※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
クロサイ(Diceros bicornis)は、
2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。
2020年、IUCNレッドリストで、【CR:深刻な危機】と評価されました。
つまり、2014年から2020年にかけて、クロサイは
「静かな荒野に、黒き影だけが残された」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるクロサイの最新評価は2020年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/6557/152728945
レッドリストの危機とグリーンステータスの希望
⬇︎クロサイの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | クロサイ(黒犀) |
| 英名 | Black Rhinoceros |
| 学名 | Diceros bicornis |
| 分類 | 哺乳類・サイ科 |
| 分布 | アフリカ東部〜南部(ケニア、タンザニア、ナミビア、南アフリカなど) |
| 生息環境 | サバンナ、乾燥林、低木地帯 |
| 体長 | 約3.0〜3.8メートル |
| 体重 | 約800〜1,400kg(最大1,800kg) |
| 寿命 | 野生で約35〜40年、飼育下で最大50年 |
| IUCN評価 | CR(深刻な危機:Critically Endangered) |
特徴
- 名前の由来:「クロサイ」と呼ばれるが、実際には灰色〜茶色の体色。シロサイとの区別は口の形(クロサイは尖った口)。
- 角:鼻に2本の角を持ち、先端は最大140cmに達することもある。
- 食性:主に低木や潅木の葉、枝、果実を食べるブラウザー(採食者)。
- 視力が弱い:視力はあまり良くなく、代わりに嗅覚と聴覚が非常に発達している。
- 性格:神経質で攻撃的な性格を持ち、突進行動をとることがある。
生態と行動
- 単独性:基本的に単独行動だが、母子や発情期には一緒に行動する。
- 縄張り:オスは縄張り意識が強く、糞や尿でマーキングを行う。
- 繁殖:妊娠期間は約15〜16か月で、1頭の子を産む。出産間隔は2〜3年。
- 子育て:子は母親と2〜3年過ごし、その後独立する。
- 脅威:最大の脅威は密猟。角が薬用・装飾目的で違法取引され、個体数が激減。
- 保護状況:保護区や国立公園での監視強化、密猟対策、個体移送プログラムが進められている。
2014年絶滅危惧種:クロサイ【CR:深刻な危機】
1960年代初頭には個体数10万を数えていたが、1995年にはクロサイの4亜種すべてでわずかに 2400頭となっていた。さいわいなことに、それ以後はクロサイの個体数は順調に回復し、今では 4200頭と推定されている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 動物や植物がどれくらい回復してきたかを評価する指標 |
| 提唱 | IUCN(国際自然保護連合) |
| 開始 | 2021年 |
| 評価範囲 | 過去・現在・未来(100年後)の回復度 |
| 表示 | 0〜100%でスコア化(100%=完全回復、0%=絶滅) |
特徴
- レッドリスト=「絶滅の危険度」
- グリーンステータス=「回復の度合い」
- 「もし保護活動がなかったら?」も推計する
- 保護の成果や将来の目標を見える化できる
国際自然保護連合(IUCN)のアフリカサイ専門家グループの最新の報告(2023年発表、2022年末時点のデータ)によると、クロサイの個体数は 6,487頭 まで回復している。
つまり、クロサイは「レッドリスト上では依然として崖っぷちにいるが、グリーンステータスで見ると、人間が支えることで崖を登り返している最中である」と表現できる。
⬇︎クロサイの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 密猟対策 | サイ角目的の密猟が最大の脅威。武装レンジャー配備、パトロール強化、ドローン監視などを実施 |
| 国際的な取引規制 | サイ角取引はワシントン条約(CITES)附属書Ⅰで全面禁止。違法取引ネットワークへの取締強化 |
| 保護区の設定 | 国立公園やサイ保護区(例:ナミビア、ケニア、南アフリカ)で集中的に保護 |
| 生息地管理 | 草原・低木林の生息環境を維持し、人間活動による生息地分断を防止 |
| 移送と再導入 | 密猟の少ない地域や保護区へ個体を移送し、安全な個体群を再構築 |
| 市民・地域参加 | 地域住民が観光収益や雇用で利益を得られる仕組みを作り、保護への協力を促進 |
| 研究とモニタリング | GPSや個体識別で行動範囲・繁殖成功率を追跡し、個体群の動向を監視 |
主な取り組み
- 密猟対策:武装レンジャーや監視技術でサイ角密猟を防止
- 国際規制:CITES附属書Ⅰによりサイ角取引を禁止
- 保護区整備:ナミビア・ケニア・南アフリカなどで専用保護区を設置
- 生息地保全:草原や低木林を保護し、生息地分断を防止
- 移送プログラム:安全地域への再導入で個体群を確保
- 地域協力:エコツーリズム収益で住民の保護意識を高める
- 科学調査:GPS追跡で個体数・行動範囲・繁殖をモニタリング
最後に
これを読んでみて、どのように感じましたか?
「支えないと絶滅する種を存続させる意味がわからない」
と、人為的要因は考えない?
「グリーンリストってできるいいね!」
と、前向きに考えますか?
感じ方は、さまざまあると思います。
| 観点 | 主な論点 | 具体例・説明 |
|---|---|---|
| 生物学的観点 | 自然淘汰ではなく人為的要因 | 絶滅の原因の99%以上は人間活動(生息地破壊・乱獲・外来種・気候変動など)。サイが銃に負けるのは「弱さ」ではなく「人為的事件」。 |
| 生態系のバランス(キーストーン種) | ある種が消えるとドミノ倒し的に他種や環境に影響。例:捕食者が消えると草食動物が増え、植生が破壊される。 | |
| 遺伝子多様性の価値 | 各種は進化の過程で独自の遺伝子を保持。失うことは「遺伝子図書館の焼失」。将来の薬・作物開発のヒントを失う可能性。 | |
| 現実的・経済的観点 | 生態系サービスの恩恵 | 森林の浄水、サンゴ礁の防波、ハチの受粉などは無償サービス。失えば人工的代替に天文学的コスト。 |
| エコツーリズムの価値 | クロサイなどの象徴種は観光資源。サファリ観光は外貨獲得や雇用創出につながる。保護が地域経済を支える。 | |
| 将来的・倫理的観点 | 原因を作った責任 | 絶滅の原因が人間にある以上、「放置」は無責任。影響を最小限に抑える義務がある。 |
| 未来世代への責任 | 今絶滅させれば未来世代はその種に触れる機会を永遠に失う。地球の豊かさを「借りている」立場として引き継ぐ義務。 | |
| 生命そのものの価値 | 生物の価値を「役立つか」で測るべきではない。存在そのものに固有の価値(内在的価値)がある。 |
「支えないと絶滅する種を存続させる意味がわからない」
この意見の最大の前提には、「人間が支えなければ絶滅する種は、自然淘汰において弱い種だ」といったことがある。
しかし、現代の絶滅危惧種のほとんどは「自然界の競争に負けた弱い種」ではない。
絶滅危惧種を保護することは、単なる感傷的な動物愛護ではなく、我々人類自身の生存基盤を守り、未来への責任を果たすための、極めて合理的で重要な活動である。
さらに、絶滅危惧種の研究や保護活動は、気候変動の「原因」と「結果」を解明し、その「対策」にも繋がる重要な役割を果たしている。
| 観点 | 内容 | 具体例・説明 |
|---|---|---|
| 1. 絶滅危惧種は気候変動の「影響を映す鏡」 | 指標生物として環境変化を映し出す | ホッキョクグマ:氷の減少が狩場を奪う → 北極圏の温暖化を可視化 サンゴ礁:海水温上昇で白化 → 海洋が吸収する熱の深刻さを示す 高山植物・ライチョウ:生息域を山頂へ追い詰められる → 温暖化への適応限界の象徴 |
| 2. 絶滅と気候変動の「原因は共通している」 | 生態系破壊が両方を悪化させる | 森林伐採:生物の生息地喪失で絶滅を招く+森林破壊でCO2排出 → 温暖化を加速 =一つの原因が「生物多様性の危機」と「気候危機」を同時に引き起こす |
| 3. 生態系保護は気候変動の「有効な対策」 | 自然を基盤とした解決策(NbS) | 炭素吸収・貯蔵:森林・湿地・マングローブ・海草藻場 → CO2吸収源となり温暖化を緩和 レジリエンス向上:サンゴ礁・マングローブ → 生物を守るだけでなく高潮や津波から人間社会も守る |
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を、本当にありがとうございました。
クロサイに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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