※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
セイシェルサンコウチョウ(Terpsiphone corvina)は、
2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。
2020年、IUCNレッドリストで、【VU:危急】と評価されました。
つまり、2014年から2020年にかけて、セイシェルサンコウチョウは
「終わりではなく、かすかな始まりの気配」状態になりました。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるセイシェルサンコウチョウの最新評価は2020年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/22707133/157687578
なぜセイシェルサンコウチョウは絶滅寸前から回復できたのか
⬇︎セイシェルサンコウチョウの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | セイシェルサンコウチョウ |
| 英名 | Seychelles Paradise-flycatcher |
| 学名 | Terpsiphone corvina |
| 分類 | 鳥類・スズメ目・カササギサンコウチョウ科 |
| 分布 | セイシェル(主にラ・ディーグ島、保全下で他島へ再導入中) |
| 体長 | 約18〜20cm(オスの尾羽はさらに長い) |
| 体色 | オスは黒〜深い藍色、メスは茶色がかった色 |
| 生息環境 | 熱帯の湿潤な森林やマングローブ林 |
| IUCNレッドリスト(最新評価:2020) | VU:危急(以前はCR:深刻な危機 → 改善) |
特徴
- 美しい尾羽:特にオスは長い尾と光沢のある黒い羽を持ち、光の角度で青みが浮かぶ。
- メスは別の色:オスに比べてメスは茶色が多く、柔らかな印象。
- 小さな昆虫ハンター:飛びながら昆虫を追いかけて捕食する姿が特徴的。
- 固有種:セイシェルの限られた島にしか生息しない希少な鳥。
生態と行動
- 樹上性:主に木々の高い位置を移動しながら生活する。
- 繁殖:細い枝に小さなカップ状の巣を作り、子育てを行う。
- ツガイの絆:つがいで協力して子育てすることが多い。
- 個体数の回復:一時は約200羽以下まで減少したが、保護区の整備と外来種対策により、近年は回復傾向。
- しかし依然脆弱:生息地の森林減少や外来種(ネコ、ネズミ)による巣の脅威が続いている。
2014年絶滅危惧種:セイシェルサンコウチョウ【CR:深刻な危機】
観光と居住のための土地開発による生息地の減少が、個体数の急速な減少のおもな原因であり、依然として最大の脅威でありつづけている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 要因 | 内容 | 補足 |
|---|---|---|
| 個体数の自然回復 | 1960年代に約28羽まで減少したが、その後自然回復し、2000年代には250羽以上に増加した。 | この回復は人間が直接繁殖介入をした結果ではなく、自然回復が中心だった点が特徴。 |
| 再導入(Translocation)の成功 | 絶滅リスク分散のため、ラ・ディーグ島以外の島に個体を移住させ、複数の繁殖個体群を確立した。 | 2008年:デニス島で繁殖成功/2018年:キュリューズ島でも再導入 |
個体群の分散状況(2025年時点)
| 島の名前 | 状況 | 備考 |
|---|---|---|
| ラ・ディーグ島(La Digue) | 元々の生息地・現在も主要な個体群が生息 | ヴーヴ特別保護区が設置され、生息地管理が行われている |
| デニス島(Denis Island) | 2008年に再導入成功・安定した個体群を形成 | 種の存続に大きく貢献した「第二の核」 |
| キュリューズ島(Curieuse Island) | 2018年に再導入開始・繁殖が進行中 | 種全体のリスク分散がさらに進む見込み |
開発に関する脅威の現状
| 脅威 | 状況 | 詳細 |
|---|---|---|
| 観光開発・宅地化 | 現在も継続中 | ラ・ディーグ島では宿泊施設・住宅開発により森林が減少 |
| 農業・土地利用による湿地改変 | 継続して生息地を圧迫 | 森林伐採・湿地排水の影響が続く |
| 生息地保護の取り組み | 保護区内では進展しているが、外では不十分 | 保護区内:植樹・管理が実施/保護区外:開発圧が高いまま |
セイシェルサンコウチョウのIUCNレッドリストにおける評価は、2014年頃の【CR:深刻な危機】から、2020年の評価では【VU:危急】へと改善している。
ただし、この評価の改善は「主要な脅威である開発が解決されたため」ではない。むしろ、脅威自体は現在も継続している。状況が改善した背景としては、「保全活動と個体群再導入の成果により、種としての存続可能性が高まったため」と位置づけることができる。
⬇︎セイシェルサンコウチョウの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全 | 主要生息地である ラ・ディーグ島ヴェヴ自然保護区 を中心に、森林と低木林の維持、開発の制限を実施。 |
| 外来種の管理 | 外来種(ネコ、ネズミ、シロアリによる巣材破壊など)による捕食・繁殖阻害を防ぐため、駆除・管理プログラムを継続。 |
| 個体群移送(トランスロケーション) | 絶滅を避けるため、クーザン島(Cousine Island) や デニス島(Denis Island) など他の島へ個体を移送して新たな繁殖集団を形成。 |
| 繁殖支援 | 巣の監視、巣材の補強、外敵防除フェンスの設置などを通して繁殖成功率を向上。 |
| 法的保護 | セイシェル政府により保護種に指定。捕獲・飼育・売買は禁止。 |
| 市民・地域参加 | 現地ガイド、学校、観光客を巻き込んだ保全教育やエコツーリズムの推進。 |
| 研究とモニタリング | さえずり・繁殖状況・アイランドごとの個体数・遺伝的多様性を継続調査し、保全効果を評価。 |
主な取り組み
- 生息地保護:森林保護区を中心に開発圧を抑制
- 外来種対策:ネコ・ネズミなど捕食者の管理と駆除
- 個体群移送:別の島に新しい繁殖集団を作り個体数の安定化を図る
- 繁殖支援:巣の監視や補強による繁殖成功率の向上
- 法的保護:国内法により捕獲・取引を禁止
- 市民参加:地域住民・ガイド・観光客が学べる保全教育や自然観察
- 長期モニタリング:繁殖記録や生息数データの継続調査
最後に
これを読んで、どう感じましたか?
「自然に回復したって書いてあるけど、それってすごいことだよね。」
わたしも同じことを思いました。
きっと、そこには何か理由があるはずです。
もう少し詳しく調べてみますね。
| 要因 | 説明 | 具体的な内容 |
|---|---|---|
| ① 高品質な生息地が奇跡的に残存していた | 個体数が回復するための「基盤」となる環境が生き残っていた | ・在来の高木林(タカマカ / バダミエ) ・淡水湿地帯が近接し、昆虫資源が豊富 ・ラ・ディーグ島西部の高原地帯にまとまって残存 |
| ② 間接的な保護が「自然回復」を後押しした | 「人が繁殖させた」のではなく、「脅威が減ったことで自然回復が可能になった」状態がつくられた | ・1970年代後半:ヴーヴ特別保護区の設立 ・1990年代:鳥を狙うカタパルト使用禁止 → 狩猟圧の低下 ・住民教育により「島の特別な鳥」としての認識が浸透 |
| ③ 種が持つ「遺伝的な強さ」 | 極めて小さな個体数でも繁殖力を維持できた、非常に稀なケース | ・もともと遺伝的多様性が低い種だった ・個体数激減で有害遺伝子が除去された可能性 ・その結果、近親交配による弱勢が生じにくい性質を持っていた |
高品質な生息地の残存、脅威の低減、そして種自身が持っていた遺伝的な「強さ」。
これら複数の要因が重なったことで、セイシェルサンコウチョウは「絶滅寸前の28羽」から、再導入が本格化する前に約200羽まで自然回復することができたと考えられる。
「ダーウィンが、『強いものが生き残るんじゃなくて、環境に適応したものが生き残る』って言っていたけれど、まさに今回のことだよね。」
本当にそうですよね。
その中でも、「偶然、生き残る」ということは、わたしにとってはとても不思議な感覚なんです。
でも、セイシェルサンコウチョウの話を読んでいると、ただの偶然ではなく、「偶然が必然に変わっていった」ようにも思えました。
だからこそ、わたしたちが今生きている場所で起きている、ごく小さな出来事も、もしかしたら、世界のどこか遠くや、もっと身近な“隣町の池や川”にまで影響しているかもしれない。
そう思いながら行動することって、やっぱり大切なんだろうな、と思いました。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
セイシェルサンコウチョウに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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