11年後のレッドリスト|オオバマホガニー:未来を守る根が、いま砂に崩れ落ちている【IUCNレッドリスト比較】

オオバマホガニー 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

オオバマホガニー(Swietenia macrophylla)は、

2014年、図鑑に【VU:危急】として分類されていました。

2023年、IUCNレッドリストで【EN:危機】と評価されました。

つまり、2014年から2023年にかけて、

オオバマホガニーは「未来を守る根が、いま砂に崩れ落ちている」状態になってしまいました。

※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるオオバマホガニーの最新評価は2023年版です。それ以降の更新は行われていません。

この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。

※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/32293/68104718

オオバマホガニーが問いかける、私たちの選択

⬇︎オオバマホガニーの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

基本情報|オオバマホガニー(Big-leaf Mahogany)
項目情報
和名オオバマホガニー(大葉マホガニー)
英名Big-leaf Mahogany / Honduras Mahogany
学名Swietenia macrophylla
分類被子植物・双子葉類・センダン科(Meliaceae)
分布中南米(メキシコ、ベリーズ、ホンジュラス、ブラジル、ボリビア、ペルーなど)
主な生育地熱帯広葉樹林(標高400〜600mまでの湿潤林に多い)
樹高最大約60m、直径は2m近くになることもある
樹齢数百年生きる個体も存在

特徴

  • 名前の由来:大きな葉(macrophylla)をもつことから学名がついた。
  • 外見:樹皮は灰褐色で深い割れ目があり、葉は偶数羽状複葉で光沢をもつ。幹はまっすぐに伸び、樹形が美しい。
  • 材質:赤褐色〜黄金色の美しい木材を産し、加工性・耐久性に優れるため「世界三大銘木」のひとつとされる。家具・楽器・建材などに利用。
  • 花と実:花は小さく黄緑色、芳香がある。果実は大きなさや(蒴果)で、熟すと裂けて翼のある種子を飛ばす。

生態と行動

  • 生育環境:湿潤な熱帯林に生育し、落葉して乾季を越す。直射日光に強く、先駆種として伐採跡地にも定着することがある。
  • 繁殖:風によって種子が拡散する。樹木は成長が遅めだが、寿命は長く、成熟林を形成する。
  • 生態系での役割:森林の高木層を構成し、鳥や昆虫にとっての重要な生息・採餌場所となる。

保全状況

  • IUCNレッドリスト:VU(危急)に分類されている。
  • CITES(ワシントン条約):附属書IIに掲載され、国際取引が規制されている。
  • 脅威要因:高級木材としての過剰伐採、熱帯林の開発・農地転換による生息地喪失。
  • 保護活動:植林事業や持続可能な林業認証(FSC認証)などが進められている。

2014年絶滅危惧種:オオバマホガニー【VU:危急】

カリブ海のマホガニーやホンジュラスのマホガニーが過剰な伐採によって商取引から消えてしまってから、オオバマホガニーがこの属で取引上もっとも大切な種になっている。しかし、商取引関係者の誰もが懸念しているように、保全活動を強めない限りこの種も同じように商取引から消滅することになるだろう。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

かつて「無限の資源」とさえ思われたオオバマホガニーだが、

その姿は中南米の原産地から急速に失われつつある。

このまま有効な対策が講じられなければ、

かつて、カリブ海マホガニー(Swietenia mahagoni)やホンジュラスマホガニー(Swietenia humilis)が辿ったように、市場からその姿を消し、

手に入れることが極めて困難な「幻の木材」となる日は、そう遠くない未来かもしれません。
出典:真正マホガニーを求めて

⬇︎オオバマホガニーの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

保護活動の種類内容の概要
繁殖地の保護種子や苗木を守るため、採取制限や天然更新を補助する植林活動を実施
過剰伐採の防止違法伐採を規制し、持続可能な森林管理(FSC認証など)を推進
森林劣化対策焼畑農業・牧草地化による森林消失を防ぎ、再植林や森林再生活動を実施
国際的な取引規制ワシントン条約(CITES)附属書Ⅱにより、国際商業取引を規制
保護区の設定アマゾン熱帯林など主要分布域を保護区・国立公園として指定
市民・地域参加地域住民の森林管理参加、持続可能な林産物利用や環境教育を推進
研究とモニタリング遺伝的多様性・成長率・更新状況を調査し、長期的な森林モニタリングを実施

主な取り組み

  • 繁殖地保護:種子や苗木を守り、天然更新や植林を支援
  • 過剰伐採防止:違法伐採を取り締まり、持続可能な林業認証を推進
  • 森林保全:焼畑や牧草地化を制限し、再植林や森林再生を促進
  • 国際保護条約:CITES附属書Ⅱによる国際商業取引の規制
  • 保護区整備:アマゾン熱帯林を中心に保護区・国立公園を指定
  • 地域参加:住民と協力した森林管理や環境教育を推進
  • 調査研究:遺伝的多様性や成長動態を長期モニタリング

最後に

これを読んでみて、どのように感じましたか?

「ダメならチーク切れば?」

と、代わりの木を倒しますか?

「人と木は時間軸が違うのにね…」

と、数百年かけて育った木を憐れみますか?

感じ方は、十人十色あると思います。

そこで、カリブ海マホガニー(Swietenia mahagoni)やホンジュラスマホガニー(Swietenia humilis)などが、

市場から姿を消したのは「絶滅したのではないか?」と気になったので調べてみた。

項目商業的絶滅 (Commercial Extinction) 生物学的絶滅 (Biological Extinction)
状態個体数が激減し、商業利用が成り立たない最後の1個体が失われ、完全に消滅
種の存在⭕ まだ存在している❌ 存在しない
回復の可能性🔺 保護活動次第で回復の可能性あり❌ 回復不可能
主な原因乱獲・過剰伐採乱獲、生息地破壊、環境汚染、外来種、気候変動など複合的要因
人間への影響資源(食料・木材など)が利用できなくなる生態系全体のバランスが崩れ、予測不能な影響
代表例ニシン、マホガニー、クロマグロドードー、リョコウバト、ニホンオオカミ

出典:カナダ漁業海洋省(DFO)の科学諮問事務局(CSAS)発行のレポート

「商業的絶滅」と「生物学的絶滅」は、似ているようで全く異なる状態を指している。

商業的絶滅は、自然界からの「このままでは危険だ」という最後の警告だと感じ取り、

早急に採取をやめて対策をしなければならない。

そして、この警告を無視し続けると、取り返しのつかない生物学的絶滅へと繋がる。

だけど、オオバマホガニーが『金のなる木』に見える人たちからしたら、

オオバマホガニーは「生物」ではなく「商品」にしか見えていないので、この問題は根が深い。

ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。

あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。

オオバマホガニーに、あなたの5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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