※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
Hi, I’m Keijin.
Today, I want to share a story that starts with the Malagasy giant jumping rat (Scientific name: Hypogeomys antimena). It leads to a discussion about a hard truth: Japan’s feed self-sufficiency rate is officially 26%—but if we stopped importing fertilizer and seeds, it would be “virtually 0%.”
Back in a 2014 encyclopedia, this species was listed as “EN: Endangered.” The main reasons were habitat loss and degradation caused by deforestation, farmland development, and people harvesting forest products just to survive.
However, on the latest Red List, things have taken a turn for the worse. Deforestation has become severe even inside protected areas, and the status has been downgraded to “CR: Critically Endangered.”
I feel like the Malagasy giant jumping rat is living in a place defined by a paradox: “Saved by ash, and taken by ash.”
This is a short article; it’ll only take about 5 minutes. I’d really appreciate it if you read it through to the end.
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、オオミミアシナガマウス(学名:Hypogeomys antimena)をきっかけに、「日本の飼料自給率は26%。でも、肥料と種子の輸入を止めたら実質0%」の話をします。
2014年の図鑑では、この種は森林伐採や農地開発、林産物を自給のために使うことなんかで、生息地がさらに失われたり傷んだりしているのが主な理由で、「EN:危機」と評価されていました。
ところが最新のレッドリストでは、保護地域の中ですら森林減少が深刻になっていて、「CR:深刻な危機」になってしまいました。
だからオオミミアシナガマウスは今も、「灰に救われ、灰に奪われる」そんな場所で生きているんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。
※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2020評価(2022年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※2026年時点で、グリーンステータスにおける最新評価は2024評価(2024年公開)です。(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Hypogeomys antimena)
飼料自給率0%の正体:森の灰で回るトウモロコシ経済
⬇︎オオミミアシナガマウスの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | オオミミアシナガマウス |
| 英名 | Malagasy giant jumping rat / Malagasy giant rat など(現地名として votsotsa / votsovotsa とも) |
| 学名 | Hypogeomys antimena |
| 分類 | 哺乳類・齧歯目(Rodentia)・ネズミ科の一群(Nesomyidae:マダガスカル固有のネズミ類) |
| 分布 | マダガスカル西部メナベ地域の固有種。モロンダバ北方の乾燥落葉樹林の限られた範囲に局在するとされる |
| 主な生育地 | 乾燥落葉性森林(deciduous dry forest)。林床で生活し、巣穴も利用する |
| 大きさ | 体長(頭胴長)およそ 33cm 前後、尾は 20cm 以上になる例が多い(ウサギに近いサイズ感として紹介されることが多い) |
| 体重 | およそ 1.0〜1.3kg 前後として扱われることが多い |
| 寿命 | 野生での情報は限られる。飼育下で最長 10年程度の例が紹介され、別資料では 12年超の記録もある |
特徴
- 見た目:ウサギのような体格に、尖った大きな耳と発達した後肢が目立つ。跳躍が得意で「ジャンピングラット」と呼ばれる。
- 行動の特徴:つがい関係(ペア)を作る行動が報告され、子の独立まで長く家族単位で暮らす傾向が指摘されている。
- 希少性:生息地がきわめて限定的で、乾燥落葉樹林の減少・劣化の影響を強く受ける。
- 保全状況:近年の評価でCR(深刻な危機)として扱われる(評価年は2022年の情報が広く参照されている)。
生態など
- 生育環境:乾燥落葉性森林の林床に依存し、森林の伐採・劣化が進む場所では見られにくくなる、と報告されている。
- 食性:果実や種子、植物質を中心とする雑食的な内容で説明されることが多い(採食は地表で行う)。
- ふえ方(繁殖):1回の出産で1〜2頭と少なく、成熟にも時間がかかる「増えにくい」戦略が保全上の弱点になりやすい。
- 脅威:乾燥林の伐採・農地化(焼畑や炭焼きなどを含む)、火入れ・火災、森林の分断、外来・放し飼いのイヌやネコなどによる捕食圧の増加が主要因として挙げられることが多い。
出典
- Smithsonian’s National Zoo:Malagasy giant jumping rat
- Animal Diversity Web (University of Michigan):Hypogeomys antimena
- Oryx(Cambridge Core):Baseline estimate of population size… Hypogeomys antimena
- IUCN Green Status Supplementary Information:Malagasy Giant Jumping Rat(Hypogeomys antimena)
- Durrell Wildlife Conservation Trust:In need of a bounce back: Malagasy giant jumping rat declared Critically Endangered
最終評価2022年:オオミミアシナガマウス「CR:深刻な危機」
生息地である熱帯乾燥林が広く失われたためオオミミアシナガマウスの個体数は劇的に減少した。……この種にとってのおもな脅威は、森林伐採、農地開発、林産物の自給的利用などによる生息地のさらなる損失および劣化である。
出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 2014年の図鑑 | 現在(2026年確認) |
|---|---|---|
| 1. 絶滅危惧ランクの悪化 | 絶滅危惧IB類(EN) | 絶滅危惧IA類(CR)/最新評価日:2022-04-10(IUCN Red List 2022で掲載) |
| 2. 個体数と傾向(個体数) | 個体数は劇的に減少(定量値の記載なし) | 成熟個体数:5,036 |
| 2. 個体数と傾向(傾向) | 減少(記述) | Decreasing(減少) |
| 2. 個体数と傾向(回復度の評価) | 記載なし | Green Status:Critically Depleted(CD)/最新評価日:2024-07-11(IUCN Green Status 2024で掲載) |
| 3. 生息環境と脅威(生息環境) | マダガスカル西部の熱帯乾燥林/生息地の消失が大きく、現在の生息が確認される範囲は西海岸の森林地帯(約300平方km)に限られる | マダガスカル西部の乾燥林域の限定分布として示される(Global評価) |
| 3. 生息環境と脅威(脅威:図鑑の記述) | 森林伐採、農地開発、林産物の自給的利用による生息地のさらなる損失・劣化/地元の猟師が動物を狩る際に用いる犬に捕食されることがある | 脅威の方向性は同様に続いていることが示され、CR評価(基準A2bc)で減少要因(生息地の減少・劣化など)を伴う状態として扱われている |
| 3. 生息環境と脅威(焼畑農業tavy・炭焼き・保護区内の状況) | 図鑑には、生息地全域を網羅するメナベ保護地域が設けられた旨の記述がある | メナベ・アンティメナ保護地域を含む西部乾燥林では、焼畑農業(tavy)や(燃料需要を背景とする)炭焼きに結びつく森林減少が主要な圧力として繰り返し指摘されている/保護地域内でも森林減少が深刻で、年によっては残存林の大きな割合が失われた事例が報告されている |
出典
オオミミアシナガマウス(Hypogeomys antimena)は、2014年時点でENに位置づけられていたが、IUCNの最新評価(2022)ではCRへ移行し、絶滅リスクの上昇が示される。成熟個体数は5,036と推定され、個体群動向は減少とされる。分布はマダガスカル西部の乾燥林に限定され、生息地の減少・劣化が主要因として評価に反映されている。さらにGreen Status(2024)ではCritically Depletedと判定され、回復水準の著しい不足が示唆される。
⬇︎オオミミアシナガマウスの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | マダガスカル政府が指定した Menabe Antimena 保護区の中に主要な生息地が含まれており、保護区としての制度的な保全を進める。 |
| 巡回・監視と法執行 | 違法伐採や焼畑拡大を抑えるため、保護区内での巡回・監視を強化し、行政機関や関係団体と連携した合同パトロールなどでルールの実効性を高める。 |
| 火災・焼畑対策 | 乾燥林の火入れ・延焼を止めることを優先課題として、火災抑止や森林開墾の抑制に重点を置いた取り組み(現場での対応体制の整備、重点エリアの保全強化など)を進める。 |
| 外来捕食者・疾病リスク対策 | 野犬・野猫による捕食や病原体リスクが指摘されており、外来捕食者の管理と、病原体の調査・リスク評価を保全介入の柱として検討・推進する。 |
| 市民・地域参加(共同管理) | 保護区は地域コミュニティと法定機関による共同管理とされ、地域主体の巡回や合意形成、周辺住民の生計に配慮した代替手段づくりなどを通じて、森林利用圧を下げる方向で進める。 |
| 研究とモニタリング | 個体群動向を追うため、継続的な集中的モニタリング(個体数・分布の追跡、調査の継続、必要に応じてカメラ等も活用)を実施し、保全の効果検証に使う。 |
| 飼育下保全(セーフティネット) | 野外の危機が高まる中、飼育下でのセーフティネット個体群(例:動物園での保全繁殖)をバックアップとして維持し、絶滅リスクの分散を図る。 |
| 生息地回復 | 劣化した景観・林地の回復(復元・再生)を含む施策を資金支援とともに進め、長期的に生息可能な森林の質と連続性を高める。 |
出典
最後に
Me: So, what did you think?
Questioner: It said, “Deforestation is severe even within protected areas, and in some years, a significant portion of the remaining forest is lost”… Wait, does that mean they are actually cutting down the forest inside the protected area?
Me: Yeah, that part really concerns me too. Let me look into it.
私:
読んでみて、どう思いました?
質問者:
「保護地域の中でも森林減少が深刻で、年によっては残っている森のかなりの部分が失われた例がある」って書いてあったけど……これって、保護区の中の森が伐採されてるってことなのかな。
私:
そこ、気になりますね。ちょっと調べてみます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 1. 「保護区」の実態:看板だけの防波堤 | はい、保護区の内側でも森林減少が起きています。メナベ・アンティメナ保護区では、森林減少が特に問題化した年として2017年が繰り返し言及され、同年だけで大規模な伐開・焼失が報告されています。保護区の線引きがあっても、現地の取締り能力や法執行が弱いと、違法な伐開が止まらない構図になります。 | 保護区=自動的に守られる、ではない。境界線の内側でも伐開・焼失が進み得る。 |
| 2. なぜ?:貧困ではなく「ビジネス」が森を殺す | 単なる薪集めの規模ではなく、換金作物としてのトウモロコシや落花生(ピーナッツ)栽培が森林伐開を押し上げてきた、という整理が研究・報告で示されています。利益が生まれると、伐開を促す側(仲買・流通・資金の結節点)が強くなり、現場の末端労働としての伐開が繰り返されます。 | 森林減少の駆動力は「生きるための最小限」だけでは説明しきれず、収益化できる商品作物の需要と流通構造が大きい。 |
| 2-1. トウモロコシ・マフィアの存在 | 「トウモロコシ・マフィア」という呼び名は、違法な耕作や供給網を実態として支えるブローカー的な結節点(仲買・流通・影響力)の存在を指す説明として使われます。研究では、伐開が違法でもほとんど処罰されず、末端だけが摘発されやすい一方で、背後にいる大口の関係者が追及されにくい点、汚職や統治の弱さが違法伐開を温存する点が強調されています。 | 末端だけがリスクを負い、利益の大きい側が残りやすい。腐敗と法執行の弱さが違法供給網を固定化する。 |
| 2-2. 焼畑(ハツァケ)の悪循環 | 西部乾燥林では、焼き払って畑にする形の農地拡大が繰り返し問題になっています。関連文献では、この地域の乾燥林での焼畑が、換金作物の需要拡大と結びついて拡大してきたこと、特にトウモロコシ生産がビール産業向けや域外流通と結びついた時期があったことが指摘されています。土地が痩せれば短期で移動し、次の森を焼く圧力が生まれやすくなります。 | 焼畑は「一度きり」になりにくく、利益と結びつくほど反復され、生息地を連続的に削る。 |
| 3. 社会的背景:気候難民の流入 | マダガスカル南部では、干ばつ・飢饉としてのケレ(Kere)が長期化・深刻化し、人びとの移動を押し上げてきたと報告されています。移動先として比較的条件の良い地域に人が集まると、土地も仕事も乏しい層が、森林伐開と結びついた生計手段に巻き込まれやすくなります。 | 気候要因で移動を余儀なくされた人びとが、受け入れ先で資源圧力の担い手にされやすい。 |
| 3-1. 「森を切り拓けば金になる」と安価な労働力化 | 移住者は土地・資本・政治的な後ろ盾を持たないことが多く、違法耕作を成立させる側にとって安価な労働力になりやすい、という構図が指摘されています。結果として、気候変動の被害と生物多様性の損失が同じ場所で連鎖します。 | 被害者が加害の役割を担わされる連鎖が生まれやすい。 |
| 4. まとめ:なぜ止まらないのか(買収と腐敗) | 研究・報告では、法の不適用、汚職、取締り機関の弱さが繰り返し強調されています。違法行為が目の前で起きても、管理側に強制力がない、あるいは権限を持つ側が機能しないと、抑止が効きにくくなります。 | 腐敗と統治の弱さが、保護区の実効性を下げる。 |
| 4-1. まとめ:なぜ止まらないのか(圧倒的な貧困) | 南部のケレが示すように、生活基盤が崩れると、移動と資源利用圧力が増します。末端の生活が不安定なままだと、短期的な現金化に依存しやすく、違法耕作・伐開の循環が止まりにくくなります。 | 生活の不安定さが、短期の現金化に吸い寄せられる土台になる。 |
| 4-2. まとめ:なぜ止まらないのか(政治的不安定) | 政治危機や国家の脆弱性が、地方での法執行・統治を弱め、保護区の管理を形骸化させる要因として論じられています。 | 統治能力の不足が、違法伐開のコストを下げる。 |
出典
- African Arguments:南部の飢饉ケレ(Kere)と危機の背景(2022年)
- WWF:Menabe Antimenaで2017年に大きな森林損失があった旨(2019年記事)
- IOM(国際移住機関):南部の環境悪化・移動とMenabeでの資源圧力に関する説明(2025年)
- Mongabay:マダガスカルのビール企業とトウモロコシ供給網・森林減少の関係に関する報道(2019年)
- Mongabay:Menabe Antimena保護区内の違法トウモロコシ耕作と関係者構造に関する報道(2019年)
- Oxford Brookes University:南部の干ばつ等で移動が起き、Menabeで違法伐開・焼畑と結びつく旨(2025年)
- Vieilledent(bioRxiv):西マダガスカルで、貧困だけでなく市場需要・ガバナンス不全・汚職等が森林減少を駆動する旨(PDF)
- Society for Conservation Biology(Wiley):Menabe Antimenaで2017年に大規模な伐開・焼失があった旨(2022年論文ページ)
- parcs-madagascar.com(論文PDF):Menabe Antimenaの乾燥林で焼畑がトウモロコシ生産(醸造産業向け等)と結びついて強まった旨(2023年PDF)
Questioner: I’ve dabbled a bit in vegetable gardening. I remember with crops like eggplants, you have to rotate where you plant them every year, or you run into soil problems. But I’ve heard corn is different—that it handles replanting in the same spot pretty well. I even tried it once, and I’m pretty sure it grew just fine the next year. So, why take the risk? They know it’s illegal. Why go out of their way to burn down the forest and keep moving their fields?
Me: It really doesn’t add up, does it? Let me dig into that.
質問者:
畑はちょっとだけやったことがあるんですけどね。ナスとかは連作障害が出るから、毎年場所を変えないとダメだった記憶があります。でもトウモロコシって、わりと連作できるって聞くし、実際に同じ場所で試しに植えたら、翌年も普通に育った気がするんですよ。なのに、なんで危険を冒してまで、違法だとわかってるのに、わざわざ森を焼いて移動しながら作るんだろうね。
私:
そこ、違和感ありますよね。調べます。
| 項目 | 内容 | 要点 |
|---|---|---|
| 土の違い:そこは「畑」ではなく「砂場」に近い | メナベ地域の農地化フロンティアは、平坦で砂質の土壌が広がる乾燥林景観の上にある。砂質の比率が高い土壌では、養分や水分を保持しにくく、耕作を継続すると地力が落ちやすい。そこで、開墾直後は焼却灰の肥効に依存してトウモロコシを作付けし、初期数年間の収量を確保する。 | 砂質で養分保持力が弱い土壌条件のため、化学肥料の継続投入ではなく、焼却灰という一時的な養分パルスに依存する構造になりやすい。結果として、短期間で地力が低下し、継続耕作に不利な土台がある。 |
| 保肥力が低い:灰が「初期ブースト」になる | 開墾地では乾季末に伐採木を乾燥させて焼却し、灰が作物の初期生育を支える。新規開墾直後のトウモロコシ栽培は、灰の肥効によって管理作業が少なくても成立し得る一方、数年で土壌肥沃度が低下し、収量も大きく落ちると報告されている。 | 灰の効果は恒常的ではなく、年数の経過とともに収量低下が顕在化する。持続的な「畑」としての安定性が低い。 |
| 草との戦い:焼くほうが「楽」だから | 開墾地は耕作サイクルの終盤に雑草被覆が進み、土壌肥沃度の低下とあわせて耕作継続が難しくなる。再利用地では雑草が問題化することが示されている。これにより、維持管理(除草)を積み上げて連作するより、焼却によって植生と雑草種子を一掃し、灰の肥効も同時に得られる新規開墾へ圧力がかかりやすい。 | 雑草の増加は労働コストを押し上げ、肥沃度低下とセットで「継続耕作の不利」を強める。焼畑移動の合理性が、土壌要因だけでなく除草負担からも補強される。 |
| トウモロコシの用途:食べるためではない | メナベ周辺の焼畑は、トウモロコシやピーナッツなどの換金作物を中心に拡大し、森林減少の主要因になっている。トウモロコシ生産は自家消費だけでなく現金収入を目的とした比重が大きく、国内流通の中で家畜飼料として使われる比率が高いと報告される。また、企業の調達網が森林減少地域のトウモロコシと関係し得るとして、供給網調査が行われた事例もある。 | 目的が「食料の自給」だけではなく、現金化される商品作物としての性格が強い。需要側(流通・中間業者・供給網)が成立すると、短期収益を優先する焼畑の動機が維持されやすい。 |
| 質より量:短期決戦になりやすい | 土壌が短期間で痩せ、雑草も増えやすい条件下では、長期的な地力維持より、開墾直後の収量ピークを取りにいく行動が誘発される。実際、開墾直後は灰の肥効で管理作業が少なくても成立し得る一方、数年で収量が大きく低下し、作付け転換や放棄(モンカ)へ移行するサイクルが示されている。 | 短期収益の最大化と、土壌・雑草要因による早期劣化が噛み合い、焼畑移動耕作の再生産構造ができる。 |
出典
- Mongabay (2019) Top Madagascar beer maker supports investigation into its corn supply chain(ビール企業のトウモロコシ調達と森林減少の関係調査事例)
- Scales (2011) Farming at the Forest Frontier: Land Use and Landscape Change in Western Madagascar 1896–2005(Central Menabe の平坦な砂質土壌など)
- Raharimalala et al. (2010) Soil–vegetation patterns in secondary slash and burn successions in central Menabe, Madagascar(灰の肥効、管理作業、雑草被覆、収量低下、モンカ等)
- Vieilledent (2020) It’s not just poverty: unregulated market and bad governance explain unceasing deforestation in Western Madagascar(トウモロコシ・ピーナッツの換金作物性、家畜飼料用途、仲介構造など)
- NCBA CLUSA / USAID Mikajy (2024) Malagasy peanut farmers who practice conservation agriculture earn more demonstrating an alternative to slash-and-burn(メナベ・アンチメナの砂質土壌、短期で劣化し雑草に覆われやすい旨の整理)
Questioner: So, the soil I was renting and the soil in Madagascar are two completely different beasts to begin with.
I realized that my assumption—”corn should grow in the same spot”—only holds true when you have the perfect trifecta: rich soil, access to fertilizer, and the means to manage it properly.
It’s a different world from a Japanese vegetable garden, where the land is already somewhat fertile, you can pop into a home improvement store to buy chemical fertilizer, and you have access to tillers and mowers. I honestly feel bad for assuming.
Me: In Madagascar, you have a perfect storm of conditions: “no money to buy fertilizer,” “soil that is too nutrient-poor,” and “burning the forest is the quickest way to spread fertilizer.” So, the result is a system where they use the forest like a disposable chemical fertilizer and keep moving on to the next patch.
And recently, I’ve started to see the bigger picture. At the root of this “farming built on mass poverty” is mechanized livestock farming. And who supports that? We do, the consumers.
You can see the scheme: businesses get corn (feed) produced at rock-bottom costs, buy it cheap, and sell it high.
I looked into it a bit, and Japan’s feed self-sufficiency rate—based on the latest data (FY2022)—is 26%. But there’s a bit of a magic trick in those numbers. If you look at what’s actually needed to produce that 26% domestically… the very first step, the “seeds” for the corn and grass, are almost entirely imported from overseas.
And then there’s the fertilizer. Of the three main elements (Nitrogen, Phosphorus, Potassium), I was shocked to find out that phosphate and potassium are almost 100% imported. And for the remaining Nitrogen… sure, it’s abundant in the air, but the industrial process to turn it into usable ammonia (the Haber-Bosch process) requires hydrogen extracted from fossil fuels like natural gas, plus massive amounts of energy.
So, Japan’s self-sufficiency isn’t really “26%.” At the risk of being misunderstood, I’d say it’s not an exaggeration to call it “virtually 0%.”
The conclusion is this: to live our rich modern lives, fossil fuels are burning somewhere. Always. In Madagascar, people in poverty burn grass and trees, risking everything just to grow corn (feed) to support their families. In Japan, it’s just invisible. We are essentially paying for the same thing to happen elsewhere on the planet.
So, how do we get off this path? Where do we even start? I think only we, the end users, can change it. Because if the end consumers know the truth and stop demanding it… well, that’s all it takes.
Thank you so much for your valuable 5 minutes. I pray that those 5 minutes will reach the Malagasy giant jumping rat .
Keijin
質問者:
借りてた畑と、マダガスカルの畑って、そもそも土の前提が全然ちがうんですね。
自分が「同じ場所で作れるはず」って思ってた感覚は、「土が豊かで、肥料も手に入って、ちゃんと管理できる」って条件が揃ってて初めて成り立つものだったんだなあって。
元々ある程度肥えてる土地で、ホームセンターや園芸店に行けば化学肥料もすぐ買えて、管理機とか草刈機とかも使える日本の家庭菜園とは、感覚がまるっきり別物みたいですね。ほんと、ごめんなさいです。
私:
マダガスカルの畑だと、「肥料を買うお金がない」+「土が痩せすぎている」+「森を燃やすのが一番手っ取り早い肥料散布になる」って条件が、まとめて揃っちゃってるんですよね。だから結果として、「森を化学肥料の代わりみたいに使いながら、場所を移していく」やり方が定着してしまう。
それで、最近ちょっとずつ見えてきたことがあって。
この“大規模な貧困層を使った農業”の根っこにあるのって、機械化された畜産で、さらにそれを支えてるのは、消費者である私たちなんじゃないか、ってことなんです。
その構造を狙って、業者が「安い経費で大量にトウモロコシ(飼料)を作らせて、さらに安く買い取って、高く売る」っていう絵が見えてきますよね。
それで少し調べたんですけど、日本の飼料の自給率って、最新公表(令和4年度)だと26%なんですよ。
で、ここにも数字のマジックがありましてね。じゃあ、その26%の飼料を日本で作るために必要な材料はどうなのか、って見ていくと……トウモロコシや牧草を育てる一番最初の「種」、これがほとんど海外からの輸入みたいなんです。
さらに「肥料」のほうも、いわゆる肥料の三要素の窒素(N)、リン(P)、カリウム(K)のうち、リン酸とカリはほぼ全部輸入って調べたら出てきて、驚きました。で、残る窒素も、空気中にはたくさんあるけど、それを植物が使える『肥料(アンモニア)』に変える工業プロセス(ハーバー・ボッシュ法)には、天然ガスなどの化石燃料から取り出す水素と、莫大なエネルギーが必要になるんですよね。
ってことは、日本の飼料の自給率は「26%」なんかじゃなくて、誤解を恐れずに書かせてもらうと「実質0%」って言っても言い過ぎじゃない、って感覚になるんです。
結論として、豊かな現代生活を送るためには、必ずどこかで化石燃料が燃えてるんですよ。
マダガスカルでは、貧困層の人たちが家族を支えるために草や木を燃やして、危険を冒してトウモロコシ(飼料)を作っている。
日本では、それが見えない形になってるだけで、同じようなことを地球の別の場所でやってもらって、その対価を払ってるだけなんですよね。
これ、どこからこの道を変えましょう。どこから手をつけたらいいのでしょう。
きっと末端の私たち以外、変えられないと思うんです。だって、末端の消費者がそれを知って、欲しがらなければいい。それだけなんですからね。
ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。
貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
オオミミアシナガマウスに、その5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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