※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
※当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。
こんにちは、fukumomo3_photo です。
ウサンバラドラミングバッタ(Ixalidium transiens)は、
2014年、図鑑に【VU:危急】として分類されていました。
2020年、IUCNレッドリストで【VU:危急】と評価されました。
つまり、2014年から2020年にかけて、
ウサンバラドラミングバッタは「変わらぬ危うさを、静かに抱き続けていた」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるウサンバラドラミングバッタの最新評価は2020年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでくれると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/19672693/176514170
ウサンバラドラミングバッタの生態と保全の現状
⬇︎ウサンバラドラミングバッタの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ウサンバラドラミングバッタ |
| 英名 | Usambara Drumming Grasshopper |
| 学名 | Ixalidium transiens |
| 分類 | 節足動物門・昆虫綱・バッタ目(Orthoptera)・ウマコバネ科(Acrididae) |
| 分布 | タンザニア・東ウサンバラ山地(East Usambara Mountains)の固有種 |
| 主な生息地 | 亜熱帯の常緑・山岳林の林床(落葉層) |
| 体長/体重 | 該当情報は見つかりませんでした |
| 寿命 | 確認できませんでした |
特徴
- 名称の由来:この種は「ドラミング」をするバッタであり、後脚を使って基質(落葉や土壌)を叩き、メスを引き付ける行動から「ドラミングバッタ」と名付けられています。
- 食性:主に林床の植物デブリ(落葉など)を食べる腐植物食性と考えられています。
- 生活様式:夜行性で、昼間は落葉層(リッターレイヤー)で活動し、暗闇の中でドラミング音によりコミュニケーションをとります。
生態と行動
- 回遊性:現在のところ、広い移動や回遊についての情報はありません。
- 産卵行動:詳細は不明です。
- 性決定:砂温などによる性決定は確認されていません。
- 孵化後:幼虫や孵化行動についての情報は見つかりませんでした。
- その他の生態:
- 保全状況:IUCNレッドリストには正式に評価されていないものの、暫定的に“Vulnerable(準絶滅危惧種)”とされています。
- 固有性と生物多様性:東ウサンバラ山地は、生物多様性のホットスポットのひとつであり、特有種が多く存在します。ウサンバラドラミングバッタもその一例です。
- 生息環境の脅威:森林破壊や生息地の断片化が進行しており、その影響が懸念されています。
補足
- 分布は東ウサンバラ山地の常緑山岳林に限定されており、生息地は森林下層の落葉層という非常に限られた環境です。
- ドラミングという行動によるコミュニケーションが特徴的であり、このユニークな音響コミュニケーションは繁殖行動や求愛と関連していると考えられます。
2014年絶滅危惧種:ウサンバラドラミングバッタ【VU:危急】
⬇︎IUCNレッドリストのカテゴリ一覧です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| カテゴリ略称 | カテゴリ名 | 説明 |
|---|---|---|
| EX | 絶滅 | 絶滅したと考えられる種 |
| EW | 野生絶滅 | 飼育下などで生存している種 |
| CR | 深刻な危機 | 極度に絶滅の危機にさらされている種 |
| EN | 危機 | 非常に絶滅の危機にさらされている種 |
| VU | 危急 | 高い絶滅の危機にさらされている種 |
| NT | 準絶滅危惧 | 近い将来絶滅の危機にさらされている種 |
| LC | 低懸念 | 絶滅危惧(CR・EN・VU・NT)の条件を満たしていない種 |
| DD | データ不足 | 十分な情報がないため評価できない種 |
| NE | 未評価 | 未評価の種 |
ウサンバラドラミングバッタは種の豊富な東ウサンバラ山脈の動物相を代表する種である。この山脈は地球生物多様性ホットスポットのひとつでケニア南東からタンザニア南西に広がる東アーク山脈に含まれている。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定義 | 生物種が豊富でありながら、人間活動で破壊の危機にある地域 |
| 提唱者 | ノーマン・マイヤーズ博士(1988年) |
| 認定基準1 | 固有種の維管束植物が1,500種以上存在 |
| 認定基準2 | 原生植生の70%以上が失われている |
| 世界の状況 | 現在36ヶ所が認定。陸地面積の2.3%にすぎないが、維管束植物の約50%、哺乳類・鳥類・両生類の約75%が集中 |
| 意義 | 少ない面積を守ることで、多くの種を効率的に保全できる |
| 日本 | 36ヶ所の一つ。固有種が多いが、開発による自然喪失が深刻 |
ホットスポットとして認定されるには、2つの厳しい基準を満たさないといけない。
1つ目は、豊かな固有種が 1,500種以上存在していて、
その場所がとてもユニークで、唯一無二の価値を持つかってこと。
2つ目は、その場所の70%以上が本来あった状態から大きな脅威にさらされていて、
緊急な保全措置が必要とするってこと。
そして、日本列島も世界に36ヶ所(2024年時点)ある生物多様性ホットスポットだってこと。
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保護 | ウサンバラ山地の森林を保護し、伐採や土地開発を制限 |
| 農薬使用の抑制 | バッタを含む昆虫への悪影響を減らすため、農薬の削減や代替農法の推進 |
| 外来種対策 | 外来動植物による生態系の攪乱を防止 |
| 国際的な規制 | IUCNレッドリスト掲載種として、国際的な保護の枠組みに基づく取引・採集の制限 |
| 保護区の設定 | ウサンバラ山地の特定地域を自然保護区や国立公園に指定し、重点的に保護 |
| 市民・地域参加 | 地元住民による森林保全活動、環境教育、持続可能な観光の導入 |
| 研究とモニタリング | 個体数の推定調査、繁殖状況や生息環境の継続的な観察 |
主な取り組み
- 森林保護:伐採や農地化を制限して生息地を守る
- 農薬削減:生態系全体を守るため持続可能な農法を導入
- 外来種管理:競合や捕食リスクとなる外来種の流入を防止
- 国際保護:IUCNや各国の規制に基づき取引や採集を制限
- 保護区指定:ウサンバラ山地を中心に保護区を整備
- 地域参加:住民や子どもたちによる植林・環境教育活動
- 調査研究:個体数や分布の変化を定期的にモニタリング
最後に
これを読んで、どのように感じましたか?
「バッタって害虫でしょ?」
と、生物多様性は考えない?
「え?世界で?36箇所だけ?」
と、数の少なさに驚きましたか?
感じ方は、いろいろあると思います。
地球全体で36ヶ所しかいない貴重な遺伝子プールの保全措置が重要なことは知った。
そこで、もっと大きなところである宇宙規模で考えてみる。
すると、地球は太陽系で1ヶ所しかない唯一無二の惑星だと気がついた。
これだけ、人類の科学技術も発展してAI(人工知能)の進歩も目まぐるしいなか、
未だ我々人類が暮らせる惑星などどこにもないということだ。
そして、SF映画の『地球が静止する日』のように、地球を心配して保全活動をする団体もいまのところ現れる様子もない。

1951年のオリジナル版と2008年のリメイク版は、どちらも「宇宙から来た訪問者が人類に警告を与える」物語だが、時代背景により警告内容とテーマが異なる。
共通のあらすじ
- 宇宙人クラトゥと巨大ロボット・ゴートが地球に降り立ち、人類に警告を伝える。
- 人類の恐怖と攻撃心により、クラトゥは軍から追われる身に。
- ある親子と交流しながら、人類の本質を観察し使命を果たそうとする。
作品比較(1951年版 vs 2008年版)
| 項目 | 1951年版(オリジナル) | 2008年版(リメイク) |
|---|---|---|
| 監督 | ロバート・ワイズ | スコット・デリクソン |
| 主演 | マイケル・レニー 他 | キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー |
| 警告の対象 | 人類の攻撃性・核戦争 | 人類による環境破壊 |
| クラトゥの使命 | 「争いをやめなければ滅ぼす」 | 「地球を守るため人類を消す」 |
| 時代背景 | 冷戦、核の恐怖 | 地球温暖化、環境問題 |
| 特徴 | 哲学的対話中心の古典SF | VFXによるスペクタクル大作 |
| 有名な要素 | セリフ「クラトゥ・バラダ・ニクト!」 | 現代的な環境テーマの強調 |
まとめ
- 1951年版 → 冷戦時代の「核の恐怖」への警告。
- 2008年版 → 現代の「環境破壊」への警告。
- 共通する問い → 「高度な知的生命体が人類を見たらどう思うか?」
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントから意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な命である5分間を本当にありがとうございました。
ウサンバラドラミングバッタに、あなたの5分が届くことを祈ります。
fukumomo3_photo
インスタでは、ウサンバラドラミングバッタたちの姿を“図鑑みたいに”並べて見られます。
ビジュアルで伝える命の物語、よかったらのぞいてみてください。



コメント