※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。
※画像はすべてAI生成(DALL·E)によるイメージであり、実際の生物写真ではありません。
こんにちは、鶏人|Keijin です。
ニシガーツシュロマウス(Vandeleuria nilagirica)は、
2014年、図鑑に【EN:危機】として分類されていました。
2016年、IUCNレッドリストで、【EN:危機】と評価されました。
つまり、2014年から2016年にかけて、ニシガーツシュロマウスは
「危うさは固定され、未来だけが揺れている」状態なのです。
※2025年時点で、IUCNレッドリストにおけるニシガーツシュロマウスの最新評価は2016年版です。それ以降の更新は行われていません。
この記事は、とても短く5分で読めるので、どうぞ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含んでいます。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:https://www.iucnredlist.org/species/136372/115206829
ニシガーツシュロマウス|2014→最新と「保護が届かない構造」
⬇︎ニシガーツシュロマウスの生態です。必要に応じてご覧ください。⬇︎

| 項目 | 情報 |
|---|---|
| 和名 | ニシガーツシュロマウス |
| 英名 | Nilgiri Long-tailed Tree Mouse / Indian Long-tailed Tree Mouse |
| 学名 | Vandeleuria nilagirica |
| 分類 | 哺乳類・齧歯目(ネズミ目)・ネズミ科 |
| 分布 | インド(主に西ガーツ山脈域) |
| 主な生息地 | 森林(西ガーツ山脈の森林域など) |
| 体長 | 頭胴長 約10.5cm/尾長 約14.2cm(文献記載値) |
| 体重 | 不明(資料が限られる) |
| 寿命 | 不明 |
| 保全状況 | IUCN:EN(危機) |
特徴
- “長いしっぽ”が目印:体より長い尾を使って、枝の上でバランスを取りやすいタイプの樹上性ネズミです(英名も “Long-tailed”)。
- インド固有の小さな哺乳類:西ガーツ山脈域で記録される“地域性の強い”種として扱われます。
- 見つかりにくい:調査でも捕獲・記録が少ない(=出会いにくい)ことが示されています。
生態と行動
- 夜行性・樹上性:夜に活動し、樹木や低木の“立体的な空間”を使って暮らすタイプとして報告されています。
- 食べもの:葉・花・小さな昆虫などを利用する(雑食寄り)とする記載があります。
- 脅威(ざっくり):生息地の劣化や土地利用の変化(森林の質の低下など)が、地域的な消失につながりうることが指摘されています。
2014年絶滅危惧種:ニシガーツシュロマウス【EN:危機】
山地の常緑林や、比較的荒れていないコーヒー、バナナ、カルダモンの農園に生息しており、高度としては900~2100メートルの間に入る。……この種に関して現在把握されている保護の取り組みはない。
出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014
| セクション | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1. 現在のステータス | IUCNレッドリスト | Endangered(EN)(絶滅危惧IB類相当) |
| 個体数の傾向 | Decreasing(減少中) | |
| 2014年からの変化 | 2014年当時から好転せず、現在も「絶滅危惧(EN)」に分類 | |
| 2. 保護の取り組み(現状) | 2014年図鑑の「保護の取り組みはない」 | 現在も概ね妥当(=この種に特化した保護計画/アクションプランはない、という意味) |
| ただし「全く守られていない」わけではない | 保護区内での生息が確認されており、間接的に生息地が守られている | |
| 保護区の例 | ニルギリ生物圏保護区(Nilgiri Biosphere Reserve)など | |
| 具体例(含まれる公園) | ムクルティ国立公園(Mukurthi NP)、サイレント・バレー国立公園(Silent Valley NP)など | |
| 間接的な保護の理由 | トラ・ゾウ等の保護区でもあるため、環境保全の結果として本種の生息地も一定程度保全 | |
| 3. 主な脅威 | 最大要因 | 生息地の破壊 |
| 農地転換 | 森林がプランテーション(茶・コーヒー・カルダモン等)へ転換され続けている | |
| 薬剤の影響 | 農園での農薬・殺鼠剤(殺虫剤)が脅威(森を追われ農園に依存→薬剤影響を受ける悪循環) | |
| まとめ | 結論 | 危機は続いている/種そのものを狙った直接保全は乏しい(一方で、生息地の一部は国立公園等として保全され“間接的に”守られている) |
| 2014年との比較 | 劇的な改善があったとは確認できない |
ニシガーツシュロマウス(Vandeleuria nilagirica)は、IUCNレッドリストにおいてEndangered(EN)に分類され、個体数傾向は減少(Decreasing)と評価されている。種特異的な保全アクションプランは確認されない一方、ニルギリ生物圏保護区やムクルティ国立公園、サイレント・バレー国立公園等の保護地域内に生息し、間接的に生息地保全の恩恵を受ける。主要脅威は森林のプランテーション化等による生息地改変であり、農地での農薬・殺鼠剤曝露もリスクを増大させる。
⬇︎ニシガーツシュロマウスの主な保護活動の種類です。必要に応じてご覧ください。⬇︎
| 保護活動の種類 | 内容の概要 |
|---|---|
| 生息地の保全(森林の保護) | 本種は西ガーツ山脈の山地常緑林と周辺プランテーションに分布するため、残存林の保全・改変抑制を優先する。 |
| 生息地の分断対策 | 脅威として「生息地の消失と分断」が挙げられているため、森林パッチ間の連結(緩衝帯・回廊)や開発計画の調整を進める。 |
| 農薬リスクの低減 | 脅威に「農薬使用」が含まれるため、周辺農園・プランテーションでの農薬使用量の削減、IPM(総合的病害虫管理)等への転換を促す。 |
| 法制度にもとづく保護 | インドの野生生物保護法(WPA 1972)のSchedule Vに位置づけられているため、捕獲等の規制と保全行政の根拠として活用する。 |
| 保護区・管理区域の整備 | 分布域(ケーララ・カルナータカ・タミルナドゥ)で、常緑林の保護区指定や森林管理の強化を行い、劣化を抑える。 |
| 研究とモニタリング | IUCNではEN(B2ab(iii))とされるため、分布・生息確認、個体群動向、森林劣化との関係を継続的に追跡し、管理に反映する。 |
| 地域・関係者との協働 | 森林利用や農地管理が影響し得るため、地域住民・農園管理者・保護区当局と協働し、保全と生業の両立を設計する(農薬・森林改変の抑制を含む)。 |
最後に
これを読んでみて、あなたはどう感じましたか?
この種を狙った“直接的な保護活動”はあまり行われていないみたいなんだけど、そうなると……プランテーション(コーヒーに限らず、茶やスパイス系も含めて)の産業の裏側に、何か見えにくい問題があるんじゃないかって感じちゃうんだよね。深読みしすぎかな。
でも、そうとも言い切れないかもしれません。
ちょっと調べてみます。
| 視点 | 見えにくい問題(要点) | 具体例・帰結 |
|---|---|---|
| 1. 「害獣」レッテルと薬剤 | 農園では「ネズミ=駆除対象」が前提で、種の区別がされにくい | クマネズミ等と同列に扱われ、殺鼠剤・農薬は種を選ばず影響。誤って毒殺されても記録・問題化されにくい |
| 2. 「緑の砂漠」問題 | 「農園に生息」は“どこでも生きられる”ではなく、近代化で生息条件が崩れる | 日陰樹が外来種の単一化、ツル植物などが除去され、樹上性の移動・隠れ家・餌が減る=見た目は緑でも実態は貧栄養な環境 |
| 3. アンブレラ種偏重 | 資金・注目がトラ等の大型動物に集中し、小型種が優先順位から落ちやすい | 「トラを守れば小動物も守れる」の理屈の陰で、農園との境界(緩衝地帯)では農薬・分断の影響を小型種が直撃 |
| 4. 見えないサプライチェーン | 消費者の目に届く「サステナブル」と現場の運用にはギャップがある | 認証は普遍でなく、コスト圧で農薬削減が難しい現場も。安さを求める市場圧力が効率優先(多様性排除)を促す |
| 結論 | 構造要因が重なり、農園内の絶滅危惧小型種は“守られにくい” | 「害獣扱い」「農園単純化」「大型種偏重」「供給網の不透明さ」が連鎖し、直接保全が成立しにくい |
ニシガーツシュロマウスのような小型齧歯類が農園景観に生息しつつ直接保全の対象となりにくい背景には、複数の構造要因が重なる。第一に、農園では齧歯類が一括して害獣視され、殺鼠剤・農薬による非選択的影響が問題化されにくい。第二に、近代化に伴う日陰樹の単純化や下層植生の除去により、農園が生息に不適な「緑の砂漠」と化しうる。第三に、保全資源が大型哺乳類(アンブレラ種)へ偏在し、緩衝地帯の小型種が取り残されやすい。第四に、認証の限界と供給網の不透明性が改善を制約する。
たしかに、「ネズミ=駆除」っていうイメージが、まず大前提として強いんだろうね。
それと、ちょっと心にずしっと刺さったのが「安さを求める市場圧力」って部分。市場って、一部の起業家や資本家だけが決めてるんじゃなくて、本当の意味では、私たちの選び方で決まっていく面もあるんだよね。
ほんとにその通りだと思います。私たちは毎日の買い物で、手に取る商品を通して“市場圧力”を少しずつ上げているんですよね。
逆に、その圧力を下げたいなら「買わない」「別のものを選ぶ」みたいな選択で、流れを弱めることもできると思います。
だからこそ、パッケージの表にある大きな文字だけで判断せずに、裏側の小さな表示まで目を通したり、気になったら検索してみたりして、少しだけ「疑いの目」を持つのも大事だと思うんです。
それは販売者に失礼に見えるかもしれないけど、巡り巡って、誤解されたまま見過ごされがちな小さな命を救うことにつながるかもしれません。
ここまで読んで、『あなた』は、どのように感じましたか?
コメントで意見を聞かせてくれると、とても嬉しいです。
あなたの貴重な5分間を、本当にありがとうございました。
ニシガーツシュロマウスに、あなたの5分が届くことを祈ります。
鶏人|Keijin




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