※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
オオミミアシナガマウス(Hypogeomys antimena)は、
2014年、図鑑に【EN:危機】として分類されていました。
2022年、IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】と評価されました。
つまり、2014年から2022年にかけて、
オオミミアシナガマウスは「砂漠の静けさに、最後の足跡を刻んでいた」状態になってしまいました。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるオオミミアシナガマウスの最新評価は2022年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/10714/216087357
人口が増える世界と、減る日本|真逆の森林危機
⬇︎オオミミアシナガマウスの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | オオミミアシナガマウス(大耳足長鼠) |
| 英名 | Malagasy Giant Jumping Rat / Madagascar Giant Jumping Rat |
| 学名 | Hypogeomys antimena |
| 分類 | 哺乳綱・齧歯目・ネズミ科(Nesomyidae) |
| 分布 | マダガスカル西部、限られた乾燥林地域(キリンディ森林など) |
| 主な生息地 | 乾燥落葉林、特にキツネザルも生息するキリンディ保護区周辺 |
| 体長 | 頭胴長 約30〜35cm、尾 約20〜25cm |
| 体重 | 1〜1.5kgほど(大型の齧歯類) |
| 寿命 | 野生で約5〜7年、飼育下で最大10年以上生きる記録もある |
特徴
- 名前の由来:大きな耳と長い後ろ足をもつことから「オオミミアシナガマウス」と呼ばれる。英名も「ジャンピングラット」で、カンガルーのように跳ねる動作を示す。
- 外見:大きな耳、長い尾、強靭な後肢を持つ。体毛は灰褐色で、腹部は白っぽい。
- 食性:主に落ちた果実、種子、葉などを食べる草食〜雑食性。
- 活動性:夜行性で、日中は地下の巣穴に潜んで生活する。
生態と行動
- 移動様式:後ろ足を使ってジャンプする独特の動きが特徴。地上性だが、巣穴を掘って生活する。
- 繁殖:哺乳類としては珍しく、一夫一婦制(モノガミー)をとることが知られている。つがいで生活し、共同で子育てを行う。
- 子育て:1回に1匹(まれに2匹)だけ子を産み、長期間にわたり親が保護する。繁殖率が非常に低いことが絶滅危惧の一因。
- 天敵:猛禽類やマダガスカルジャコウネコ(フォッサ)など。
保全状況
- IUCNレッドリスト:CR(深刻な危機)
- 主な脅威:森林伐採・農地開発による生息地の喪失、野生動物の捕食圧、病気など。
- 保護活動:キリンディ森林保護区を中心とした保全活動、繁殖研究、地域住民との協働による保護が進められている。
2014年絶滅危惧種:オオミミアシナガマウス【EN:危機】
生息地である熱帯乾燥林が広く失われたためオオミミアシナガマウスの個体数は劇的に減少した。……この種にとってのおもな脅威は、森林伐採、農地開発、林産物の自給的利用などによる生息地のさらなる損失および劣化である。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
『自給的利用』が気になったので、調べてみた。
| 区分 | 内容 | オオミミアシナガマウスへの影響 |
|---|---|---|
| 商業的伐採 | 木材(建築・家具・紙原料)の大量伐採。皆伐による生態系破壊が大きい。 | 生息地が一気に消滅。巣や隠れ家、食料が失われる。 |
| 農地への転換 | アブラヤシ農園、大豆・トウモロコシ畑、牧草地への転換。熱帯で主因。 | 森林が完全に農地化し、生息空間がなくなる。 |
| インフラ開発・都市化 | 道路、ダム、鉱山、市街地拡大。道路がさらなる伐採を招く。 | 森林が分断され、移動・繁殖・採餌が困難に。遺伝的多様性も低下。 |
| 薪炭材の採取 | 調理や暖房用に薪や木炭を利用。小規模でも継続的に影響。 | 森林劣化が進み、隠れ家や採餌場所が徐々に減少。 |
| 人口増加(資源需要の拡大) | 食料生産の拡大、居住地・道路建設、薪利用の増加。 | 森林伐採の根本要因。生活空間と資源が奪われる。 |
| 貧困との関係 | 森林資源への依存。木材販売や焼畑が生計手段。 | 持続的利用が困難になり、森林の劣化が加速。 |
| グローバル消費 | 牛肉・大豆・パーム油など国際需要による熱帯林伐採。 | 遠方の需要が間接的に生息地を破壊。 |
| 生息地分断化 | 森林が島状に孤立。 | 移動制限、近親交配による遺伝的多様性の低下。 |
| 捕食圧の増加 | 森林消失で隠れ場所が減少。 | フクロウ・ヘビなど天敵からの捕食リスク増大。 |
| 微気候の変化 | 樹木消失により温度・湿度が安定しない。土壌乾燥。 | 小型哺乳類には過酷な環境となり生息困難。 |
これをみると、人口の増加は、森林伐採の根本的かつ最大の要因の一つと言える。
ただし、その関係は単純なものではなく、いくつかの側面が複雑に絡み合っていることがわかる。
しかし、人口増加は森林伐採の根本的な引き金であることは間違いない。
そして、それが貧困や世界的規模の経済システムと結びつくことで、問題がさらに加速・拡大している。
⬇︎オオミミアシナガマウスの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 繁殖地の保護 | 巣穴や繁殖地を伐採・農地開発から守り、保護区内での監視を実施 |
| 捕獲・外来種対策 | 犬・猫など外来捕食者から守るための管理や、違法捕獲の防止 |
| 生息地の保全 | 乾燥落葉林の伐採や焼畑を規制し、森林再生を推進 |
| 国際的な取引規制 | ワシントン条約(CITES)附属書Ⅰにより国際取引を禁止 |
| 保護区の設定 | キリンディ森林など主要生息地を自然保護区に指定・拡大 |
| 市民・地域参加 | 地元住民の森林管理参加、持続可能な農業・エコツーリズム推進 |
| 研究とモニタリング | 個体数調査、繁殖状況の記録、遺伝的多様性や行動の研究 |
主な取り組み
- 繁殖地保護:巣穴や繁殖場所を伐採や農地開発から守る
- 捕食者・捕獲対策:犬・猫など外来捕食者管理と違法捕獲防止
- 生息地保全:乾燥林の伐採や焼畑を制限し、森林再生を進める
- 国際保護条約:CITES附属書Ⅰにより国際取引を禁止
- 保護区整備:キリンディ森林を自然保護区として指定・拡大
- 地域参加:住民による森林保全活動やエコツーリズムを推進
- 調査研究:個体数や繁殖状況を長期的にモニタリング
最後に
これを読んで、どのように感じましたか?
「人類は増えてはいけないのか?」
と、生態系バランスの崩れは考えない?
「貧困を利用する経済システムかな」
と、人類の愚かさを嘆きますか?
感じ方は、千差万別あると思います。
世界的には「人口増加による過剰な利用」が森林破壊の原因となっている。
一方、日本では正反対の「人口減少による管理の放棄」が、森林や周辺環境(里山)に深刻な問題を引き起こしている。
| 区分 | 内容 | 主な影響 |
|---|---|---|
| 放置林による災害リスク | 人工林の間伐不足 → 木が密集・根が浅い・下草消失 | ・土砂崩れや山崩れの危険増大 ・森林の保水力低下 → 洪水リスク上昇 |
| 里山の荒廃 | 薪炭利用・落ち葉採取の消失で人の関わりが途絶 | ・生態系の変化 → 草花・昆虫・小動物の減少 ・景観悪化(棚田や雑木林の荒廃) |
| 野生動物との軋轢 | 里山が緩衝地帯として機能しなくなる | ・イノシシ・シカ・クマが人里へ出没 ・農作物被害や市街地での衝突増加 |
このように、世界の多くの地域が「使いすぎ」で自然を損なっているのに対し、
日本は「使わなすぎ」「関わらなすぎ」によって、国土の安全や生態系が脅かされている。
これは、まったく逆の構造の問題に直面している日本特有の非常に皮肉な状況と考える。
そして、「わたし」の周りをみても高齢者ばかりで、それを気にする若者もいないのが現状だ。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。
オオミミアシナガマウスに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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