※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
アメリカカワガキ(Epioblasma capsaeformis)は、
2014年、図鑑に【CR:深刻な危機】と記載されていました。
※IUCN評価とは異なる可能性あり
2012年、IUCNレッドリストで【EN:危機】と評価されました。
つまり、2012年から、アメリカカワガキは
「透明な水音の中で、未来を待ち続けた」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるアメリカカワガキの最新評価は2012年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/7866/3143774
⬇︎アメリカカワガキの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | アメリカカワガキ(オイスター・マッスル) |
| 英名 | Oyster mussel |
| 学名 | Epioblasma capsaeformis |
| 分類 | 軟体動物・二枚貝綱・Unionidae科 |
| 分布 | 米国・ケンタッキー州・テネシー州・バージニア州のカンバーランド川およびテネシー川流域。ジョージア州やノースカロライナ州では絶滅。クリンク川やノリチカッキー川では現在も残存、カンバーランド川本流ではほぼ絶滅。 |
| 体長 | 成体は約50–70 mm程度(小型から中型) |
| 保存状況 | IUCN 絶滅危惧(Endangered)、米国連邦法でも絶滅危惧種。 |
特徴
- 性差が顕著な殻形態:雄の殻は楕円形で比較的平坦。雌の殻は後部が膨らみ、突出した「殻の拡張部」がある。
- 殻の色彩:表面は黄緑色の被膜(periostracum)で、細い緑色の放射模様あり。内側の真珠層(nacre)は淡青色〜乳白色。
- 誘引構造(mantle‑lure):雌は「mantle-pad」と「micro-lure」を使って魚を誘引し、幼生(glochidia)が魚に付着することで寄生生活に入る複雑な繁殖戦略を持つ。
生態と行動
- 生息環境:浅いリフルや流れのある川底(砂利・礫・砂底)に棲む傾向。水深は1 m以下が多く、浅瀬に好んで見られる。
- 繁殖様式:長期繁殖型(bradytictic breeder)、夏後半に産卵~春にかけて卵を抱える。「glochidia」と呼ばれる幼生が、特定の魚種(例:darter や sculpin)に付着して発育する必要がある。
- 保全活動:人工繁殖・シナリオに基づく再導入が行われている。例:2005–2011年にはクリンク川上流のサイトに、成体・亜成体・幼体・宿主魚への感染型など複数方法による放流が試みられ、定着と繁殖(幼体の確認)が得られた。
2014年絶滅危惧種:アメリカカワガキ【CR:深刻な危機】※IUCN評価とは異なる可能性あり
水路の改変や水質汚染、貯水といった、河川系への人間の介入により,この種とその生息地は深刻な被害をこうむっている。…残っている数少ない孤立した個体群も、化学物質の流出のような単発的なできごとによって一掃される危険にさらされている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| IUCN レッドリスト(2012年) | EN:絶滅危惧(Endangered) |
| IUCN の更新状況 | 2012年以降、評価更新なし |
| NatureServe(2023年12月評価) | G1:Critically Imperiled(絶滅寸前) |
| NatureServe の評価レベルの位置づけ | G1はIUCNの CR:近絶滅種(Critically Endangered)相当 |
| 個体群の現状 | 個体数は依然として減少。小規模・孤立した個体群のみ残存。 |
| 主な脅威 | 水質汚染、貯水池の管理・運用、人為的要因による生息地分断 |
| 「一掃される危険」について | 2014年図鑑の指摘どおり、単発の化学物質流出などで個体群全滅のリスクが現在も継続 |
アメリカカワガキの状況は、2012年や2014年時点から改善していないどころか、むしろ「絶滅寸前」と評価される段階にまで悪化している可能性が高いと考えられる。
とりわけ、孤立した個体群が単発的な環境異変によって一掃されうるリスクは依然として深刻であり、この問題は現在に至るまで解消されていない。
⬇︎アメリカカワガキの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | アメリカ東部の河川環境を保全し、ダム建設や浚渫、川岸開発による生息地破壊を防止 |
| 水質保全 | 農業排水・工業排水・都市排水による汚染を減らすための流域管理と環境規制の強化 |
| 外来種対策 | カワヒバリガイなど外来二枚貝や魚類の侵入を防止し、生態系への影響を軽減 |
| 国際的な取引規制 | ワシントン条約(CITES)附属書Ⅰにより国際取引を原則禁止 |
| 保護区の設定 | 重要な生息地を河川保護区や特別管理区域に指定し、漁業や開発を制限 |
| 繁殖・再導入 | 飼育下繁殖した個体を水質改善済みの河川へ放流し、個体数を回復 |
| 研究とモニタリング | 個体数・繁殖状況・分布域の調査と、長期的な水質・生息環境のモニタリング |
主な取り組み
- 生息地保全:河川環境の開発や破壊を防ぐ
- 水質改善:農業・工業・都市排水の汚染を減らす
- 外来種対策:侵入種の二枚貝や魚類を排除
- 国際保護条約:CITES附属書Ⅰで国際取引を禁止
- 保護区設定:重要な河川区間を保護区に指定
- 繁殖・放流:飼育下繁殖個体を改善された河川へ再導入
- 生態調査:個体数や生息環境を長期モニタリング
最後に
これを読んで、あなたはどう感じましたか?
「表の中に“G1はIUCNの CR:近絶滅種(Critically Endangered)相当”って書いてあるけど、そもそも G1 ってなに?」
きっと、そう思った方もいますよね。
いきなり「G1」とだけ書かれていても、ピンとこないのは当然です。
なので、このあとの部分で、G1 がどういう指標なのかを、もう少しわかりやすく整理してお伝えしていきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| G1の意味 | NatureServeが使用する絶滅リスク評価のうち、最も危険度が高いランク(Critically Imperiled:絶滅寸前)を示すコード。 |
| Gの意味 | Global(地球規模) |
| 1の意味 | Critically Imperiled(絶滅寸前) |
| 総括 | 「G1」とは、世界全体で見て絶滅寸前の状態にある種を示す。 |
NatureServe(ネイチャーサーブ)とは?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 概要 | 北米〜中南米を中心に、生物多様性データを収集・評価している科学機関ネットワーク。 |
| IUCNとの関係 | IUCNとは独立した組織だが、目的は共通(絶滅リスク評価)。 |
| 特徴 | 主にアメリカ・カナダ・中南米での詳細な保全データに強みがある。 |
Gランク(Global Rank)の階層
| ランク | 英語名 | 日本語の意味 | 状況の概要 |
|---|---|---|---|
| G1 | Critically Imperiled | 絶滅寸前 | ごく限られた場所にのみ生息、極めて個体数が少ない。 |
| G2 | Imperiled | 危機 | 絶滅の危険性が高い。 |
| G3 | Vulnerable | 脆弱 | 絶滅の危険性がある。 |
| G4 | Apparently Secure | 安全圏 | 一部懸念はあるが概ね安全。 |
| G5 | Secure | 安泰 | 広く分布し、個体数も多く安全。 |
| GX | Presumed Extinct | 絶滅と推定 | 既に絶滅したと考えられる。 |
| GH | Possibly Extinct | 歴史的記録のみ・絶滅の可能性 | 近年の確認がなく、絶滅した可能性あり。 |
IUCN(CR)と G1 の関係
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 共通点 | どちらも「最も絶滅の危機が高い」状態を示す最高レベルの評価。 |
| CR(IUCN) | Critically Endangered:深刻な危機 |
| G1(NatureServe) | Critically Imperiled:絶滅寸前 |
| 位置づけ | G1は、IUCNのCRとほぼ同等の深刻さを示すことが多い。 |
| 注意点 | それぞれ異なる基準・データに基づくため、一部で評価が異なる場合もある。 |
| 例:アメリカカワガキ | IUCNではEN(絶滅危惧)だが、NatureServeはG1(絶滅寸前)と評価。 |
「G1」は、IUCNレッドリストにおける「CR(Critically Endangered:深刻な危機)」とほぼ同等の深刻さを示す指標として扱われることが多い。
どちらも「現在、最も絶滅の危機に瀕している」状態を示す最高ランクの評価である。
しかしながら、両者は異なる組織が独自の基準およびデータに基づいて評価を行っているため、評価結果が一致しない場合も存在する。
とはいえ、アメリカカワガキの例に見られるように、IUCNで「EN(危機)」とされた種が、後年の調査によりNatureServeにおいて「G1(絶滅寸前)」という、より深刻な評価を受けることもある。
参考:NatureServe(ネイチャーサーブ)
「G1って、レッドリストとは別の団体が出している評価なんだね。両方を比べて見ることも大事だと感じました。」
たしかに、その通りなんです。
それに加えて、日本の”WWFジャパン”など、ほかの機関の情報も一緒に確認していくと、より本質がつかめると感じています。
どんなテーマでもそうですが、最低でも “三つの方向” から物事を見るようにすると、勘違いや思い込みがぐっと減ると思います。
このブログも、できる限り誤解のないように丁寧に運営していますが、もし気になる点や間違いを見つけた際は、どうか気軽に教えてください。
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
アメリカカワガキに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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