○○って、なに?|あなたの疑問ばこ

○○って、なに?|あなたの疑問ばこ
※画像はすべてAI生成(DALL·E 3)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。

こんにちは、鶏人|Keijin です。

このページは、「絶滅危惧種」の基本を、できるだけ噛み砕いてまとめた疑問メモです。

「絶滅危惧種って、なに?」

「ランク(カテゴリー)が、いまいち分からない」

「結局、どんな生きものが対象なの?」

そんな “ちょっと引っかかった疑問” を、必要なときに見返せるようにしてあります。

時間のあるときに、ふらっと覗いてください。

※このページの内容は、公開されている資料や、筆者が調査した情報に基づいています。
※詳しい最新情報や正式な分類は、IUCNレッドリストや環境省の公式発表をご確認ください。

参考:IUCN RED LIST(国際自然保護連合)
参考:エコジン(環境省)

疑問ばこ:一覧

項目内容
定義将来、絶滅してしまうおそれがある生き物のこと
誰が決める?国際自然保護連合(IUCN)など、専門家のチーム
どうやって決まる?数がどれだけ減ったか、生きる場所があるか、子どもが育っているかなどを調べて判断される
なぜ大事?その生き物がいなくなると、生態系(自然のつながり)全体に影響が出るため
目的絶滅を防ぎ、未来に自然や生き物を残すための「注意のサイン」
項目内容
設立年2001年(旧・環境庁から格上げ)
所属日本政府の中央省庁のひとつ
主な仕事・自然環境の保全(絶滅危惧種・国立公園など)
・大気や水質の環境汚染対策
・地球温暖化や気候変動への取り組み
・リサイクルや脱炭素社会の推進
・環境教育や普及啓発
本庁所在地東京都千代田区霞が関
ロゴ緑の葉をモチーフにしたマークがある🍃
項目内容
正式名称IUCN Red List of Threatened Species(絶滅のおそれのある生物のリスト)
作っているのは?国際自然保護連合(IUCN)という、世界中の専門家が集まる団体
目的生き物の「今の危機」を評価し、絶滅を防ぐための行動に役立てること
どんなことが分かる?「どの生き物がどれだけ危ないか」「なぜ減っているのか」「何が必要か」などが整理されている
なぜ重要?地球のいのちを守るための“世界共通のものさし”として使われているから
カテゴリー名(日本語 / 英語)回復スコア(%)状態の定義
回復Fully Recovered100%野生下で生存可能であり、かつ本来の生息域全体で生態的な役割を果たしている。
軽度減少Slightly Depleted80% 〜 99%概ね良好な状態だが、一部の地域や機能で完全な回復には至っていない。
中度減少Moderately Depleted50% 〜 79%回復傾向にあるが、依然として人間による保護や管理に依存している部分が多い。
重度減少Largely Depleted20% 〜 49%生息数や生息域が本来の状態より大幅に少なく、生態的機能が制限されている。
危機的減少Critically Depleted1% 〜 19%野生下で辛うじて存続しているが、回復からは程遠い極めて脆弱な状態。
野生絶滅Extinct in the Wild0%野生下では絶滅しており、飼育下などでしか存在しない。

特徴

  • レッドリスト=「絶滅の危険度」
  • グリーンステータス=「回復の度合い」
  • 「もし保護活動がなかったら?」も推計する
  • 保護の成果や将来の目標を見える化できる
項目レッドリストグリーンステータス
目的絶滅の危険度を評価種の回復度を評価
評価基準CR, EN, VU, NT, LCなど7段階0〜100%の回復スコア
視点危険の大きさ(ネガティブ指標)回復の進み具合(ポジティブ指標)
時間軸現在の状態過去・現在・未来(100年後まで)
主な用途危機の認知・保護優先度決定保護の成果測定・将来予測

ポイント

  • レッドリスト=「どれだけ危ないか」
  • グリーンステータス=「どれだけ戻せたか」
  • 2つはセットで使うと効果的な保全計画が立てられる
比較項目IUCNレッドリスト(国際)環境省レッドリスト(日本)
管轄国際機関(スイスに本部)日本の環境省
対象地域全世界の生物日本国内の生物
カテゴリー例CR, EN, VU, NT, LC など絶滅、ⅠA類、ⅠB類、Ⅱ類、準絶滅危惧 など
評価の目的世界規模での保全状況の把握と国際的対策国内の生物多様性の把握と保全政策の立案
公開媒体IUCN公式サイト(英語)環境省のウェブサイト(日本語)
使用される場面国際条約、国際保全活動など国内法整備、保護区域設定など
カテゴリー名内容の概要
絶滅(EX)日本国内においてすでに絶滅したと考えられる種。再発見の可能性もきわめて低い。
野生絶滅(EW)野生では絶滅しており、飼育下や栽培下でのみ確認されている種。
絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)絶滅の危険性が非常に高い種。
以下の2つに細分化される:
└ 絶滅危惧ⅠA類(CR)ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い。
└ 絶滅危惧ⅠB類(EN)ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い。
絶滅危惧Ⅱ類(VU)絶滅の危険が増大している種。
準絶滅危惧(NT)現時点では絶滅危惧種ではないが、今後の動向によっては絶滅危惧種に移行する可能性がある。
情報不足(DD)分布や生態などの情報が不十分で、評価できない。
掲載保留(未定義)一時的に評価が保留されている種。
略称正式名称(英語)日本語訳(IUCN準拠)
EXExtinct絶滅
EWExtinct in the Wild野生絶滅
CRCritically Endangered深刻な危機(または:近絶滅種)
ENEndangered危機(または:絶滅危惧種)
VUVulnerable危急
NTNear Threatened準絶滅危惧
LCLeast Concern低懸念
DDData Deficient情報不足
NENot Evaluated未評価
比較項目IUCN(国際自然保護連合)日本・環境省
対象地域世界中(グローバルスケール)日本国内限定
主な目的地球規模での生物多様性評価国内の保全対策の基準づくり
分類の数9段階(EX, EW, CR, EN, VU, NT, LC, DD, NE)IUCNを参考にしつつ、より細かく設定(EX, EW, IA, IB, II, NT, DDなど)
特徴的な分類CR, EN, VU といった世界標準の3分類(危険度の高さ)「絶滅危惧ⅠA類」「ⅠB類」といった日本独自の分類あり
評価単位各国・地域の個体数に関係なく、世界全体での絶滅リスクを評価日本国内の状況に基づいて評価
使用言語英語(世界向け)日本語(国民や行政向け)
活用先国際会議・保護区指定・学術研究国内法・保護政策・開発事業との調整など
  • IUCNは「世界目線」で、「絶滅の危険度」を統一された基準で評価。
  • 環境省は「日本国内目線」で、保護政策に役立てるため、より現場寄りで詳細な分類をしている。
分類群評価対象数絶滅危惧種数(絶滅含む)
哺乳類約155種約60種
鳥類約553種約90種
爬虫類約100種約40種
両生類約90種約50種
淡水魚類約200種約90種
昆虫類約1,700種約450種
植物(維管束)約5,000種約1,700種

※数値は概算で、今後の調査や分類の見直しにより変動する可能性があります。
※環境省レッドリストは「種」「亜種」「地域個体群」など細かく分かれています。

  • グローバルで評価された種の数
    → 現在、169,420種がIUCNレッドリストで評価されています 。
  • その中で絶滅の恐れのある種
    約47,187種が絶滅のリスクがあると評価されています(CR, EN, VUに該当)
    出典:IUCN:2025年4月9日のニュースリリース
種類定義主な理由具体例
Non-genuine status change(非本来的な状況変化)実際の絶滅リスクは変わっていないのに、評価カテゴリーだけが変化する– 新しい情報の入手(未知の生息地・個体群の発見、推定個体数の修正)
– 分類の変更(1種が2種に分割/複数種が1種に統合)
– 評価基準・知識の変更(基準改訂、過去データの誤り修正)
カイザーツエイモリ:CR → VU へ変更(実際に回復したのではなく、新しい生息地発見と個体数再評価による修正)
Genuine status change(本来的な状況変化)実際に絶滅リスクが良化または悪化したため、評価カテゴリーが変化する– 良化:保護活動の成功、密猟抑制、生息地保護による個体数回復
– 悪化:新たな病気の発生、生息地破壊の進行、気候変動の影響
良化例:保護区拡大により個体数増加
悪化例:森林伐採により生息地が急減

ポイント

  • 非本来的な変化 → 我々の「知識や分類の変化」による“見かけ上”の変化。
  • 本来的な変化 → 生物の「実際の状況」が改善または悪化した“現実の変化”。
  • レッドリスト指数(Red List Index)の算出には、本来的な変化のみ反映され、非本来的な変化は除外される。
項目内容
定義大きな集団(総個体数)の中で、地理的に孤立してしまった小さなグループ
コシジロラングールの例総個体数:約250頭
森林伐採・農地・道路などで生息地が分断 → 小規模なグループに孤立
イメージ例・Aの森:30頭(亜個体群A)
・Bの谷:20頭(亜個体群B)
・Cの森:50頭(亜個体群C)
問題点①近親交配による遺伝的多様性の低下
→ 病気に弱くなる・遺伝的欠陥が増える
問題点②局所的な絶滅リスク
→ 一つの亜個体群が病気・火災・密猟で消滅した場合、補充ができない
問題点③個体数回復の困難さ
→ グループが小さいと繁殖ペアが限られ、子どもの数が増えにくい
結論亜個体群とは「孤立した小集団」であり、絶滅を加速させる危険なサイン

この「疑問ばこ」は、ひとつの完成形を目指すというより、少しずつ増えていくメモにしたいと思っています。

だから、ここを育てるには、あなたの「これ分からない」が必要です。

コメントは、短くて大丈夫です。

「〇〇がわからない」でもいいし、

「〇〇の話、きつかった」みたいな一言でも構いません。

絶滅危惧種の話は、政治・経済・産業とも絡み合っていて、どうしても分かりにくくなります。

「この部分が難しい」「ここが腑に落ちない」も、ぜひ置いていってください。

いっしょに、少しずつ「なんで?」が解決できたら嬉しいです。

鶏人|Keijin