly chipped away year after year by soy farming, meat production, the pulp industry, and infrastructure development.
But here’s the thing: on the current Red List, the rank has actually dropped to “VU: Vulnerable.” This is happening even though their Cerrado habitat is still being lost and damaged, and their numbers are known to be decreasing.
So, I believe the Kaempfer’s Woodpecker is still in a situation where “the very forests we find them in are disappearing.”
This is a short article—it’ll only take about 5 minutes to read. I hope you’ll stick around until the end.
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、オブライエンテンニョゲラ(学名:Celeus obrieni)の「粉ジュースと水ごと買い取った」って話です。
2014年の図鑑では、大豆づくりや食肉生産、パルプ用の繊維産業、インフラ開発のせいで、セラードが年々ひどく削られてきたことから、「CR:深刻な危機」だと評価されていました。
ところが今のレッドリストでは、セラードの生息地は相変わらず失われたり傷んだりしていて、個体数も減っているとされているのに、ランクは「VU:危急」に下がっているんです。
だからオブライエンテンニョゲラは今も、「見つかった森が、消えていく」状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら、最後まで読んでいってください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2018評価(2018年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Celeus obrieni)
CR→VUでも減少中|見つかった森が畑になるまでの話
⬇︎オブライエンテンニョゲラの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | オブライエンテンニョゲラ |
| 英名 | Kaempfer’s Woodpecker(ほかに Piauí woodpecker など) |
| 学名 | Celeus obrieni |
| 分類 | 鳥類・キツツキ目(Piciformes)・キツツキ科(Picidae) |
| 分布 | ブラジル固有。マラニョン州、ピアウイ州、トカンティンス州、ゴイアス州、マットグロッソ州などで点在的に記録される |
| 主な生育地 | セラード(サバンナ林)の林地や林縁、遷移段階の二次林。特に Guadua paniculata などのタケ類が混じる環境、ババスヤシ(babassu)林との関連が指摘される |
| 大きさ | 全長 26.5〜38 cm 程度 |
| 体重 | 85〜105 g 程度(採集個体で約95 gの報告例もある) |
| 寿命 | 野生下の寿命は情報が限られ、明確な目安は示されにくい |
特徴
- 名前の由来:英名はタイプ標本を採集した Emil Kaempfer にちなむ。種小名 obrieni は、標本の独自性に最初に気づいた Charles O’Brien を記念したものとされる
- 見た目:赤褐色の頭部と冠羽が目立つ中型のキツツキ。喉〜胸が黒く、体下面は淡い黄褐色系の配色が基本とされる
- 希少性:長らく再発見されず絶滅が懸念されたが、2006年以降に複数の記録が積み重なった。個体群は局地的で、分断が強いとされる
- 保全状況:IUCNでは VU(危急)として扱われ、個体数は減少傾向とされる
生態など
- 生育環境:セラードの林地(cerradão を含む)やババスヤシ林、タケ類(Guadua paniculata など)がパッチ状に成立する環境との結びつきが強いとされる
- ふえ方(繁殖):キツツキ類らしく樹洞性だが、繁殖生態は未解明な部分が多い。幼鳥の観察から、繁殖期は乾季はじめ(6〜7月頃)に始まる可能性が示されている
- 食性:主にアリ類で、乾いたタケに穴を開けて内部のアリ巣にアクセスする採餌が報告されている
- 脅威:火災、インフラ開発、放牧地化、ダイズ畑などへの転換による生息地の消失・劣化、分断化が主要因として挙げられる
出典
- Wikipedia: Kaempfer’s woodpecker
- BirdLife Data Zone: Kaempfer’s Woodpecker (Celeus obrieni) species factsheet
- Rainforest Trust: First Protection for the Rediscovered Kaempfer’s Woodpecker in Brazil
- ResearchGate(PDF): Range extension for Kaempfer’s Woodpecker Celeus obrieni in Brazil…
- BioOne(The Condor, PDF): Foraging Behavior of Kaempfer’s Woodpecker (Celeus obrieni), a Bamboo Specialist
最終評価2018年:オブライエンテンニョゲラ「VU:危急」
オブライエンテンニョゲラにとってもっとも深刻な脅威は、セラード(ブラジル高原のサバナ)にある生息地の破壊である。大豆などの農作、食肉生産、パルプ繊維産業、インフラ開発のため、セラードは年々、本来の状態を大きく失ってきた。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 対象種 | オブライエンテンニョゲラ(Celeus obrieni)/英名 Kaempfer’s Woodpecker | 同左 |
| 絶滅危惧ランクの変更 | 絶滅危惧IA類(CR: Critically Endangered)として掲載 | 危急種(VU: Vulnerable)として扱われている(IUCNで2018以降VU)/過去評価はCR→EN→VUの順に変更履歴が示されている |
| 成鳥(成熟個体)数 | 図鑑本文でも個体数推定の不確実性が示唆される(再発見後で情報が限られる前提の記述になりやすい) | 成熟個体数は約6,000とされ、個体群は減少傾向とされている |
| 生息地の破壊 | セラード(ブラジル高原サバンナ)を中心とする生息地の改変・消失が主要リスクとして扱われる | 生息地の喪失・劣化が主要脅威として継続している(火入れ・インフラ開発・牧草地拡大・大豆(soya)転換などが例示される) |
| 個体数の傾向 | 減少・悪化が強く懸念される前提で叙述される(CR評価の背景として、個体数の極端な少なさや分布の限定が想定されやすい) | 減少(decreasing)とされている |
| 脅威の現状 | 農地化、牧畜化、開発、火災などによるセラード環境の劣化・分断が中心テーマになりやすい | 生息地の喪失・劣化が引き続き主要因で、分断・小規模パッチ化が進む状況が示されている |
| まとめ:2026年現在の評価 | CR(絶滅危惧IA類)として、極めて切迫した絶滅リスクを想定した扱い | VU(危急種)で、成熟個体数約6,000・減少傾向。評価上のランクは下がっているが、減少と生息地破壊が続くため、警戒が必要な状態として整理できる |
| 生存状況 | 絶滅が強く懸念される(CR) | 絶滅状態ではなく現存が前提(VU)/ただし減少傾向が示される |
| 環境問題 | 生息地破壊(セラードの土地利用転換・開発)が中核 | 生息地破壊(火災、インフラ、牧草地化、大豆転換など)が継続し、個体群減少と結び付けられている |
出典
Celeus obrieni(Kaempfer’s Woodpecker)は、2014年版図鑑では絶滅危惧IA類(CR)として扱われたが、IUCNでは2018年評価で危急種(VU)に位置づけられ、成熟個体数は約6,000と推定される。一方、個体群動向は減少とされ、ブラジル・セラードにおける生息地の喪失・劣化(農地化、牧草地化、火入れ、インフラ開発等)が主要な脅威として継続している。評価カテゴリの変化は、保全状況の改善というより、分布・個体数推定の更新に伴うリスク評価の再較正として解釈できる。
⬇︎オブライエンテンニョゲラの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全(残存パッチの保護) | 分布域のセラードで、竹林(タボカル)を含む疎林・林縁モザイクなど、残った生息地の直接改変を止め、連結性(点在地をつなぐ回廊)も意識して保全する。 |
| 保護区の設定・拡大(公的保護区・私有地保全) | 既存保護区の実効性を上げつつ、分布コアを含む私有地保全(保全目的の土地取得、私設保護区、保全協定)を組み合わせて生息地面積を確保する。 |
| 農地拡大・開発の影響低減 | 大豆・牧畜などのフロンティア拡大で起きる伐開・分断を抑えるため、土地利用計画、重要区画の回避、緩衝帯設定、環境影響評価の強化などで生息地損失のペースを下げる。 |
| 火災管理(統合的火管理) | セラードでは火の扱いが個体群の存続に直結するため、無計画な大規模火災を避けつつ、地域条件に合わせた火入れ・防火帯・監視などの統合的火災管理を保全計画に組み込む。 |
| 営巣・採餌資源の確保(林分構造の維持) | 採餌・営巣に必要な立ち枯れ木や太い樹木、竹林パッチなどを残す管理(伐採抑制、林縁の質の維持、局所的な更新支援)で繁殖成功と定着を支える。 |
| 調査・モニタリング(分布・生息状況) | 点在分布で見落とされやすいため、重点地域の反復調査、鳴き声調査、繁殖期の確認、個体数の推定などを継続し、保全優先地と管理効果の評価に使う。 |
| 地域参加・合意形成 | 地域の土地所有者・自治体・研究機関・NGOが協働し、保全協定、監視体制、教育・啓発を通じて、違法伐開や無秩序な火入れの抑止を進める。 |
| 保全計画の策定と資金確保(国家レベルの行動計画) | 対象種を含むセラード/パンタナールの鳥類保全の国家計画(PAN)などで、優先課題・実施主体・期間・成果指標を明確化し、資金投入と実行管理を行う。 |
出典
最後に
Me: So, what did you think?
Questioner: I feel like a broken record asking this, but this is another one of those cases where the species is actually “decreasing,” yet the rating dropped from CR to VU, isn’t it? Even though the population is shrinking, they find more habitat or whatever, and suddenly the rank “improves.” It reminds me of when you add way too much water to a powdered drink mix—sure, there’s more liquid, but it’s watered down and tastes awful. That’s exactly what this looks like to me. I know, I ask this every time, and I think I get the logic behind it, but I still can’t help but ask, “Why does it have to be like this?”
Me: Yeah, I remember it being like some kind of statistical magic trick. But hey, there might be some new info this time around. Let me dig into it and see.
私:
読んでみて、どう感じましたか?
質問者:
もう、質問するのもどうなのかなって思うんだけど、この種も結局「減ってる」のに、結果としてはCRからVUになってるパターンだよね。個体数は減ってるのに、生息地が広く見つかったりしてランクが改善されるって、なんというか「粉ジュースに水をたくさん入れて薄めたら、そりゃ不味くなる」みたいな話に見えるんだよね。毎回聞いてるから、仕組みとしてはだいたい分かってるつもりなんだけど、それでも「なんでなんだろうね」ってなる。
私:
数字のマジックみたいな話だっていうのは覚えてるんだけどね。でも今回も、もしかしたら新しい情報があるかもしれないから、いちど調べてみます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| なぜ「改善」されたのか(粉ジュース理論の正解合わせ) | 2014年の図鑑ではCR(絶滅危惧IA類)として扱われていたが、IUCNの評価では2018年にVU(危急種)となっている。 | 重要なのは「回復」ではなく「初期の推定が過小だった可能性が高く、分布・個体数情報の更新によりリスク評価が再計算された」という整理になる。 |
| 以前の認識(CR時代) | 再発見直後は情報が乏しく、分布が極端に狭い・個体数が極端に少ない前提で、最も切迫した絶滅リスクが想定されやすい。 | 観測点が少ない段階では、分布域と個体数が小さく見積もられ、より高リスク(CR)に寄りやすい。 |
| その後の調査(VUへ変更) | IUCN連動の種情報では、成熟個体数が約6,000と推定され、個体群は減少傾向とされている。 | 「少数が局所に残る」より「広く薄く残る」方向に推定が更新され、カテゴリーがVUへ調整された一方、減少は継続とされる。 |
| 2026年現在の「本当の脅威」 | 脅威は主として生息地の喪失・劣化で、火入れ、インフラ開発、牧草地拡大、(大豆など)農地への転換が挙げられる。 | カテゴリーが下がっても、脅威要因は解消しておらず、減少傾向という評価と整合する。 |
| 大豆と牛のために | セラードでは、牧草地化(牛)と大豆などの商品作物の拡大が、生息地の転換圧として作用する。 | 生息地が「広く残っていた」と推定されても、土地利用転換が続けば、分布の連結性と生息適地の質が低下しやすい。 |
| 2024-2025年のデータ | 2024年のセラードでは、森林破壊が前年より減少したとされる一方で、失われた在来植生は約70万ヘクタール規模と報じられている。 | 破壊速度の鈍化があっても、絶対量として大きい損失が続くため、生息地喪失の圧力は依然として高い。 |
| わずかな希望(数字のマジックではない部分) | 生息地の一部について、土地を買い取る形で保全を進める取り組みが示されている(私有地買収による保護)。 | 「どこにいるか」が特定されるほど、土地取得などのピンポイント保全が実装可能になり、実体のある保全手段になり得る。 |
| 保護区の購入 | 保全団体の取り組みとして、Kaempfer’s Woodpeckerの生息地を含む私有地(593エーカー)を購入して保護するプロジェクトが提示されている。 | 土地取得は、規制や管理の枠組みを現地に残す手段となり、脅威の直接要因(開発・転換)に対して物理的に対抗しやすい。 |
出典
Questioner: So, basically, they only found the bird because they were surveying the land to clear it, right? Which means the deforestation, development, and filling in of wetlands must be happening at an absolutely insane rate.
Me: I looked into it, and the area is called “MATOPIBA.” It seems to be right smack in the middle of a zone where bulldozers are tearing everything up to turn it into soy fields. And they aren’t exactly asking nicely. Imagine if someone came to your neighborhood, bulldozed the schools, hospitals, and supermarkets, flattened everything, and said, “Alright! Starting tomorrow, we’re farming soybeans!” You’d be furious, right?
But then again, for the people living there, more fields might mean more jobs. They might be thinking, “Thank god, this helps us survive.” Or, on the flip side, clearing the native forests might be destroying their way of life and leaving them worse off.
So, I’m going to dig a little deeper to see how the locals really feel about it—and which reality is closer to the truth.
質問者:
これってつまり、森林破壊とか開拓を進めるための調査の中で、オブライエンテンニョゲラがいるって分かったってことだよね。ってことはさ、森林破壊や開拓、湿地の埋め立てみたいなのが、とんでもない勢いで進んでるって話になっちゃうじゃん。
私:
調べてみたら、見つかった場所が「マトピバ」って呼ばれてる地域で、大豆などを作るために、畑に変える目的でブルドーザーが入ってるような場所のど真ん中っぽいんですよ。
それもやり方が強引みたいでね。もし自分の住んでる地域で、学校とか病院とかスーパーとかを壊して、更地にして、「さあ!明日から大豆栽培をします!」って始めたら、普通に怒るよね。
だけど、現地の人たちからしたら、畑が増えることで仕事が増えて、「それはそれで助かる」って喜んでる可能性もあるんですよ。逆に、原生林が切り開かれていくことで、生活がやりにくくなったり、困ってる人たちもいるかもしれないじゃないですか。
だから、実際のところ現地ではどう受け止められているのか、どっちが近いのかを、調べてみますね。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1. 「仕事が増えて助かる」は本当か?(雇用の幻想) | マトピバで拡大している大豆は、資本集約・高度機械化(大型機械、GPS等)を前提とする大規模アグリビジネスで、土地利用を置き換える規模の雇用を生みにくいと指摘されている。 | 仕事が増えるという期待は外れやすい。畑が広がっても必要人員は少数になりやすい。 |
| 大豆畑は「無人」に近い…… | 研究では、大豆単作は高度に機械化されており、移動や追い出しを生む一方で、吸収できる雇用は限られる、という趣旨の指摘がある。 | 雇用は増えても局地的・限定的になりやすい。失われる生活基盤の規模と釣り合いにくい。 |
| 地元に残るのは「土地の喪失」だけ…… | マトピバの土地利用転換は、伝統的コミュニティが依存してきた土地・水・採集資源へのアクセスを縮小させ、排除や対立を強めると報告・研究で論じられている。 | 現地側から見ると、雇用増よりも、土地・水・生活の基盤の喪失が先に来る構図になりやすい。 |
| 2. 「マトピバ」で起きていること(グリラージェン) | マトピバでは、土地の強奪・不正な権利化(グリラージェン)や、公共地の私物化、伝統的コミュニティの排除、暴力を伴う紛争が大きな論点として繰り返し報告されている。 | 畑の拡大は単なる開発ではなく、土地権利をめぐる紛争・暴力と結び付くケースがある。 |
| 手口: | 偽造・不正な書類や登記、地元権力・制度の取り込み等によって、伝統的利用地を私有地として「正当化」するパターンが報告されている。 | 法と書類を使って土地を奪う形になりやすい。 |
| 実行: | 業者が土地を囲い込み、重機投入や警備(場合により武装)を伴って、住民の利用や居住を事実上排除する、といった紛争事例が報告されている。 | 現場では、追い出しと土地利用転換が同時進行しやすい。 |
| 結果: | 住民は土地と生計手段(採集・小規模農牧・水源等)を失う一方、アグリビジネス側の雇用は限定的で、利益が地域に残りにくい構図が指摘される。 | 地域には、土地喪失と対立の爪痕が残りやすい。 |
| 2. 2026年現在の背景(2024-2025年のデータ) | セラードでは森林破壊が前年比で減少したとする報道がある一方、失われた在来植生の面積は依然大きい規模として報じられている。 | 速度が鈍っても、絶対量が大きい限り、生息地喪失の圧力は続く。 |
| 3. NGOの「買い取り」は、現地の人にとってどうなのか? | 土地買い取りによる保護は、少なくとも大豆畑化や開発転換を止める効果が期待できる一方、保全名目で地域住民の排除が起きれば、グリーン・グラビング(緑の収奪)として批判対象になり得る。 | 大豆畑化の回避という利点と、住民の権利を損なうリスクが同居する。 |
| 「大豆畑になるよりはずっとマシ」…… | 保護区化は、土地利用転換の直接圧(開墾・伐採・農薬散布等)を抑える方向に働き、森と水の維持に資する可能性がある。 | まず土地が残る。生息地と水源を守る打ち手としては分かりやすい。 |
| 「グリーン・グラビング(緑の収奪)」のリスク…… | 保全の名の下で土地が囲い込まれ、伝統的コミュニティの居住・利用が排除される事例が論点化されており、セラードでも関連する報道がある。 | 保全でも、やり方次第で住民にとっては別の収奪になり得る。 |
| 結論:世界(私たち) | 世界市場の需要(飼料・食肉サプライチェーン等)を通じて、大豆フロンティアの拡大圧に関与し得る。 | 需要側の選択が、遠くの土地利用と直結しやすい。 |
| 結論:ブラジルの政府・大企業 | 輸出・成長戦略としてアグリビジネス拡大が推進される一方、土地紛争や権利侵害が問題化しているという指摘・報告がある。 | 開発推進と権利保護の緊張関係が続く。 |
| 結論:オブライエンテンニョゲラ | 生息地が農地・牧草地へ転換される圧力下で、生息地喪失・劣化の影響を受け得る。 | 見つかったことと、安心できることは別。生息地が失われれば将来のリスクは上がる。 |
| 結論:現地の人々 | 生活基盤としての土地・水・採集資源へのアクセスを失うリスクがあり、雇用増の恩恵が十分に還元されない可能性が指摘される。 | 仕事の話に見えて、実際は土地と水の話になりやすい。 |
| 参考:NGOの買い取り(Rainforest Trustの事例) | Kaempfer’s Woodpeckerの生息地保護として、私有地を取得して保護するプロジェクトが提示されている。 | 具体的な土地取得で守れる場所を作る一方、地域社会との関係設計が重要になる。 |
出典
- FIAN(MATOPIBAの土地ビジネスと人権影響レポートPDF)
- Mongabay(セラードの土地紛争とグリーン・ランドグラビング事例)
- Development and Change(Matopibaの大豆拡大と雇用・排除の議論)
- Mighty Earth(Matopibaの拡大、土地紛争・権利侵害に関する報告PDF)
- Thomson Reuters Foundation(ブラジルでのgreen land grabbing解説)
- Agência Brasil(2024年セラード森林破壊:減少したが依然高水準との報道)
- Rainforest Trust(Kaempfer’s Woodpecker生息地の土地取得プロジェクト)
Questioner: So, out of nowhere, some shady contractor shows up waving a forged deed, claiming, “This has always been our land.” Then they roll in with bulldozers—sometimes even armed guards—and kick out the people whose families have lived there for generations. That’s “Grilagem” running rampant. It’s exactly like the analogy you used earlier about destroying schools and hospitals. The locals are chased out of their homes, they lose their ancient forests, and on top of that, they don’t even get hired to work the soy fields? That is just straight-up wrong.
Me: But look at it from the other side of the world, here in Japan. For us on the import side, it just means “Great, cheap soy and meat help the household budget.” And for the Brazilian government or big corporations, it’s “Yay, exports are up, GDP is growing.”
Meanwhile, for the Kaempfer’s Woodpecker, their forest is stolen; there isn’t even a tree left to peck. And the local people—the ones who should be protected the most—have their land seized, their water polluted, and see no new jobs, only deepening poverty. That’s the grim picture I’m seeing.
It makes you feel like this is way beyond what any single person in Japan can fix. You start thinking maybe we just have to wait for governments to talk or for the whole system to change.
But then I look at what that NGO did—like “buying the whole powdered juice and water.” In the middle of this massive storm of violence, they stood their ground to protect at least “one cup’s worth of life and water.” I have so much respect for that.
That’s why I think we can’t just look away. We have to keep the reality of the Cerrado forests in our heads and take action however we can.
“Knowing that the eggs and meat we eat are connected to bulldozers on the other side of the planet, and then choosing what to buy—or not buy—at the supermarket today.”
That is the small resistance we can offer. And I believe each of those choices acts like siphoning the fuel out of that giant bulldozer—even if it’s just one drop at a time.
Thank you so much for your valuable 5 minutes. I pray that those 5 minutes will reach the Kaempfer’s Woodpecker.
Keijin
質問者:
突然、業者が偽造した権利書を持ち出して「ここは昔からうちの土地だった」って言い張って、いきなりブルドーザーと、場合によっては武装した警備員まで入れて、先祖代々そこに暮らしてきた人たちを追い出す。そういう「グリラージェン(Grilagem)」が横行してるって話、さっきの「学校や病院を壊して…」って例えとまったく同じだよね。しかも住民は住む場所を追われて、昔からの森も失って、それなのに大豆畑で雇ってもらえるわけでもないんでしょ。これはちょっとダメだと思うわ。
私:
でも、この日本の裏側で起きてることって、日本にいる側(輸入側)からすると、結局「安い大豆や肉が手に入って助かる」ってなるよね。さらにブラジルの政府や大企業からすれば、「輸出で儲かってGDPが上がって嬉しい」ってなる。
その一方で、オブライエンテンニョゲラからしたら、暮らす森を奪われて、つつく木すら残らない。しかも、本当なら一番守られなきゃいけないはずの現地の人たちは、土地を奪われ、水が汚れ、仕事も増えないまま、貧困だけが深くなっていく。そういう絵が見えてきたんです。
で、これって日本にいる一人ひとりの行動だけで簡単に変えられるレベルを超えてて、結局は政府同士の動きとか、大きな仕組みの変化を期待するしかないのかも、って思ってしまう。
でも、「粉ジュースと水ごと買い取った」みたいなNGOの動きを見てると、この巨大な暴力の嵐の中で、それでも「せめてコップ一杯分の命と水だけは守ろう」って踏ん張ったことに、とても敬意を感じるんです。
だからこそ、私たちもせめて、ブラジルのセラードの森で何が起きてるのかを頭から外さないで、できる形で行動していくしかないって思うんです。
「自分の食べる卵や肉が、地球の裏側のブルドーザーと繋がっていると知った上で、今日スーパーで何を買うか、あるいは買わないか、といった選択」
これが、今私たちにできる小さな抵抗で、その選択の一つ一つが、あの巨大なブルドーザーの燃料を、ほんの一滴ずつだけど「抜く」行為につながるんじゃないかなって思うんだよね。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
オブライエンテンニョゲラに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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