11年後のレッドリスト|アフリカゾウ:共生の入口で、立ち尽くす【IUCNレッドリスト比較】

11年後のレッドリスト|アフリカゾウ:共生の入口で、立ち尽くす【IUCNレッドリスト比較】 11年後のレッドリスト
※このページは、[IUCNレッドリスト]世界の絶滅危惧生物図鑑(2014年版)に基づいて制作した個人ブログです。

Hi, 鶏人|Keijin here.

Today, I’m talking about the “choices we make to protect them,” focusing mainly on the African savanna elephant (Loxodonta africana).

Back in a 2014 encyclopedia, these guys were all lumped together simply as “African elephants” and listed as Vulnerable (VU), largely due to conflicts with humans.

Fast forward to today, they’re evaluated as separate species. The African savanna elephant is now classified as Endangered (EN), and the African forest elephant has hit Critically Endangered (CR).

Because of this, I feel like African elephants are still stranded at the threshold of coexistence, waiting for us to figure things out.

This is a quick 5-minute read. Stick around till the end, will you?

こんにちは、鶏人|Keijin です。

今回は、アフリカゾウのうち、アフリカサバンナゾウ(学名:Loxodonta africana)を中心に、「守るための選択」っていう話です。

この子は、2014年の図鑑では、人間との軋轢などが問題となって、「アフリカゾウ」として一括で「VU:危急」と評価されていました。

現在は種が分けて評価され、「アフリカサバンナゾウ」は「EN:絶滅危惧」、「アフリカマルミミゾウ」は「CR:深刻な危機」とされています。

なので、アフリカゾウは今も、「共生の入口で、立ち尽くす」そんな状態なのだと思います。

この記事は短くて、5分で読めます。
よかったら最後まで読んでください。

※2026年時点で、IUCNレッドリストにおける最新評価は2020年評価(2021年公開)です(以降の更新は確認されていません)。
※本記事は専門家による学術的な評価ではなく、公開された資料に基づく個人の調査・見解を含みます。
※IUCN評価は「世界全体」と「地域・個体群」で分かれる場合があります。地域によって状況は異なります。
最新かつ正確な分類や保全状況については、IUCN公式サイトなどをご確認ください。
参考:IUCN Red List(学名:Loxodonta africana

ミツバチ柵から始まる『共生』と、日本からできる現実的な一歩

⬇︎同じ種とされていた「サバンナゾウ」と「マルミミゾウ」の違い⬇︎

かつて同じ種とされていた「サバンナゾウ」と「マルミミゾウ」が、遺伝子研究の進展により別の種と判明。2021年、IUCNはこれを正式に分離し、それぞれを再評価しました。
出典:African elephant species now Endangered and Critically Endangered – IUCN Red List

  • アフリカマルミミゾウ(Loxodonta cyclotis)
     ▶ ステータス:CR(深刻な危機)
     ▶ 熱帯雨林に生息、密猟などで86%以上減少
  • アフリカサバンナゾウ(Loxodonta africana)
     ▶ ステータス:EN(絶滅危惧)
     ▶ サバンナに生息、密猟と開発で60%以上減少

⬇︎アフリカゾウの生態(基本情報)です。必要なら開いてください。

基本情報|アフリカゾウ(アフリカサバンナゾウ)(African Elephant)
項目情報
和名アフリカゾウ
英名African Savanna Elephant、African bush elephant など
学名Loxodonta africana
分類哺乳類・長鼻目・ゾウ科(Elephantidae)
分布サハラ以南アフリカに広く分布し、とくに東部・南部アフリカのサバンナ地帯を中心に生息する。現在は分布が連続的ではなく、各地で分断されている。
主な生息地サバンナ、草原、疎林、低木地、湿地、河畔林、半乾燥地など。水と採食資源のある環境を広く利用する。
大きさ体長はおおむね5.5〜7.5m、肩高は約2.5〜4mほど。現生最大級の陸上哺乳類である。
体重おおむね2,700〜6,000kgほどで、成熟した雄ではそれ以上に達することもある。
寿命野生ではおよそ60〜70年ほど生きるとされる。

特徴

  • 名前の整理:一般には「アフリカゾウ」と呼ばれてきたが、現在は森林にすむアフリカマルミミゾウと分けて、本種 Loxodonta africana はアフリカサバンナゾウとして扱われる。
  • 見た目:大きな耳、長い鼻、雌雄ともに発達しやすい牙が特徴で、耳は体温調節にも役立つ。背中はややくぼみ、頭部はなだらかな形をしている。
  • 希少性:大型で知名度は高い一方、近年は密猟や生息地の分断によって個体数が大きく減少し、地域によっては存続が不安定になっている。
  • 保全状況:IUCNの評価ではEN(絶滅危惧)として扱われる。

生態など

  • 生息環境:草本と木本植物の両方を利用できる開放的な環境を好み、乾季には水場への依存が強くなる。広い行動圏を必要とする。
  • 食べもの:草、葉、枝、樹皮、果実などを食べる草食性で、地域や季節によって採食内容を変える。
  • くらし方:母系的な群れをつくる社会性の高い動物で、成熟した雄は単独または緩い雄グループで行動することが多い。
  • ふえ方(繁殖):妊娠期間は約22か月と非常に長く、通常は1頭を出産する。繁殖間隔も長いため、個体数の回復には時間がかかる。
  • 脅威:最大の脅威は象牙目的の密猟であり、これに加えて農地拡大、道路や開発による生息地の分断、人とゾウの衝突、気候変動に伴う干ばつなどが重なっている。

出典

2014年絶滅危惧種:アフリカゾウ(アフリカサバンナゾウ)【VU:危急】

人口爆発と土地の利用様式における急な転換が引き起こす生息地の喪失と細分化であり、人間とゾウの間であつれきが生じている。

出典:訳者 岩槻邦男,太田英利 / 発行者 池田和博 / タイトル「IUCNレッドリスト世界の絶滅危惧生物図鑑」/発行所 丸善出版株式会社 / 発行 2014/01/31 ©️Kunio Iwatsuki, Hidetoshi Ota, 2014

項目2014年の図鑑現在(2026年確認)
分類アフリカゾウは、一般に1種として扱われることが多かった2021年にIUCNが再評価し、アフリカサバンナゾウ(Loxodonta africana)とアフリカ森林ゾウ(Loxodonta cyclotis)の2種として扱い、それぞれ別個に絶滅リスクを評価
絶滅リスクの位置づけ「アフリカゾウ」という大きなくくりで危機が語られやすかったアフリカサバンナゾウは Endangered、アフリカ森林ゾウは Critically Endangered とされ、森林ゾウの危機はより深刻に示されるようになった
個体数の減少傾向象牙目的の密猟による急減が強く意識されていた森林ゾウは31年で86%以上減少、サバンナゾウも50年で少なくとも60%減少と評価され、生息地消失・分断と人間活動の圧力がより重く見られている
主な脅威の中心密猟、とくに象牙目的の違法殺害が中心的な問題として語られていた密猟は依然重要だが、土地利用の変化、生息地の分断、人間との衝突がより前面に出てきている
密猟の位置づけ2010年代前半は国際的な象牙需要と違法取引が深刻で、保全上の最重要課題の一つだったCITESのMIKE分析では、違法殺害の水準はピーク時より低下傾向が示されている一方、違法取引そのものは終わっておらず、地域差も大きい
農業の拡大生息地減少の要因としては触れられていても、密猟ほど前面ではなかった人口増加や農地拡大により、ゾウの移動経路や採食地が畑や集落へ置き換わり、人とゾウの接触機会が増加
インフラ開発一部地域の問題として認識されていた道路、鉄道、送電線、柵、伐採道、開発回廊などが移動ルートを断ち、生息地の断片化と衝突の増加を招く要因として重視されている
気候変動の影響主要脅威としての扱いは比較的弱かった干ばつや降雨パターンの変化により、水場と餌資源の分布が変動し、ゾウが農地や居住地へ近づく圧力を強める要因として見られている
あつれきの内容畑荒らしや人身被害は知られていたが、保全議論の中心は密猟になりやすかった作物被害、貯水施設の破壊、家屋被害、交通・インフラとの衝突など、人間の生活基盤に直接かかわる問題として扱われている
報復的な殺害起きてはいたが、国際的には密猟問題の陰に隠れやすかった自衛・予防・報復としての毒殺、感電、銃殺などが問題化し、人間側の不満や恐怖が保全の障害になりうると認識されている
人的被害被害事例はあるが、図鑑的な整理では中心論点になりにくかった人命被害や負傷、生活不安、収穫損失が共存政策の核心課題となり、野生動物保全だけでなく地域の安全保障・生計の問題として扱われている
保全の考え方「密猟を止める」「個体数を守る」という保護色の強い発想が中心「保護」だけでなく、「共生」「被害軽減」「地域住民の受益」を組み込んだ coexistence の考え方が強まっている
ミツバチのフェンス一般的な図鑑ではほぼ出てこない段階ゾウが蜂を嫌う行動を利用し、農地周辺に蜂箱を設置して侵入抑止を図る手法が定着。蜂蜜収入など地域側の利益にもつながる事例が広がっている
AIとIoTによる監視ほぼ導入前の段階GPS首輪、ジオフェンシング、リアルタイム位置情報、携帯端末への警報送信などにより、農家や保護当局が事前対応しやすくなる仕組みが実用化されている
生態学的回廊(コリドー)の確保必要性は知られていたが、現在ほど土地利用計画と結びつけて語られてはいなかった分断された生息地をつなぐコリドーの確保を、保護区管理だけでなく土地利用計画や広域開発の設計に組み込む方向が強まっている
2026年時点での全体像密猟対策が中心の時代密猟対策を続けつつ、生息地の喪失・断片化、人間との衝突、気候変動への適応を同時に扱う多層的な保全へ移行している

出典

2014年前後におけるアフリカゾウの保全課題は、主として象牙目的の密猟に集約されていたが、2021年の再分類以降は、アフリカサバンナゾウとアフリカ森林ゾウを区別した上で、それぞれの絶滅リスクと減少要因を個別に評価する視点が強まっている。とくに2026年時点では、生息地の消失と断片化、農地拡大やインフラ整備に伴う土地利用変化、さらに干ばつなど気候変動の影響が、人間とゾウの接触頻度を高め、作物被害・人的被害・報復的殺害を含む深刻な軋轢を生み出している。これに対し、近年の保全は単なる密猟対策にとどまらず、ミツバチフェンス、GPS・AI・IoTを活用した早期警戒、生態学的回廊の確保などを通じて、人間社会との共存を志向する総合的管理へ移行している。

⬇︎アフリカゾウの保護活動の種類です。必要なら開いてください。

保護活動の種類内容の概要
密猟対策の強化象牙目的の違法捕獲を抑えるため、レンジャーの巡回、監視体制の強化、密猟ルートの摘発、法執行機関どうしの連携強化が進められている。
国際的な取引規制アフリカゾウは CITES により国際取引が規制されており、多くの個体群は附属書 I、一部の南部アフリカ個体群は条件付きの附属書 II で管理されている。象牙取引の監視では MIKE や ETIS などの国際監視制度も活用されている。
保護区の設定と管理国立公園、動物保護区、越境保全地域などを整備し、採食地・移動ルート・水場を含む生息地の保全を進めている。保護区の「面積」だけでなく、実際に機能する管理体制の強化も重視されている。
生息地の回廊保全開発や農地拡大で分断された生息地をつなぐため、象の移動回廊の特定・保全・復元が進められている。孤立個体群を減らし、遺伝的交流を保つうえでも重要とされる。
人とゾウの衝突対策農地被害や人身被害を減らすため、侵入防止柵、監視、警戒システム、土地利用計画の見直し、補償制度、地域参加型の対策などが行われている。近年はこの分野が最優先課題の一つとされている。
地域社会との協働地域住民が保全の利益を得られるよう、保全教育、雇用創出、エコツーリズム、共同管理の仕組みづくりが進められている。保護区の外で暮らす人々の協力なしでは長期保全が難しいと考えられている。
研究とモニタリング個体数調査、分布調査、違法捕獲の監視、GPS 首輪による移動追跡、航空調査、DNA 解析などを通じて、個体群動向や脅威の把握が続けられている。
広域保全計画の策定アフリカ全体では African Elephant Action Plan などの広域計画が採択され、各国が密猟対策、生息地保全、人との衝突緩和、資金確保を共通課題として取り組んでいる。

出典

最後に

Questioner: I thought the idea of setting up beehives around farms to keep elephants away without hurting them—just by playing on their fear of bees—was absolutely brilliant.

But it really makes me wonder: how much does it actually cost to set up? And how well does it work in reality?

Plus, sure, elephants might hate it, but doesn’t it end up attracting bears or other large animals instead, causing a whole different kind of trouble?

Me: Every pro has its con, right? Let me look into that for you.

質問者:ゾウが蜂を嫌う性質を利用して、農地の周りに巣箱を置いて、ゾウを傷つけずに追い払えるなんて、めちゃくちゃ素敵だなと思いました。

だけど、導入にどれくらい費用がかかるのか、実際にどれだけ効果があったんだろう。それと、ゾウは嫌がっても、クマとか他の大型動物が来ちゃって逆に困る…みたいなことは起きてないんでしょうかね。

私:メリットとデメリットは表裏一体ですからね。調べます。


項目内容要点
導入費用と「隠れたコスト」ミツバチフェンスは「安価で万能な柵」というより、巣箱・ダミー巣箱・支柱・ワイヤーなどを組み合わせる設備であり、実証試験では全長240mのフェンスで、Langstroth巣箱12基+ダミー12基の構成が平均850米ドル、KTBH12基+ダミー12基の構成が550米ドルと報告されている。1エーカー当たり一律いくら、というより、柵の長さ・巣箱の型・ダミー巣箱の併用で費用が変わる。
初期費用初期段階では、巣箱本体、防護具、支柱、ワイヤー、設置作業、さらに地域によっては養蜂の基礎訓練も必要になる。研究現場では、費用圧縮のために本物の巣箱の間へダミー巣箱を挟む設計が採用されている。低コスト化は可能だが、完全な「自然任せ」ではなく、設計と初期投資が必要。
維持費(これが最大の壁)維持管理の負担は大きく、Save the Elephants の近年報告でも、ミツバチフェンスは「継続的なメンテナンス」と「養蜂への関心」が必要で、あらゆる立地や農家に適するわけではないと明記されている。最大の壁は導入時の一回限りの支出ではなく、継続運用の手間と管理能力。
水と餌乾季や降雨不順の時期には、花資源や水資源の不足が蜂群の維持を難しくする。ケニアの長期試験でも、降雨の増加とともに蜂の入居率が上がり、逆に乾季には蜂の維持が難しかったことが示されている。さらに関連研究では、干ばつが蜂群の減少や受粉・蜂蜜生産の低下を通じて生計にも悪影響を与えると整理されている。ハチが元気でなければ、防除機能も収入機能も弱まる。
労働力研究プロジェクトでは、農家への養蜂訓練に加え、蜂蜜採取、大規模修繕、GPS記録などを支援する地域担当者まで配置していた。つまり、運用には点検、補修、蜂群管理、収穫、記録といった継続的な人的労力が必要である。「置けば終わり」の装置ではなく、管理する人手を前提とする仕組み。
実際の効果:ゾウは「学習」する?ケニアの43か月試験では、フェンスに接近したゾウの80%が侵入を断念した。さらに2024年の9年研究では、作物が最も魅力的な時期でも最大86.3%の侵入抑制が報告されている。効果は実証されているが、数字は地域・季節・蜂群状態で変動する。
成功の理由ゾウは蜂に対して強い回避行動を示す。既往研究では、蜂音の再生だけでも警戒・退避反応が起こること、そして実際の蜂が存在するとその条件づけが維持されやすいことが示されている。成功の核心は、物理的な柵より「蜂への忌避反応」にある。
限界長期試験では、侵入したゾウの一部はフェンスの切れ目や開口部から通過し、夜間には蜂が追跡しにくい状況も見られた。研究側も、空の巣箱が続くと、ゾウが物理的構造に慣れる可能性を指摘している。ゾウは固定的に「だまされ続ける」わけではなく、隙間・空巣箱・夜間条件は弱点になる。
他の動物の影響:「クマ」ではなく「彼ら」が来るアフリカの文脈では、問題はクマではなく、蜂群や巣箱を狙う複数の捕食者・害敵である。実地資料では、巣箱支柱へ鉄板を巻いてラーテル対策を行った例が示され、養蜂一般の研究でもアリ、鳥、ラーテルなどは重要な損耗要因として繰り返し報告されている。ゾウを遠ざけても、別の生物との管理課題が発生する。
ラーテル(ハニーバジャー)の襲来ミツバチフェンスの現場では、ラーテルによる巣箱被害を抑えるため、支柱へ鉄板を装着して登攀や破壊を防ぐ対策が採られている。ラーテルは現実的な被害要因であり、追加防護が必要。
ハチクイ(鳥)やアリ養蜂分野の調査では、アリは主要害敵として上位に位置づけられ、bee-eater birds も被害要因として報告されている。したがって、巣箱の油返し、設置高さ、周辺管理など、ゾウ対策とは別の養蜂管理が要る。ミツバチフェンスは「野生動物対策」であると同時に「養蜂管理」でもある。
メリットゾウを殺傷せず侵入抑制でき、蜂蜜販売による副収入の可能性がある。ケニアの試験では、象に優しい蜂蜜の販売益が農家側の受容性を高め、蜂蜜収入が維持費や人件費の一部を支える効果も示された。安全性・受容性・収益性を同時に持ちうる点が大きい。
デメリット・課題効果は蜂群の充実度、降雨、維持管理、立地条件に左右される。乾季の蜂群低下、空巣箱化、害敵被害、家族や家畜の刺傷リスク、導入後の管理疲れなどが継続性を損なう。「入れれば終わり」ではなく、地域の条件に強く依存する。
メリットとデメリットの比較まとめミツバチフェンスは、低致死的で地域参加型の共存策として有効であり、適切に機能すれば収入創出も伴う。一方で、その成立条件は、蜂群維持、継続点検、養蜂技術、害敵対策、降雨条件など多岐にわたる。効果の鍵は「フェンス」単体ではなく、「蜂を維持できる社会・生態条件」にある。
結論:一つの「魔法」ではなく「組み合わせ」へ近年の保全実務では、ミツバチフェンスは単独の万能策ではなく、作物選択、チリ利用、早期警戒、地域監視、景観単位の共存策などと組み合わせる補完的手法として位置づけられている。Save the Elephants も、蜂蜜生産に加えて、ゾウが避ける作物や地域生計支援を含む複合的な共存策へ展開している。持続可能性を高める鍵は、「単一技術」ではなく、地域条件に応じたハイブリッド戦略。

Questioner: I know you just looked all this up for me, and I hate to say it, but… When you get right down to it, it’s all because we humans expanded our farms and wrecked the elephants’ homes, isn’t it? We took away their feeding grounds, slapped factories right on top of their watering holes… It’s just one thing after another.

Me: Even if we can’t magically restore their homes, there’s got to be something we can do from right here in Japan to stop making things worse. Let me see what I can find.

質問者:ここまで調べてもらって、こんなこと言うのもなんですけど……。

そもそも、人間が農地を広げてゾウさんのお家を壊しちゃったり、餌場をなくしちゃったり、水飲み場だった場所に工場を建てちゃったり……そういう積み重ねが原因なんですよね。

私:ゾウさんのお家を元どおりにするのは難しいとしても、これ以上壊さない方向に進むために、日本にいる私たちができることって何かありそうですよね。探してみます。


項目内容要点
「家(森)」を壊さない製品を選ぶゾウの生息地を守るうえでは、保護区の中だけでなく、消費地である日本側の選択も重要になる。森林伐採、農地拡大、資源開発は、森林ゾウやサバンナゾウの移動経路・採食地・繁殖環境を圧迫しうるため、日常的な購買行動を通じて生息地破壊の圧力を下げるという考え方が重視されている。「遠い国の問題」ではなく、買う物の選び方も保全の一部になる。
「認証マーク」を意識する認証制度は、原材料の生産過程に一定の環境・社会基準を設け、消費者がより負荷の低い製品を選ぶ手がかりとして機能する。すべての問題を解決する仕組みではないが、無秩序な開発よりは望ましい選択肢として広く用いられている。買い物の場面で「何を選ぶか」を見える化する道具になる。
FSC認証FSCは、森林が環境的に適切で、社会的に有益で、経済的に持続可能な形で管理されているかを第三者が確認する森林認証制度である。紙、木材、家具、ティッシュなどの森林由来製品でFSC表示を意識することは、違法伐採や無秩序な森林破壊を避けた調達を後押しする行動につながる。紙や木材を選ぶ場面で、森を壊しにくい側へ需要を寄せる選択になる。
RSPO認証RSPOは、持続可能なパーム油の生産・流通を促す国際的枠組みであり、環境・社会面の基準に沿ったサプライチェーン管理を目指している。パーム油は菓子、洗剤、加工食品、化粧品など幅広い製品に使われるため、RSPO認証の有無を意識することは、熱帯林や野生動物生息地への負荷を相対的に抑えた製品選択につながる。見えにくい原料であるパーム油でも、選び方を変える余地がある。
スマホや家電を長く使う電子機器には多様な鉱物資源が使われており、採掘や関連インフラ整備が生態系へ負荷を与える場合がある。買い替え周期をむやみに短くせず、修理・再使用・回収・再資源化を意識することは、資源需要の増大を抑え、結果として新規開発圧力の低減に寄与しうる。「買わない・長く使う・回す」という選択も、生息地保全の間接的な支援になる。
「象牙(ハンコなど)」への意識を変えるゾウ保全では、生息地保護だけでなく、象牙需要そのものを弱めることが重要である。国際取引はCITESで厳しく規制され、日本でも象牙の輸出入や国内取引には法的規制があるが、国内市場のあり方をめぐっては、なお国際的な懸念や見直し要求が続いている。象牙を「欲しい物」として残し続けること自体が、問題の土台になりうる。
「象牙を選ばない」選択印鑑、装飾品、楽器部品などで象牙以外の素材を選ぶことは、単に一つの商品を避けるというだけでなく、「象牙はなくても困らない」という社会的合意を広げる行為になる。代替素材の選択は、違法取引や需要の温存を弱める方向へ働く。需要を減らす最も基本的な方法は、最初から選ばないこと。
現地で戦う「日本発の知恵」を応援する日本の研究者・機関・支援団体も、ゾウとの共存や違法取引対策に関与している。たとえばJICAは、AI搭載カメラを用いた早期検知システムにより、人間とゾウの衝突回避を支援した事例を紹介している。また、日本の保全団体は象牙市場の問題や野生生物保護の情報発信を継続している。日本発の技術支援や政策提言も、現地の保全とつながっている。
活動を知り、広める研究報告、NGOの声明、支援団体の活動記録を読む、寄付する、SNSで共有する、といった行動は、金額の大小を問わず支援基盤の拡大につながる。特に象牙市場や人とゾウの衝突のように、消費地の理解不足が問題を長引かせる分野では、情報の拡散そのものに意味がある。「知る」「伝える」ことも、資金や制度を動かす土台になる。
「想像力」を共有するゾウ保全は、単に動物を守る話ではなく、その背後にある森林、農地、道路、消費、貿易、地域住民の生活をどう見るかという問題でもある。自分の選択がどこかの森や生き物に接続していると想像できる人が増えるほど、保全を支える社会的基盤は強くなる。想像力は、遠い問題を「自分の行動の問題」に変える。
エシカル消費を「かっこいい」ものに倫理的な消費は「我慢」や「不便」ではなく、背景を知って選ぶ態度として共有されるほど広がりやすい。認証製品を選ぶこと、象牙を避けること、長く使うことを前向きな価値として語れるようになると、企業側にも供給の見直し圧力がかかる。個人の選択が文化になれば、企業や市場の方向も変わりうる。
結論ゾウを守る行動は、寄付や現地支援だけに限られない。木材・紙・パーム油の選び方、電子機器の使い方、象牙を選ばない姿勢、保全活動を知って広める態度まで含め、消費・情報・価値観の各段階で関われる。ゾウ保全は、「買い物」「不買」「共有」の積み重ねでも支えられる。

出典

Questioner: Honestly, just picking up RSPO-certified detergent or snacks sounds pretty doable right now. It’s barely any extra effort.

Me: Exactly. It just takes a quick glance at the back of the stuff you normally buy.

Questioner: But hey… isn’t this kind of tough unless you’ve got some financial breathing room? Certified products always give the impression of being pricier than the regular stuff. Can people really ignore the discount items right next to them and choose something that costs nearly twice as much? Reality hits pretty hard there, I think.

Me: Fair point. Walk into any local supermarket, and people are checking the price tags first, not hunting for certification logos.

Questioner: To be perfectly honest, a lot of us are kind of in the same boat as the elephants—we’re struggling to survive too.

Me: I get that. But think of every purchase we make like casting a ballot. Every time we choose a product off the supermarket shelf, aren’t we essentially voting for the kind of world we want to support?

Questioner: So, if we start picking products made by coexisting with elephants over the cheap ones that destroy their homes, corporations and governments will eventually catch on. They’ll realize that protecting the elephants’ homes is actually the more profitable and sustainable way to go.

Me: Right. I think what really matters right now is using the system of capitalism to our advantage. Even if it’s just little by little, we can choose products that take the load off our planet and push for sustainability.

Questioner: That might just be the most realistic and powerful way to make a difference.


Thank you so much for giving me your valuable 5 minutes. Here’s hoping those 5 minutes make their way to the African elephants.

鶏人|Keijin

質問者:RSPO認証の洗剤やお菓子を買うぐらいだったら、ちょっとした手間だから今すぐできそう。

私:いつも買っている商品の裏面を見るとかの一手間ですからね。

質問者:でもさ、これ……ある程度、余裕がある人じゃないと難しくないですかね。

認証マーク付きの商品って、どうしても普通の商品より高めなことが多い印象あるし、安売りの商品を横目に見ながら、倍くらいするほうを選べるかっていうと、現実はなかなか厳しいと思うけどな。

私:たしかに、近所のスーパーに行くと、みんなが見てるのは「認証マーク」じゃなくて、まず値札ですよね。

質問者:本当のこと言うと、私たちも私たちで、ゾウさんみたいに「ちょっと困ってる側」でもあるんですけどね。

私:でもね、私たちの買い物は、選挙でいう「一票」と同じだと思うんです。

スーパーに並んでいる一つ一つの商品を選ぶことで、「どんな世界を支持するか」の投票をしていると思いませんか。

質問者:ゾウの家を壊して作った安い製品よりも、ゾウと共生しながら作られた製品を私たちが選ぶようになれば、企業も国も「ゾウの家を壊さない方が儲かる、持続可能だ」と判断するようになるってことだね。

私:今私たちにできることは、資本主義の仕組みを利用して少しでも持続可能な地球環境に負荷をかけない商品を選択することが大切なんじゃないかなと思います。

質問者:それが、最も現実的で強力な方法なのかもね。


貴重な5分間を、本当にありがとうございました。

アフリカゾウに、その5分が届くことを祈ります。

鶏人|Keijin


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