11年後のレッドリスト|アマノガワテンジクダイ:生かすために、毒が降る【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|アマノガワテンジクダイ:生かすために、毒が降る【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。

Hi, 鶏人|Keijin here.

Today, I’m talking about the Banggai cardinalfish (Pterapogon kauderni) and a toxic practice known as “cyanide fishing.”

Back in the 2014 field guide, while captive-bred numbers were on the rise, their native wild populations were already listed as “Endangered.”

Fast forward to the latest IUCN Red List, and despite some captive-bred escapees establishing themselves as invasive species elsewhere, their official status hasn’t changed. They’re still stuck at “Endangered.”

I believe the Banggai cardinalfish is still trapped in a tragic irony—poisoned just to be caught alive.

This is a quick 5-minute read. I’d love it if you stuck around to the end.

こんにちは、鶏人|Keijin です。

今回は、アマノガワテンジクダイ(学名:Pterapogon kauderni)と、「シアン漁」っていう毒を使った漁の話です。

この種は、2014年の図鑑だと、繁殖個体は増えている一方で、原産地の個体群は「EN:危機」とされていました。

そして最新のレッドリストでも、繁殖個体が外来種として野外に定着している面があるのに、評価は同じく「EN:危機」のままです。

アマノガワテンジクダイは今も、「生かすために、毒が降る」そんな状態なんだと思います。

この記事は短く、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2007評価(2025年公開)です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Pterapogon kauderni

2007年から動かないEN|増えたのは繁殖個体、減りやすいのは原産地

⬇︎アマノガワテンジクダイの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

基本情報|アマノガワテンジクダイ(英名:Banggai cardinalfish)
項目情報
和名アマノガワテンジクダイ
英名Banggai cardinalfish(バンガイ・カージナルフィッシュ)など
学名Pterapogon kauderni
分類硬骨魚類・テンジクダイ科(Apogonidae)
分布インドネシア(中部スラウェシ)バンガイ諸島固有。浅場の限られた生息域(島々の周りの浅い海域)に局在し、島間の自然分散は非常に小さい
主な生育地水深の浅い沿岸域(サンゴ礁・藻場など)。特にウニ(Diadema)やイソギンチャク等の“隠れ場所”と結びついた微小生息環境が重要とされる
大きさ最大で全長約8cm程度
体重(一般向け資料では体重があまり整理されないことが多く、目安値が示されにくい)
寿命(野生での推定は条件でぶれやすく、飼育下の記録も含め「数年」程度として語られることが多いが、一定の確定値としては扱いにくい)

特徴

  • 名前の由来:英名のBanggaiは、固有の分布域であるバンガイ諸島(Banggai Archipelago)に由来する
  • 見た目:白い体に黒い縦帯が3本入り、ヒレの形も特徴的で観賞魚として人気が高い
  • 希少性:分布域がとても狭く、島ごとに孤立した集団になりやすい(自然に他の島へ広がりにくい)
  • 保全状況:IUCNではEN(絶滅危惧)で、評価年(assessed)は2007年になっている
  • 取引の背景:海水水槽向けの採集・流通が大きな圧力の一つとして扱われてきた

くらし・ふえ方

  • 生育環境:バンガイ諸島の浅場の限られた面積に分布し、局所的な生息地に集中する
  • くらし方:移動・分散が小さく、地域集団ごとに遺伝的・形態的な違いが出やすい
  • ふえ方(繁殖):雌雄は分かれており、メスはおよそ60〜70個程度の卵を産む例が示されている
  • 子育ての特徴:オスが卵を口の中で保護する「口内保育(paternal mouthbrooding)」を行う
  • 脅威:観賞魚取引に伴う採集圧に加え、重要な微小生息環境(ウニ・イソギンチャク等)への影響、沿岸環境の変化、サンゴの白化などが複合的にリスクとして整理されている
  • 保全の動き:米国ではESA(絶滅危惧種法)でthreatened(危急相当)として扱われる枠組みがある(分布域自体はインドネシア側)
  • 国際取引の議論:CITES附属書IIへの掲載提案が提出された経緯がある

出典

2014年絶滅危惧種:アマノガワテンジクダイ【EN:危機】

同諸島周辺で採集された魚は世界中の水族館向けに取引業者に送られ、毎年9000頭が採集されていると推定される。現在、飼育下での繁殖プログラムの実施により、水族館向けに野生ではない個体も提供されはじめている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

項目2014年の図鑑現在(2026年確認)
現在のレッドリスト評価2014年当時の整理でも、バンガイカーディナルフィッシュ(Pterapogon kauderni)は IUCN で EN(絶滅危惧IB類)として扱われる段階に入っていた。背景には、原産地がインドネシアのバンガイ諸島というきわめて狭い範囲に限られ、観賞魚取引による採集圧を強く受けていたことがある。2026年確認でも、IUCN 上の評価は EN(Endangered)のまま維持されているとみてよい。近年の文献・公的整理でも、本種は「IUCNで Endangered」と継続的に参照されている。
野生個体を取り巻く現在の状況:全体像図鑑の時点では、「狭い分布域をもつ固有種が、観賞魚需要で圧迫されている魚」という理解が中心だった。主な危機認識は、野生採集と生息地の脆弱さだった。現在は、単純な「採られすぎ」だけではなく、原生個体群の保全、移入個体群の扱い、養殖個体の流通、国内規制、海洋保護区、マイクロハビタット劣化まで含めて管理する段階に入っている。NOAA の5年レビューでも、生息地・取引・導入個体群・養殖供給が同時に論点化されている。
ワシントン条約(CITES)とインドネシアの独自規制2014年前後の理解では、CITES への掲載提案はすでに大きな論点になっていたが、掲載には至っていなかった。現在も、CITES での議論や勧告は続いてきた一方、CITES附属書掲載種として広く流通管理されている、という整理は当てはまらない。CITES 側では、インドネシアに対して保全・管理措置の継続を促しており、実務上はインドネシア側の管理強化が中心になっている。文献上は、インドネシア法のもとで limited protected status、空間的・時期的制限を伴う管理が参照されている。
「移入個体群」の拡大と活用2014年時点でも、原産地外への移入個体群の存在自体はすでに知られ始めていたが、保全や取引管理の中で「原生個体群を守るための代替供給源」として広く整理される前の段階だった。 現在は、原産地外の移入・定着個体群が各地で確認されている。NOAA の整理では、Lembeh Strait、Luwuk、Palu Bay、Kendari、North Bali、Ambon などが挙げられている。CITES関連資料でも、自然分布外の個体群に関する情報整理が行われており、北バリなどの移入個体群が観賞魚取引用に採集されていることが示されている。
繁殖個体(ブリード個体)の普及2014年の図鑑時点でも、「海水魚としては比較的ブリードしやすい種」として知られ、飼育下繁殖の可能性はすでに注目されていた。ただし、野生採集圧を十分に置き換えるほど広く普及したとは言いにくかった。現在は、養殖・飼育下繁殖個体の供給はかなり進んでいる。NOAA の5年レビューでは、複数のインドネシア施設で captive-bred 個体を観賞魚取引用に供給する試み・実績が示されている。加えて、近年の海水観賞魚取引レビューでも、本種は captivity で養殖された代表種として扱われている。
野生個体の「今」はどうなっている? 原生地域(バンガイ諸島)図鑑の時点では、原生地域の個体群は乱獲と狭い分布域ゆえに脆弱と整理されていた。保全上の主戦場は、当然ながらバンガイ諸島の在来個体群だった。2026年時点でも、原生地域の在来個体群は依然として保全の中心課題。NOAA の5年レビューでは、自然分布域は約34島周辺のごく浅い海域に限られ、潜在的生息地面積も非常に小さいと整理されている。一方で、Banggai marine protected area の図示や近年のモニタリング研究から、保護区や現地保全の積み上げも進んでいる。原生地では回復傾向がみられる地点もあるが、局地的低下やマイクロハビタット依存性の強さから、脆弱さそのものが解消されたわけではない。
野生個体の「今」はどうなっている? 生息域の拡大(皮肉な結果)2014年の図鑑では、「原産地の狭さ」が危機の核心だったため、分布拡大は保全の主軸ではなかった。仮に触れられても、例外的・周辺的な話としての扱いだったと考えられる。現在は、皮肉にも原産地外で定着した個体群が各地に広がり、「種全体」は分布を広げて見える一方で、「本来の在来個体群」は引き続き脆弱という、ねじれた状況になっている。しかも NOAA は、こうした自然分布外個体群は種の本来の存続能力評価にそのまま加算できないとしている。つまり、分布が広がったから安心、ではない。

出典

バンガイカーディナルフィッシュは、2014年時点から現在に至るまで IUCN において EN(絶滅危惧)と評価されており、保全上の脆弱性はなお継続している。特に原生分布域であるバンガイ諸島の個体群は、きわめて限定的な分布、生息環境の劣化、採集圧の影響を受けやすい構造を有する。一方で近年は、CITES 掲載そのものではなく、インドネシア国内の規制措置や管理体制の強化が重要な役割を担っている。また、原産地外に成立した移入個体群の存在や、飼育下繁殖個体の流通拡大は、野生原生個体群への採集圧軽減に一定の寄与を示す。しかし、移入個体群の増加は在来個体群の安定を直接意味するものではなく、保全評価においては原生地個体群の維持を中核に据えた検討が必要である。

⬇︎アマノガワテンジクダイの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保護活動の種類内容の概要
生息地の保護固有の生息域(浅い海草藻場やサンゴ礁周辺)を守り、破壊的な漁法などによるサンゴ被度低下・環境劣化を減らす。加えて、本種が身を寄せるウニやイソギンチャク等の「居場所」になる生物の減少もリスクなので、関連生物相も含めて保全する。
採捕(過剰利用)の抑制観賞魚目的の採捕が主要な圧力になり得るため、禁漁区・季節制限・サイズ制限・採捕量の上限など、現地の漁業管理として採捕努力量を落とす。採捕を止めた場所で一時的に回復した例がある一方、再び崩れる例もあり、継続的な管理が要点。
取引の管理(流通・輸出の把握)国際流通(生体輸出)が中心なので、輸出量の記録・検疫/搬出経路の整理、死亡率(輸送・一時収容中のロス)を含めた実態把握を進め、違法・無報告の流通を減らす。
養殖・飼育下繁殖の推進飼育下繁殖は比較的可能とされるため、養殖個体の供給を増やして野生採捕への依存を下げる(ただし野生個体の方が安価になりやすく、制度設計とセットで進める必要がある)。
保護区の設定・運用生息域内の重要地点を保護区や禁漁区として確保し、実際に管理が機能するように運用する(名目上の指定だけで終わらせない)。
市民・地域参加(多主体の合意形成)漁業者・流通・行政・研究者など多主体で、保全と持続利用を両立させる合意(行動計画、ルール、監視体制)を作り、現場で回る形にする。
研究とモニタリング個体密度・個体群サイズ・局所絶滅の有無を継続調査し、どの島・どの地点が危ないかを更新する。分散能力が低く回復しにくい特性があるため、定点監視と早期対応が重要。
国際的な制度の活用国際取引に絡む問題なので、各国の保護制度や国際枠組みの議論も背景になる。例として、CITES附属書II提案(CoP17で提案は取り下げ)や、米国でのESA上の扱いなどがある。

出典

最後に

Questioner: Roughly speaking, it’s not like we can relax because the native populations are bouncing back. If anything, they’re still declining in certain spots, so that same sense of crisis from before is still very much there.

Me: Exactly. But on the flip side, the number of captive-bred fish is actually going up.

Questioner: It’s super ironic, but I’ve heard that some fish escaped during transport or distribution, settled in completely different waters, and are now thriving as invasive species. Doesn’t that make you wonder, “Why not just supply the aquarium trade with those invasive ones to protect the native populations?”

Me: That would make sense, but there’s also the issue of their native habitats—like coral reefs and seagrass beds—getting destroyed. Plus, as long as “wild-caught” fish fetch a higher premium, poaching and the illegal black market aren’t going to disappear anytime soon.

質問者:大ざっぱに言うと、原産地の個体群は増えて安心、っていうよりは、場所によっては減少が指摘されていて、以前の危機感がそのまま残ってる感じだね。

私:そう、その一方で、飼育下で繁殖した個体は増えてきているんです。

質問者:皮肉なんだけど、繁殖個体の移動や流通の途中で逃げた個体が、別の海域で定着して、外来の個体群として増えてる場所もあるみたいだし、どうせなら外来のほうから観賞魚に回して、原産地のほうを守れない?って発想にならないかな。

私:だけど、原産地のサンゴ礁や海草藻場みたいな生息環境が傷んでいく問題もあるし、ワイルド個体のほうが高値がつくなら、密猟や違法な流通も簡単には減らないとは思うんです。


項目内容要点
「マイクロハビタット(微細生息域)」の崩壊本種は、成長段階ごとに特定のホスト生物へ強く依存して生活する。幼魚はシライトイソギンチャクやガンガゼの棘の間を隠れ場所とし、成魚は主としてミドリイシ類などの枝状サンゴに定着する。このため、個体そのものだけでなく、周囲の微細な生息環境の維持が生存に直結している。単に「海にいる魚」ではなく、きわめて限定された微細生息域に依存するため、局所的な環境変化でも大きな打撃を受けやすい。
【気候変動の影響】海水温の上昇は、枝状サンゴの白化・死滅を引き起こし、成魚の定着場所を失わせる。また、イソギンチャクも白化の影響を受け、幼魚を保護する機能が低下する。その結果、幼魚は捕食圧にさらされやすくなり、生残率の低下につながる。気候変動は本種を直接弱らせるだけでなく、「家」や「避難場所」となる生物を先に失わせることで、個体群全体の存続を脅かす。
海草藻場への「二重の圧力」本種の生活圏には、サンゴ礁だけでなく海草藻場も含まれる。海草藻場は稚魚や若齢個体にとって重要な空間であり、沿岸浅海域の安定した環境に支えられて成立している。サンゴ礁だけでなく、海草藻場の劣化も本種の減少要因となる。複数の生息環境が同時に傷つく点が深刻である。
気候変動による豪雨熱帯域で極端な降雨が増加すると、陸域から大量の土砂や懸濁物質が沿岸へ流入する。これが海草の葉面や海底に堆積すると、光環境が悪化し、海草の光合成が阻害される。結果として藻場が衰退し、利用可能な生息空間が縮小する。豪雨は陸上の現象であっても、最終的には海草藻場の消失を通じて沿岸生態系に強い影響を与える。
「沿岸開発」との挟み撃ち海面上昇が進むと、本来であれば海草藻場はより陸側へ移動しながら存続する余地がある。しかし、堤防、港湾施設、埋立地などの人工構造物が存在すると、その移動が阻まれ、藻場は消失する。この現象はコースタル・スクイーズ(海岸線の圧迫)として知られる。気候変動と沿岸開発が重なることで、藻場は「海からも陸からも逃げられない」状態に置かれる。
「移動できない」という致命的な弱点本種は、一般的な海産魚に多い長距離分散型の生活史を持たない。親が口内で卵を保護し、ある程度成長した稚魚を放出するマウスブルーディング型であるため、初期生活段階で海流に乗って広く拡散する機会がきわめて少ない。生態そのものが「その場に留まる」方向に特化しており、環境変化への逃避能力が低い。
分散能力の欠如プランクトン期をほとんど持たないため、新たな適地へ自然に分布を広げる力が弱い。局所個体群はその場の環境条件に強く縛られ、周辺海域への再定着も起こりにくい。一度失われた場所が自然回復しにくく、局地的な消失が長期化しやすい。
孤立化生息地が点在し、それぞれの個体群が孤立しやすいため、一つの地点でサンゴ礁や藻場が悪化すると、その個体群は他地域からの補充をほとんど受けられない。結果として、局所的な環境悪化がそのまま局所絶滅に結びつく危険が高い。分散できないことは、単なる移動力不足ではなく、個体群の回復力そのものの低さを意味する。
経済と密猟の悪循環観賞魚としての需要は、本種に経済的価値を与える一方で、野生個体への採集圧を生み続ける。希少性が強調されるほど市場価値が上がり、保全と商業流通が相互に緊張関係を持つ構造が生まれる。保護の必要性が高まるほど、逆に市場での希少価値が上昇しやすいという矛盾を抱えている。
高付加価値化野生個体は「天然」「発色が良い」「希少」といった付加価値を与えられ、一部市場で高値で取引される傾向がある。その結果、繁殖個体が流通していても、なお野生個体への需要が残りやすい。希少性そのものが商品価値へ転化し、保全上のリスク要因になる。
違法採集の温床規制強化は必要である一方、管理が厳しくなるほど非合法市場での価格が上昇しやすい。経済的選択肢の限られた地域では、違法採集が生計手段として入り込む余地が生まれ、規制と密猟がいたちごっこの関係になりやすい。保護制度だけでは不十分で、地域社会の生計や流通構造まで視野に入れた対策が求められる。
サンゴ破壊採集効率を上げるため、隠れ場所となる枝状サンゴを物理的に壊して魚を追い出す行為や、シアン化合物などの化学物質を用いて気絶させるような破壊的手法が問題となる。これは対象個体を採るだけでなく、次世代の生息環境そのものを失わせる。採集行為がそのまま生息地破壊を伴うため、個体数減少と habitat 劣化が同時進行しやすい。

出典

Questioner: So it’s not just about the ocean getting polluted, huh. I mean, it’s probably dirtier than it used to be, but the bigger worry is rising sea temps from global warming and the coral bleaching that comes with it.

Me: Yeah, since these fish are mouthbrooders—meaning they protect their eggs inside their mouths—their eggs and larvae never really get carried away by ocean currents. Basically, they’re not great at relocating to a better environment on their own. If the coral they call home starts dying off, that entire local population is instantly in trouble.

Questioner: Also, that part in the table about “stunning them with chemicals like cyanide” really caught my eye. That sounds pretty sketchy.

Me: Yeah, the idea of using cyanide just to catch them alive definitely raises some red flags. Let me dig a little deeper into that.

質問者:海が汚れた、ってだけの話じゃないんだね。

もちろん昔より汚れてる可能性はあるけど、それ以上に、温暖化で海水温が上がってサンゴが白化するの心配だね。

私:この魚、口の中で卵を守って育てるタイプだから、卵や幼生が潮に乗って遠くへ流れていく時期がないんです。つまり、自分から環境のいい場所へ逃げるのが苦手で、住みかのサンゴが弱ったら、その場所ごと危機になりやすい、ってことなんですよ。

質問者:あと、表に書いてあった「シアン化合物などの化学物質を用いて気絶…」ってやつ、ちょっと気になりますね。

私:シアン化合物を使って生きたまま捕まえる漁って、たしかに怪しい感じがしますね。

詳しく調べます。


項目内容要点
どのように行われるのか?(手法の正体)シアン漁は、主に海水で薄めたシアン化物溶液を小型ボトルに入れ、サンゴの隙間や岩陰に吹き込んで、隠れた魚を麻痺・失調状態にして捕獲する手法として報告されている。海産観賞魚取引や活魚取引の一部で問題化してきた。「毒で追い出して拾う」破壊的採集法であり、通常の網採集とは本質的に異なる。
手順魚が枝状サンゴや割れ目に逃げ込んだ際、その隙間にシアン化物溶液を注入し、動きが鈍った個体を捕獲する。魚を回収するために、サンゴを折ったり砕いたりする行為が併発することもある。魚を直接追うのではなく、隠れ家そのものへ毒を流し込むため、生息地破壊と一体化しやすい。
効果低濃度のシアン化物でも魚は急性ストレス、遊泳障害、呼吸障害、失調を示し、一時的に捕まえやすい状態になる。採集現場では「その場で死なない」ことが、逆にこの方法を温存させる要因になってきた。即死しない個体がいるため、外見上は「生きた商品」として流通に乗ってしまう。
結果採集直後に生存していても、魚体内部では臓器障害が進行し、流通過程や販売後に死亡する例が多い。さらに、非対象生物や周辺生息地にも毒性影響が及ぶ。捕れた時点の生存は「安全」の証拠ではなく、時間差で被害が表面化する。
なぜ「最悪」と言われるのか? ① サンゴの死滅シアン化物は魚だけでなくサンゴにも強い毒性を示し、ポリプや共生藻の機能を損なう。短時間曝露でも光合成機能の低下などが確認され、繰り返し使用されるとサンゴ群集の劣化につながる。魚を捕るための一吹きが、住処そのものを壊し、将来の生息場所まで奪う。
なぜ「最悪」と言われるのか? ② 魚の「遅延死」シアン曝露個体では、採集直後ではなく、数日〜数週間後に高い死亡率が出ることが古くから指摘されている。輸出後や小売段階での「原因不明の突然死」の一部は、この遅延死亡と関連づけられてきた。店頭では元気に見えても、体内損傷が進んでいる可能性がある。
時間差の死遅延死亡は、とくに採集後最初の数週間に集中しやすいとされる。長期蓄養を行う事業者ほど、この差が見えやすい。「捕れた」「運べた」と「健全に生存できる」は別問題である。
空腹死シアン化物は肝臓、脳、消化器系などに障害を与えるとされ、摂餌していても衰弱が進む個体が報告されている。したがって、やせ衰えや摂餌不良を伴う死亡は理論的にも整合的である。死亡は単なる輸送ストレスではなく、臓器障害の帰結として起こりうる。
なぜ「最悪」と言われるのか? ③ 漁師自身の健康被害シアン漁は漁獲対象だけでなく、使用者にも危険を及ぼす。WRI は、毒物への偶発的曝露に加え、粗悪な送気装置を伴う危険な潜水慣行も健康被害リスクを高めると指摘している。人類学研究でも、シアン漁は漁師の身体的限界を押し広げる危険実践として論じられている。被害は海だけでは完結せず、採集者本人の安全問題とも直結している。
なぜ無くならないのか?(闇の構造)多くの地域で違法とされながら、シアン漁は取締りの限界、貧困、輸出需要、流通段階での判別困難性によって残存してきた。とくに観賞魚取引では、採集地点から最終消費地までの距離が長く、責任の所在が見えにくい。規制だけでは止まりにくく、需要側・流通側・現地生計の問題が絡み合っている。
効率の良さ枝状サンゴや複雑な岩礁に逃げ込む魚を、網だけで無傷かつ短時間で回収するのは難しい。シアン使用は、違法であっても短時間で高効率に魚を確保できる手段として選ばれてきた。「早く・多く・捕りやすい」という利点が、破壊性を上回って選ばれてしまう。
見分けがつかない外見だけでシアン採集個体を完全に判別することは難しく、検出技術にも感度・特異度・実務性の課題があるとレビューで整理されている。魚体はシアンを代謝・排出するため、証拠が残りにくいことも問題である。流通段階で「見た目では分からない」ことが、違法採集個体の混入を許しやすい。
私たちにできること消費側では、出所不明のワイルド個体より、信頼できる採集履歴を示す個体や飼育下繁殖個体を優先することが重要である。また、販売者に採集方法やブリード由来かどうかを確認する行動自体が、市場の圧力になりうる。需要の出し方を変えることが、違法採集の採算性を下げる一歩になる。
MAC認証などMarine Aquarium Council(MAC)は歴史的には持続可能性認証の試みとして重要だったが、現在は defunct とされ、統一的な現行認証制度として依拠できる状態ではない。したがって、現在は「MAC認証があるから安心」と単純に言える状況ではない。MAC は参考になる歴史的事例ではあるが、現行の有効な万能保証として扱うのは不正確である。
完全養殖(ブリード)の推奨飼育下繁殖個体は、少なくとも野外でのシアン採集個体ではないため、シアン漁リスク回避という点で有力な選択肢である。ただし「完全養殖」と表示されていても、販売側の説明責任や信頼性確認は必要である。最も現実的な予防策は、由来が明確なブリード個体を優先することである。

出典

Questioner: It sounds a lot like the coffee bean industry. At the end of the day, it’s a vicious cycle that hurts impoverished local communities just as much as it hurts the fish.

Me: The most devastating part is that these coral reefs are already on the brink of bleaching from climate change. Spraying them with poison is like the final nail in the coffin—it just kills them outright.

Questioner: You’d think the simple fix is just to stop selling cyanide. But it sells, so they supply it. If the whole system is rigged—like the buyers are the ones secretly providing the poison to the locals—then expecting the people on the ground to fix it is impossible.

Me: Exactly. The whole underlying system is what needs to be overhauled.

Questioner: Like with fair-trade coffee, it really feels like the only real solution comes down to us—the end consumers. We have to “vote with our wallets” and choose not to buy into that market. Take away the demand, and the supply will dry up.

Me: I have a bit of a confession to make. I actually used to be really into keeping tropical fish. To be honest, I still have a small tank set up today.

So, coming from the perspective of an aquarist… it’s tough to admit, but when you get deep into the hobby, you inevitably start craving “wild-caught” species. You just desperately want them. That’s kind of the ultimate, unavoidable pitfall for hardcore hobbyists and collectors.

Back then, I honestly never gave a second thought to how those fish were caught in their native waters, or the dark path they traveled just to end up in my living room. I know, it sounds like an excuse…

Questioner: And that’s exactly why we need to face reality. We have to really picture the whole chain—the local poverty, the shady middlemen, and the fact that these “wild” creatures are ripped from their homes and families just to be dropped into an artificial, ego-driven glass box for our amusement. Truly grasping that reality is probably the fastest route to a solution.


Thank you so much for giving me your valuable 5 minutes.

I truly hope those 5 minutes make a difference for the Banggai cardinalfish.

鶏人|Keijin

質問者:これもコーヒー豆とかと似た構造なんだろうけど、結局これって、貧困層の人たちにとっても害が出るし、もちろん魚にも害が出るよね。

私:一番問題なのは、気候変動で白化の危機にあるサンゴが、そこに追い打ちみたいに毒をかけられて、直接死んでしまうことでしょうね。

質問者:そもそもシアンなんて売らなければいいのに、売れるから売るし。でも買い取る側とつながってる人が流してる、みたいな構造になってたら、現場だけの努力じゃどうにもならないよね。

私:結局「構造」から変えないとダメなんでしょうね。

質問者:こういうのって、やっぱりコーヒー豆と同じで、末端の消費者である私たちが、「選ぶ」っていう投票みたいな形で、そういう商品を買わない方向に寄せていくしか解決しない気がする。需要がなければ、供給もなくなるはずだからね。

私:告白になるんですけど、実は昔、熱帯魚飼育が趣味だった時期があるんです。実は、今も小さい水槽ですけど、飼っているんです。

だから、観賞魚を飼育する側からすると……ほんと言いにくいんですけど、突き詰めるとどうしても「ワイルド種」に行き着いちゃうんですよ。どうしても手にしたくなる。マニアとかコレクターの末路って、そういうところがあるんです。

あの頃の自分も、現地でどう捕まえて、どんな経路で、うちの水槽まで来てるのかなんて、正直ぜんぜん考えてなかったです。まあ、言い訳なんですけど…。

質問者:だからこそ、現地の貧困とか、その間にいる闇商人とか、いろんな経路を通って「ワイルド種」っていう生き物が家族や環境と引き離されて、エゴで作られた仮想空間みたいな水槽に来てくれているっていう、そういう現実をちゃんと想像することが、問題解決への近道なんだろうね。


貴重な5分間を、本当にありがとうございました。

アマノガワテンジクダイに、その5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin


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