※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、ハイヅラハネジネズミ(Rhynchocyon udzungwensis)が、
地球の原生林って、やっぱり大事なんだなってことを教えてくれました。
それにこの種は、2014年の図鑑では「VU:危急」って書かれていたんだけど、
最新のレッドリストでも評価は「VU:危急」のままでした。
つまり、森林のふちを焼いてしまう自然火災や人為的な火災は、収まるどころか悪化している状況で、
ハイヅラハネジネズミはまさに「森の端で、息をひそめた」――そんな状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら、最後まで読んでいってください。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2015年版です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Rhynchocyon udzungwensis)
“まだ60年”が一瞬に変わった日|原生林の時間と2085年
⬇︎ハイヅラハネジネズミの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ハイヅラハネジネズミ |
| 英名 | Grey-faced sengi / Grey-faced giant sengi(=grey-faced elephant-shrew とも) |
| 学名 | Rhynchocyon udzungwensis |
| 分類 | 哺乳類・ハネジネズミ目(Macroscelidea)・ハネジネズミ科(Macroscelididae)・Rhynchocyon属 |
| 分布 | タンザニア南中部・ウズングワ山地(Eastern Arc)に固有 |
| 主な生息地 | 亜山地〜山地の常緑林(閉鎖林冠の湿潤林など。調査では主に山地常緑林で確認) |
| 体長 | 平均 約56.4cm(※文献では“length”表記。新種で測定データは多くない) |
| 体重 | 約700g前後(平均711gとされ、現生で最大級のセンギ) |
| 寿命 | 不明(野生での基礎データがまだ限られる) |
| 保全状況 | IUCN:VU(危急) |
特徴
- 名前の由来:英名のとおり、顔が灰色(グレー)っぽいのが大きな見分けポイント。
- 見た目:灰色の顔+赤味のある体色、背中の暗色帯、そして腰〜後ろ脚にかけて黒っぽい部分が特徴として特徴づけられます。
- “最大級”のセンギ:体重が約700g級で、センギ(ハネジネズミ)の仲間では最大級として紹介されます。
- 鼻が長い:ゾウみたいに伸びた鼻(口先)で、地表の落ち葉の下を探る“探知機”みたいな役割をします(センギ類の特徴)。
生態と行動
- 生息域がとても狭い:ウズングワ山地の限られた森林ブロック(少数の個体群)に固有で、分布の狭さがリスクになります。
- 森の地表で暮らす:落ち葉が積もる林床(地面)で活動し、カメラトラップ調査でも森林タイプとの関係が解析されています。
- 活動時間:昼行性(主に日中に活動)として報告されています。
- 食べもの:基本は昆虫などの小さな無脊椎動物(アリ、シロアリ、甲虫など)を中心に食べます(センギ類の食性として)。
- 脅威:森林の劣化・減少(人為的な火入れ/火災などを含む)が問題になり得る、と整理されています。
2014年絶滅危惧種:ハイヅラハネジネズミ「VU:危急」
現在、この種に対するもっとも深刻な脅威は、森林の周縁部を焼く自然的・人為的火災の発生であり、そのため生息域が徐々に減少している。一方、人口増加と人の居住範囲の拡大は森林に対する圧迫を増加させる可能性が高く、それに加えて地球規模の気候変動は潜在的にさらなる森林減少をもたらす可能性がある。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 現状・ポイント(要約) | 詳細(解説/キーワード) |
|---|---|---|
| 0. 前提(2014→現在) | 2014年当時から懸念されていた「気候変動による森林減少」は現在も継続し、危機感はさらに高まっている。 | 「将来の懸念」ではなく「現在進行形の脅威」へ。気候変動が単独で森を減らすというより、火災・農地拡大・資源採取など他要因と絡み合い、影響が増幅している。 |
| 1. 現在の保護ステータス | ハイヅラハネジネズミ(=ウズングワサンギ / Rhynchocyon udzungwensis)は、IUCNレッドリストで VU(危急)。 | 生息域がタンザニアのウズングワ山脈の 約300〜390㎢ と極めて狭く、環境変化に対して脆弱。狭い分布=「逃げ場」が少ないことがリスクを大きくする。 |
| 2. 気候変動による森林減少の現状 | 2025年時点の分析では、気候変動は他要因と複合しながら森林減少を進めている。 | (a) 垂直方向への生息域縮小:温暖化で「涼しく湿った山地森林(モンテーン・フォレスト)」の境界が上方へ。山頂には限界があり、Escalator to extinction(山頂への追い込み)のリスク。(b) 乾燥化と火災の激化:乾季の長期化・激化 → 森が乾く → 周辺部の火災が森の深部へ侵入しやすい。再生が追いつかない速度で森林消失。火災要因は自然・人為どちらも含む。(c) 2085年の予測:現在のペースで進行した場合、タンザニアの山地森林が2085年までに約半分まで減少するという厳しい予測(シミュレーションモデル)。 |
| 3. 人間活動との相乗的な圧迫 | 気候変動が人の暮らしを圧迫し、その結果として間接的に生息地がさらに傷む。 | (a) 農業の拡大:平地の干ばつ・不作増 → より安定した水源や肥沃地を求め、国立公園境界付近や森林内部へ農地拡大が起きやすい。(b) 違法な資源採取:薪採取・狩猟など、生活のため森林依存が高まり、生息地の断片化(細切れ化)が加速。※気候変動は「自然側の問題」だけでなく、人の行動変化を通して生息地へ二重に効く。 |
| 4. 現在の対策と希望 | 2014年以降、保全のやり方も進化している。 | (a) モニタリング強化:自動撮影カメラ(カメラトラップ)などで継続調査 → 個体群動向をより詳細に把握。(b) コミュニティ保護:住民へ「森林を守る=水源(例:水力発電・農業用水)を守る」理解を広げる。PES(生態系サービスへの支払い)などの仕組みも進展。※“守る理由”が生活に結びつくほど、対策が継続しやすくなる。 |
| 5. まとめ(核心) | 気候変動による森林減少は「将来」ではなく「いま」の深刻な脅威。最大課題は 火災リスク増大 と 適地の高標高化。 | 最重要ポイント:・乾燥化 → 火災増・侵入深度増 → 森の回復が追いつかない・温暖化 → 生息適地が上へ → 山頂の限界で“詰む”リスク(Escalator to extinction)この2つが同時進行することで、狭い生息域の種ほど打撃が大きい。 |
必要なら、この表をそのまま WordPress に貼れる **HTML版(tableタグ)**にも変換するよ。
ハイヅラハネジネズミ(Rhynchocyon udzungwensis)はIUCNレッドリストで危急(VU)に位置づけられ、生息域はウズングワ山脈の約300〜390km²に限られる。気候変動は乾燥化・火災増加と山地森林の高標高化を通じて生息適地を縮小させ、2085年に山地森林面積が約半減する予測もある。加えて農地拡大や資源採取が断片化を促進する。近年はカメラトラップ等のモニタリングとPESを含む地域協働が進む。
⬇︎ハイヅラハネジネズミの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地(森林)の保護 | 本種はタンザニア・ウズングワ山地の2つの森林ブロック(Ndundulu/Luhomero と Mwanihana)に限定して確認されており、生息森林の保全(保護区の維持・境界部の保全)が中核となる。 |
| 違法狩猟(わな)対策 | 周辺ではワイヤースネア等の違法狩猟が問題になり得るため、巡視・取締り強化、わなの撤去、密猟抑止が重要。 |
| 森林利用の調整(薪・伐採圧の低減) | 保護区内外での資源採取圧(例:薪採取)が森林劣化につながるため、規制・代替燃料や生計支援などで依存度を下げる。 |
| 周縁部の土地利用管理 | Mwanihana森林は山麓側で人口が多く集約的に農地利用される地域に接するため、森林縁辺の開発抑制・緩衝地帯づくりなどが有効。 |
| 研究とモニタリング | カメラトラップ等による分布・生息状況の把握、長期モニタリングで保全効果を評価する。 |
| 地域参加・協働 | 近隣集落と協働し、違法狩猟・森林劣化の抑制、環境教育、保護区ルールの理解促進を進める(保護区管理を“地域の利益”に結びつける)。 |
最後に
これを読んでみて、どのように感じましたか?
この地域では「2085年に山地森林の面積が約半分になる」って予測があるっていうけど、2085年までまだ60年あるじゃない?(※2025年基準)だから「今すぐじゃないなら、まだ大丈夫なんじゃ?」って思う人も多い気がする。申し訳ないけど、私も最初はそう思っちゃった。
そこで気になったんだけど、「森林が減ってる、減ってる」ってよく言うわりに、世界全体でどれくらい減ってるのかあまり聞かれないよね。なので、人工的な植林は含めないで、昔から続いてきた原生林(自然林)がどれだけ減ってるのかを知りたいかな。
知ると、ちょっと怖い結果が出そうだけど……。
調べてみるね。
| 区分 | 内容(要点) | 数字・補足(例え/ポイント) |
|---|---|---|
| 1. 産業革命から現在 | 人工的な植林を除いた「原生林(一度も破壊されていない自然林)」の減少は、想像以上のスピードで進んできた。 | まず前提として、森林全体の“量”も大きく減っている。 |
| 1. 森林消失のスピード | 地球にはかつて約60億haの森林があったが、現在は約40億haまで減少。 | しかも、過去1万年で失った森林のうち半分が「過去100年強(20世紀以降)」に集中している、という点が衝撃。 |
| 1. 産業革命以降の推移 | 1700年から現在までに、世界は約15億haの森林を失った。 | 例えるなら、アメリカ大陸1.5個分が丸ごと消えた計算。 |
| 1. 「原生林」の希少性 | 現在、世界に残る森林のうち、手つかずの「原生林」はわずか24%〜36%程度。 | 残りの多くは、①一度伐採された後に再生した二次林、②人間が植えた人工林。 |
| 2. 原生林を「元に戻す」時間 | 「木を植えれば森に戻る」と思われがちだが、原生林の回復は“見た目”と“中身”がまったく別問題。 | 一度失われた原生林を「かつての状態」に戻すには、気の遠くなる段階がある。 |
| 2. 回復段階:見た目の緑 | 成長の早い樹木が育ち、遠目には「森」に見えるようになる。 | 目安:10〜20年 |
| 2. 回復段階:土壌の再生 | 落ち葉が分解され、原生林特有のふかふかした栄養豊富な土が戻り始める。 | 目安:20〜100年 |
| 2. 回復段階:樹木の多様性 | 元々その土地にあった多様な種類の樹木が、ある程度揃うまでの時間。 | 目安:60〜120年 |
| 2. 回復段階:生態系の「魂」 | 絶滅危惧種を含む特定の動植物・菌類・微生物が織りなす複雑な相互作用が完全に復元されるまでの時間。 | 目安:150〜500年以上(ここが最も困難) |
| 2. 重要ポイント(研究の示唆) | 熱帯雨林は「見た目」や「炭素吸収機能」を取り戻すのは比較的早いことが分かってきた。 | ただし「本来の種構成(どの種がどれだけいるか)」が元に戻るには数百年かかる、あるいは二度と同じには戻らない、という警告もある。 |
| 3. なぜ「2085年」が危機的か | 「まだ60年ある」と感じる2085年までの期間は、原生林にとっては「深呼吸を1回する時間」にも満たないほど短い。 | 時間感覚が、人間側と森側でまったく違う。 |
| 3. 「点」→「面」への崩壊 | 森林が減ると、残った森が「島」のように孤立する。 | 移動範囲の狭い動物(例:ハイヅラハネジネズミ)は、火災や干ばつから逃げ場を失い、一気に絶滅へ向かう。 |
| 3. 絶滅の負債 | 森が減った影響は、すぐに表面化しないことがある。 | だからこそ、気づいた時には手遅れになりやすい(時間差で“ツケ”が来る)。 |
| 3. 気候変動との悪循環 | 森が減る → 地域の湿度が下がる → 乾燥が進む → 火災が増える、という負のループが起きる。 | 2085年は、その「修復不可能な分岐点」を超えてしまう時期として予測されている、という位置づけ。 |
ぱっと見、「森っぽく見える」ようになるまでが10〜20年くらいで、でも原生林に戻るには150〜500年以上もかかるんだね。
で、正直ちょっと軽く考えちゃってたけど、2085年って、原生林とか森林にとって「修復できるかどうかの分岐点」みたいな年なんだね。
それに、今(2025年)から2085年までの60年って、人間にとっては長いけど、原生林にとっては「はぁ〜」ってため息を一回つくくらいの短さだ、って聞いたらさ。
これ、ほんとに伐採すること自体をちゃんと考え直さなきゃいけない時が来てるんだな、って思うよ。
地球を生き物にたとえると、原生林って「地球の肺」って言われるよね。
その“肺”の一部が、たとえばアメリカ合衆国の約2倍くらいの面積で消えた、って考えると、極端に言えば「人間でいう右の肺がなくなった」みたいな話でも、大げさじゃない気がする。
出典:The world has lost one-third of its forests, but an end to deforestation is possible
しかも今の地球は、肺を半分、人類の都合に分け与えてきた。
それだけじゃなくて、肝機能みたいに水を整える湿地ですら、半分以上を経済活動の場所にして、そこで暮らす生き物たちから“家”も“家族との距離”も奪ってきたんだよね。
つまり、体で言えば、もう肺が半分しか残ってない状態。
出典:Modelling the impact of climate change on Tanzanian forests
このまま森林伐採を続けたら、2085年には、残ってるもう片方の肺まで地球から消えてしまうかもしれない。
それに怖いのは、たとえ「伐採を止めよう」って選択ができたとしても、いま加速している気候変動で乾燥が進んで、自然火災が起きて、人が機械で切らなくても燃えてなくなっていく──そういう現実もあるように思う。
だから、正直、年齢的に私は2085年を“自分ごと”としてリアルに感じにくい部分はある。
でも、若い世代に、まだ美しい地球を残したい。そう感じてるよ。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
ハイヅラハネジネズミに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin



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