11年後のレッドリスト|オオアリクイ:焼かれた土地、売られる未来【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|オオアリクイ:焼かれた土地、売られる未来【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

今回は、オオアリクイ(学名:Myrmecophaga tridactyla)が教えてくれた「火をつける理由」って話です。

2014年の図鑑では、草原の生息地が自然の火災でも、人の手による火入れでも、火災の危険にさらされていることなどから、評価は「VU:危急」になっていました。
そして最新のIUCNレッドリストを見ても、2020年や2024年に大規模火災が起きた、という話は出てくるんですけど、それでも評価は「VU:危急」のままです。

だからオオアリクイは今も、言ってみれば「焼かれた土地、売られる未来」みたいな状態の中にいるんだと思います。

この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら、最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2024評価(2025年公開)です(以降の更新は、現時点では確認できていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Myrmecophaga tridactyla

火は安い、命は高い|交通事故と大火災が追い詰めるオオアリクイ

⬇︎オオアリクイの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

基本情報|オオアリクイ(英名:Giant Anteater)
項目情報
和名オオアリクイ
英名Giant Anteater(ほかに地域名として、スペイン語圏で Oso hormiguero など)
学名Myrmecophaga tridactyla
分類哺乳類・有毛目(Pilosa)・アリクイ科(Myrmecophagidae)
分布中米のホンジュラス北東部から、南米低地を通って、ボリビア/パラグアイ/アルゼンチン北部(グランチャコ)まで広く記録される。一方で中米では分布の多くで消失しており、ベリーズやグアテマラなどでは絶滅した可能性が示されている。
主な生育地熱帯の湿潤林・乾燥林、マングローブ、湿地林(沼沢地)、サバンナ、開けた草地など。農地・牧場化ののち再生中の土地や、植林地での記録もある。
大きさ吻端〜臀部:40〜52インチ(約102〜132cm)、尾:26〜36インチ(約66〜91cm)
体重約18〜64kg(40〜140ポンド程度として紹介されることが多い)
寿命野生下はおよそ14年とされ、飼育下では最大26年ほどの例がある

特徴

  • 名前の由来:種小名 tridactyla は「3本指(3つの指)」に由来し、前肢の大きな3本のツメが象徴的である。
  • 見た目:細長い鼻先(吻)と、斜めに入る黒白の肩帯、長くふさふさした尾が目立つ。
  • 食べ方のクセ:歯がなく、細長い舌と粘着性の唾液でアリやシロアリを絡め取るタイプ。
  • 足の使い方:鋭いツメを守るため、手のひら全体ではなく“こぶし(ナックル)”に体重を乗せる歩き方をする。
  • 保全状況:IUCNでは VU(危急)。2024年に評価され、2025年に公表された記録になっている。

生態など

  • 生育環境:森の中だけではなく、サバンナや草地、湿地など幅広い環境を使うが、広い行動圏が必要で、森林パッチの存在が生存に重要だとされる。
  • 食べもの:主にアリ・シロアリなどの昆虫(ほか甲虫類や幼虫なども)。水分は濡れた植物を舐めて補うことがある。
  • ふえ方(繁殖):ふだんは単独性が強い。妊娠期間は約190日で、通常は1回に1頭の子を産み、子は母親の背中にしがみついて移動する。
  • 活動:地域や条件で昼行性・夜行性が変わる。休息時間が長く、ねぐらは決まった巣穴を持たず放棄された穴などを使うことがある。
  • 脅威:生息地の消失・劣化、道路での轢死、野火(山火事)による死亡、狩猟などが主要因として挙げられ、少なくとも過去10年で30%以上の減少が見積もられる根拠に含まれている。

出典

最終評価2024年:オオアリクイ「VU:危急」

しばしば車道で交通事故によっても死亡し、草原の生息地は自然か人為かによらず火災の危険にもさらされている。

出典:訳者 岩槻邦男、太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル『IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑』/ 発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / © Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

項目2014年の図鑑現在(2026年確認)
生物名(和名・英名・学名)オオアリクイ / Giant Anteater / Myrmecophaga tridactylaオオアリクイ / Giant Anteater / Myrmecophaga tridactyla
全体的なステータス(2014年 vs 現在)絶滅危惧II類(VU)の記載絶滅危惧II類(VU)のまま
個体数トレンド減少の記載(要因として、生息環境の劣化、独特な食性、低い繁殖率などが示される)Decreasing(IUCN)
最新評価(評価年と発表年)図鑑は2014年版(当時点のIUCN情報に基づく構成)Last assessed: 10 May 2024 / 引用形式上は 2025 公表(IUCN Red List 2025: 2025-1)
最新評価の要点(減少幅)図鑑内の説明は主に脅威要因の列挙と概説過去10年(または3世代)で少なくとも30%減少と推定(VUの根拠に直結)
評価基準(理由コード)図鑑ページ上に理由コードの明記はなしVU A2cd
分布(地理的レンジの説明)ホンジュラスから南はボリビア、パラグアイ、アルゼンチンまでの広い地域中南米に広域分布。ただし地域によって局地的な減少・消失が示唆され、中米など一部地域ではすでに絶滅と考えられる場所がある(要旨の趣旨)
生息地(概要)草原環境を含む広い地域での生息(ページ記述の趣旨)Forest / Savanna / Shrubland / Grassland / Artificial-terrestrial(IUCN)
主な脅威(全体像)生息環境の劣化、交通事故、火災、食用狩猟、有害生物扱いによる捕獲、ペット目的の捕獲生息地の改変・分断、火災、交通事故、狩猟・捕獲などが主要圧力として継続(VU判定の前提として減少が止まっていない)
「交通事故」のリスクについて(位置づけ)「しばしば交通事故によっても死亡し」と記載個体群維持に影響し得る主要リスクとして扱われる(道路網、交通量、生息地分断と重なると損失が増幅)
具体的なデータ(ブラジルの事例)具体的な件数データの記載はなしブラジルのマットグロッソ・ド・スル州の一部地域で、2017〜2020年に 766頭 の交通事故死が記録(Anteaters & Highways)
なぜ事故に遭うのか事故死の事実の言及が中心視覚・聴覚が強くなく動きが遅い。夜間や薄明薄暮に活動しやすく車から見えにくい。高速車両の回避が間に合いにくい
影響低い繁殖率が減少要因の一つとして示される(成獣損失が効きやすい構造の示唆)年に1頭程度という繁殖特性のため、成獣の事故死が続くと回復が追いつきにくく、局地的でも個体群維持に致命的になり得る
「火災」のリスクについて(位置づけ)「草原の生息地は自然か人為かによらず火災の危険にもさらされている」と記載干ばつ・高温・強風と結びつくと、面として生息地と餌資源を一度に失わせる圧力になり、深刻化しやすい
パンタナール大湿原の火災(2020年・2024年)特定年(2020・2024)の記載はなし2020年に歴史的な大規模火災(焼失規模が非常に大きい)。2024年も大規模火災が発生し、乾燥期ピーク前から深刻化
2024年の状況一般的な火災リスクの言及にとどまる2024年6月時点で、火災を駆動した高温・乾燥・強風の火災気象条件が、人為起源の温暖化で 40% 強まったと整理されている(自然発火や人為的な火入れが制御不能なほどの大火災につながりやすくなっている)
逃げ場のない危機火災リスクの存在と、火災管理の重要性を示す趣旨動きが遅く広域一斉燃焼では回避が困難。直接死を免れても餌(アリ・シロアリ)や植生が焼失し、飢餓・衰弱に移行しやすい。分断があると避難先への移動も難しくなる
保全・規制(取引規制など)多くの地域で保護され、保護区でも観察される。CITES附属書IIで国際商取引が規制。推奨策として草原域の火災管理業務の向上が含まれる保護区・規制は継続。加えて道路対策(ロードキル低減)と大規模火災への備え(火災管理・土地利用管理)の重要性が増している

出典

オオアリクイ(Myrmecophaga tridactyla)は、2014年時点と同様に現在もVUに位置づけられ、個体群は減少傾向にある。最新評価(2024年評価・2025年公表)では、過去10年(または3世代)で30%以上の減少が推定され、基準A2cdで判定された。主要脅威として、生息地改変・分断に加え、交通事故と火災が顕在化する。ブラジルの一部地域では2017〜2020年に766個体の交通事故死が記録され、低繁殖性により成獣損失の影響が大きい。パンタナールでは2020年および2024年に大規模火災が発生し、温暖化に伴う高温・乾燥・強風条件の強化が被害拡大に寄与した。

⬇︎オオアリクイの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保護活動の種類内容の概要
生息地の保全・回復サバンナや草原、森林縁などの生息地を保護区として守り、農地転換・都市化で分断された場所は植生回復や土地利用調整で「使える環境」を増やす。
生息地の分断対策(回廊づくり)道路・開発で切れた生息地同士をつなぐ回廊(コリドー)を確保し、移動・採食・繁殖ができる範囲を維持する(保護区単体では足りない前提で設計する)。
ロードキル(交通事故)対策死亡が多い区間を特定し、フェンス+アンダーパス/オーバーパスなどの横断施設、速度管理、注意喚起、ホットスポット重点対策で死亡率を下げる。
火災(野火)リスクの低減乾季の野焼き・延焼で死亡や生息地劣化が起きやすい地域では、防火帯、火入れ管理、監視体制、地域協力で「燃え方」をコントロールする。
狩猟・人為的死亡の抑制食用・報復・偶発を含む狩猟圧を下げるため、取締りと地域啓発、被害・誤解(犬との衝突等)の低減策を組み合わせる。
国際的な取引規制CITES付属書IIとして、国際取引は輸出許可などで管理し、過剰利用につながらないよう監督する。
救護・リハビリ・再導入(地域により)事故などで親を失った個体の救護・リハビリ、状況が整う地域では再導入(再野生化)を行い、定着可能性を評価しながら個体群を補強する。
研究とモニタリング発信器による行動圏・移動の把握、ロードキル記録、個体群動態の解析などで「どこがボトルネックか」を特定し、対策の効果検証につなげる。

出典

最後に

読んでみて、どんなふうに感じましたか?

「自然発火や人為的な火入れが、制御不能なほどの大火災につながりやすくなっている」って書いてあったけど、自然発火のほうは、気候変動で異常に乾燥してるから起きやすいんだろうな、って思うんです。

で、もう一つの「人為的な火入れ」ってやつ。日本で言うところの、地域によって呼び方は違うけど、田んぼの畦に火をつけて雑草を燃やす土手焼き(どてやき)とか、もっと広い範囲を焼く野火焼き(のびやき)みたいなものと、同じようなものなのかなって。
でも、これって今の日本だと、ほとんど禁止されていますよね。

はい、最近、私の暮らす田舎でも見られなくなりました。昔からある、農薬を使わない害虫駆除みたいなやり方だった気がするんですけど……このへん、ちゃんと調べてみますね。


項目内容要点
南米と日本の「火入れ」:似ているようで目的が違う南米の火入れも「人が火を入れる」という行為自体は、日本の野焼き・土手焼きと近い。南米ではポルトガル語で queimada(キェイマーダ)と呼ばれることが多い。似ているのは手段。違うのは規模と目的。
日本の野焼き(土手焼き)の目的田んぼの畦や土手、周辺の枯れ草を燃やして、管理をしやすくする。昔から、害虫対策、作業のしやすさ、景観維持などの理由で行われてきた。「今ある農地の維持管理」が中心。大規模な土地転換が目的ではない。
南米(オオアリクイの生息地)の火入れの目的森林伐採のあと、残材を燃やして土地を空け、牧草地や大豆畑などへ転換するために火が使われる。牧草の更新(古い草を焼いて新芽を出させる)として火が使われることもある。「開拓・土地転換」「広大な牧草地管理」が中心。火が安価な手段として選ばれやすい。
【ここが制御不能の原因】乾燥や高温、強風などの条件が重なると、意図した範囲を超えて燃え広がりやすい。規模が広く、周囲が連続した植生(森林・湿原・草地)だと、火が“止まりにくい”。乾燥した燃料(草木)+広い連続地形+火の規模が、制御不能を招きやすい。
日本の事情:なぜ「野焼き」は見られなくなったのか?法律・生活環境(住民感覚)・安全面・代替手段の普及が重なって、実施しづらくなっている。「やりたくてもやりにくい」条件が増えた。
法律の壁(原則禁止だが、例外あり)廃棄物の野外焼却は原則禁止。例外として、農業を営むためにやむを得ない焼却などが挙げられる一方、生活環境への影響が軽微であることが前提になり、煙や悪臭で苦情が出るような焼却は問題視されやすい。例外はあるが、何でも自由ではない。生活環境への影響が実質的なハードル。
「煙害(えんがい)」という新しい公害住宅が増えて農地と生活空間が近づくと、洗濯物のにおい、窓が開けられない、体調への影響などの苦情が起きやすい。自治体も相談・通報窓口を用意している。混住化で「煙が我慢されにくい環境」になり、継続が難しくなる。
科学的な「害虫駆除効果」への疑問野焼きの防除効果は限定的という見方があり、効果の検証が必要だという論調がある。「昔から効く」だけでは通りにくくなっている。
益虫も死ぬ火は選別できないため、害虫だけでなく、クモなどの天敵や益虫側も一緒に影響を受けうる。天敵も落ちると、別の害虫が増えやすい条件を作ることがある。
逆効果説焼いた直後はいったん減っても、その後に増える虫が出る、という考え方がある(火入れ後の生態系の変化でバランスが崩れる)。短期の「減った」より、中長期の「増えた」を招く可能性が論点。
オオアリクイの悲劇とのつながり日本の火入れは規模が比較的小さく、周囲の生活環境への配慮や抑制の方向が強い。一方、南米では土地転換や広域管理で火が使われ、乾燥条件が重なると大火災化し、生息地そのものの消失や、逃げ遅れる動物の直接被害につながりやすい。オオアリクイは草地・サバンナ等で火の影響も受けやすいとされる。火が「管理の道具」から「生息地消失と大量死の引き金」になり得る点が、悲劇の接点。

出典

同じ「火入れ」って言っても、規模も考え方もまるで別物でしたね。なんとなくなんですけど、気候変動で異常に乾燥してる中で、経済効率を優先した昔の開拓のやり方をいまだに使い続けて、それが制御不能になってる。そもそもの原因って、政府の対策の弱さとか、貧困の問題が大きいんじゃないのかな……って感じました。

たしかに「火が安価な手段として選ばれやすい」って話も出てましたからね。そのへんを中心に、ちょっと調べてみます。


項目内容要点
【経済と貧困】なぜ「火」なのか?危険だと分かっていても、火は現金コストをほぼかけずに、短時間で広い面積を処理できる。機械化や安全対策にはお金と人手が必要で、小規模・貧困層ほど選択肢が狭くなる。安さと早さが圧倒的で、他の手段に移りにくい。
機械は買えない森を伐って整地し、牧草地や畑にするには重機や燃料、人手が要る。機械に頼れるほど資本がない場合、結局は刃物と火に寄りがちになる。機械化は初期投資が高く、貧困層ほど届きにくい。
火はタダ(無料)伐った木を乾かして火を入れると、燃やす行為そのものの現金支出は小さく、灰が短期的に養分として働く場合もある。目先のコストが小さいため、火が最有力の手段になる。
負の連鎖熱帯土壌は長期的に作物生産に向きにくい面があり、焼いた直後は持っても数年で収量が落ちやすい。すると次の場所を焼いて移動する圧力が生まれる。土地が痩せる→移動→また焼く、が止まりにくい。
【犯罪とビジネス】「土地ロンダリング」の闇火は「森林を土地に変える」だけでなく、「ここは利用されている」という既成事実を作る道具にもなる。公有地の不法占拠と結びつくと、焼くこと自体が儲けの入口になる。火が生計手段だけでなく、犯罪ビジネスの道具にもなる。
公有林に侵入し、放火する公有地や保護の弱い土地に侵入し、伐って燃やして見た目を変える。森林のままだと権利主張しにくいが、牧草地や畑の形にすると占有の主張が通りやすくなる。まず燃やして、土地の状態を変える。
牛を放つ焼け跡を牧草地にし、牛を入れて「継続利用している」という既成事実を積み上げる。牛は占有の実績作りにも使われる。
権利書を偽造する不正な権利書や登記の操作で、占拠を合法に見せかけようとする手口が問題視されている。ブラジルでは偽造権利書を古く見せる逸話から、grilagem と呼ばれる。偽造で合法化を狙う。名前が付くほど典型的な手口。
転売して大儲け土地の状態を「森林」から「牧草地・畑」へ変えると、見かけ上の価値が上がりやすい。そこで区画化して転売し利益を得る、と説明されることがある。森を焼くことが、利益を生む工程になってしまう。
【政治と世界】負の連鎖国内の統治や取締りが弱いと、違法行為は増えやすい。一方で、最終的に生産される牛肉や大豆には海外需要があり、外の市場が圧力をかけ続ける構造になる。国内の弱さと国外需要がつながって、火入れが続く。
「開発」を優先した過去の政権環境規制や監視の弱体化、予算削減、執行力低下が指摘され、違法伐採や放火の抑止が難しくなったという報道・分析がある。取り締まりが弱い時期ほど、違法行為が広がりやすい。
現在の苦闘近年は違法伐採の抑制や基金の再稼働など、改善の動きが報じられる一方、火災対応の予算や現場能力の制約も指摘されている。広大な地域を全面監視する難しさも残る。方針転換があっても、現場を立て直すのは簡単ではない。
世界の需要(ハンバーガー・コネクション)森林減少の主要因として牧畜と大豆生産が繰り返し指摘されてきた。大豆は家畜飼料にも回り、牛肉は輸出も含めて国際市場と結びつく。需要側が安さを求めるほど、供給側の土地転換圧力が強まりやすい。火入れの背景に、国境を越えた需要がある。(焼かれた森林の跡地は、日本を含む世界向けの牛肉や飼料用大豆の生産地となる。安価な食肉を求める需要こそが、現地で森を焼き、農地拡大を加速させる圧力の根源)

出典

「貧しくて機械が買えないから火を使う」みたいな切実な理由だけじゃなくてさ、「森を焼いて更地にしたほうが土地が高く売れる」っていう、組織がらみの土地転がしっていうのかな。
国がらみって言ったら怒られちゃうかもしれないけど、なんか疑いたくなるような動きもあるよね。

森林に火をつけるだけで家族が養える、って感じてしまったら、火をつけたくなる気持ちも、分からないでもないんですよね。
問題は、その「火をつける理由」を作る構造を組み立てて、貧困層を動かしてしまう仕組みなんだと思います。

そして一番の問題は、見て見ぬふりしたいんだけど、表にも書いたこれだと思うんですよね。

『火入れの背景に、国境を越えた需要がある。(焼かれた森林の跡地は、日本を含む世界向けの牛肉や飼料用大豆の生産地となる。安価な食肉を求める需要こそが、現地で森を焼き、農地拡大を加速させる圧力の根源)』、ってやつです。

要は、焼かれた森の跡地で作られるのって、主に牛肉と、大豆(家畜の餌)じゃないですか。
それで、日本の生産額ベースの食料自給率って、61%みたいな数字が出る年もあるけど。
実際のところ、家畜の餌は輸入に頼ってる割合が大きくて、濃厚飼料の自給率は13%くらいって話もあるよね。

つまり、日本の中で育てた牛や豚でも、餌が輸入中心なら、そのぶん海外に頼ってるって見方になるわけで、そういう飼料の一部が、焼き払われた森のあとで作られて輸出されてくるわけじゃないですか。

なんて言ったらいいのかな。

最近の魚って、切り身で売られてることが多いじゃないですか。しかも骨まで抜いてあって、食べる側は「魚の本当の姿」を知らないまま口にしてる。食べてるっていうより、食べさせられてるって言ったほうが近いのかもしれない。

それと似たことが、牛や豚にも起きてるんじゃないかなって思うんですよね。特に、ハンバーガーみたいに加工されると、その先に「焼かれた原生林」があるなんて、普通は想像できないじゃないですか。

それに、企業だってわざわざ「このハンバーガーは原生林を燃やして作られています」なんて言うわけがないしね。

ほんと、これ以上原生林がなくなったら、地球のバランスが大きく崩れて、気候変動どころじゃなくて、気候暴動みたいな話になってしまわないかって。そうならないように願うだけです。


ここまで読んで、あなたは、どのように感じましたか?

コメントで意見を聞かせてもらえると、とても嬉しいです。

貴重な5分間を、本当にありがとうございました。

オオアリクイに、その5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin

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