※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、アオキコンゴウインコ(学名:Ara glaucogularis)と、
モタクヤシ林との関係について調べてみました。
このインコは、2014年の図鑑では「CR:深刻な危機」と評価されていたのですが、
最新のレッドリストを見ても、その評価は今も変わらず「CR:深刻な危機」のままです。
つまりアオキコンゴウインコは、今もなお、「消えかけた青は、まだ森を探している」状況で生きている、そんな状態なのだと思います。
この記事は短くて、5分ほどで読めます。
よかったら、最後まで読んでみてください。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2021年版です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Ara glaucogularis)
家も食べものも失われつつある、アオキコンゴウインコの今
⬇︎アオキコンゴウインコの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | アオキコンゴウインコ(青喉金剛鸚哥) |
| 英名 | Blue-throated Macaw |
| 学名 | Ara glaucogularis |
| 分類 | 鳥類・オウム目・インコ科・コンゴウインコ属 |
| 分布 | 南アメリカ・ボリビア(主にベニ平原周辺の限られた範囲) |
| 主な生息環境 | サバンナ地帯に点在するヤシ林、モリチェヤシ(Mauritia flexuosa)林 |
| 全長 | 約85cm(尾羽を含む) |
| 体重 | 約750〜950g |
| 寿命 | 飼育下では最大50年以上、野生下での平均寿命は不明 |
特徴
- 名前の由来:喉元にある美しいコバルトブルーの羽色から「青喉(アオキ)」と名付けられています。
- 体色:明るいターコイズブルーと黄色が主体で、他のコンゴウインコと明確に区別できる鮮やかな色彩。
- 鳴き声:非常に大きく甲高い声を持ち、群れ同士でコミュニケーションをとります。
- 知能:非常に賢く、人に懐きやすい性質もあり、かつてはペット目的の密猟対象になっていました。
生態と行動
- 分布が限定的:世界でもボリビア北部の限られた地域にのみ自然分布。極端に狭い生息域で知られます。
- 主な食料源:モリチェヤシの実や種子、果実、花、若芽など。特に特定のヤシ類に依存しています。
- 繁殖:モリチェヤシの幹に空いた穴などに巣を作り、1回に1~3個の卵を産みます。
最終評価2021年:アオキコンゴウインコ【CR:深刻な危機】
牧草地にするための土地開発や私有牧場の燃料のための森林伐採により、アオキコンゴウインコの巣づくりに適した木は減少した。このことで、他種の鳥と巣づくり場所をめぐる競合が生じた。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / ページ 1 / ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
最新の競合状況と「あらゆる方向からの脅威」整理表
| 区分 | 現状・具体的な競合/脅威 | 影響・保全対応の状況 |
|---|---|---|
| 巣作り場所の不足 | 適切な木の空洞(天然の巣穴)は現在も極端に不足している。老木の減少と森林改変により、自然更新がほとんど起きていない。 | 繁殖成功率を直接左右する最重要課題。自然回復を待つだけでは間に合わず、人工的介入が不可欠な状況。 |
| 競合相手の変化 | かつて主な競合相手はルリコンゴウインコだったが、現在はカモ類・大型猛禽類・アフリカ化ミツバチも加わり、競合が多様化・激化している。 | 特にミツバチは、一度占拠すると巣穴を完全に排他的に支配し、インコが使用できなくなるため深刻。競合の質が「鳥類間」から「種間全体」へと拡張。 |
| 人工巣箱による対策 | ボリビアの保全団体 Asociación Armonía などが、他種が好まない設計・高さ・向きを工夫した人工巣箱(Nido Adoptivo プログラム)を数百基設置。 | 2025年までに160羽以上の雛が巣立ち、野生個体群の維持に決定的な役割を果たしている。人工巣箱は「応急措置」ではなく、現時点では必須インフラ。 |
| 生息地の変容 | 従来の牧畜に加え、大豆・コメなどの大規模商用農業のための開墾が急増。主食であるモタクヤシ林が急速に失われている。 | 餌資源と営巣環境が同時に失われる「二重打撃」。回復しても再び減少へ転じるリスクが高い。 |
| 火災の激甚化 | 気候変動の影響で乾季の制御不能な野火(ブッシュファイア)が増加。巣木の焼失だけでなく、煙による雛の死亡例も報告。 | 従来は限定的だった火災が「恒常的リスク」に変化。保全地域内でも被害が発生し、管理コストが急増。 |
| 寄生虫・病気 | 雛の体に寄生するハエ幼虫(ウジ)被害が確認されている。個体数が少ないため、感染症流行時の影響が極端に大きい。 | 小規模個体群特有の脆弱性。繁殖成功率の年変動が大きく、長期的安定性を脅かす要因。 |
| 密猟と取引 | 1990年代の大規模国際密売は減少したが、希少性ゆえにペット市場向けの小規模密猟は現在も継続。 | 個体数が少ないため、少数の密猟でも影響が大きい。監視と地域協力が引き続き必要。 |
| 伝統行事の影響 | かつては儀式用の冠などに本物の羽根が使用されていた。 | 人工羽根への置き換えプロジェクトが成功し、この脅威は大幅に軽減。文化と保全の両立例として評価されている。 |
| 現在の推定個体数 | 2024〜2025年時点で、野生成鳥は約312〜455羽と推定。 | 2014年頃に「100羽前後」とされた時期からは明確な回復傾向。ただし依然として絶滅リスクは高い。 |
| 保護区の拡大 | ランニー・リックマン記念保護区 や バルバ・アスル自然保護区 が拡張。 | 牛の放牧密度を管理しつつ生息地を回復させる「持続可能な牧場経営」が進行中。地域経済と保全の両立を模索。 |
| 保全の将来像 | 単一脅威ではなく、複数要因が同時に作用する「多面的危機」の段階に入っている。 | 人工巣箱+生息地回復+地域参加を組み合わせた長期戦略が不可欠。短期成功に安心できない局面。 |
他種との巣作り場所をめぐる競合は、現在も本種にとって深刻な脅威である。天然の樹洞は慢性的に不足しており、競合相手は従来のインコ類に加え、カモ類、大型猛禽類、さらには巣穴を占拠するアフリカ化ミツバチへと多様化している。一方、人工巣箱の導入を中心とした保全活動により、野生個体群は着実な回復傾向を示している。近年は農地開発や気候変動による野火、寄生虫被害、密猟など多角的な脅威が重なっているが、保護区の拡大と持続可能な土地利用の試みにより、長期的な存続への可能性が示されつつある。
⬇︎アオキコンゴウインコの保護活動の種類です。必要なら開いてください。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全 | ボリビアの熱帯林の伐採や農地転換を制限し、自然林の回復と保護区の設定を推進 |
| 人工繁殖プログラム | 動物園や保護施設での繁殖計画と、野生復帰を視野に入れた再導入の取り組み |
| 違法取引の監視・摘発 | ペット目的の違法取引を防ぐため、法律の強化と摘発の強化 |
| 巣箱の設置 | 巣となる大木の減少に対応し、人工巣箱を設置して繁殖を支援 |
| 地域コミュニティとの協働 | 地元住民との協力による森林保全活動とエコツーリズムの推進 |
| 教育・啓発活動 | 絶滅危惧種としての認知を高めるため、学校教育やキャンペーンを実施 |
| モニタリング調査 | 個体数の把握・分布範囲の調査・繁殖成功率の追跡などの科学的データの収集 |
主な取り組み
- 森林保全:伐採や農地転換を制限し、自然の森を守る
- 人工繁殖:動物園などでの飼育繁殖と野生復帰の準備
- 密猟対策:違法な捕獲や取引を取り締まる体制強化
- 巣箱支援:失われた営巣地の代わりに人工巣箱を設置
- 住民参加:保全活動に地元の人々が主体的に関わる仕組み
- 環境教育:学校やイベントでの普及活動を実施
- 個体調査:繁殖状況や生息分布の科学的モニタリング
最後に
これを読んでみて、どのように感じましたか?
「主食のモタクヤシ林が急速に失われている」って書いてあったけど、
実際にモタクヤシのどの部分を食べているのか、ちょっと気になりますよね。
それに、このヤシの木を“お家”みたいに使って、その木で暮らしているのかどうかも知りたいところです。
それと同時に、そもそもなぜモタクヤシ林がこんなに急速に伐採されているのか、
その理由も気になってきました。
なので、このあたりはもう少し詳しく調べてみようと思います。
アオキコンゴウインコとモタクヤシの関係(食事・住まい・消失理由)
| テーマ | 内容 | 補足・イメージ |
|---|---|---|
| ① 食事:モタクヤシのどこを食べている? | アオキコンゴウインコにとって、モタクヤシ(学名:Attalea phalerata)は、単なる「好物」ではなく、ほぼ生活を支える主食に近い存在です。食べているのは主に実の果肉(中果皮)の部分。外側の硬い皮を剥ぎ、その中にあるオレンジ色で油分の多い果肉を、削り取るように食べます。 | この果肉は非常に高カロリーで、長距離の飛行や繁殖に必要な脂質を効率よく摂取できます。例えるなら、自然が用意した「高性能なエネルギーバー」。器用な足と強いくちばしで実を回しながら食べ、こぼれ落ちた実は地上の動物たちの食料にもなっています。 |
| ② お家(巣):このヤシで暮らしているの? | 結論から言うと、彼らが巣として使うのは生きているモタクヤシではなく、枯れたモタクヤシです。アオキコンゴウインコは自分で木に穴を掘るのが得意ではないため、枯れて内部が腐り、自然にできた樹洞(木の穴)を巣として利用します。 | ボリビアの生息地・ベニ湿原では、大きな樹洞ができやすい木が限られており、モタクヤシは貴重な「天然マンション」。雷や病気で立ち枯れた幹は理想的な住まいになります。また、生きているヤシの大きな葉は、猛禽類から身を隠すための“屋根”としても役立っています。 |
| ③ なぜモタクヤシ林は急速に失われているのか? | 問題はひとつではなく、複数の要因が重なっています。①牧草地化のための火入れでは、大人のヤシは耐えても、地面の種や苗が焼けて次世代が育たなくなります。②近年は大豆やコメの需要増加により、ヤシ林を重機で一気に開墾する大規模農業が進んでいます。③ヤシの葉は屋根材として優秀で、人口増加や商業利用により、伐採が再生速度を上回ることもあります。 | その結果、ヤシ林は「あるように見えて、実は更新されない森」になりつつあります。時間差で静かに消えていく状態です。 |
| まとめ:インコとヤシの関係 | アオキコンゴウインコは、「モタクヤシがなければ食べられず、モタクヤシが枯れてくれなければ家も持てない」という、極端に条件の限られた生き方をしています。 | だからヤシ林が失われることは、彼らにとってスーパーマーケットと住む場所が同時になくなるような出来事。とても切実で、逃げ場のない問題なのです。 |
アオキコンゴウインコにとってのモタクヤシって、なんだか小さな小さな「街」みたいだなって感じたよ。
雨や風を防いでくれる大きな葉っぱは、お家の屋根みたいで、その中には自然のスーパーマーケットがあって、すぐ隣の枯れたモタクヤシがベッドになっている。すごくミニマムで、でもちゃんと全部そろっている生活で、ちょっと羨ましくもなった。
でもその暮らしが、人間が牛を飼うための火入れなんかで脅かされているってことなんだよね。
そうなんです。
火入れによって、大人のヤシはなんとか耐えられても、地面に落ちている種や芽が焼けてしまって、次の世代が育たなくなる、というのがとても大きな問題だと思っています。
しかも、その火の中で暮らしていたインコたちは、「たいへんだ、火事だ」って、一酸化炭素を含んだ煙に驚いて必死に逃げ出すはずです。きっと怖い記憶として残って、たとえそのヤシが焼け残って立っていたとしても、もう近づかなくなるんじゃないかな、と思うんです。
だからいつも感じるのは、人間中心で考えるんじゃなくて、「ヤシが生えているからインコがいて、インコがいるから土地が豊かになって、土地が豊かだから、私たちが暮らせている」っていうふうに、一度想像してみることが大事なんじゃないか、ということです。
人間はつい、自分たちだけで生きているような勘違いをしてしまいがちですが、実際は、ほかの生きものがいるから生きていけている。
多様性を失っていけば、どんなに科学技術が進んでも、どんなに便利な機械が増えても、このまま同じことを続けていたら、いずれ人間そのものが「絶滅危惧種」として登録されてしまうかもしれません。
でも、そのときに「人間を守る団体」や「人間を助ける別の種」はいないんですよね。
そのことだけは、忘れたくないなと思っています。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
アオキコンゴウインコに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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