※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
今回は、アカカモシカ(学名:Capricornis rubidus)の調査が、どうして進みにくいのかを調べてみました。
この種は、2014年の図鑑では「NT:準絶滅危惧」とされていましたが、最新のレッドリストでは「VU:危急」になっています。
たぶんその背景には、そもそも現地に入って調査を続けるのが難しい、という事情もあるんじゃないかな……と思っています。
だからアカカモシカは今も、「争いの山で、静かに痩せる」状態なんだと思います。
この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでみてください。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2021年版です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Capricornis rubidus)
紛争と資源の闇が、研究も保護も止める|アカカモシカが減り続ける「泥沼の理由」
⬇︎アカカモシカの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | アカカモシカ(赤羚羊)※別名:レッドセロー |
| 英名 | Burmese Red Serow |
| 学名 | Capricornis rubidus |
| 分類 | 哺乳類・ウシ科・カモシカ属 |
| 分布 | ミャンマー東部の限られた山岳地帯(特にカイン州・タニンダーリ地方域) |
| 主な生息環境 | 標高の高い森林地帯や岩場、急斜面 |
| 体長 | 約1.2〜1.4メートル(頭胴長) |
| 体重 | 約60〜80kg |
| 寿命 | 推定15〜20年(詳細な野生個体の寿命は不明) |
特徴
- 名前の由来:「アカカモシカ」は和名だが、実際の体色は赤褐色〜黒褐色を帯びており、「赤いカモシカ」を意味する英名「Burmese Red Serow」の方が正確。
- 体色:肩から背中にかけて赤〜茶褐色の毛を持ち、光の加減で美しい金属光沢を帯びることもある。
- 姿:日本のニホンカモシカに近い体形だが、より脚が長く、俊敏。
- 角:オス・メスともに黒く湾曲した角を持つ。
生態と行動
- 単独行動が基本:基本的に単独で行動し、繁殖期以外は群れを作らない。
- 行動範囲:険しい山岳地帯の限られた範囲にしか生息しておらず、分布が非常に局所的。
- 食性:草食性で、樹木の葉、若芽、草、果実などを食べる。
- 警戒心が強い:人目を避けて暮らすため、観察は極めて困難。詳細な生態は不明な点が多い。
最終評価2021年:アカカモシカ【VU:危急】
この種についてはまだ十分に知られておらず、乱獲と生息地消失によって減少したと考えられている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 / ページ 1 / ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 要点(結論だけ先に) | 詳細(背景・根拠・補足) |
|---|---|---|
| 対象種 | アカカモシカ(Red Serow / Capricornis rubidus) | 現在も「十分に知られていない」状態が続いており、個体数トレンドは「減少」。情報不足という“研究の空白”と、減少という“保全上の危機”が同時に起きている、という整理。 |
| ① 現在の保全状況(IUCN) | 危機レベルが上がっている | IUCNレッドリスト(最新評価:2021年)では VU(Vulnerable / 危急種)。2014年当時の情報と比較すると、状況はより深刻と判断されている。 |
| ② 過去評価との比較 | 2008年 → 2021年で「NT→VU」に悪化 | 以前(2008年)は NT(Near Threatened / 準絶滅危惧)だったが、2021年評価でリスクがより高い VUへ引き上げ。つまり2014年当時よりも 「絶滅リスクが高まっている」と公式に認定された、という位置づけ。 |
| ③ 個体数トレンド | Decreasing(減少中) | 公式トレンドとして Decreasing(減少)。ランクが上がっただけでなく、「今も減っている」という前提で現状を見なければならない。 |
| ④ 「十分に知られていない」理由(全体像) | 調査のしづらさ+分類の不確実性が重なっている | 「現場に入れない(入っても継続できない)」という地理・政治の壁と、「そもそも何を1種として数えるか」の分類の議論が同時進行しており、研究が進みにくい構造になっている。 |
| ⑤ 調査困難な生息地 | 地形が険しく、政治的にも不安定で、継続調査が難しい | 主な生息地は ミャンマー北部(カチン州など)の山岳地帯。地形の厳しさに加え、長年の 情勢不安・武力紛争が続く地域でもあり、研究者が現地に入って詳細な生態調査を行うことが極めて困難。 |
| ⑥ 分類の混乱(議論の発生) | そもそも「独立種かどうか」論が残っている | 近年の遺伝子研究やカメラトラップ調査の流れの中で、「独立した種ではなく、スマトラカモシカの赤色変異個体ではないか?」あるいは 「雑種ではないか?」という議論が起きている。分類が確定しきれていないことは、保護計画(何を対象に・どれくらい守るか)を立てる上で難点。 |
| ⑦ 減少の主因(2014年から継続) | 乱獲(狩猟圧)と環境破壊(生息地の分断)が中心 | 2014年の図鑑で示された懸念は解消されず、むしろ継続・深刻化している、という見立て。 |
| ⑧ 激しい狩猟圧(なぜ狙われるか) | 食肉+伝統薬取引の対象になりやすい | 現地では食肉用だけでなく、カモシカ類は 「伝統薬」原料(特に骨や油)として取引されるため密猟対象になりやすい。国境付近では 野生動物製品の違法取引ルートが存在し、圧力がかかり続けている。 |
| ⑨ 生息地の分断(なぜ効くか) | 森林伐採・開発で隠れ場所が減り、狩猟リスクも上がる | 森林伐採や開発により生息地が分断。カモシカは広い森林を必要とするが、分断が進むと 隠れ場所を失い、狩猟者に見つかりやすくなる。生息域の縮小と“狩られやすさ”の増加が同時に起きやすい。 |
| ⑩ まとめ(全体の結論) | 「近づけない場所で、謎を抱えたまま、静かに減っている」 | アカカモシカは、情勢不安により人間が近づけない場所で、分類の謎を残したまま、密猟と開発によって静かに数を減らしている──というのが現状の整理。2014年の懸念は解消されるどころか、より切実な問題として継続している。 |
アカカモシカ(Capricornis rubidus)は、IUCNレッドリストにおいて2021年にVU(危急)と評価され、2008年のNT(準絶滅危惧)からリスクが上昇した。個体群動向は減少とされる。主生息地であるミャンマー北部山岳域は地形的困難に加え政治的不安定性が高く、調査の継続が制約される。さらに分類学的同定の不確実性が保全計画を難しくし、狩猟圧と森林改変による生息地分断が主要脅威として継続している。
⬇︎アカカモシカの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全 | ミャンマーやインド東部の森林における伐採・開発の制限、国立公園の整備 |
| 密猟の防止 | 狩猟禁止区域の設定とパトロール強化による違法狩猟の抑止 |
| 分布調査と個体数評価 | 移動ルートや個体数を把握するための現地調査とカメラトラップ設置 |
| 国際保護条約の活用 | ワシントン条約(CITES)附属書Ⅰで国際取引を規制 |
| 地域コミュニティとの協働 | 持続可能な資源利用と野生動物保護に向けた住民参加型の保全活動推進 |
| 環境教育の実施 | 絶滅危惧種としての認知向上のため、学校や村落での教育プログラム展開 |
| 森林監視技術の導入 | ドローンやGIS(地理情報システム)を活用した違法伐採や生息地の変化の監視 |
主な取り組み
- 森林保全:アカカモシカが生息する山岳地帯の森林破壊を制限
- 密猟対策:保護区内の監視と違法狩猟の取り締まりを強化
- 分布調査:カメラトラップや足跡調査で生息状況を把握
- 国際取引規制:CITESにより輸出入を制限
- 地域参加:住民の生活と両立する保全モデルの構築
- 教育普及:地域の子どもたちや住民に野生動物保護の大切さを伝える
- 技術支援:ドローンなどを用いた森林の監視と記録
最後に
最近の遺伝子研究やカメラトラップ調査の流れで、「独立した種じゃなくて、スマトラカモシカの赤い変異個体なんじゃないか?」とか、「もしかして雑種なんじゃ?」みたいな議論があるって話だったよね。
でもさ、DNAが採取できたら、今の技術なら変異か雑種かって、わりとすぐ分かりそうな気もするんだよ。それなのに決着してないってことは……そもそもDNAを採るのが難しいのかな?って、ちょっと疑問に感じたんだけど……。
うん、ほんとに「すごいところ」に住んでるのかもしれないね。
詳しく調べてみます。
| 観点 | 要点(結論) | 詳細(背景・理由) |
|---|---|---|
| 全体像 | 「秘境だから」だけじゃない。試料の質の壁とカモシカ特有の複雑さが、泥沼みたいに絡んでいる。 | 「DNAがあれば分かる」は、保存状態の良いDNAが手に入ることが前提。でもアカカモシカの場合、その前提が崩れている。さらに、比較対象となるカモシカ類の分類自体が揺れていて、最後に「連続変異(クライン)」という生物学的な厄介さまで乗ってくる。 |
| 1.【物理・政治の壁】新鮮なDNAが手に入らない | 解析が進まない最大の理由は、“質の良いサンプル”が手に入らないこと。 | アカカモシカの核心的な生息地は、ミャンマー北部(カチン州など)。険しい山岳地帯であるうえに、長年の武装勢力と国軍の紛争地域でもある。研究者が現地に入り、麻酔銃で眠らせて血液や新鮮な組織片を採る、といった調査は事実上不可能。 |
| 紛争地帯であることの弊害 | 現地に入れない → 新鮮な血液・組織が採れない | 研究のボトルネックは「採取」そのもの。安全面・政治面の制約で、継続的な採集ができない。結果として、核DNA解析に耐えるレベルのサンプルがほぼ手に入らない。 |
| 頼れるのは「干からびた標本」中心 | 使えるのが劣化・出所不明・不純物多めのサンプルになりがち | 研究者が使える試料は、主に次のようなものになりやすい。①博物館にある100年前の毛皮:DNAが断片化して核DNAの完全な解読が難しい。②市場で売られていた干し肉や角:出所不明で、採集場所が分からないと分布と遺伝子を結びつけられない。③糞(フン):DNAは採れるが不純物が多く劣化も激しい。 |
| 「ミトコンドリアDNA」の限界 | mtDNAだけだと母系しか追えない。雑種判定には不十分。 | 劣化サンプルでも取り出しやすいのがミトコンドリアDNA(mtDNA)。解析は進むが、分かるのは主に「母親由来の系譜」。雑種かどうかを判定するには、両親の情報が入る核DNAが必須。ただし核DNAは質の良いサンプルがないと厳しい。 |
| 2.【比較対象の壁】そもそも「基準」がブレている | 比較相手(スマトラカモシカ等)の“基準データ(レファレンス)”が盤石じゃない。 | 「アカカモシカがスマトラカモシカの変異か」を見るには、比較対象側の遺伝データが“完璧”に近いことが望ましい。でもカモシカ属(Capricornis)全体で分類が混乱しており、比較の土台が揺れている。 |
| 比較相手も分類が怪しい | そもそも「スマトラカモシカ」「チュウゴクカモシカ」自体が地域で姿がバラバラ | 地域によって形態差が大きく、「どこからどこまでが一種か」という境界(レファレンス)が確立されていない。だから、アカカモシカ側のDNAが不完全だと、なおさら判断が難しくなる。 |
| 定規が歪んでいる状態 | 参照する“定規”が曖昧だから、差が見えても誤差か別種差か線引きできない | 不完全なDNAデータを持ってきても、「この違いは種を分けるほどか?それとも地域差の範囲か?」が決めにくい。比較の基準が揺れていると、結論も揺れる。 |
| 3.【進化の壁】「クライン(連続変異)」の可能性 | いちばん厄介なのは、境界が“スパッ”ではなくグラデーションかもしれない点。 | 生物は「北はA種、南はB種」と綺麗に割れないことがある。アカカモシカの生息地は、北のチュウゴクカモシカ(黒っぽい)と南のスマトラカモシカ(黒〜灰色)の中間域に位置していて、連続変化の帯(ベルト地帯)である可能性がある。 |
| グラデーションの問題 | 見た目だけ劇的に違い、遺伝的には隣と近い可能性がある | 「北から南へ移動するにつれて遺伝子が連続的に変化し、その中間環境で“毛が赤くなる遺伝子”が広まっただけ」という仮説があり得る。これがクライン(Cline)。もしそうなら、遺伝的には隣接集団とほぼ変わらず、外見だけ目立って違う、という状況になり得る。 |
| 独立種か亜種か、定義の泥沼 | クラインだと、結局は“どこで線を引くか”が議論になる | データが揃っても、「独立種」「亜種」「地域集団」のどれで扱うべきかは研究者間で定義論争になりやすい。つまり“決定打”があっても、最後に哲学(定義)の問題が残ることがある。 |
| 4. まとめ:なぜ決着しないのか? | DNA採取が難しい。さらに言うと、雑種判定に必要な高品質な核DNAが手に入らない。 | 現地に行けない(紛争・地雷・険しい山岳)。手に入るのはボロボロのDNA(古い皮や市場の干し肉など)。mtDNAだけでは雑種か変異か断定できない。そもそも隣の種との境界がクライン(連続)かもしれない。これらが絡み合い、「同種っぽいけど断定する核DNA証拠が出せない」という、もどかしい状態が続いている。 |
紛争地で争ってる人たちからしたら、「カモシカの研究に来た邪魔なやつ」みたいに見えちゃうだろうし、そもそも平和な日本で暮らしてる私が、その紛争地を見たことも行ったこともないから、簡単に何か言える立場じゃないんだよね。
だからこそなんだけど、「長年の武装勢力と国軍の紛争地域」って言われているミャンマーの政治のことを、少し知りたいなと思った。
うん、絶滅危惧種の話からはちょっと離れるけど、結局ぜんぶ繋がってる話なんだよね。
調べます。
| 観点 | 要点(結論) | 詳細(背景・理由) |
|---|---|---|
| 1. 根本構造 | ミャンマーの紛争は「最近の出来事」ではなく、独立前後の“連邦の約束”をめぐる不信が長く尾を引いている。 | 多民族国家の統治設計(自治・権限配分・軍の位置づけ)が揺れたまま、武力と不信が積み重なってきた構図。 |
| 多民族国家の難しさ | 多数派(ビルマ族/バマー)と、周縁の山岳地帯に暮らす多くの少数民族の間で、利害がぶつかりやすい。 | ビルマ族が人口の多数を占める一方、カチン、シャン、チンなど多様な民族が国境周辺に居住し、言語・宗教・歴史的背景も異なるため、中央集権が強まるほど摩擦が生まれやすい。 |
| 「約束」が軸になっている | 出発点のキーワードは、パンロン協定(1947年)の「連邦・自治」の約束。 | 独立に先立ち、アウンサン(アウンサンスーチー氏の父)らが、シャン・カチン・チン側と「連邦の枠組み」について合意したのがパンロン協定(1947年2月12日)。 |
| なぜ「約束違反」になるのか | 独立直前にアウンサンが暗殺され、以後の政治過程で少数民族側が期待した自治の形が実現しにくくなった。 | アウンサンは1947年7月に暗殺され、独立(1948年)を目前に政治の重心が変わった。以後、軍の政治関与が強まり、少数民族側は「約束が薄められた/反故にされた」と受け止めてきた。 |
| 武装勢力(EAO)が生まれる理由 | 少数民族側は「自分たちの土地・文化・自治」を守るため、武装組織を形成していった。 | こうして各地に少数民族武装勢力(EAO)が成立し、中央軍(タッマドー)との衝突が長期化した、という流れ。 |
| カチン州の特徴 | アカカモシカの生息域と重なるカチン州は、長期紛争の主要地域の一つ。 | カチン州ではカチン独立軍(KIA)を含む勢力と中央軍の衝突が繰り返され、停戦と再燃を挟みつつ「研究者が安全に入り続けられる環境」になりにくい。 |
| 2. 2021年クーデター | 2021年2月のクーデターで、対立構図が国境地帯の紛争から“全国規模の内戦状態”へ一気に悪化した。 | 国軍が選挙後の文民政権を拘束・掌握し、反発が都市部へも拡大。市民抵抗と武装化が進み、戦闘が多地域化した。 |
| 「全国民が敵に」化 | それまで前線と距離があった都市部の人々も巻き込まれ、対立が単純化・激化した。 | 市民不服従(CDM)や抵抗運動が広がり、武装化した勢力(PDFなど)とEAOが「一定の共闘関係」を持つ局面も生じた、と整理できる。 |
| 研究者が入れない理由の更新 | 「危険だから入りづらい」から、“入れる前提が崩れる”レベルへ。 | カチン州周辺は軍事上の重要地域になり、移動・許可・安全確保の面で、野外調査や試料採取どころではない状況が強まった。 |
| 3. 資源の呪い | 紛争と自然破壊を加速させるのが、資源がそのまま戦争資金になり得るという現実。 | 武装勢力・軍双方にとって、地下資源や森林資源が「資金源」になりやすく、採掘・伐採・利権が衝突の燃料にもなる。 |
| 翡翠(ヒスイ) | カチン州の翡翠産業は、紛争と搾取の悪循環の中心に置かれやすい。 | カチン州(特にハパカン周辺)は世界有数の翡翠産地とされ、巨額の利権が軍や関係者に流れ、紛争を下支えしてきた、という指摘がある。 |
| 木材(森林資源) | 国境を越えた木材取引(違法伐採を含む)が、資金と環境劣化の両面で問題化しやすい。 | カチン州—中国雲南の国境では違法木材取引が指摘され、森林の減少・ガバナンス崩壊と結びつきやすい。 |
| 山が削られ、森が消える | 紛争下では環境配慮が後回しになり、乱掘・乱伐が生息地を直接削る。 | 重機による大規模採掘・伐採が進むと、土砂崩れ・水系汚染・森林消失が起きやすく、野生生物の生息地は分断・劣化する。翡翠採掘の社会・環境コストの指摘も多い。 |
| 野生動物の密輸 | 国境地帯では、野生動物取引が資金獲得の手段として悪用され得る。 | ミャンマーは地域の違法野生動物取引の「供給地・通過地」になり得ることが指摘されており、需要地(近隣国)との国境取引が問題化してきた。 |
自分たちの土地と自治権を守りたい少数民族と、それを力で支配したい国軍が、戦争資金のためにアカカモシカの「家」を切り売りしている――そんな絵が見えました。
きっとこれって、パンロン協定(1947年)の「連邦・自治」の約束を「守らなかった」と受け止めた少数民族と、「守った(もしくは守ってきたつもり)」と言い張る国軍との、物差しの違いだったようにも思えるんですよね。
もちろん、そんな簡単な話じゃないのは分かってるけど……。
うん。ここで紛争のことを論破し合っても、たぶんしょうがないので、いったん「少なからず理解できた」ところで、絶滅危惧種の話に戻ります。
戦争にしろ紛争にしろ、日本であろうとどこであろうと、争えば必ず弱いものにしわ寄せがいく。まず、それは間違いないですよね。
そして、戦争や紛争で儲けている人もいれば、損している人もいる。でも、その間に「保護できない」「研究できない」という理由で、絶滅危惧種は増えていく。
絶滅危惧種って、一見すると「生き物の話」に見えるけど、実は世界や地球の危機を測る物差しなんだと思うんです。
だって、どの絶滅危惧種にも共通して言えるのは、確実に人間の行動が影響しているってこと。しかもその陰で、また人間の活動によって気候変動みたいな大きな問題が起きている。
だから、絶滅危惧種のことを調べて、知って、解決の道を考えていくと、結局は気候変動を解決する道にもつながっていくんですよ。
……こんなこと言うと、少数民族の人たちや現地のみなさんに怒られるかもしれないけど。
それでも私は、「小さなその土地」を守るために動いているうちに、もっと大きな「地球という母体」が危うくなっていることにも、どうか気づいてほしい――そう願っています。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
アカカモシカに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




コメント