※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
チーター(Acinonyx jubatus)は、
2014年、図鑑に【VU:危急】として分類されていました。
2024年、IUCNレッドリストで、【VU:危急】と評価されました。
つまり、2014年から2024年にかけて、チーターは
「同じ崖の縁で、ただ息をひそめている」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるチーターの最新評価は2024年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/219/259025524
チーターと熱帯魚から見つめ直す、人間のエゴと「強さ」
⬇︎チーターの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | チーター |
| 英名 | Cheetah |
| 学名 | Acinonyx jubatus |
| 分類 | 哺乳類・ネコ目・ネコ科 |
| 分布 | サハラ以南のアフリカ(ナミビア・ボツワナ・ケニアなど)と、イラン中部にごく少数が残るのみ |
| 主な生息地 | サバンナ草原、半砂漠、低木林など開けた環境 |
| 体長 | 頭胴長 約110〜150cm/尾長 約60〜80cm |
| 体重 | 約35〜65kg前後(オスのほうがやや重い) |
| 寿命 | 野生で約10〜15年、飼育下で20年近く生きる例も |
特徴
- 名前の由来:英名 “cheetah” はヒンディー語 chita(斑点のある、の意)に由来し、全身にある黒い斑点模様からきています。
- 世界最速の陸上動物:時速100kmを超えるスピードに達するとされ、短距離ダッシュに特化した体つきをしています。
- 体のつくり:細長い脚、スリムな体、しなやかな背骨、長い尾、半伸縮性のツメなど、すべてが「速く走る」ために進化した構造です。
- 「涙模様」:目元から口元へ伸びる黒いライン(ティアマーク)は、太陽光の反射を抑えて獲物を見やすくする働きがあると考えられています。
- 食性:インパラやトムソンガゼルなど、中型の草食動物を中心に狙う肉食性。主に昼間(とくに朝夕)に狩りをします。
生態と行動
- 狩りのスタイル:草むらに身を低くして近づき、距離が縮まったところで一気に全力疾走。獲物の脚を引っかけて転ばせ、首に噛みついて窒息させます。
- 社会構造:メスは単独か子どもと一緒に行動し、オスは兄弟などで「オス同盟(コアリション)」を作ってなわばりをもつことが多いです。
- 子育て:妊娠期間は約3か月で、1回に3〜4頭ほどの子を産みます。子どもはタテガミのようなふわふわした毛におおわれ、1年半〜2年ほどで独り立ちします。
- 天敵と競合:ライオンやハイエナなどに獲物を奪われたり、子どもが捕食されたりすることが多く、チーターはそれらを避けるために日中に活動する傾向があります。
- 主な脅威:生息地の減少・分断、家畜との競合による迫害、密猟、遺伝的多様性の低さなどが大きな問題で、IUCNレッドリストでは現在も「VU:危急」に分類されています。
2014年絶滅危惧種:チーター【VU:危急】
おもな危機要因としては、生息地の喪失、獲物となる野生動物の減少、それに、家畜に脅威を与えるとの誤解に基づいたヒトによる迫害などが、あげられる。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| テーマ | 内容の要約 | 具体例・ポイント |
|---|---|---|
| なぜ「誤解」され続けるのか?(濡れ衣のメカニズム) | チーターは昼行性、ヒョウやハイエナは夜行性。家畜が襲われた朝、近くにいるチーターだけが目に入り、「犯人」と誤認されて駆除されやすい。 | ・実際に家畜を襲っているのはヒョウやハイエナであるケースが多い。 ・昼間に姿を見せるチーターがスケープゴートとして射殺・罠の対象になる。 |
| 現在の新たな脅威:違法なペット取引 | 2014年以降、違法なペット取引が深刻化。チーターは「家畜を襲う害獣」だけでなく、「高値で売れるステータス・ペット」として狙われている。 | ・中東の一部地域で、チーターは富や権力の象徴として飼われる。 ・特に「アフリカの角」周辺で、子どものチーターが密猟・取引される事例が多い。 |
| 希望:誤解を解くための「番犬」プロジェクト | 誤解によるチーターの殺処分を減らすため、牧畜番犬(Livestock Guarding Dogs)の導入が進んでいる。 | ・ナミビアのチーター保護基金(CCF)などが、農家にアナトリアン・シェパードなどの大型犬を提供。 ・犬はチーターを殺さず、吠えて追い払う役割。 ・家畜被害が80〜100%減少したという報告もあり、農家の意識が変わりつつある。 |
チーターをめぐる保全課題は、昼行性ゆえ家畜被害の「犯人」と誤認されやすい濡れ衣構造、富裕層による違法ペット需要に起因する密猟の深刻化に加え、牧畜番犬導入による家畜被害の大幅減少と迫害抑制という、リスクと対策が併存する状況として整理できる。
⬇︎チーターの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | 国立公園や保護区の拡充、土地利用計画の見直しにより、サバンナや草原などチーターが狩りを行う開けた生息地を守る取り組みが進められている。 |
| 人との共存対策 | 家畜を襲った報復としてチーターが殺されないよう、家畜管理の改善、捕食対策フェンス、家畜護衛犬の導入、補償制度などを導入し、人とチーターの衝突を減らしている。 |
| 獲物資源の保全 | アンテロープ類などの獲物が違法狩猟や生息地劣化で減らないよう、ブッシュミートの取り締まりや野生草食獣の保全を行い、チーターが十分にエサを得られる環境づくりを進めている。 |
| 密猟・違法取引対策 | 毛皮やペット目的の違法取引・密猟に対して、国境管理の強化、押収個体の保護、現地でのパトロール・逮捕を通じて取り締まりを行っている。 |
| 国際的な取引規制 | チーターはCITES附属書Ⅰに掲載されており、国際商取引は原則禁止。ごく一部の国での狩猟トロフィー輸出には厳格な年間クォータと審査が設けられている。さらにCMS附属書Ⅰにも掲載され、移動性個体群の保護が国際的に義務付けられている。 |
| 保護区・メタ個体群管理 | 複数の保護区や私営保護区をネットワーク化し、個体を保護区間で移送することで遺伝的多様性を保つ「メタ個体群管理」や、再導入・リワイルディングが実施されている。 |
| 市民・地域参加 | 地域コミュニティと協力し、家畜被害を減らす技術支援や代替収入源の支援、エコツーリズム開発、学校での環境教育などを通じて、「チーターがいても暮らしていける地域づくり」を進めている。 |
| 研究とモニタリング | GPS首輪やカメラトラップを使って移動経路・行動圏・個体数を把握し、そのデータを基に保護区の配置や再導入計画、対密猟対策を見直している。 |
最後に
これを読んで、あなたはどう感じましたか?
「中東の一部の地域で、チーターは富や権力の象徴って書いてあるけれど、規模を小さく見れば、熱帯魚や珍しいエキゾチックアニマルを合法的に飼うのと、あまり違わない気もするんだけど、どうなんだろう?」
たしかに、「合法」と「違法」という大きな違いはあります。でも、「珍しい生き物を飼っている自分」に満足する、その感覚だけを取り出してみると、どこか似ているところがあるのかもしれませんね。
この「富や権力の象徴」というあたりについては、もう少し詳しく調べてみようと思います。
| テーマ | ポイント | 詳細・具体例 |
|---|---|---|
| 1. なぜ中東で「富と権力の象徴」なのか? | チーターは歴史的に王族の「狩猟パートナー」として扱われてきた伝統があり、それが現代のSNS文化と結びついて「究極のステータス」になっている。 | ・古代エジプトやペルシャで、チーターは王や貴族の狩猟用として飼育され、「猛獣を従える支配力」の象徴だった。 ・現代では、高級車の助手席にチーターを乗せる、豪邸で戯れる様子をSNSに投稿するなど、「生きているアクセサリー」として富や権力を誇示する使われ方をしている。 |
| 2. 「熱帯魚・エキゾチックアニマル」との決定的な違い | 「珍しい生き物を飼いたい」という欲求は似ていても、チーターは飼育下での繁殖が極めて難しく、ほぼすべてが野生から密猟された個体である点が決定的に違う。 | ・熱帯魚や小型エキゾチックアニマルの多くは、飼育下でのブリード個体が普及している。 ・チーターはストレスに弱く繁殖が難しいため、市場に出回る子どもはほぼ100%が野生からの密猟個体。 ・アフリカから中東への輸送中に約70〜80%が死亡し、生き残っても不適切な飼育環境で1〜2年ほどで死ぬケースが多い。死ねばまた新しい子を買うというサイクルが、野生個体を急速に減らしている。 |
| 3. 感じられた「似ている感覚」の正体 | 「珍しい生き物を飼っている自分に満足する」という人間の欲求は共通しているが、その向き先とリスペクトの有無が大きく異なる。 | ・善良なアクアリウム愛好家は、生き物の美しさや生態を学び、環境を整えること自体に喜びを感じる。 ・一方チーターの違法取引では、「猛獣をコントロールできる自分や財力」への陶酔が強く、動物そのものへの敬意が薄いことが多い。 ・そのため、表面上は似た「自己満足」でも、種の存続への影響や倫理性の面で、似て非なる行為になっている。 |
中東におけるチーター違法ペット問題は、王侯貴族の狩猟パートナーとしての歴史的背景に由来する「富と支配力の象徴性」が、SNS時代の誇示的消費と結びついた現象と位置づけられる。
同時に、飼育下繁殖が極めて困難で野生個体の密猟に依存する点で、ブリード個体が主流の熱帯魚・小型エキゾチックアニマルとは保全上の影響が本質的に異なる。
「希少種を飼いたい」という欲求は共通しつつも、その志向が生物への敬意か自己顕示かによって、倫理性と種の存続への帰結は大きく分岐する。
「私自身、エキゾチックアニマルや熱帯魚が好きで、実際に飼っているからこそ気になって聞いてみました。考えていくと、やっぱり自分のやっていることも、人間のエゴなんだろうな…という結論にはたどり着きます。でも、一緒に暮らしている子たちに愛情を込めて接していることも、本当なんですよね。ほんとうに難しいです、このあたり。」
そうなんですよね。
こういうことを真剣に考え続ける、その姿勢そのものが、いちばん大切なんだと思います。
人間が持つエゴを利用した経済活動、階級社会の「権力の象徴」にされてきた生き物たち。
人はいつから、地球の支配者みたいな顔をして振る舞うようになったのでしょうか。
歴史を振り返ると、「強い」とされる猛獣と戦い、勝った証としてその毛皮をはぎ取り、身体にまとったあたりから始まったのかもしれません。やがて、自分では戦わず、腕力のある者をお金で雇って猛獣を倒させ、その毛皮を奴隷に剥がさせて身にまとうようになっていったのでしょう。
現代も、形を変えただけで似たような構造が残っています。
奴隷制度はなくなったはずなのに、いまも形を変えて、労働者階級だけが酷使されているようにも見えます。そして、王国は階級社会や国家になり、富や名誉や権力は一部の人たちに偏ったままです。
人は、どうしてそこまでしないと、自分の存在を確かめられないのでしょうか。
チーターの力を借りないと、自分の「強さ」を示せないのでしょうか。
そもそも「強さ」って、いったい何なのか。
考えれば考えるほど、簡単な答えは見つからないままです。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
チーターに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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