11年後のレッドリスト|キオビカオグロムシクイ:絶望の淵から、ひとすじの光を見つけた【IUCNレッドリスト比較】

キオビカオグロムシクイ 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

キオビカオグロムシクイ(Geothlypis beldingi)は、

2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。

2021年、IUCNレッドリストで【VU:危急】と評価されました。

つまり、2014年から2021年にかけて、

キオビカオグロムシクイは「絶望の淵から、ひとすじの光を見つけた」状態になりました。

※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるキオビカオグロムシクイの最新評価は2021年版です。それ以降の更新は行われていません。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/22721839/182929291

2014年から2025年へ:気候変動と絶滅危惧種の現実

⬇︎キオビカオグロムシクイの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

基本情報|キオビカオグロムシクイ(Belding's Yellowthroat)
項目情報
和名キオビカオグロムシクイ
英名Belding’s Yellowthroat
学名Geothlypis beldingi
分類鳥類・スズメ目・ムシクイ科
分布メキシコ南部(バハ・カリフォルニア・スル州周辺の湿地)固有種
主な生息地沼地、アシ原、湿地帯
体長約13cm
体重約10〜12g
寿命野生下で数年(詳細不明)
IUCN評価VU(絶滅危惧、2021年評価)

特徴

  • 名前の由来:鮮やかな黄色い胸と体色に、オスは黒い顔面マスクを持つのが特徴。
  • 外見:メスは黄色の体色だが顔の黒い模様はなく、オスと雌雄差がはっきりしている。
  • さえずり:高い声でさえずり、縄張りを主張する。
  • 固有性:バハ・カリフォルニア・スル州に限定された固有種で、世界的に非常に限られた分布。

生態と行動

  • 生息環境:湿地やアシ原に依存し、そこに営巣。環境破壊や農地転換で生息地が激減している。
  • 繁殖:草本やアシの茂みにカップ型の巣を作り、2〜4個の卵を産む。
  • 食性:主に昆虫を捕食する。低い草や湿地の植生で採餌することが多い。
  • 行動:目立つさえずりと縄張り性を持ち、オスは繁殖期に強くなわばりを守る。
  • 脅威:湿地開発、農業による水域の減少、外来種による影響などで個体数は減少傾向。

2014年絶滅危惧種:キオビカオグロムシクイ【CR:深刻な危機】

最近の調査によって、この種は従来考えられていたよりも多くの場所で見られることがわかったが、分布域は小さく、生息数は少数でかつ分断されているため、ハリケーンのような大規模な災害に対して弱い。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

項目内容
発生数の傾向毎年増えているわけではないが、平年を上回るシーズンが多数(2014〜2024で9シーズン)
記録的な年2020年:観測史上最多の30個の嵐、14ハリケーン、7メジャーハリケーン
2017年:壊滅的被害をもたらす強力ハリケーンが相次ぐ
強度の変化メジャーハリケーンの割合増加、急発達(Rapid Intensification)の頻発
気候変動の影響– 海水温上昇 → 強力化しやすい
– 大気の水蒸気量増加 → 降雨量増加、洪水被害拡大
– 移動速度低下 → 停滞による長時間被害
専門家の見解「数」よりも「質」の変化が深刻。ハリケーンは より強く、より多くの雨を降らせ、より危険に なっている
今後の見通し2025年シーズンも平年を上回る活動が予測され、備えの重要性が強調される

出典:Climate Change Indicators: Tropical Cyclone Activity

  1. キオビカオグロムシクイの脆弱性:ごく限られた、点在する湿地にしか生息できず、個体数が少なく分断されている。
  2. 気候変動によるハリケーンの脅威増大:ハリケーンがより強力になり、活動が活発なシーズンが頻発している。

この二つが組み合わさることで、キオビカオグロムシクイのような固有種にとって、存続を揺るがす脅威がかつてなく高まる。

まさに、「逃げ場のない場所に、より強力な脅威が、より頻繁にやってくる」という最悪のシナリオが現実味を帯びている。

⬇︎キオビカオグロムシクイの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

保護活動の種類内容の概要
生息地の保護メキシコ・バハカリフォルニア半島南部の湿地・マングローブ林を保全し、開発や観光圧から守る
保護区の設定ラグーンや河口域を自然保護区に指定し、生息地を維持管理
外来種対策湿地に侵入する外来植物や捕食者の管理を行い、繁殖環境を確保
水資源管理湿地の水量確保や水質維持を図り、農業・観光による利用圧を軽減
市民・地域参加地元住民や観光客への啓発活動を通じ、湿地保全への理解と参加を促進
研究とモニタリング個体数や繁殖成功率の調査、生息地変化の追跡を継続

主な取り組み

  • 生息地保全:バハカリフォルニア南部の湿地・マングローブを守る
  • 保護区設定:ラグーンや河口を自然保護区に指定
  • 外来種管理:繁殖地に侵入する外来植物や捕食者を抑制
  • 水資源管理:湿地の水量と水質を保全
  • 地域参加:住民や観光客への啓発で保全意識を高める
  • 科学研究:個体数・繁殖状況を調査しモニタリング

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「人類が守ってやるから大丈夫!」

と、神の領域ですか?

「最近雨の降り方がおかしい」

と、気候変動を肌で感じてますか?

感じ方は、いろいろあると思います。


近年の気候変動は、もう遠い未来の脅威ではなく、私たちの生活に直接影響を及ぼす「現在の危機」として、その深刻さを増している。

科学的なデータは、地球が前例のない速度で温暖化しており、その影響が極端な気象現象として世界中で顕在化していることを明確に示している。

項目内容
気温上昇– 2023・2024年:観測史上最も暑い年(WMO)
– 2024年は産業革命前比 +1.55℃ → パリ協定目標1.5℃を単年で超過
– 日本:100年あたり+1.40℃、猛暑日増加・冬の寒さ緩和
温室効果ガス– 2023年 CO₂濃度:420ppm(産業革命前278ppm比で+51%)
– メタン・亜酸化窒素も過去最高更新
海洋の影響– 海洋貯熱量:8年連続で過去最高
– 海洋熱波 → サンゴ白化・生態系破壊
– 海面上昇:1993–2002年 2.1mm/年 → 2015–2024年 4.7mm/年
– 海洋酸性化:貝類・サンゴ・漁業に深刻な影響
極端気象– 豪雨:気温+1℃で水蒸気+7% → 集中豪雨・線状降水帯が増加
– 熱波:頻発・長期化、かつては「数十年に一度」が常態化
– 台風/ハリケーン:数は横ばいだが強度(Cat4・5)の割合増加
科学的コンセンサス– IPCC第6次報告書:人間活動が温暖化の原因と断定
– 排出が現状のままなら影響はさらに深刻化
– 2035年までに2019年比60%削減が必要

このデータが示す通り、地球システム全体に及ぶ深刻な変化が起きている。

この未来を回避できるかどうかは、まさに今を生きる「わたしたち」の選択と行動だと思う。

再生可能エネルギーへの転換や、省エネルギーの徹底など、世界全体で温室効果ガスの排出を劇的に減らしていくことが、唯一の解決策となる。

しかし忘れてはいけないのは、産業革命以前と比べた世界の平均気温上昇を「1.5℃」に抑えるという目標まで、あと5年しかないということだ。


ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。

あなたの貴重な命である5分間を、本当にありがとうございました。

キオビカオグロムシクイに、あなたの5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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