※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
キタケバナウォンバット(Lasiorhinus krefftii)は、
2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】として分類されていました。
2016年、IUCNレッドリストで【CR:深刻な危機】と評価されました。
つまり、2014年から2016年にかけて、
キタケバナウォンバットは「静かな大地に、数を減らす影が横たわった」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるキタケバナウォンバットの最新評価は2016年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/11343/21959050
気候危機の中で揺れる、オーストラリアの選択
⬇︎キタケバナウォンバットの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | キタケバナウォンバット |
| 英名 | Northern Hairy-nosed Wombat |
| 学名 | Lasiorhinus krefftii |
| 分類 | 哺乳類・双前歯目(有袋類)・ウォンバット科 |
| 分布 | オーストラリア・クイーンズランド州(限られた保護区のみ) |
| 主な生息地 | エッピング・フォレスト国立公園(Epping Forest NP)など |
| 体長 | 約100〜120cm |
| 体重 | 約25〜40kg |
| 寿命 | 野生で20年以上(飼育下では30年以上の例も) |
| IUCN評価 | CR(深刻な危機/Critically Endangered) |
特徴
- 名前の由来:「ケバナ(毛鼻)」は、鼻の周りに毛が生えていることから。南部の種よりもふさふさしている。
- 外見:がっしりした体つきで、灰褐色の毛並みを持つ。
- 掘削能力:強力な前足と爪で巣穴を掘り、地下トンネルで生活する。
- 夜行性:昼間は巣穴で休み、夜に草を食べる。
生態と行動
- 食性:主にイネ科植物を食べる草食性。乾燥地に適応し、栄養価の低い草を消化できる。
- 行動範囲:巣穴の近くで生活し、1頭が複数の巣穴を利用することもある。
- 繁殖:出産は1頭で、子は約6か月間母親の育児嚢(ポーチ)で育つ。
- 適応:乾燥地帯に特化しており、水分の少ない植物でも生存可能。
- 個体数:極めて少なく、現在は数百頭程度にまで回復しているが依然として危機的。
2014年絶滅危惧種:キタケバナウォンバット【CR:深刻な危機】
世界でもっとも希少な哺乳類の1種で、現在はオーストラリアのクイーズランドの1か所だけで見られる。全生息数はわずか138頭である(2007年の推定による)。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 年・状況 | 内容 |
|---|---|
| 2007年 | 推定個体数 約138頭 |
| 2016年 | IUCNレッドリスト評価:CR(深刻な危機) |
| 2024年 | 個体数 約315頭に回復 |
| 生息地 | かつては「エッピングフォレスト国立公園」の1か所のみ |
| 新しい生息地 | 「リチャード・アンダーウッド自然保護区」に再導入 |
| 現状 | 世界で最も希少な哺乳類の一つ。危機的状況は続くが、保護活動により少しずつ回復中。 |
2019年〜2020年にかけて発生したブラック・サマーの火災がエッピング・フォレスト国立公園を直撃しなかったのは幸運だった。
しかしそれは将来の安全を保証するものではない。
気候変動の影響で、オーストラリアの森林火災はより頻繁に、そしてより激しくなることが予測されている。
⬇︎キタケバナウォンバットの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | クイーンズランド州エッピングフォレスト国立公園に限られる生息地を保護 |
| 保護区の設定 | 「エッピングフォレストクリティカルハビタット」を設け、立ち入り制限と徹底管理を実施 |
| 捕食者対策 | 野生化したイヌやキツネによる捕食を防ぐための防護柵や駆除を実施 |
| 個体群管理 | 個体識別による繁殖管理、健康診断、遺伝的多様性の確保を行う |
| 飼育下繁殖 | 動物園・保護施設での繁殖プログラムを進め、個体数を増やす取り組み |
| 市民・地域参加 | 保護活動への募金、教育活動、地元コミュニティとの協力による支援 |
| 研究とモニタリング | 個体数のモニタリング、遺伝研究、生息環境の変化追跡を継続 |
主な取り組み
- 生息地保全:国立公園内の限られた生息地を保護
- 保護区設定:クリティカルハビタットとして徹底管理
- 捕食者対策:イヌやキツネを排除し安全を確保
- 繁殖管理:個体識別・健康診断で繁殖をサポート
- 飼育下繁殖:保護施設で繁殖し個体群を増加
- 地域参加:教育・募金・協力活動で保全を支援
- 科学研究:モニタリングと遺伝研究を継続
最後に
これを読んで、どのように感じましたか?
「よかったじゃん!ウォンバット」
と、喜んでガッツポーズ?
「ウォンバットさんよかった…でも…」
と、心配で眠れませんか?
感じ方は、いろいろあると思います。
しかし、オーストラリア政府がブラック・サマーを理由に石炭の採掘をやめたという事実はない。
むしろ、火災の最中やその後も、政府は石炭産業を擁護し、継続する姿勢を明確にしていた。
これには、経済的、政治的な理由が複雑に絡み合っている。
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 巨大な経済的依存 | – 世界最大級の石炭輸出国(2018年:約670億豪ドル=5兆円以上) – 数万人の雇用+関連産業を支える – 州政府の主要財源:鉱業ロイヤルティ – 国内電力の6割以上を石炭火力で供給 |
| 政府の政治的スタンス | – 保守連合政権(モリソン首相)が石炭産業を擁護 – アジア諸国への「信頼できる供給国」として輸出継続 – 「やめても他国が埋めるだけ」との需要供給論 – 気候変動と火災の関連を公的に認めることに消極的 |
| 産業界の影響力 | – 石炭業界による強力なロビー活動 – 気候変動対策の強化に抵抗 – 環境団体は「火災中も新規炭鉱開発承認」と批判 |
ブラック・サマーという未曾有の災害は、オーストラリア国内で気候変動への危機感を一気に高めた。
しかし、巨大な経済的利益と、それを後押しする政府の強い政治的意思の前では、石炭政策を転換させる決定打とはならなかった。
気候変動の影響で、オーストラリアの森林火災はより頻繁に、そしてより激しくなることが予測されているのに、だ。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。
キタケバナウォンバットに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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