11年後のレッドリスト|エクアドルヤブシトド:声は戻っても、森は狭い【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|エクアドルヤブシトド:声は戻っても、森は狭い【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(
DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

今回は、エクアドルヤブシトド(学名:Atlapetes pallidiceps)の「浮気調査」をしてみた話です。

2014年の図鑑では、人が景観に手を入れたことで生息地が傷んだりして、この種は「CR:深刻な危機」と評価されていました。ところが最新のレッドリストでは、成熟個体数は160〜226と推定され、個体群の動向が安定したことから「EN:危機」になっていて、ひとつランクが下がっています。

ただ、それでもエクアドルヤブシトドは今も、「声は戻っても、森は狭い」状態なんだと思います。

この記事は短く、5分で読めます。(今回は少し長め)
よかったら最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2020評価(2020年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※2026年時点で、グリーンステータスにおける最新評価は2021評価(2021年公開)です。(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Atlapetes pallidiceps

浮気調査で見えた結論|CRからENへ、それでも森は狭い

⬇︎エクアドルヤブシトドの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

基本情報|エクアドルヤブシトド(英名:Pale-headed Brushfinch)
項目情報
和名エクアドルヤブシトド
英名Pale-headed Brushfinch(Pale-headed Brush-finch)
学名Atlapetes pallidiceps
分類鳥類・スズメ目・ホオジロ科(Passerellidae)
分布エクアドル南部(主にアズアイ県ユングイーリャ渓谷周辺/リオ・フボネス水系の乾燥した谷)
主な生育地乾いた谷の低木林(スクラブ)や、茂みと草地が入り混じる半開放環境(谷筋の植生、竹(Chusquea)のまとまり、休耕地・崩壊地の再生植生など)
大きさ全長 約16cm
体重34.7g(成鳥雌の記録例)
寿命不明(野生下の寿命データは限定的)

特徴

  • 名前の由来:種小名「pallidiceps」は「淡い(pallid-)頭(-ceps)」を意味するラテン語由来で、「白っぽい頭」の特徴に対応する。
  • 見た目:淡い(白っぽい)頭部と、淡い灰褐色の上面をもつ小型のヤブシトド類で、全体として“白い頭が目立つ”。
  • 希少性:確認されている分布域が極端に小さく、局所的な個体群に依存する。
  • 保全状況:IUCNではEN(危機)として扱われ、成熟個体数は250未満と見積もられる。かつてはCR(深刻な危機)だったが、保全の進展などを背景に2011年にENへ見直された。

生態など

  • 生育環境:乾燥気味の谷地形に成立する低木の茂み(スクラブ)と草地のモザイクに依存し、渓流や灌漑水路に近い斜面の植生で繁殖・採餌が確認されている。
  • ふえ方(繁殖):茂みの中に巣を作り、報告例では1〜3卵(多くは2)のクラッチが記録されている。
  • 繁殖上の問題:テリバネコウウチョウ(Shiny Cowbird)の托卵(brood parasitism)が繁殖成功を下げる重要因子とされ、托卵個体の管理(駆除)によって個体数が増加したことが報告されている。
  • 脅威:生息地の喪失・劣化(開墾や土地利用の変化など)に加え、托卵圧が複合的に効くとされる。

出典

最終評価2020年:エクアドルヤブシトド「EN:危機」

生息域はエクアドル南西部のきわめて小さな領域に限られており、1998年に予期せぬ再発見が興奮をよぶまで、絶滅したと考えられていた。……人間が景観に手を加えたことによる生息地の劣化が、この鳥の限定的な分布のおもな原因と考えられる。

出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

項目2014年の図鑑現在(2026年確認)
種名(和名)エクアドルヤブシトドエクアドルヤブシトド
英名Pale-headed BrushfinchPale-headed Brushfinch
学名Atlapetes pallidicepsAtlapetes pallidiceps
分類(科)ホオジロ科(図鑑表記)Passerellidae(新世界のスズメ類。旧来の分類と扱いが変わっていることがある)
絶滅危惧カテゴリ(レッドリスト)絶滅危惧 IA類(CR:Critically Endangered)絶滅危惧 IB類(EN:Endangered)
評価の根拠(基準)図鑑内の説明(ごく狭い範囲・個体数の少なさ・繁殖の不安定さ等)EN(基準D:成熟個体数が非常に少ないことを主因とする評価)
評価年と公開(版)図鑑時点ではCRとして紹介(2014年版掲載)レッドリスト:2020年に評価され、2020年版として掲載(BirdLife/IUCNの扱い)
カテゴリ変更の意味合いCRとして紹介(最も高い危険度帯)CR→ENはカテゴリが一段階下がったことを示す一方、カテゴリ変更は状況改善だけでなく、保全の実施・知見の増加・評価の更新などでも起こり得る
個体数(成熟個体数の目安)図鑑記述:おおむね「100くらいのつがい」相当の小集団として説明IUCN画面表示:成熟個体数 160–226
個体数の傾向図鑑記述:少しずつ増えている、ただし不安定IUCN画面表示:Stable(安定)
分布(国・地域)エクアドル南部の限られた範囲(図鑑の地図・本文で説明)エクアドル南部の極小範囲に限定(主にYunguilla Valley周辺として扱われることが多い)
生息環境図鑑記述:人間が景観に手を加えたことによる生息地の劣化が背景低木林・二次植生など限られた環境に依存し、適地の少なさが制約になり得る
主な脅威(図鑑が強調)生息地劣化、繁殖の阻害(托卵鳥の影響を示唆)生息地要因に加え、托卵(ウシドリ類)など繁殖成功を下げ得る要因が重要視され、管理対象として語られる
托卵鳥(名称)図鑑表記:テリバネコウウチョウ(托卵する鳥)Shiny Cowbird(Molothrus bonariensis)として知られ、托卵管理が保全の柱として言及される
保護の枠組み図鑑記述:再発見後、保護区購入・徹底的な管理で個体数が増えた生息地保全と托卵対策などの集中的管理が、存続を支える要素として扱われる
新しい指標(グリーンステータス)図鑑にはなしGreen Status:Critically Depleted(回復度が極めて低い状態)
種の回復スコア図鑑にはなしIUCN画面表示:Species Recovery Score 8%
まとめ(現状の読み取り)図鑑時点:絶滅寸前帯(CR)で、管理次第で増減しうる不安定な希少種として記述レッドリスト上はENで、個体数は小さいまま安定が示される一方、回復度(Green Status)は低く、保全の継続が前提になりやすい

出典

2014年版図鑑では本種はCRとして扱われたが、IUCNレッドリストでは2020年評価でEN(基準D)に位置づけられている。成熟個体数は160〜226と推定され、個体群動向は安定とされる。一方、分布はエクアドル南部の極小域に限定され、生息地劣化や托卵(ウシドリ類)による繁殖阻害が主要リスクとして重要である。さらにグリーンステータスではCritically Depleted、回復スコア8%とされ、存続は集中的管理の継続に強く依存する。

⬇︎エクアドルヤブシトドの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保護活動の種類内容の概要
生息地の買い取り・保護区の設置再発見後に、生き残っていた乾燥低木林(谷の斜面・小渓谷・農地縁の茂み等)を守るため、土地の購入と保護区(主にユングイージャ周辺)の確保・管理を進める。生息地が極端に小さいため、「残っているパッチを守る」こと自体が最優先の対策になる。
フェンス設置・家畜侵入の抑制牛やヤギの侵入を防ぐためのフェンス整備・維持を行い、生息地の踏圧や劣化を抑える(必要に応じて、管理としての放牧を“低強度”で扱う議論もある)。
托卵(寄生)対策(シキンカウバード)繁殖成功率を下げる大きな要因であるテリバネコウウチョウ(Shiny Cowbird)の影響を減らすため、巣の監視、托卵の除去、状況により個体の除去(射撃など)を実施・検討。これにより繁殖成功が改善し、個体群が増加したと報告されている。
生息地管理(遷移の調整・半開放環境の維持)本種が使う“低木が密で、ところどころ開けた”ような環境を維持するため、植生の遷移(藪化・樹林化)を見ながら管理する。選択的な伐採や、低強度の放牧を「半開放の藪」を保つ手段として検討する提案もある。
火災の予防・初期対応生息地が小さいため、火災は一度で致命的になり得る。現地では、種の重要性が共有されたことで住民が集まり、火災を消し止めた事例が報告されている。見回り・火入れ抑制・燃えやすい箇所の管理など、火災を起こさない/広げない体制が重要になる。
調査・モニタリング(個体数・繁殖・生息地)個体数やつがい数(なわばり数)の把握、繁殖成績(巣の成功率)の継続調査を行い、保全策の効果を検証する。再発見時には血液サンプル採取など基礎データ収集も行われ、翌シーズン以降の集中的モニタリングの必要性も提案されている。
周辺地の保全・環境教育(地域参加)“保護区の外”にも点在する可能性がある小さな生息地パッチを守るため、土地所有者への働きかけ、環境教育、必要に応じた小規模区画の囲い込み支援などを進める(保護区だけで完結せず、谷全体での協力が鍵になる)。

出典

最後に

読んでみて、どう感じましたか?

「成熟個体数 160〜226」って書いてあったけど、これってたぶん目視での観察から出た数字なんだよね。しかも226って、最後が「6」まで入ってて、大雑把じゃなくてわりとはっきりした数字が書いてあるのがすごいなって、単純に思ったんだけど。やっぱり昔テレビとかで拍手の数を数える『日本野鳥の会』みたいな人たちが数えたってことだよね?

最近はどうなんでしょうね。もしかするとドローンとか使ってたりするかもしれないですよね。ちょっと調べてみます。


項目内容要点
ドローンが「個体数カウント」に向きにくい理由(環境側)エクアドルヤブシトドは、開けた空間を飛び回るというより、藪や茂み、谷筋の濃い植生の中で行動する時間が長い。こうした場所は上空からの目視・撮影では植生に遮られやすく、鳥そのものが画面に出にくい。上空視点は「見える前提」が崩れやすい
ドローンが「個体数カウント」に向きにくい理由(種の検出側)小型で背景に溶け込みやすい鳥は、空撮映像から「どれが対象個体か」を確定しにくい。熱画像も万能ではなく、植生・地形・時間帯・気温条件で検出精度が揺れる。画像からの種同定と個体識別が難題
人力が核になる理由この種の現地調査は、姿を追うというより「音(声・さえずり)」で存在を拾うやり方が中心になりやすい。とくに繁殖期の鳴き交わしや、縄張り個体の反応を手がかりに分布を押さえる。目ではなく耳がセンサーになる
基本の数え方(テリトリー・マッピング寄り)調査者が区画ごとに歩き、反応地点を地図上に積み上げていく。毎年の比較では、占有されているテリトリー(縄張り)の数をベースに「前年・翌年の情報で補う」「活動が低い時間帯は前年と同程度とみなす」など、現場条件に合わせた推定が入ることがある。「占有テリトリーの積み上げ」が母数になりやすい
プレイバック(録音音声の再生)が使われる理由声が出にくい条件や、藪で姿が切れる条件でも、録音音声への反応で在・不在や位置情報を取りやすい。継続調査では、同じテリトリーの個体を録音で追跡し、年ごとの入れ替わり(ターンオーバー)推定に使うこともある。反応を引き出して検出率を上げる
「226」のように端数が出る理由推定が「ざっくり丸め」ではなく、区画ごとの占有テリトリー(または歌うオス等の反応点)を足し上げる設計になりやすいから。複数パッチ(飛び地状の生息場所)を合算すると、結果が端数のある実数寄りの値になりやすい。丸め値ではなく合算値になりやすい
「160〜226」のように幅が出る理由検出率(鳴く/鳴かない、調査時刻、天候、植生密度)や到達できる範囲の差で、確実に押さえた下限と、条件から見て追加で占有が見込まれる上限を分けて示すことがある。下限=確実、上限=推定を含む、になりやすい
ドローンが役立つ「別の場面」鳥を直接数えるよりも、生息地側(火災、伐採、植生改変など)の監視・記録で価値が出やすい。広域の状況把握や、火災の検知・延焼状況の把握などはリモートセンシングの得意領域。数える道具というより、守るための監視道具

出典

やっぱり226って数字は、研究者が保護区のヤブの中を歩き回って数えた結果なんだね。基本は一夫一妻だから、「さえずるオス1羽=つがい(2羽)」って換算するみたいだけど、もしちょっと浮気しちゃってるオスがいたら話がややこしくなるよね。だからこそ、160〜226みたいに「〜」が付いて幅があるのかな。

「エクアドルヤブシトドの浮気疑惑」気になりますね。調べてみます。


項目内容要点
社会的なつがい関係(見た目の一夫一妻)エクアドルヤブシトドは、繁殖期にオスとメスが同じ縄張り内で繁殖し、巣での育雛に関与する「つがい繁殖(社会的単婚)」として扱われる。現場で観察できる繁殖単位は「縄張り+つがい」が基本になる。
遺伝的な父性のずれ(隠れた浮気の可能性)鳥類では、見た目は一夫一妻でも、DNAでみると巣内のヒナの一部が別オス由来(Extra-pair paternity)となる例が広く知られている。一方、この現象が当該種でどの程度起きるかは、公開情報だけでは特定しにくい。「浮気」があっても生活単位(縄張り内に雌雄がいる)は崩れにくいことが多い。
個体数推定(さえずり・反応を使う調査)視認しづらい環境では、調査者が生息地を踏査し、さえずりの位置を記録する方法や、録音を再生して反応を確認する方法(プレイバック)が用いられる。ヤブの中に潜む種では、この手法が個体数推定の基盤になりやすい。上空からの撮影よりも、地上での音声ベースの調査が効きやすい。
「さえずるオス1羽=つがい(2羽)」換算の妥当性さえずりを縄張りの指標として扱い、縄張り数から繁殖ペア数を推定し、個体数に換算する考え方は、調査設計として一般的に成立する。ただし、繁殖失敗・非繁殖個体の混在・季節差などで誤差は生じうる。換算は有効だが、推定値には不確実性(幅)が残る。
「160〜226」の幅が生じる代表的な要因個体数レンジは、検出確率(鳴いても聞き漏らす/鳴かない個体がいる)、調査年・季節差、調査範囲のカバー率、推定モデルの前提などが重なって生じるのが一般的で、特定の単一要因(例えば「浮気」)だけで説明されることは少ない。「〜」は、だいたい“推定の誤差幅”と考えるのが自然。
フローター(縄張りを持たない個体)の位置づけ鳥類では、縄張りを持つ繁殖個体とは別に、縄張りを持たず空席待ちをする個体(フローター)が存在し得る。こうした個体は、音声による縄張りマッピングでは拾いにくく、推定レンジの不確実性に関わり得る。数のブレは「見えない個体(非繁殖・無縄張り)」でも起こりうる。
デュエット(声の掛け合い)と調査への関係本種は、録音資料の公開上「duet」として扱われる音声もあり、声の応答(雌雄の掛け合いに見える現象)が観察される場合がある。調査上は、反応の有無や位置の再現性が、つがいの存在や占有状況の判断材料になり得る。「デュエットが浮気を防ぐ」とは断定しにくいが、存在確認には役立ちうる。

出典

結果としては、「こっそりしている可能性はあるけど、家庭(巣)は崩壊していない」ってことになりましたね。つまり、この160〜226みたいな幅は、フローターっていう、いわゆる独身で縄張りを持たない鳥たちが、巣や縄張りが空くのをずっと鳴かずに待ってるから、確認しづらいってことなんだね。

それに加えて、オスとメスが声を合わせる「デュエット」で、フローターが入りにくい空気を出してるのかもしれませんね。なんだか人間の世界と少し似てる気がして、感心してしまいました。

ところで、人間の世界でも、最近は独身を選ぶ人が増えてきていますよね。鳥の世界はどうなのか、さらに動物全体で「独身を選ぶ」みたいな生き方をする種が増えているのか、少し長くなりますけど、気になったので調べさせてもらいます。


項目内容要点
実家暮らしの独身という戦略(ヘルパー)鳥類や哺乳類の一部では、繁殖できる年齢になってもすぐに独立繁殖せず、親の縄張りにとどまって子育てを手伝う個体が出る。協同繁殖では、このような個体はヘルパー(helpers at the nest)として扱われる。独身=失敗ではなく、協同繁殖の一形態として成立することがある。
なぜ実家に残るのか(住宅難・生態学的制約)独立して繁殖するための縄張りや相手が得にくい状況(生息地の飽和、良い縄張りの不足、分散のコストが高いなど)では、無理に独立して失敗するより、親元で生存率や経験を稼ぎ、将来の繁殖機会を待つほうが適応的になり得る。住宅事情が厳しいと、待機戦略が合理的になりやすい。
人間社会との類似として言える範囲人間の「実家に残る若者」と構造が似て見える部分はあるが、生物学的には道徳評価ではなく、コストと利益(独立繁殖の難易度、待機の利益)で説明される現象として扱われる。似て見えても、評価軸は社会規範ではなく適応度の損益。
環境悪化と「離婚」の増加(例:アホウドリ類)一生連れ添うことで知られる種でも、つがい解消(divorce)が起きる。黒眉アホウドリの長期データでは、離婚率が年によって変動し、1%未満から最大で約8%程度まで振れることが示された。離婚はゼロではなく、年によって増減し得る。
離婚率が上がる条件黒眉アホウドリでは、繁殖失敗の後に離婚が起きやすく、さらに海面水温が高い年ほど離婚率が高まる傾向が示された。環境の変動が、つがい維持のコストや繁殖成績に影響している可能性がある。環境ストレスが増えると、つがい維持が不安定になり得る。
「不景気だと婚姻率が下がる」類似の扱い環境が悪化して繁殖の見通しが下がると、つがい関係が維持されにくくなる点は、人間社会の比喩としては理解しやすい。ただし、動物では「相手のせいにする」などの心理的説明は証拠が薄く、繁殖成績と環境条件から記述するのが基本になる。たとえ話は可能だが、因果は繁殖成績と環境条件で捉える。
過密が招く「非繁殖化」の例(ユニバース25)実験的に衣食住が満たされた閉鎖空間でマウスを高密度にすると、社会行動が崩れ、育児放棄や攻撃性の変化などが拡大し、最終的に繁殖が止まって集団が消滅に向かったと報告されている。過密と社会構造の崩壊が、繁殖停止を引き起こし得る。
「美しい個体(Beautiful Ones)」の行動ユニバース25では、闘争や求愛から退き、交尾行動をほとんど示さず、毛づくろいなど自己維持に偏った個体群が観察されたとして紹介される。非繁殖化が、行動の偏りとして現れることがある。
解釈上の注意点ユニバース25は強く人工的な条件(閉鎖・高密度・社会構造の破綻)で起きた現象であり、そのまま人間社会の未来予測に直結させるのは慎重さが必要とされてきた。強い示唆はあるが、単純な一般化は危険。

出典

いや〜、なんて言えばいいのか……。まさか人間と同じようなことが、動物の世界でも起きてるんですね。過度なストレスで「アホウドリの離婚率が上がる」なんて、最初は一瞬笑っちゃいましたけど、これ笑い話じゃないですね。

ほんとに、SNSならネタにされそうな話なんですけど、アホウドリ側からしたらかなり深刻なんですよね。温暖化の影響で海水温が上がって餌が減って、そのぶん子育てのストレスが増えたことが背景にあるわけですから。

つまり、「生活が苦しい → 繁殖に失敗する → ペアが解消される(または次の相手を探す余裕がなくなる)」みたいな流れで、結果としてつがいが切れたり、繁殖をいったんやめて“独り身”に戻る個体が増えている、という話なんですよね。

これって本当に、人間社会でも昔から似たようなことがあったと思うんです。で、今は私の感覚だと、

「結婚はした → 生活を豊かにするため共働き → 生活水準を下げたくないから子どもは作らない」
「生活が苦しい → 共働きする → それでも苦しい → 結果として子どもは作らない」
「そもそも結婚しない → 自分だけを愛する」

みたいな、昔はあまり見なかった動きが出てきてる気がしてたんですけど、まさかそれが動物の世界でも起きてるなんて、思ってもみなかったです。

それと、衣食住が完全に満たされた楽園みたいな空間にマウスを入れると、数が増えて密度が上がるにつれて、不思議な行動をとる「美しい個体(Beautiful Ones)」と呼ばれるオスが出てきた、っていう実験ですよね。(ユニバース25)

これ、今まさに都会とかで起きてる現象なんじゃないでしょうか。私の住んでる田舎でも、ちょっと似た雰囲気を感じる若者を見かけることがありますからね。

これが良いとか悪いとかって話じゃなくて、こういう現象が起きてしまうくらい、気候変動が生きものにストレスを与えていること自体が問題なんだと感じています。

そう考えると、このままだと地球から生きものがいなくなってしまうんじゃないかって、ほんの少し心配になりましたよ。


ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。

貴重な5分間を、本当にありがとうございました。

エクアドルヤブシトドに、その5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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