11年後のレッドリスト|アフリカノロバ:湿った熱が、命を塞ぐ【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|アフリカノロバ:湿った熱が、命を塞ぐ【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

今回は、アフリカノロバ(学名:Equus africanus)と「家畜と湿球温度」の話です。

2014年の図鑑では、民間療法の薬の材料として狩猟されていたことが主な理由で、「CR:深刻な危機」とされていました。
そして最新のレッドリストでも、気候変動による干ばつなどの影響が重なって、「CR:深刻な危機」のままです。

だからアフリカノロバは今も、「湿った熱が、命を塞ぐ」──そんな状態なのだと思います。

この記事は短く、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2014評価(2015年公開)です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Equus africanus

⬇︎アフリカノロバの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

アフリカノロバ(African Wild Ass)
項目情報
和名アフリカノロバ(アフリカ野驢馬)
英名African Wild Ass
学名Equus africanus
分類哺乳類・ウマ目・ウマ科・ウマ属
分布東アフリカの乾燥地(エリトリア、エチオピア、ソマリアなど)
主な生息環境乾燥した平原、半砂漠、荒地
体長約200〜250cm(頭胴長)
体重約230〜275kg
寿命野生で約25年、飼育下で30年以上

特徴

  • 名前の由来:「ノロバ(驢馬)」はロバのことを指し、アフリカ原産であることからこの名が付けられました。
  • 家畜ロバの祖先:現存する家畜ロバは、このアフリカノロバを祖先としています。
  • 外見:灰色〜淡褐色の体色に、四肢の一部に黒い横縞をもつのが特徴。
  • 耐乾性:極めて乾燥に強く、数日間水を飲まずに生きられます。

生態と行動

  • 小規模な群れ:通常は2〜5頭程度の小さな群れ、または単独で行動します。
  • 食性:草、低木の葉、樹皮などを食べる草食性で、乾季には多肉植物から水分を摂取。
  • 行動範囲:水場を求めて数十km移動することもあります。
  • 繁殖:妊娠期間は約12か月で、1頭の子を出産。

最終評価2014年:アフリカノロバ「CR:深刻な危機」

アフリカノロバにとっての最大の脅威は、食用、そして民間療法の薬品の材料として狩猟されることである。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

観点2014年ごろの説明(図鑑で強調されがちだった点)2026年初頭の見え方(近年の研究・保全で目立ってきた点)
レッドリスト上の位置づけ「絶滅寸前(CR)」で、狩猟(食用・薬用)など“直接的に殺される圧”が大きい、という語られ方になりやすい。IUCN上もCRのままで、評価自体は改善していない(評価年と公開年のズレは起こりうる)。
脅威①:狩猟(食用・薬用)肉は食用、体の一部は民間療法に使われる、という“狩られる理由”が中心。狩猟圧は「消えた」わけではないが、地域の意識変化や取組で相対的に弱まったと整理されることがある。
脅威②:家畜との競争(草・水)2014時点では相対的に目立ちにくかった(または補助的扱い)。近年は、家畜との競争(飲み水・採食)+生息地の喪失が「いま効いている主要因」として強調される。
脅威③:生息地の断片化・土地利用土地利用変化・定住化・農業などで移動が妨げられる、という整理。競争とセットで、移動経路の遮断/利用可能な水場へのアクセス低下が“効き方の強い制限”として語られる。
脅威④:遺伝的汚染(家畜ロバとの交雑)交雑は“懸念”として触れられることがある。「野生としての純度が失われる」タイプのリスクとして、交雑が脅威リストに入る文脈がある(地域・根拠の扱いは資料によって濃淡あり)。
脅威⑤:気候変動(乾燥化・干ばつ)2014時点では、狩猟ほど主役ではない扱いになりがち。乾燥化が進むほど、水の争奪・採食条件の悪化が増幅され、家畜圧と“合体して致命的”になりやすい。
分布域エチオピア/エリトリア周辺(ダナキル等)に限られる、という理解。現在も主にダナキル周辺に限られ、適地(特に水からの距離)が分布を強く左右する、という解析が進んでいる。
個体数の目安「数百頭規模まで激減」など、危機の深さを示す説明。近年の文献では、野生で“600未満”規模という整理が見られる。
保全①:コミュニティ参加(監視・教育)保全の必要性は語られるが、仕組みは抽象的になりがち。地域の牧畜民を“スカウト(監視員)”として雇用・訓練し、保護と啓発を回す具体策が提示されている。
保全②:保護区・重要地の保護「保護が必要」という方向性。メッシール高原(Messir Plateau)での保護区設置の重要性が語られる。

出典:IUCN:Equus africanus
出典:Conservation of the Critically Endangered African Wild Ass in the State of Eritrea
出典:Predicting suitable habitat for the Critically Endangered African wild ass Equus africanus in the Danakil Desert of Eritrea

アフリカノロバは2014年評価以降もCRのまま改善が見られず、主脅威は狩猟中心の理解から、家畜との水・餌資源競争と土地利用による生息地断片化、干ばつを伴う気候変動へ比重が移っている。さらに家畜ロバとの交雑による遺伝的汚染が純系維持の障壁となる。分布はダナキル周辺に限定され、成熟個体は数十〜数百規模と推定される。狩猟圧は地域参加型保全で相対的に抑制されつつも残存し、保全は監視・教育と重要地の保護区化を統合して進める必要がある。

⬇︎アフリカノロバの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保護活動の種類内容の概要
生息地の保護乾燥地帯の放牧圧や農地拡大を制限し、生息地の砂漠・半砂漠環境を保全
密猟の防止肉や皮を目的とした違法狩猟を取り締まり、監視体制を強化
国際的な取引規制ワシントン条約(CITES)附属書Ⅰにより、国際取引を原則禁止
保護区の設定生息地を含む国立公園や自然保護区を整備し、持続的な管理を推進
遺伝的多様性の保全飼育個体の血統管理と野生復帰を視野に入れた繁殖計画を実施
市民・地域参加遊牧民や地域住民と協力し、家畜と野生ロバの共存モデルを構築
研究とモニタリング個体数・行動パターンの追跡、衛星タグによる回遊経路や資源利用の調査

主な取り組み

  • 生息地保全:砂漠や半砂漠の環境を守り、過放牧や開発を抑制
  • 密猟対策:肉・皮目的の違法狩猟を取り締まり
  • 国際保護条約:CITES附属書Ⅰで国際取引を禁止
  • 保護区整備:生息域を含む国立公園や自然保護区を管理
  • 遺伝的多様性保全:飼育下繁殖と血統管理を実施
  • 地域協働:遊牧民と協力し家畜と野生の共存を促進
  • 行動調査:衛星タグで移動経路や資源利用状況を把握

最後に

読んでみて、どんなふうに感じましたか?

気候変動で干ばつが増えて、2014年のころよりも、家畜たちと水や草を取り合う状況になってきてるのかなって思いました。
野生では「600未満」って書いてあるのも見かけたし、調べてたら「エチオピアでは過去35年間で個体数が95%減った」という報告がある、みたいな話も出てきました。
そこで気になったのが、2014年から今までの気温の変化というか、湿球温度の上がり方って実際どうなってるんだろう?ってことです。

わかる。私も最近は、気温も気になるんだけど、それ以上に湿球温度が気になってるんだよね。
そのへん、2014年からのデータをちゃんと調べてみるね。


観点2014年前後(図鑑・当時の理解)2024〜2026年頃(近年の調査・状況の整理)
脅威の中心(結論)人間による直接的な狩猟(食用・薬用)が大きい、という語られ方が強い。直接的な狩猟は残りつつも、気候変動に伴う乾燥化・高温化で生存環境が激変し、家畜との水・草の奪い合いが致命的になっている、という位置づけが強まる。
気温と湿球温度(WBT)の捉え方乾燥・高温の厳しさ自体は前提だが、脅威の説明は主に狩猟や人為圧に寄りやすい。高温の常態化と夜間の冷えにくさ(熱の逃げにくさ)が問題になりやすい。湿球温度は、値が上がるほど汗の蒸発が効きにくくなり、哺乳類の体温調節が難しくなる指標として注目される(危険域の考え方は研究で整理されている)。ただし、具体的な数値比較(2014年→現在)は観測地点・季節・湿度で大きく変わる。
なぜ湿球温度が危険なのか体温が上がれば汗などで冷やす、という一般理解。気温が高くても湿度が低ければ蒸発で冷やせるが、湿球温度が上がると蒸発が効かず、自力冷却が破綻しやすい。極端な湿球温度には生理学的な上限がある、という議論がある。
干ばつ(近年の環境ショック)乾燥地で資源が乏しい、という前提の延長で語られがち。2020年後半以降の雨季不振が連続し、広域的な干ばつが長期化した、という整理が多い(複数季の連続不振、回復に年単位を要するなど)。これが野生動物と人間社会の両方に圧をかけ、競争を激化させる。
水と草の争奪戦(家畜との競争)競争はあるが、最大脅威としては狩猟が前面に出やすい。干ばつで水場・草地が限られるほど、人は家畜を残り少ない資源へ集中させる。警戒心の強い野生個体が水場へ近づけず、渇き・飢え・衰弱が増える、という筋書きがより現実味を帯びる。
生息地の断片化土地利用の変化や移動経路の寸断が問題、という理解はある。人口増加や定住化、農業開発などが進むほど、季節移動ルートが遮断され、資源を追って動けない個体群が脆くなる。干ばつと組み合わさると影響が増幅しやすい。
個体数(規模感)危機的で、非常に少ない、という前提。成熟個体数がごく少ない規模(IUCNの表示では成熟個体数の幅が示される)で、回復の兆しが見えにくい、という整理。総個体数も数百頭規模に留まる推定が語られる。
長期トレンド(95%減など)長期的に減ってきた、という理解。1970年代など過去からの長期推移として大幅減少が示される一方、2014年以降も明確な回復は見えない、という位置づけ。
生息域の縮小分布が狭まり、限られた地域に残る。生息範囲の縮小が進み、現在は主にエチオピア(ダナキル周辺)とエリトリアの一部に限られる、という整理になりやすい。
遺伝的汚染(交雑)問題として挙げられるが、脅威の説明では狩猟に比べ前に出にくい場合がある。家畜ロバとの交配による交雑が、純粋な野生系統を薄める深刻な問題として再注目される。個体数が小さいほど影響が大きい。
脅威の優先順位の変化狩猟が主、という説明になりやすい。狩猟が一部で抑制されても、気候(熱と乾燥)と資源競争がそれを上回る速度で悪化し得る、という見立て。
2014年以降の保全活動保全は必要、という一般論。地域コミュニティを巻き込んだ監視・教育(スカウト等)の強化、バックアップ個体群の維持(飼育下繁殖)などが進む。ただし、気候要因は制御が難しく、対策が追いつきにくい。
まとめ「昔は人間が銃で追っていた」側面が強い。「今は熱と乾燥が追い詰めている」家畜と水や草を取り合う状況が最前線、という感触になる。

出典:An adaptability limit to climate change due to heat stress
出典:Heavy Rains Hit Drought-Stricken Horn of Africa
出典:IUCN:Equus africanus

ダナキル砂漠周辺の気温と湿球温度の変化(推定値・観測値)

項目2014年前後2024年〜2026年(現在)変化の傾向
最高気温 約 45°C級(低地)
参考:ダロル周辺の現地観測では日中45°Cに到達、また2013年10月に54°Cが記録された報告もあり
約 44〜45°C級(観測)
参考:エチオピア気象当局の月報(2024年5月)で、アファール州の一部地点で44.6〜44.8°C(極値)が記載
45°C級の極端高温が継続(地点と季節で振れ幅が大きい)
平均最低気温 約 24〜28°C(推定)
※低地の「日平均が30〜50°C級」という記述から、夜間も冷えにくい前提で保守的に推定
約 26〜30°C(推定)
※最高気温が44〜45°C級に達する月があるため、夜間の冷却不足(“夜も暑い”)を前提に推定
夜間の冷却不足が起きやすい(体感的な暑さが残る)
湿球温度 (WBT) 約 27〜30°C(推定)
例:45°C・相対湿度29%(現地観測値)を近似式で換算 → WBT ≈ 29°C
約 28〜31°C(推定)
例:44.6°C・相対湿度25〜35%(乾燥〜やや湿潤を仮定)で換算 → WBT ≈ 28〜31°C
“湿った熱”の条件が重なると危険域に近づきやすい(湿度次第で急上昇)

【出典】①Dallol(ダナキル低地)の現地観測(高温・湿度の記述含む):PMC論文 ②2024年5月の極端高温(Semera/Elidar など):Ethiomet「Monthly Climate Bulletin May 2024」 ③湿球温度(WBT)推定:Stull (2011) ④注:WBTは同じ気温でも湿度により大きく変動し、地点・季節・時間帯で上下します。本表のWBTは観測値および仮定条件にもとづく概算です。

昔は、狩猟が主な原因だったみたいだけど、今は家畜と野生のアフリカノロバが、気候変動の干ばつで少なくなった水場や牧草を取り合ってる状態みたいだね。
もしかすると、そんな必死な状況だから、彼らからしたら交雑どころじゃなくて、目の前の水と食べ物のことで頭がいっぱいなのかもしれないね。
ところで、湿球温度って、どれくらい上がると人間はもちろん、生き物に影響が出てくるんだろう?

これね。知るとちょっと怖くなる話なんだけど、ちゃんと調べてから伝えるね。


生き物の種類危険・限界のライン (WBT)起こる現象
人間(若くて健康)約 31℃ 〜 35℃2022年の最新研究では、31℃付近から生存が危ぶまれることが判明。
家畜(牛・馬など)約 26℃ 〜 29℃ロバの仲間もここに含まれます。これを超えると「熱ストレス」により、繁殖率の低下や多臓器不全が始まります。
鳥類約 30℃ 前後鳥は汗をかけないため、喘鳴(ぜんめい:口を開けて呼吸)で冷やしますが、高湿度下では機能不全に。
観点何が起きているか(仕組み)生き物への影響の出方(目安・例)
湿球温度(WBT)の意味湿球温度は「その空気の条件で、水を蒸発させてどこまで冷やせるか」を表す指標。つまり、汗や呼吸で体を冷やす“逃げ道”の太さを示す。WBTが高いほど蒸発冷却が効きにくくなり、同じ気温でも熱が体内に残りやすくなる。
なぜ「暑さ」と次元が違うのか気温が体温より高くても、乾いていれば蒸発で冷やせる。でも湿度が高いと蒸発が進まず、体温調節そのものが詰みやすい「日陰・風あり・水分補給あり」でも限界が議論され、若く健康な成人でWBT約31℃付近から危険性が示され、理論上の上限としてWBT35℃が挙げられる。
人間で起きること発汗しても冷えず、深部体温が下がらない(高体温)。状況次第で短時間でもリスクが上がる。作業能力の低下→熱中症リスク増。限界値は「風・日射・衣類・活動量」で前後するので、数値は“絶対値”というより“危険域の目安”。
家畜で起きること体の大きい哺乳類ほど、熱を捨てるのに蒸発に頼りやすい。湿度が上がると放熱が詰まりやすい。例として、Bos taurus(欧州系の牛)では臨界湿球温度が約28〜30℃とされ、超えると熱ストレスが急に厳しくなる。
鳥類で起きること鳥は汗をかけないので、口を開けた呼吸などの蒸発冷却に依存する。湿度が高いとそれが効きにくくなる。高湿度は鳥の蒸発放熱を阻害し、熱関連死亡リスクを上げる、という整理がある。
乾燥地の動物(アフリカノロバの感触)乾燥地の動物は本来「乾いているから蒸発で逃がせる」前提で耐えている面がある。そこに湿度上昇が混ざると、体温調節の前提が崩れやすい。さらに、水が足りない状況だと「冷やすほど脱水する」になり、熱と水不足のダブルパンチになる。WBT上昇はこの矛盾を強める方向に働く。
いちばん怖い形1回の極端イベントだけでなく、「危険域の時間が増える」ことで、採食・移動・繁殖など“生きる時間割”が削られていく。致死だけでなく、慢性的な体調悪化や繁殖成功の低下につながりやすい、という見立てもある。

出典:A physiological approach for assessing human survivability and liveability to heat in a changing climate

家畜の湿球温度の限界がだいたい26〜29℃くらいって話があるなら、もし近年のダナキル砂漠周辺がそれに近い湿球温度になってるとしたら、もう限界ギリギリってことだよね。

人間なら「ここ危ないな」って思ったら建物に入って冷やすとかできるし、鳥なら飛んで逃げられるかもしれない。でも野生のアフリカノロバは、日陰を見つけて、湿球温度が下がるのを待つしかないんじゃないかな。

たぶん、感覚としてはかなり近いと思う。

それと、日本のニュースで「気温がそこまで高くなくても熱中症になります」って言うのは、湿度や日差し、風の弱さみたいな条件が重なるからなんだよね。日本だと注意喚起は湿球温度そのものより、暑さ指数で出してるかはっきりは言えないけどね。

私も昔、太平洋側で荷下ろししてたとき、数字ほど暑くないのに気分が悪くなって熱中症っぽくなったことがあってさ。いま振り返ると、湿度が高くて体の熱が逃げにくい条件だったんだと思うと、ちょっと怖くなる。

7–8月 平均気温(℃)7–8月 平均湿度(%)7–8月 推定WBT平均(℃)
201427.372.523.4
201526.574.022.9
201626.378.023.2
201726.978.023.8
201828.273.024.4
201926.376.022.9
202026.777.523.6
202126.778.023.6
202227.575.524.0
202329.075.025.4
202428.977.025.6
202529.073.525.2
2026(予想)28.87625.4

2030年の東京はどれだけ「蒸し暑く」なる?|7–8月の推定湿球温度(ざっくり予想)

7–8月 平均気温(℃)7–8月 平均湿度(%)7–8月 推定WBT平均(℃)ひとこと
2014(参考)27.372.523.4「普通に暑い」側
2025(参考)29.073.525.2「蒸し暑さ」が一段上がる
2030(予想)29.67626.2平均でも“しんどい側”が常態化しやすい

※2030年は、2014–2025の7–8月「月平均」から直線近似して外挿した概算です(都市の年ブレが大きいので誤差は出ます)。
※推定WBT(湿球温度)は、気温と相対湿度からの近似式(Stull, 2011)で計算した概算です。
※WBTは「同じ気温でも湿度で大きく変わる」ため、年・月・時間帯で上下します(この表は“平均の雰囲気”を見るためのものです)。

※気温・湿度は「東京」の7月/8月の月平均から算出。WBT(湿球温度)は近似式で推定した概算です(厳密値ではありません)。

ちょっと調べたデータを表にしてみたんだけど、7–8月の月平均WBTは、
「2014年 ≈ 23.4℃ → 2025年 ≈ 25.2℃(約 +1.8℃)」
緩やかなカーブじゃなくて一気に上がってるのがわかるよね。

え?急上昇なのはわかるけど、その下の表の「2030年夏の予想」って、平均気温29.6度で、平均の湿球温度が26.2なの〜!
これって平均だよね。ってことは、暑い日はもっと上に振れるわけで、気温がかなり高い日が増えたり、湿度が高い日に重なると、湿球温度も30度近くまでいく日が出てきたりするってことじゃん。

うん、そこがいちばん怖いところだよね。
ただ、「平均が29.6度=40度超えが当たり前」ってところまでは、平均の数字だけでは言い切れないみたいだけどね。

でもさ、平均がじわっと上がるってことは、外仕事のきつい日も増えやすいってことだしね。湿度が高い日に重なると、湿球温度は一気に上がるし。実際湿度が高い時って息苦しくも感じるしね。

それで、科学の世界でもよく使われてきた「湿球温度35℃が理論的な限界」みたいな話があるんだけど、最近は生理学ベースで見ると、条件によってはそれより低い湿球温度でもかなり危険になり得る、って整理が進んでるんだよね。
出典:A physiological approach for assessing human survivability and liveability to heat in a changing climate

だから、2030年まであと4年しかないって考えると、「日本に住めなくなる」って断言は言い過ぎだとしても、少なくとも真夏に“外で普通に暮らす・働く”ってことが困難になる日もあるかもしれないってことなんだよ。


ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。

あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。

アフリカノロバに、あなたの5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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